News in Brief(2008年)
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2008年12月24日
- 総会、08/09予算を17%増
- 総会は決議を採択し、2008/2009会計年度予算41億7000万ドルを約17%増やし、48億7000万ドルとした。この予算には、スーダン・ダルフールに展開するUNAMIDの半年分の費用、5億ドルも含まれる。
- 事務総長、ハマスにロケット攻撃中止求める
- 潘基文事務総長は本日、ハマスに対し、ガザからイスラエルへのロケット攻撃を即時中止するよう求めるとともに、すべての当事者に対し、ガザの人道状況緩和のため緊急協力を促した。
- フィジー:国連、議会選挙協力へ
- 潘基文事務総長はイギリス連邦と協力し、議会選挙の内容と日程を定めるべく、フィジー暫定政府と太平洋諸島のその他の主要な政治勢力を支援することに合意した。
- コンゴ:平和維持兵の性的搾取、調査
- MONUCが本日発表したところによれば、国連内部監査部(OIOS)は現在、コンゴ民主共和国の北キブ州に展開する平和維持兵による性的搾取の疑いのある行為について調査を行っている。
- イラク:債権国、80億ドル債務帳消し
- 19カ国構成のパリ・クラブはこのたび、サダム・フセイン政権の時代から続く債務の20パーセント、78億ドルを帳消しにすることを決定した。潘基文事務総長はこれを歓迎し、その他の債権国もこれに倣い、イラクの再建を支援するよう求めた。
2008年12月17日
- 事務総長、今年最後の記者会見
- 潘基文事務総長はニューヨーク国連本部で、今年最後の記者会見を行い、来年は「複合的な危機の年」だった2008年と同様に困難な年となるであろうとした。
- ハリリ殺害調査委、2ヶ月延長
- 安保理は決議を全会一致で採択し、ハリリ元レバノン首相暗殺事件の独立調査委員会を2ヶ月間延長することを決めた。
- コンゴ:米俳優と英歌手、短編映画作成
- 米俳優・監督のベン・アフレックさんと英ロックバンド、ローリング・ストーンズの歌手ミック・ジャガーさんはこのたび、コンゴ民主共和国の人道危機を描く、短編映画「Gimme Shelter」を作成した。映画はUNHCRへの活動のため、2,300万ドルの資金拠出を支援する。
- コンゴ:反政府勢力、市民襲撃再開
- コンゴ民主共和国東部の北キブ州において、主にツチ族の反政府勢力が一般の人々の拘束や略奪、住居の襲撃など、人権侵害を続けている。国連は本日、この状況を報告し、暴力の停止を求めた。
- PKO:エチオピア兵、ダルフール到着
- 300人を超えるエチオピア兵士が国連AU合同部隊、UNAMIDを強化すべく、この2日間でスーダンのダルフールに到着した。潘基文事務総長は本日の記者会見で、年末までに、UNAMIDが承認された兵力の60%、3月までに85%に増加する見込みだが、ヘリコプターなど必要な機材がまだ不足しているとの旨を述べた。
2008年12月16日
- WFP、52億ドルの拠出求める
- 世界食糧計画(WFP)はこのたび金融救済資金に比べれば、ほんのわずかな金額で世界の人々が助かるとして、援助国に対し、世界各地での食料援助活動のため、52億ドルの拠出を行うよう訴えた。
- 安保理、イスラエルとパレスチナに義務遵守訴え
- 安保理は決議を賛成14、反対0、棄権1(リビア)で採択し、イスラエルとパレスチナに対し、2国の共存をめざすロードマップ和平案の下、それぞれの義務を遵守するよう求めた
- コンゴ:反政府勢力、避難民に帰還圧力
- コンゴ民主共和国東部において、反政府勢力が戦闘を逃れて流出した避難民たちに自らの村落へ戻るよう圧力をかけていると伝えられる。UNHCRはこれに憂慮を表明した。
- ソマリア海賊:安保理、決議採択
- 安保理は決議を採択し、これまでの要求を繰り返し、各国および地域機関に対し、ソマリア沖に艦船を展開し、海賊取り締まりのために追加的な措置を講じるよう求めた。
- 自然災害の緩和にデータ集積
- 「自然災害緩和のためのデータ」(Data Against Natural Disasters)と題する刊行物、出版。この刊行物は自然災害が起きたとき、各国が効率的な救済活動を行うためのガイドラインを提示する。
2008年12月12日
- 人権理:徒党的姿勢の超越を
- ジュネーブ人権理事会は特別会合において、世界人権宣言60周年を記念。潘基文事務総長は理事会で演説し、徒党的姿勢や地域的隔たりを超えて、すべての国の人権状況の検証を行うよう訴えた。
- ジンバブエ:エイズ禍終わっていない、と事務総長
- ジンバブエのムガベ大統領がこのたび、同国のHIV/エイズ禍が統制化に置かれ旨を述べたと伝えられる。潘基文事務総長はジュネーブでの記者会見でこの発言に触れ、死者が800人にのぼったとのWHO報告を指摘し、同国のHIV/エイズ禍は終わっていないと述べた。
- コンゴ:ルワンダ/国軍の反政府勢力支援の証拠
- コンゴ民主共和国に対する武器禁輸をモニターする国連専門家グループはこのたび安保理に最終報告を提出。ルワンダや国軍が複数の反政府勢力に支援を提供していることを示す証拠を発見したと報告した。
- フィリピン:反政府勢力、子ども兵士使用停止へ
- クマラスワミ事務総長特別代表(子どもと武力紛争担当)は本日フィリピンへの5日間にわたる視察訪問を終了。特別代表によれば、反政府勢力MILFは子ども兵士の使用をやめ、現在兵士となっている子どもは市民生活へと戻すことに合意した。
- スーダン:昨日、暴力事件発生
- 昨日、スーダンのアベイ地域において、国軍と警察を巻き込んだ暴力事件が発生した。カジ事務総長特別代表は地域のすべての当事者と住民に対し、静穏に協力するよう求めた。
2008年12月11日
- アルジェのテロ一周年
- アルジェリアの首都アルジェに置かれた国連施設で車爆弾テロが発生し、国連職員17人が死亡してから1年が過ぎた。本日、アルジェとニューヨークでテロ一周年を記念する式典が行われた。
- 事務総長、グリーン・ニューディール訴え
- ポーランドのポズナニで開かれたCOP14のハイレベル会合において、潘基文事務総長は冒頭演説し、気候変動と金融危機の2つの課題への対処における国際的連帯をあらたにするよう求めたうえで、グリーン・ニューディールの必要を訴えた。
- ギニアビサウ:安保理、会合開く
- 安保理議長は報道声明を発し、先月軍事クーデター未遂事件が起こったギニアビサウへの国際支援の継続の必要を強調し、同国の治安セクター改革の実施に支援を表明した。
- ブルンジ:あらたな戦闘の脅威
- 潘基文事務総長はこのたび国連ブルンジ統合事務所(BINUB)に関する報告書を安保理に提出した。同国の平和の進展を指摘しながらも、政府と反政府勢力の間の膠着状態が深まり、紛争の再燃の虞が高まっているとの旨を述べた。
- コンゴ:和平交渉、進展
- ケニアの首都ナイロビで行われているコンゴ民主共和国政府と反政府勢力間の交渉が着実に進展している。オバサンジョ国連特使が本日述べた。
2008年12月10日
- 世界人権宣言60周年
- 12月10日は世界人権宣言採択60周年。潘基文事務総長はビデオメッセージを発し、国際社会が依然、繁栄や尊厳、平和的共存への人々の熱望を体現する世界人権宣言のビジョンを実現することができずにいるとの旨を述べた。
- 人権高等弁務官、自らの差別体験語る
- 世界人権宣言60周年にあたり、ピレー人権高等弁務官はこのたびUNニュース・センターのインタビューに応じ、自らの人種差別体験を語るとともに、人権の遵守の必要を世界に訴えた。
- コンゴ:ナイロビで和平交渉進む
- 現在、ケニアの首都ナイロビで進行中のコンゴ民主共和国政府と反政府勢力との間の和平交渉について、オバサンジョ事務総長特使は記者団に対して、交渉が進展していることを指摘する一方、いくつかの問題の解決が残っているとの旨を述べた。
- 気候変動:ポズナニでCOP14
- ポーランドのポズナニで、第14回気候変動枠組条約締約国会議(COP14)が開催中。明日、ハイレベル会合が開かれ、200近くの国々の閣僚らが出席して、京都議定書以降の目標に関する合意づくりをめざした交渉を行う。
- 世界銀行、20億ドルの迅速な融資を可能に
- 世界銀行はこのたび、現在の世界的金融危機の影響を受ける貧困諸国を支援すべく、グラントと長期的な金利ゼロの融資を迅速化するファスト・トラック・ファシリティーを創設した。
2008年12月09日
- 国際腐敗防止デー
- 潘基文事務総長は国際腐敗防止デーに寄せてメッセージを発し、腐敗は現在の金融危機を引き起こした原因の一部であり、また開発や人権の目標達成の阻害要因でもあるとの旨を述べ、腐敗対策の一層の強化を呼びかけた。
- コンゴ:政府と反政府勢力、和平交渉入り
- コンゴ民主共和国政府と反政府勢力は本日、ケニアの首都ナイロビに置かれた国連事務所において、国連の支援する和平交渉入りした。オバサンジョ国連事務総長特使と、AUなどを代表するムカパ元タンザニア大統領は参加者に対して、実現可能な解決策を見出すよう促した。
- 人権の達成はまだ、と高等弁務官
- 世界人権宣言60周年を前に、ピレー人権高等弁務官はニューヨーク国連本部で記者団に対し、人権宣言に盛られた約束はいまだ世界の数千万の人々にとって果たされていないとの旨を述べた。
- ジンバブエ:WHO、コレラ状況視察
- WHOミッションは週末、この10年で最悪のコレラ禍の状況を視察すべく、ジンバブエの首都ハラレに入った。本日、NGOや国連、健康省のパートナーたち、およそ50人と会合を開いた。
- テロ:安保理、公開会合
- 安保理は本日、テロリズムに関する公開会合を開催。潘基文事務総長は席上演説し、国連がテロへの結束した取り組みを強化しなければならないとの旨を述べた。
2008年12月05日
- ミャンマー:進展欠如に苛立ち、と事務総長
- ニューヨーク国連本部において、「ミャンマーの友人たち」の会合が開催された。会合後、潘基文事務総長は記者団に対し、国民和解と民主化をめざす国連の努力にもかかわらず、望まれる成果がでないことに苛立ちを表明し、同国政府に対して、すべての政治犯の即時解放と、野党との対話実施を促した。「ミャンマーの友人たち」は昨年12月に設置されたもので、オーストラリア、中国、EU、フランス、インド、インドネシア、日本、韓国、ノルウェー、ロシア、シンガポール、タイ、英国、米国、ベトナムがメンバー国である。
- コンゴ:国連特使、政府と反政府勢力の協議をスタートへ
- オバサンジョ国連特使は来週、ケニアのナイロビで、コンゴ民主共和国政府と反政府勢力CNDPとの間の対話をスタートさせる。この協議を開始することについては、最近、同国の政府、CNDP、その他の武装勢力、ならびに、同地域の首脳たちが行った交渉において合意が成立した。
- ジンバブエ:コレラ感染と死者、増え続ける
- OCHAによれば、ジンバブエは現在、ここ10年間で最悪のコレラ禍に直面しており、ここ数ヶ月間だけで、コレラの感染者は1万4000人近く、うち死亡者は589人にのぼる。また、感染者の相当数が同国の首都ハラレに集中している。
- 12月5日はボランティア国際デー
- 12月5日はボランティア国際デー。潘基文事務総長はメッセージを発し、コミュニティーは世界各地で様々なプロジェクトの実現に貢献する多くのボランティアたちのエネルギーとイニシアチブを利用すべきである、との旨を述べた。
- ネパール:国連特使、子ども兵士解放への動きを歓迎
- ネパールのダハル首相はこのたび、毛派の部隊宿営地から、約3000人の子ども兵士を解放するよう取り組むことに合意した。クマラスワミ事務総長特別代表がネパールへの6日間にわたる訪問を終えるにあたり、この動きを伝え、歓迎する旨を国連ラジオに語った。
2008年12月02日
- イラク:人権侵害続く
- 国連イラク支援団(UNAMI)はこのたび、イラクの人権侵害状況に関する最新報告を発表し、今年前半、同国の治安は全般的には改善したものの、専門家の殺害、マイノリティへの襲撃など、深刻な人権侵害が続いたことを指摘した。
- テロとの闘い:事務総長、国連の役割を再確認
- 潘基文事務総長は声明を発し、先週、インドの商業都市ムンバイで起こったテロ襲撃事件の犯人を裁きにかける必要を強調するとともに、国連がテロとの闘いに主導的な役割を果たす決意を再確認した。
- ドーハ会議、閉幕
- カタールのドーハで開催されていた、国連開発資金調達会議のフォローアップ会合が本日、ドーハ宣言を採択し、閉幕した。160カ国から集まった参加者たちは経済低迷のなかでも貧困国への援助の約束を果たす必要を強調し、国連に対し、金融危機の開発への影響に関する国際会議を開催するよう求めた。
- 中央ア:事務総長、政治対話を歓迎
- 潘基文事務総長はこのたび、安保理に対し、中央アフリカ共和国の情勢に関する報告書を提出した。報告において、事務総長は同国政府が近く、包括的な政治対話を行うと決めたことに歓迎の意を表明したが、同国が依然、政治、治安、経済社会の側面で多くの課題を解決しなければならないことに警鐘を発した。
- ソマリア海賊:安保理、対策に支援を要請
- 安保理は決議を全会一致で採択し、すべての国と地域機関に対し、ソマリア沖の海賊行為を取り締まるため、艦船や軍用機を展開するよう求めた。
2008年12月01日
- 12月1日は世界エイズ・デー
- 世界エイズ・デーのこの日、ユニセフやWHOなど国連の4機関が合同作成した「第3回子どもとエイズ」報告を発表し、新生児が生後12週間以内にエイズ検査を受け、陽性反応がでた新生児に即時に治療を開始した場合、その命を救える確立が著しく高まる、と指摘した。
- ナイジェリアで住民同士の衝突
- ナイジェリアの都市Josにおいて、この数日間、キリスト教徒住民とムスリム住民が衝突し、百人単位の人々が死亡し、千人単位が避難している。潘基文事務総長はこの事態に深い悲しみを表明するとともに、国連による被害者への援助の用意を強調した。
- ジンバブエ:コレラ対策に200万ドルを
- 世界保健機関(WHO)はこのたび、15年ぶりのコレラ流行への向こう3ヶ月間の対策費として、援助国に対し、200万ドルの拠出を求めた。今年8月以降、これまでに1万1700件を超える感染症例が報告され、そのうち473件は致死的。
- 「世界経済状況と見通し2009年」、発行
- カタールのドーハで開催中の国際開発資金調達会議で、2009年版「世界経済状況と見通し」が発表された。同報告は、2009年の経済成長は1%に留まるとして、世界経済の落ち込みに対処すべく、世界各国が協調し大規模な経済刺激対策をとるよう訴えた。
- 気候変動:COP14、スタート
- 気候変動枠組条約の第14回締約国会議(COP14)が本日、ポーランドのポズナンで開始した。会期は2週間。各国政府、企業、環境NGO、研究機関などから9000人が集い、京都議定書に次ぐ新たな枠組づくりについて話し合う。
2008年11月28日
- ドーハ会議、明日開催へ
- 開発資金調達見直し会議(カタール、ドーハ)の開催を前に、潘基文事務総長はドーハで記者会見し、この会議が金融危機への対応調整をはかる良い機会となるとの旨を述べた。
- ムンバイ:安保理、テロを非難
- 安保理議長は昨夜、報道声明を発し、このたびのインドの商業都市ムンバイでのテロ襲撃事件の犠牲者の遺族、インド政府と国民に対し、哀悼の意を表明するとともに、テロ襲撃事件を強く非難した。
- ジンバブエ:コレラ感染者、1万人
- OCHAによれば、ジンバブエにおいて、今年8月に発生が報告されたコレラの感染者がこれまでに約1万人となり、死者も400人を超えた。国連は現在、水の配給や教育プログラム、医薬品の調達、便所の設置などを通じた支援を行っている。
- スーダン:恣意的逮捕や拘束が頻発
- 人権高等弁務官はこのたび51ページに及ぶ報告書を発表し、スーダンの各地において、恣意的逮捕や拘束が頻発し、その多くは拷問などさらに深刻な人権侵害にいたるものである状況を指摘した。
- PKO:事務次長補、UNニュースセンターのインタビュー
- Alan Le Roy平和維持活動担当事務次長補はこのたび、UNニュースセンターのインタビューに応じ、現在、18の平和維持活動が他の機関や国が関与する体制にない世界各地において、困難な活動を展開している状況を指摘した。
2008年11月26日
- ムンバイで爆弾テロ
- 今夜、インドのムンバイで一連の銃撃・爆弾テロが発生し、多数の死傷者がでた。潘基文事務総長は声明を発し、犠牲者に哀悼の意を表明するとともに、この爆弾テロ事件を非難した。
- エイズ:早期検査と薬物療法が有効
- 国連のHIV/エイズ専門家グループはこのたび、医学雑誌に最新の研究結果を発表し、世界中で、HIV/エイズの早期治療と治療を実践すれば、今後10年間で感染率を95パーセント減少させることが可能であるとの旨を述べた。
- スーダン:選挙監視委設置へ
- スーダンのバシル大統領が昨日、国内選挙監視委員会設置の指令を発したことについて、潘基文事務総長は、20年余に及ぶ対立を終結させる合意実施に向けた大きな一歩であるとして、歓迎の意を表明した。
- UNMIK、非アルバニア人地域に集中的展開へ
- コソボがセルビアからの独立を宣言してから、国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)は現在、非アルバニア人地域に集中的展開を行っている。Lamberto Zannier事務総長特別代表が本日、安保理公開会合で報告を行った。
- ジンバブエ:人道援助アピール
- ブラッグ副緊急援助調整官は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、OCHAが今週、ジンバブエへの援助のため総額5億5000万ドルを求めた資金要請アピールに対し、援助国が応えるよう訴えた。
2008年11月25日
- バグダッドで爆弾テロ
- イラクの首都バグダッドで2件の爆弾テロが相次ぎ、少なくとも18人の市民が死亡した。デミツラ事務総長特別代表はニュースリリースを発し、最近の暴力事件の増加に懸念を表明し、すべての当事者に対し、テロ襲撃を許さないよう対策を促した。
- コンゴ:対話が平和に不可欠、と特使
- オバサンジョ事務総長特使はニューヨーク国連本部で記者会見し、コンゴ民主共和国に和平を実現するためには、政府と反政府勢力間の対話を促進することが不可欠であるとの旨を述べた。
- コンゴ:ジャーナリスト殺害
- コンゴ民主共和国において、ラジオ・オカピ(MONUCとスイスのNGO、ヒロンデル財団が共同運営)のスタッフが何者かによって殺害された。潘基文事務総長は遺族に弔意を表明するとともに、怒りを示し、犯人を逮捕し裁きにかけるよう訴えた。
- ドーハでモンテレー会議のフォローアップ会議開催へ
- 今週、カタールのドーハで、開発資金調達会議(モンテレー、2002年)のフォローアップ会議が開催される。11月29日から4日間の日程。UNDPのケマル・デルビシュ総裁は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見して、ドーハ会議が世界経済にとって難しい時期に開催されると述べたうえで、その意義を訴えた。
- ガザ、一定量の援助提供受ける
- イスラエルが本日、ガザへの通行を再開し、150万人の人々への一定量の援助物資の搬入を可能にした。中東和平プロセス特別調整官(UNSCO)が本日、報告した。
2008年11月24日
- 安保理、MONUC増強
- 安保理は決議を全会一致で採択し、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)の兵力を増強した。現在1万7000人の要員に、2785人の兵士、300人の警官が新たに追加される。
- ダルフール:国際刑事裁、反政府指導者を起訴
- 国際刑事裁判所の検察官はこのたび、ダルフールで展開するAMIS兵士が殺害された昨年の襲撃事件を首謀した反政府勢力指導者3人の犯罪容疑の証拠を提出した。
- ソマリア:政務事務次長補、安保理ブリーフ
- 安保理において、Haile Menkerios政務担当事務次長補はソマリア情勢について報告し、政府とイスラム反政府勢力が最近成立させた政治協力合意が和平プロセスに新たな機運を与えたとの旨を述べた。
- 第5回スーダン・ワークプラン、スタート
- ホルムズ人道問題担当事務次長は第5回年次スーダン・ワークプランのスタートにあたり、来年の人道プロジェクトとして、2億ドルを超える規模を求めた。そのうち、半分の資金はダルフールに振り向けられる。
- 安保理、EUFORの任期延長
- 安保理は決議を全会一致で採択し、ボスニア・ヘルツェゴビナの戦闘に終結をもたらしたデイトン合意の遵守を監督する欧州連合安定化部隊(EUFOR)の任期を1年延長した。
2008年11月20日
- 国連、最大額の援助資金求める
- 国連は本日、2009年度の人道アピールを発し、31カ国の3000万人を対象にした援助活動のため、70億ドルの資金拠出を求めた。この金額は国連統合アピールプロセス(CAP)のスタートした1991年以来、最大であり、昨年、2500万人を対象にした援助資金アピール、38億ドルを大幅に上回る。
- コンゴ:反政府勢力、撤退
- コンゴ民主共和国の北キブ州から反政府勢力CNDPが撤退するとの発表、また同州の脆弱な人々にアクセスを許す人道回廊が開設したことついて、潘基文事務総長は本日歓迎の意を表明した。
- ソマリア沖海賊行為:事務総長、非難
- 今週、ソマリア海岸沖で海賊行為が相次いだことについて、潘基文事務総長は海上のあらゆる海賊行為を非難するとともに、国連加盟諸国による対応を強く支持する旨を表明した。
- ダルフール:戦闘再燃に事務総長、憂慮
- スーダン・ダルフールにおいて、政府軍が空爆を行い、戦闘を再燃していると伝えられることを受けて、潘基文事務総長はすべての当事者に対し、敵対行為を控えるよう訴えた。
- 安保理、集団的安保と軍縮を討議
- 安保理は本日、集団的安全保障と軍縮について公開会合を行った。討論の終わりに、安保理は議長声明を発し、世界の軍事支出の増加に懸念を表明し、軍事支出を適切なレベルに抑え、MDGsの達成に向けて継続的に取り組むよう求めた。
2008年11月13日
- テロ:総会、宗教の悪用を嘆く
- 「平和の文化」のテーマの下、2日間の日程で開催された総会本会合は本日、無辜の人々の殺害やテロ行為を正当化するために宗教が使われることに遺憾の意を表明した。
- G20:緊急行動必要、と事務総長
- 今週末のG20サミットを前に、潘基文事務総長はG20に参加する首脳たちに書簡を送付し、現在の金融危機の悪化を防ぐためには緊急の行動が必要であるとの旨を訴えた。
- コンゴ東部、静穏状態2日目
- MONUCが本日報告するところによれば、コンゴ民主共和国東部において、政府軍と反政府勢力の間の戦闘が止んだ状態が2日間続いている。
- ガザへの食糧提供、停止
- 引き続く国境封鎖のため、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によるガザ住民150万人のほぼ半数への食糧配給が停止を余儀なくされている。
- 大気汚染、褐色の雲がアジアを覆う
- 大気汚染による3キロに及ぶ褐色雲がアラビア半島から中国、西太平洋までを覆っている。国連環境計画(UNEP)がこのたび発表した「大気を覆う褐色の雲:アジア地域評価報告」によれば、この現象がヒマラヤの氷河の解凍を早め、また人々の健康への被害が拡大する。
2008年11月12日
- 総会、「平和の文化」集会
- 総会は本日、2日間の本会合をスタート、「平和の文化」を討議する。デスコト総会議長は冒頭、国連が創設以来最も厳しい時代に直面しているとし、加盟諸国指導者たちに対し、飢餓や貧困、気候変動などの解決のため、倫理的な力を使うよう促した。
- ダルフール:スーダン政府、停戦宣言
- スーダン政府がこのたびダルフールにおける同国軍と反政府勢力の紛争の即時終結を宣言し、民兵組織の解体計画を明らかにしたことについて、潘基文事務総長は歓迎の意を表明した。
- ハイチ:宗教学校、一部倒壊
- 今朝、ハイチの首都ポルトープランスで、宗教学校が一部倒壊し、生徒と教師8人が負傷した。MINUSTAHは緊急対応チームを派遣して、けが人の救出作業や瓦礫の片付けなどの支援にあたった。
- ミャンマー:街頭デモ参加者に長期の禁固刑
- ミャンマー政府がこのたび昨年の平和的街頭デモの参加者に対し、長期の禁固刑を科したことについて、潘基文事務総長は深い憂慮の念を表明した。
- UNFPA、今年度の「人口白書」を刊行
- 国連人口基金(UNFPA)は本日、今年度の「人口白書」を刊行した。副題は「共通の土台に到達するために:文化、ジェンダー、人権」。開発の戦略は人権、とくに女性の権利の促進を文化的に意識したものでなければならないとの旨を訴えた。
2008年11月11日
- コンゴ:散発的戦闘、続く
- MONUCによれば、コンゴ民主共和国東部の北キブ州において、依然として、戦闘が散発的に継続している。そうしたなか、国連援助諸機関は戦闘による影響を受けた市民に対し、援助の提供を急いでいる。
- バグダッドで爆弾テロ
- イラクの首都バグダッドのカスラ地区において、爆弾テロが発生し、数十人の市民が死亡し、多数の負傷者がでた。UNAMIを率いるデミツラ事務総長特別代表は声明を発し、遺族に哀悼の意を表明するとともに、この襲撃事件を非難した。
- ハイチで小学校校舎倒壊
- ハイチで小学校校舎が倒壊し、少なくとも89人が死亡し、150人が負傷した。ホルムズ人道問題担当事務次長はこの惨劇が最も貧しい人々の生活に大きな打撃となることを指摘し、深い悲しみを表明した。
- ネパール、当事者間の協力不可欠
- イアン・マーティン事務総長特別代表はニューヨーク国連本部で記者会見し、ネパールの主要当事者間の協力が和平プロセスの成功には不可欠であるが、元毛派戦闘員の統合など難しい問題が依然残っていると指摘した。
- 生物多様性:科学機関設置の可能性、探る
- 本日、マレーシアでスタートした世界会議において、生物多様性に関する科学調査機関の立ち上げの可能性が検討される。検討される機関の名称は生物多様性及びエコシステム・サービスに関する政府間プラットフォーム(あるいはパネル)で、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)に似た機関をめざす。
2008年11月10日
- コンゴ:ナイロビで首脳会議
- アフリカ連合(AU)がナイロビで主催し、国連が後援した首脳会議はこのたび、コンゴ民主共和国東部の即時停戦を促すとともに、十万人単位の避難民のための「人道回廊」の設置を訴えた。
- ハイチで、小学校倒壊
- 今朝、ハイチ・ポルトープランス近郊の小学校・校舎が倒壊し、少なくとも11人の子どもが死亡し、十人単位が負傷した。MINUSTAH平和維持部隊が現在、救出作業にあたっている要員を援助している。
- ソマリア:少女死刑に非難
- ソマリアにおいてレイプ被害者の13歳の少女が姦通罪で死刑となったことについて、事務総長特別代表(子どもと武力紛争)を務めるクマラスワミ氏は非難声明を発し、子どもの保護を訴えた。
- コートジボワール、選挙実施延期
- コートジボワールの選挙実施が再び延期となったことについて、安保理は議長声明を発し、憂慮の念を表明し、すべての当事者に対し、和平合意実施への政治的決意を求めた。
- ホンジュラス:洪水被害者支援
- ホンジュラスを暴風雨が襲い、洪水が発生し、建物の損壊や多数の死傷者を出したことをうけ、国連諸機関が現在、援助活動を活発化し、また資金拠出を求めるアピールを発している。
2008年11月06日
- コンゴ:北キブで戦闘再発
- コンゴ民主共和国東部の北キブ州において、戦闘が再発したことについて、潘基文事務総長は深い憂慮を表明し、すべての武装勢力に対し、政治解決を探るよう求めた。
- FAO、「食糧見通し」発行
- 国連食糧農業機関(FAO)はこのたび隔年報告書「食糧見通し(Food Outlook)を発表し、世界の穀物生産高が記録的に良い見通しであることを指摘したうえで、現在の金融危機の影響により、来年、食糧価格の高騰のおそれがあると警鐘を鳴らした。
- 国際司法裁、5人判事選出
- 総会と安保理は同時に、決議を採択し、国際司法裁判所(ICJ)の判事5人を9年の任期で選出した。5人のうち2人は再選で、2月5日に現在の任期が切れたあとに新たな9年任期が開始する。
- 国連財政、逼迫
- 潘基文事務総長はこのたび国連財政に関する報告書を提出し、国連財政事情が依然として脆弱であると訴えた。10月24日現在、通常予算、PKO予算、旧ユーゴ/ルワンダ裁判所予算、国連ビル改築費の分担金を全納しているのは31カ国のみ。
- ビリー・キングさん、男女平等推進へ
- 国連教育科学文化機関(ユネスコ)はこのたび、スポーツ界における女性選手の草分け、元テニス選手のビリー・ジーン・キングさんを「ジェンダー平等のグローバルメンター(Global Mentor for Gender Equality)」に任命した。
2008年11月04日
- コンゴ:国連、援助を活発化
- コンゴ民主共和国東部の北キブにおいて、戦闘の再発が伝えられるなか、国連援助諸機関は十万人単位の避難民たちに対する援助を活発化している。
- ソマリア:13歳少女に石投げ刑
- 先週、ソマリア南部の港湾都市キスマヨに建つスタジアムにおいて13歳の少女が姦通罪で石投げによる死刑処分を受け、死亡した。伝えられるところによれば、少女は首都モガディシュの祖母に会いに行く道中で3人の男にレイプされた。この少女はレイプされた後、検察官に保護を求めたが、姦通罪で起訴され、死刑の宣告を受けた。ユニセフはこの処刑に対し、遺憾の意を表明した。
- 人権理事会創設から約3年
- 人権理事会の議長を務めるナイジェリアのウホモイビ大使は総会で演説し、人権理事会について、創設からまだ3年であるとし、加盟国が忍耐強く、その業績を見守っていくよう訴えた。
- アデン湾、地中海に不法密航業者
- 国連難民高等弁務官(UNHCR)によれば、アデン湾および地中海を渡る人々の数が増えた。また、先週だけでも、ソマリアを逃れた12人がイエメンの海岸で死体で発見され、その他の28人も行方不明となっている。
- イラク国会、少数者に州議会議席割り振り
- 来年1月末までに予定された州議会選挙を前に、イラク国会はこのたび、同国の少数者コミュニティーに対し、特定の議席を割り振った。UNAMIはプレスリリースを発し、この決定に歓迎の意を表明した。
2008年11月04日
- コンゴ:オバサンジョ氏、国連特使に
- 潘基文事務総長はこのたび、前ナイジェリア大統領のオバサンジョ氏をコンゴ民主共和国に関する特使に任命した。一方、同国東部において、援助物資を積んだ国連車両が到着し、援助を必要とする人々に物資提供を開始した。
- アフガンでNGO職員、誘拐
- アフガニスタンの首都カブールにおいて、本日、NGOコンサルタント一人が誘拐された。ホルムズ人道問題担当事務次長は声明を発し、即時かつ無条件解放を求めた。
- 人権弁務官、コロンビア訪問
- ピレー人権高等弁務官は先週土曜日、6日間にわたるコロンビア訪問を終了するにあたり、ボゴタで記者会見し、同国が誘拐や裁判外処刑、恣意的逮捕など、人権侵害の課題に直面していると指摘した。
- イスラエル、西岸で住宅取り壊しを再開
- イスラエルがこのたび西岸において、今年4月に凍結したパレスチナ人の住宅取り壊しを再開した。セリー中東和平プロセス特別調整官は声明を発して、貧しい人々に与える影響などに懸念を表明した。
- ブルキナファソで黄熱病患者2人
- WHOが本日プレスリリース発表したところによると、ブルキナファソ北部において、子ども2人が黄熱病に感染し、うち1人はすでに死亡した。2人とも予防接種は受けていない。
2008年10月30日
- コンゴ、停戦状態、続く
- コンゴ民主共和国東部の北キブで対立する政府軍と反政府勢力間で昨日、停戦が成立し、現時点で保たれている。MONUCは戦闘を逃れる市民保護に全力を尽くしている。
- インド:事務総長、テロ非難
- インド北東部のアッサム州でテロ襲撃事件が発生し、少なくとも60人が死亡し、数百人が負傷した。潘基文事務総長は声明を発し、このテロ事件を強く非難した。
- ダルフール:UNAMID、平和維持兵殺害を非難
- スーダン・ダルフールにおいて、昨夜、UNAMIDの平和維持兵が何者かに襲われ、一人が死亡し、数名が負傷した。UNAMIDはこの襲撃事件を卑劣な行為として非難した。
- 総会議長、金融危機への国際対応訴え
- 国連総会は本日、世界的な金融危機に関するハイレベル・タスクフォースを立ち上げた。2001年ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ氏が座長を務める。デスコト総会議長は記者会見し、国際社会が世界金融システムを抜本改革し、信頼の回復に尽くす必要を訴えた。
- ソマリアで国連職員殺害
- ソマリアのハルゲイサの置かれたUNDP事務所で昨日、車爆弾テロ事件が発生し、国連職員2人が死亡し、6人が負傷した。国連現地事務所のマーク・ボウデン所長は遺族への哀悼の意を表明した。
2008年10月30日
- ソマリア:事務総長、襲撃事件を非難
- ソマリア北部において、UNDP事務所を狙った車爆弾攻撃が発生し、2人の国連職員が死亡。6人が負傷し、うち2人が重傷を負った。同地域では、その他にも襲撃事件が相次いだ。潘基文事務総長はこれら襲撃事件を激しく非難した
- コンゴ民主共和国:事務総長、紛争の激化に警鐘
- 昨日から今日にかけて、コンゴ民主共和国の東部地区で政府軍と反政府勢力との間の紛争が激化していることについて、潘基文事務総長は警鐘を発し、すべての当事者に敵対行為を速やかに停止するよう訴えた。
- パキスタン:大地震で多数の死傷者
- パキスタン南西部において、今朝、強度の地震が発生し、百人単位の人々が死傷し、多くの人々の家が損壊した。国連諸機関が政府および援助組織と協力しながら、援助活動を始めている。
- 安保理:女性、平和、安全に関する討論
- 安保理は本日、女性、平和、安全に関する討論会を行った。UNIFEMのアルベルディ事務局長が演説し、女性の安全と参加が平和維持活動の主要な目的とならない限り、紛争状況のなかで包括的かつ持続的な平和を作り出すことは不可能であるとの旨を述べた。
- イエメン:WFP、食糧援助
- 先週木曜日、熱帯暴風雨に襲われ、多数の死傷者がでて、1万人が家を失ったイエメンに対し、国連食糧計画(WFP)は本日、17トンの栄養価の高いビスケットを搬入した。
2008年10月28日
- コンゴ:暴力は解決にならず
- 先週土曜日、コンゴ民主共和国の北キブにおいて、政府軍と反政府勢力CNDPの間で武力衝突が再発した。アラン・ドス事務総長特別代表はビデオリンクを通じ、ニューヨーク国連本部での記者会見を行い、軍事行動は紛争解決の手段とはならないと訴えた。
- 事務総長、フィリピン訪問
- 潘基文事務総長は本日、フィリピンに到着。国連事務総長が同国を訪れるのは、1979年のワルトハイム氏から、およそ30年ぶり。同国訪問のあと、アジア地域の3カ国―インド、ネパール、バングラデシューを訪ずれる予定。
- ダルフール:レロイ事務次長、安保理報告
- スーダン・ダルフール視察からニューヨークに戻ったレロイ平和維持活動担当事務次長は本日、安保理で帰国報告を行い、UNAMIDと人道援助組織間の協力関係の成果を評価するとともに、平和維持要員の数が現在のところまだ1万人規模に留まり、承認兵力2万6000人にははるかに及ばない旨を指摘した。
- スーダン:相互信頼の欠如、最大の障害
- 潘基文事務総長はスーダン情勢に関する最新の安保理宛て報告において、2005年包括和平協定(CPA)の署名者間の相互不信が最大の障害となり、スーダン和平の進展がみられないとの旨を述べた。
- キューバ:ハリケーン被災者200万人に食糧援助
- 2つのハリケーン(グスタフ、アイク)に襲われたキューバの被災者、200万近くの人々に対し、今後半年間、WFPから、570万ドル相当の食糧援助が提供される。
2008年10月28日
- コンゴ:紛争悪化に事務総長が懸念
- 潘事務総長は本日、コンゴ民主共和国東部の治安状況悪化に深い懸念を表明し、同国政府および各州当局に対し、静穏の回復に全力を傾け、MONUCと密接に協力するよう促した。
- コートジボワール:選挙実施遅れに懸念
- チョイ特別代表は本日、安保理公開会合でコートジボワール情勢についてブリーフィングし、選挙プロセスが著しい遅れをみせていることについて懸念を表明した
- ハイチ:ハリケーン被害に援助アピール
- ハイチに4つの大型ハリケーンが襲来し、100年ぶりの大被害をもたらし、およそ800人が死亡し、100万人が影響を受けた。2日間のハイチ視察から戻った、ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、1億700万ドルのうち、わずか40%しか援助金の拠出がないことを指摘し、一層の援助を求めた。
- ピレー人権高等弁務官、コロンビア視察
- ピレー人権高等弁務官は本日、コロンビア訪問を開始。1週間にわたり、少数者グループが武力勢力によって、自らの家から立ち退きを余儀なくされるなか、同国の人権状況を視察する。
- ジンバブエ:事務総長、地域イニシアチブ歓迎
- 本日、ジンバブエの首都ハラレで、権力分担問題の解決を図るための首脳交渉が行われた。潘基文事務総長はこの交渉を歓迎をするとともに、同国への国連の支援の用意を表明した。
2008年10月25日
- CEB:金融危機のなか貧困対策訴え
- 潘基文事務総長は本日、国連機関事務局長調整執行委員会(CEB)で、世界的な金融危機のなかで極貧に苦しむ人々への緊急保護対策が必要である旨を訴えた。
- 人権特別報告者、拷問報告
- このたび、総会第3委員会に対して、拷問と障害者の関係についての報告書を提出した、ノワク人権特別報告者(拷問担当)は記者会見し、人権宣言採択から60年がたった今でも、拷問がいまだに多くの国で行われている旨を述べた。
- 10月24日、国連デー
- 10月24日は国連デー。ニューヨーク国連本部においては、今夜、国連平和メッセンジャーに任命されているチェロ奏者のヨーヨーマさんがザ・シルクロード・アンサンブルとともに国連デー・記念コンサートを行った。
- UNCTAD、イラク再建の強調努力に加わる
- 国連貿易開発会議(UNCTAD)はこのたび、イラク復興開発のための基金、UNDG ITFへのアクセス権許可に関する合意に署名した。同基金は、援助国がその資源をイラクの再建に割り振り、支援を調整するのを支援すべく、2004年に創設された基金のひとつ。
- アンジェリーナ・ジョリーさん、アフガン帰還難民支援訴え
- このたびアフガニスタン視察を終えた、映画女優でUNHCR親善大使のアンジェリーナ・ジョリーさんはこのたび、厳冬の季節を前にしたアフガニスタン帰還難民への支援拡大の必要を訴えた。
2008年10月24日
- 事務総長、著名エコノミストたちと会談
- 潘基文事務総長は本日、世界的に著名な経済学者5人およびUNDP総裁と会談し、世界の金融危機がミレニアム開発目標達成に向けた国連活動に及ぼす影響について話し合った。
- ミャンマー:特別報告者、総会演説
- ミャンマー人権担当特別報告者Tomas Ojea Quintana氏は本日、総会第3委員会で演説し、ミャンマーにおいて、人権が根付くためには10年単位の時間がかかるだろうとしたうえで、当面の人権改善のために段階的な測定可能な基準を定める必要があるとの旨を述べた。
- ハビタット事務局長、金融危機に憂慮
- 国連ハビタットのティバイジュカ事務局長はロンドンで隔年報告「世界の都市白書2008/2009」を発表し、世界の金融危機は住宅融資の危機であるとの旨を述べた。
- 国連本部で子ども絵画展スタート
- ニューヨーク国連本部において、本日、気候変動に関する子どもの絵画展がスタートした。”Unite to Combat Climate Change”と題し、子どもの訴えで、気候変動の取り組みを各国の指導者に迫る。
- アフガンで腐敗対策強化へ
- アフガニスタンにおいて、腐敗対策に取り組む3つのNGO組織がこのたび、国連開発計画(UNDP)から、それぞれ5万ドルの資金寄付を受けた。これにより、これら組織はその取り組みの強化を図ることが期待される。
2008年10月22日
- 事務総長、著名エコノミストと会談
- 潘基文事務総長は近く、現在の世界的な金融危機がミレニアム開発目標(MDGs)の達成に及ぼす影響について、ニューヨーク国連本部で、世界的に有名な5人のエコノミストたちと会談する予定。
- 経社理、18カ国改選
- 総会は本日、経済社会理事会(54カ国)のうち18カ国の改選を行い、来年1月から3年間の任期を務める理事国を選出した。アジア地域枠においては日本とサウジアラビアが再選された。
- パスコー事務次長、安保理ブリーフ
- パスコー政治問題担当事務次長は本日、安保理で中東情勢報告を行った。その中で、同氏はイスラエルとパレスチナの交渉が昨年のアナポリスで合意した和平プロセスに沿って、継続、拡大することへの希望を表明した。
- 世界で1億1700万人がスタンドアップ
- 今年のスタンドアップキャンペーン(10月17日―19日)の趣旨に賛同し、立ち上がったひとの数は合計で約1億1700万人(131ヶ国)となり、昨年のギネス記録を更新した。
- ウガンダで反政府勢力、6人市民殺害
- ウガンダ北東部のバンガディ村において、反政府勢力LRAが村人6人を襲い、殺害した。国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)が報告した。
2008年10月21日
- ソマリア、アフガンで援助要員殺害
- ソマリア、アフガニスタンにおいて、援助要員が相次いで殺害された。潘基文事務総長は声明を発し、援助要員に対する暴力行為に遺憾の意を表明した。
- イラン:人権状況に関する総会報告
- 潘基文事務総長は総会に対し、イランの人権状況に関する報告書を提出。女性や少数者の人権、並びに死刑、未成年者の処刑や石投げ刑などに懸念を表明した。
- ILO事務局長、失業対策訴え
- 世界労働機関(ILO)のソマビア事務局長は本日、発言し、現在の金融危機から生じる失業危機を回避すべく、大胆かつ革新的な措置を講じるよう訴えた。
- イラク:UNAMI、選挙啓発プログラム
- 国連イラク支援団(UNAMI)はこのたび、州選挙の投票プロセスや各政党のプロファイルなどについて啓発を行うべく、ラジオプログラム制作・普及を含む活動をスタートした。
- UNRWA:スタンドアップキャンペーン参加
- 国際貧困根絶デーを記念し、レバノン、シリア、ヨルダン、西岸、ガザにおいて、約50万人の学校生徒たちがスタンドアップキャンペーンに参加し、立ち上がった。またUNRWAは各地の学校でさまざまな催しを企画、実施した。
2008年10月18日
- 安保理改選、日本が理事国に
- 総会は本日、安保理の5非常任理事国を改選し、来年1月から2年の任期を務める理事国として、オーストリア、日本、メキシコ、トルコ、ウガンダを選出した。
- 世界の数千万人がスタンドアップ
- 17日―19日、スタンドアップ・テイクアクション実施。世界中で数千万人が立ち上がり、世界各国の指導者に対し、ミレニアム開発目標達成の公約実現を促す。
- UNHCR:難民、増加傾向
- 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はこのたび最新の報告を発表し、世界で難民が増加傾向にあり、国籍別ではイラク難民が最上位を占めることを明らかにした。
- ソマリアで引き続く暴力
- ソマリアの首都モガディシュにおいて、暴力が継続し、今週あらたに5,500人が家を追われ、避難民となった。今年9月21日から、これまでに避難民化した人々は計6万1000人。
- フランス語圏諸国サミット
- 潘基文事務総長は第12回フランス語圏諸国サミット(カナダ、ケベック)で演説し、金融危機や気候変動、テロや極貧などの相互に関連した脅威に世界が直面するなか、国際的なパートナーシップがかつてなく重要であるとの旨を述べた。
2008年10月17日
- きょうは世界食糧デー
- きょうは世界食糧デー。潘基文事務総長はメッセージを発し、食糧及び燃料の価格高騰が飢餓と貧困に苦しむ7500万の人々を窮地に陥らせているが、グローバルな金融危機はこの事態をさらに悪化させている、との旨を述べた。
- スリランカ:食糧援助車列、退却迫られる
- スリランカ北部に食糧援助を搬送する国連車列はこのたび、同国政府軍と反政府勢力LTTEの間の戦闘によって、退却を余儀なくされた。
- 世界雇用報告2008、発行
- 世界労働機関(ILO)は本日、世界雇用報告2008を発表。1990年代初頭以降、世界各地において、高い経済成長および雇用創出にもかかわらず、労働者間の賃金格差が広がっている状況を指摘した。
- 貧困と闘う、サッカー試合
- 国連親善大使を務めるサッカー選手の2人、ロナウドさんとジダンさんはこのたび記者会見し、来月モロッコで、「貧困と戦う試合(Match against Poverty)」と称するサッカー試合が行われる旨を発表した。
- OECD原子力機関、50周年
- OECDの原子力機関(NEA)、50周年記念会合をパリで開催。国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は席上演説し、これまでに、世界の50カ国以上がIAEAに対し、原子力の利用を検討中であることを通告してきた旨と明らかにした。
2008年10月16日
- グルジア:ハイレベル交渉終わる
- ジュネーブで開かれたグルジアに関するハイレベル交渉はこのたび、当事者たちが来月も協議を継続し、未解決の手続き問題への対処のため小休止をとることを決定し幕を閉じた。
- 初の世界手洗いの日
- きょうは、初の世界手洗いの日(Global Handwashing Day)。世界の70カ国以上において、2億に近い人々がこの世界デーを記念し、さまざまな催しに参加した。ユニセフはプレスリリースを発し、石鹸での手洗い習慣が下痢や肺炎を防ぐのに最も効果的かつ安価な方法であるとの旨を述べた。
- カンボジア/タイ国境で銃撃戦
- カンボジアとタイの国境地帯において領有権をめぐる対立から銃撃戦が起こった。潘基文事務総長は深い懸念を表明し、双方の当事者に対し、自制を促し、交渉を通じた解決を呼びかけた。
- ハイチ、緊急援助の必要
- ハイチ担当人道調整官Joel Boutroue氏は記者会見し、ハイチの状況は一時的に安定したものの、引き続き、ハリケーン到来時期の真っ只中にあるとして、国際社会が同国に対し、緊急に必要な資源を提供するよう求めた。
- シリアとレバノン、外交関係樹立
- シリアとレバノンがこのたび外交関係を全面的に樹立したことについて、潘基文事務総長は画期的な出来事であると評価し、両国に対し、建設的な対話を一層進めるよう求めた。
2008年10月15日
- 事務総長、ジュネーブ入り
- 潘基文事務総長は、グルジアの南オセチア州における同国とロシアの紛争状態に際して、国連グルジア監視団(UNOMIG)の役割に関する交渉を行うべく、ジュネーブ入りした。
- 世界保健報告、発表
- 世界保健機関(WHO)は本日、今年度の世界保健報告を発表した。各国間あるいは国内で保健衛生アクセスやサービス代価などの格差が大きく広がっている旨を指摘した。
- アフガン:特別代表、安保理ブリーフ
- エイデ事務総長特別代表は安保理でブリーフィングし、アフガニスタンにおいて、暴力的な襲撃事件がこの数ヶ月間で増加し、その件数が2002年以降、最多を記録したとの旨を述べた。
- 中央アフリカ共和国:2600万ドル拠出訴え
- 国連人道問題調整事務所(OCHA)はドナーに対して、中央アフリカ共和国の援助活動を支援すべく、2600万ドルの追加的拠出を行うよう訴えた。
- コンゴ:15万人が避難民に
- UNHCRによれば、コンゴ民主共和国北東部において、この2ヶ月間、イトゥリと北キブの2箇所で紛争が起こり、15万以上の人々が避難民となった。
2008年10月09日
- ジンバブエ:WFP、資金拠出要請
- 世界食糧計画(WFP)は本日、国際社会に対し、ジンバブエの約400万人への今後半年間にわたり食糧援助を行うために必要な資金として、1億4千万ドルの資金拠出を要請した。
- 北朝鮮:核施設アクセス禁止
- 朝鮮民主主義人民共和国は本日、国際原子力機関(IAEA)の査察官が同国の寧辺の核再処理施設に立ち入ることを禁止した。同国は9月24日、IAEAに対し、寧辺の核施設の活動を再開することを通告していた。
- PKO局長、ダルフール初訪問
- 国連平和維持活動担当事務次長のAlain Le Roy氏はスーダン・ダルフールを就任後初訪問し、エルファシェルにおいて、反政府勢力SLA/MMの指導者ミニ・ミナウィ氏や避難民代表らと会談した。
- 事務総長、製薬会社代表らと会合
- 潘基文事務総長は世界の主要製薬会社17社の代表たちと会合をもち、HIV/エイズの予防と治療の改善をめざして、一層の努力を払っていくことに合意した。この会合には、WHO、ユニセフ、UNDP、UNAIDSの代表も参加した。
- 安保理、UNOMIG延長
- 安保理は決議を全会一致で採択し、グルジア政府とアブハジア分離派との停戦協定を14年間にわたり監視している国連グルジア監視団(UNOMIG)の任期を4ヶ月間延長した。
2008年10月08日
- 事務総長、UNAMID展開予定示す
- 潘基文事務総長は国連本部で記者会見し、スーダン・ダルフールにおけるUNAMIDの展開計画について、年末までには、全兵力の3分の2が配備される必要があるとの旨を訴えた。
- ソマリア海賊への対策を
- 安保理は決議を全会一致で採択し、ソマリアの沿岸沖に出没する海賊への対策として、加盟国が海空軍を展開し必要な措置を講じ、同国において飢餓に直面する300万人超への食糧援助を確保するよう求めた。
- 北朝鮮:人権状況に進展なし
- 潘基文事務総長はこのたび総会に報告書を提出し、朝鮮民主主義人民共和国政府が人権理事会および総会の決議を遵守せず、同国における人権状況の進展がみられないことに懸念を表明した。
- 事務総長、国連本部で記者会見
- 潘基文事務総長はニューヨーク国連本部で記者会見して、アフリカ開発、ミレニアム開発目標に関する最近の2つのハイレベル会合で首脳たちが示した姿勢に触れ、世界じゅうが金融危機に襲われているなかではありながらも、世界の最も貧しい人びとは国連と加盟国の支援に期待できるとの旨を述べた。
- キルギスタンで地震発生
- 国連人道調整事務所(OCHA)によれば、キルギスタン南部で日曜日に起こった地震の被災状況調査が、同地域へのアクセスと通信手段の制約を受け、困難に直面している。
2008年10月07日
- アフガン:特別代表、記者会見
- カイ・エイデ事務総長特別代表はアフガニスタンの首都カブールで記者会見し、同国の平和への展望を拓くためには一層の政治的意思と、食料援助へのアクセスなど緊急人道ニーズへの対応が必要であるとの旨を述べた。
- グルジア:UNOMIG延長勧告
- グルジア情勢に関する事務総長報告、発表。潘基文事務総長は、南オセチアにおいて、ロシア・グルジア紛争による劇的な情勢変化が見られることを指摘したうえで、UNOMIGの任期を4ヶ月間延長するよう勧告した。
- ダルフール:UNAMID兵員襲われる
- スーダン・南ダルフールにおいて、国連/AU混合部隊、UNAMIDの兵員たちが本日午後、巡回中、何者かに襲われた。現在のところ、死傷者の有無については確認できていない。
- UNEP、生物多様性の復元プロジェクト
- 2010年の生物多様性条約締約国会合(名古屋)に向けて、UNEPは現在、イラクの「エデンの園」湿地の復元プロジェクトの成功に習って、マリの湖やケニアの森林の復元など、世界の5カ国におけるパイロット・プロジェクトを実施すべく、準備を進めている。
- キルギスタン:大地震発生
- 昨夜、キルギスタン南部において大地震が発生し、多数の死傷者が発生した。国連援助諸機関は職員を現地に緊急派遣し、ニーズ評価および援助活動を開始した。
2008年10月03日
- 特別代表、コンゴの平和維持軍増強の訴え
- アラン・ドス国連事務総長特別代表は安保理でのブリーフィング後、記者会見し、400万人が犠牲になったかつての紛争を顧みて、コンゴ民主主義共和国での緊張激化と新たな紛争を防ぐために、すでに現地に展開する1万9000人規模の平和維持軍に兵士を追加派遣する必要を訴えた。
- 総会、内陸開発途上国の市場支援を確認
- 国連総会は本日、内陸開発途上国の地理的に不利な市場アクセス、貿易条件を改善するため、5年前に採択されたアルマティ行動計画を再確認し、域内の鉄道協力や技術利用の促進などを求めた。
- IAEA、新たな施設の立ち上げ
- 国際原子力機関(IAEA)は、原子力施設を地震の影響から守るべく、新たな研究施設を立ち上げた。この施設は、地質学、構造学など7分野の専門家が集まり研究を重ねると共に、訓練コースも提供している。
- ダルフール、UNAMIDに189人の警察アドバイザーが参加
- 国連・AU合同ミッション(UNAMID)に参加するため、12カ国189人の警察アドバイザーがダルフールに到着した。これにより、すでに現地で展開するアドバイザーと合わせて、国連決議で認められた3772人中、合計1877人が現地入りしたことになる。これらアドバイザーは難民キャンプの地域警察ボランティアの研修訓練と、スーダン警察の能力開発に従事する。
- ブルンジ、民族和解のためのUNHCRの試み
- ブルンジ共和国において、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は現在、国民和解を目指し、フツ族とツチ族が共に生活する村作りを試みている。
2008年10月02日
- 総会、アルマティ行動計画見直し
- 総会はハイレベル本会合を開催し、アルマティ行動計画の中間見直しを行った。潘基文事務総長は席上演説して、国際社会に対し、世界の内陸開発途上国(31カ国)への一層の支援を訴えた。
- ピレー人権高等弁務官、初の記者会見
- ナバネテム・ピレー氏は本日、ジュネーブで人権高等弁務官就任後初の記者会見を行い、世界各地で恣意的拘束下にある人々の窮状への一層の関心を払うよう訴えた。
- イラク特別代表、少数者の保護を訴え
- ミツラ事務総長特別代表は本日声明を発し、先週イラク議会が採択した選挙法に少数者の権利保護を規定する第50条が含まれていないことに失意を表明した。
- コンゴ:国連ヘリ、反政府勢力に反撃
- コンゴ民主共和国のイトゥリ州において、反政府勢力から攻撃を受けた国連ヘリが反撃し、ロケットを発射した。MONUCは本日、ニュースリリースを発し、差し迫る危険から、一般市民を保護すべく、すべての手段を講じる、との旨を述べた。
- ジンバブエ:ホルムズ次長、緊急援助訴え
- ホルムズ人道問題担当事務次長は本日記者会見し、ジンバブエの人道情勢が悪化の一途を辿り、来年に入っても改善の見込みがないとの旨を述べ、緊急援助の必要を訴えた。
2008年09月30日
- 総会、一般演説終了
- 総会、一般演説を終了。ブロックマン総会議長は5日間にわたる討議を終えるにあたり、世界の食糧/財政危機や国連改革など、さまざまな問題に対応をはかる緊急行動を求めた。
- IAEA総会、開幕
- 国際原子力機関(IAEA)総会、開幕。エルバラダイ事務局長は冒頭演説し、イランの核開発停止検証、テロリストの核物質取得防止、医療農業分野の促進を図るためには、より一層の資金と資源が必要であるとの旨を訴えた。
- ダルフール:国連ヘリ墜落
- 国連/AU混合部隊(UNAMID)によると、スーダン・ダルフールにおいて、国連ヘリが墜落し、搭乗者4人が死亡した。
- アフガン情勢悪化:事務総長報告
- アフガニスタン情勢に関する事務総長報告、発表。報告書において、潘基文事務総長は同国における治安情勢悪化が政府や国連、そのほかのパートナーの活動を阻害していると指摘し、パリ和平合意の実施ペース加速などの必要を訴えた。
- トリポリで爆弾テロ発生
- レバノンのトリポリにおいて、爆弾テロが発生し、少なくとも4人が死亡した。潘基文事務総長はこの襲撃事件を強く非難するとともに、レバノンの人々に対し、国民和解を推し進めるよう訴えた。
2008年09月27日
- イラン核開発:安保理、決議遵守求める
- 安保理は決議を全会一致で採択し、イランに対して、ウラン濃縮や再処理活動の停止決議を即時に完全遵守し、国際原子力機関(IAEA)査察官に協力するよう求めた。
- ミャンマー:事務総長、友人グループ
- 潘基文事務総長、ミャンマー問題に関する「事務総長の友人グループ」(14カ国と1つの地域グループで構成)を招請。グループはコンセンサスで声明を発し、事務総長仲介努力を支持するとともに、ミャンマー政府に対し、国連との密接な協力を促した。
- シリア、テロ爆弾攻撃
- シリアの首都ダマスカスにおいてテロ爆弾攻撃が起こり、少なくとも民間人17人が死亡した。潘基文事務総長、安保理はともに、犠牲者に哀悼の意を表明するともに、このテロ攻撃を厳しく非難した。
- ハイチ:WFP、資金拠出求める
- 国連世界食糧計画(WFP)のシーラン事務局長はこのたび、ハリケーンによる壊滅的打撃を被ったハイチを2日間の日程で訪れ、ドナーの国々に対して、被災者のニーズに対応するための資金拠出を求めた。
- インド:事務総長、テロを厳しく非難
- 潘基文事務総長はインドにおける最近のテロ襲撃事件に深い懸念を表明するとともに、犯人の早急な逮捕と裁判を求めた。
2008年09月24日
- MDGs:総会ハイレベル会合
- 総会は9月25日、ハイレベル会合を開催し、ミレニアム開発目標の実施状況を評価する。およそ100カ国の首脳が参加する予定。この日、グローバルマラリア行動計画の発表など、いくつかのサイド・イヴェントが行われる。
- 北朝鮮、核施設の封印解除
- 国際原子力機関(IAEA)はニュースリリースを発表し、朝鮮民主主義人民共和国・寧辺の核施設の封印解除と監視機器の撤去が本日完了したことを明らかにした。
- イラクで州選挙法が成立
- イラクにおいて、新しい州選挙法がこのたび成立したことについて、潘基文事務総長は同国の政治正常化に貢献するものだと述べ、歓迎の意を表明した。
- ミャンマー政府、政治犯数人釈放
- ミャンマー政府が昨日政治犯数人を釈放したことについて、潘事務総長は歓迎の意を表明するとともに、すべての政治犯を釈放するよう訴えた。
- 安保理、MINURCAT任期延長
- 安保理は本日決議を全会一致で採択し、国連中央アフリカ・チャド・ミッション(MINURCAT)の任期を2009年3月15日まで延長した。ただし、潘事務総長が提案した兵力規模の拡大に関する決定については、12月まで引き伸ばすこととした。
2008年09月23日
- 事務総長、総会で演説
- 総会、2週間の一般演説をスタート。潘基文事務総長は冒頭演説し、世界各国首脳に対し、気候変動やエネルギー危機、貧困やダルフール問題の解決に向け、グローバルなリーダーシップを発揮するよう訴えた。
- 総会議長、加盟国の連帯求める
- 総会一般演説の開幕にあたり、デスコト総会議長は加盟諸国に対し、世界各地で貧困に喘ぐ億単位の人々を救うべく、利己主義の文化を捨て、連帯するよう訴えた。
- ハイチ:ハリケーン被災者援助訴え
- ユニセフのミア・ファロー親善大使はこのたび、相次ぐハリケーンに襲われたハイチの現状を報告し、被災した子どもたちを救うため、緊急の支援提供を訴えた。
- コンゴ:武力衝突から静穏戻る
- 国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)によれば、政府軍と反政府勢力間で武力衝突が起こったコンゴ民主共和国の東部キブにおいて、不安定ながらも静穏が戻った。
- アルゼンチン軍事政権下の強制失踪
- 潘基文事務総長はニューヨーク国連本部で始まった展示「Abuelas of the Plaza de Maya」の開幕式典に出席し、アルゼンチンの軍事政権下の強制失踪者(1976年から1983年)の祖母たちの勇気を称える旨述べた。
2008年09月23日
- アフリカ開発:総会ハイレベル会合
- 総会は本日、アフリカ開発に関するハイレベル会合を開催した。会合の終わりに採択された政治宣言において、加盟国首脳は、アフリカが直面する問題の解決が緊急性を要することを強調するとともに、2015年までに貧困や非識字を半減することを再度約束した。
- コンゴ:小中学校の生徒90人誘拐
- コンゴ民主共和国北東部のキリワにおいて、反政府勢力が小中学校を襲い、あわせて90人の生徒たちを誘拐した。ユニセフは本日、プレスリリースを発信し、これら生徒の即時かつ無条件解放を求めた。
- パキスタンで自爆テロ
- 先週末、パキスタンの首都イスラマバードのマリオット・ホテルでテロ襲撃事件が発生し50人が死亡、多数の負傷者がでた。安保理は議長声明を発し、犠牲者に対する哀悼の意を表明するとともに、このテロ事件を強く非難した。
- 安保理、ISAFの任期を一年延長
- 安保理は全会一致で決議を採択し、アフガニスタンでNATO主導で展開する国連治安支援部隊(ISAF)の任期を一年間延長するとともに、最近の暴力拡大に鑑みて、その能力を強化するよう求めた。
- IAEA、イランに透明性求める
- IAEA管理理事会、ジュネーブで開催。エルバラダイ事務局長は席上、演説し、イランが同国の核活動について完全な透明性を確保する必要を訴えた。
2008年09月19日
- UNIFEM、新たな報告書、発表
- 国連婦人開発基金(UNIFEM)は新たな報告書「Progress of the World’s Woman 2008/2009, Who Answers to Woman? Gender and Accountability」を発表した。同報告書は、女性の権利向上に関する政府の取組状況を追跡調査のため、一層強力な説明責任を果たす必要があると訴えた。
- ジブチ/エリトリア国境、緊張高まる
- ジブチとエリトリアの国境情勢を調査するために派遣されていた調査団は本日、今年6月にジブチ軍(DAF)とエリトリア軍(EDF)との間で武力衝突が起きて以来、両国の国境は依然として高い緊張状態にあると報告した。
- イスラエル軍の攻撃は戦争犯罪、と調査団
- 2006年11月イスラエルのガザ地区で起きたイスラエル軍によるベイト・ハヌーンへの攻撃を調査するため、人権理事会によって設立された実情調査ミッションのデズモンド・ツツ大司教は、本日理事会に最終報告を提出した後、ジュネーヴで記者会見し、同攻撃は戦争犯罪に当たる可能性があると述べた。
- 潘、気候変動に関する特使2名を新たに指名
- 潘基文事務総長はこのたび、1998年から今年始めまでボツワナの大統領を務めたフェスタス・モハエ氏とケリム前総会議長の2名を、新たに気候変動に関する事務総長特別代表に任命した。
- 法務次長、国際条約の一層の実行求める
- パトリシア・オブライエン法務担当事務次長は本日ニューヨークで記者会見し、来週の総会期間中に行われ、今回で10回目となる条約イベントにおいて、約30の加盟国が少なくとも一つの国際条約に署名、批准もしくは加盟することを示唆していると述べた。
2008年09月18日
- チャド/CAR:潘、国連軍の派遣を提案
- 国連中央アフリカ・チャド・ミッション(MINURCAT)に関する事務総長報告を発表。近年暴力行為と市民の流出が起きている東チャドと中央アフリカ共和国(CAR)北東部で現在活動中のEU軍(EUFOR)が来年3月15日に任期満了になるにあたり、潘基文事務総長は本日、安保理に対し、同地域への6000人規模の国連軍の派遣を検討するよう提案した。
- イエメン:安保理/潘、テロ攻撃を非難
- 潘基文事務総長と安保理は本日それぞれ声明を発し、イエメンの首都サヌアにある米国大使館付近で起きた爆破テロを厳しく非難した。この攻撃により、少なくとも16名が死亡、多数の負傷者が出ている。
- コンゴ東部で新たな武力抗争、勃発
- 国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)は、昨日コンゴ共和国東部で政府軍と反政府勢力の間で、ロケット砲などを用いた激しい武力衝突が起き、市民への被害拡大を避けるために同ミッションが同国軍とともに事態の収拾に当たったことを報告した。
- ICG、ソマリアの和平合意の履行を議論
- アフメド・オウルド=アブダラ事務総長特別代表が指揮する国際コンタクト・グループ(ICG)が昨日ジブチに召集され、先月ソマリア暫定政府(TFG)と反政府勢力(ARS)との間で結ばれた和平合意の実行方法について話し合いが行われた。
- 国連諸機関、ハイチでの救援活動、拡大
- 世界食糧計画(WFP)や国連児童基金(ユニセフ)は現在、最近三度のハリケーンに見舞われたハイチにおける活動を拡大し、被災者の救援活動に当たっている。同国では、約16万人が野外で生活し、病気や栄養失調の危機に晒されている。
2008年09月17日
- 新総会議長、国連の民主化呼びかけ
- 本日から第63回の国連総会が始まった。開会に際してブロックマン総会議長は演説を行い、国際的課題を有効に解決し、一部の国々の声によって大多数の国々の意見がつぶされることのないよう少数意見を汲み取るべく、国連の民主化の重要性を訴えた。
- グルジア:調査団、紛争の現地調査へ
- 南オセチアなど、最近のグルジア紛争による人道・人権状況を査察するため、現在、国連諸機関の代表者らから成る調査団が同地域に向かっている。調査期間は明日17日から20日までの4日間の予定。
- ケリム前議長、安保理改革の進展を強調
- 本日ニューヨークで記者会見したケリム前総会議長は、昨夜閉会した第62会期総会を振り返り、安保理改革は最も難しい課題だったが、同改革に向け、総会がコンセンサス(非公式)で政府間交渉の開始を決定したことは大きな前進であったとの旨を述べた。
- MDGsはまだ達成できる、と事務総長
- 潘基文事務総長は本日UNラジオとニュースセンターに対し、2015年を目標に現在取り組みが進んでいる国連ミレニアム開発目標(MDGs)はまだ達成可能な状況にあるとの前向きな見解を語った。
- ハイチ:救援活動に俳優らが尽力
- 国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)は本日、ハイチにおいて政治家や民間組織らが結束して被災者の救援活動の支援に乗り出していることに感謝の意を表した。先週末ゴナイヴなど二都市で行われたMINUSTAHの食糧配給活動には、同国出身のミュージシャンであるワイクリフ・ジョンさんと米国俳優のマット・デイモンさんが参加した。
2008年09月16日
- 国連特使、ジンバブエの権力分担合意、見届け
- 昨今の政治危機に終止符を打つべく、本日ジンバブエの首都ハラレで同国政府と反政府勢力による権力分担合意書への署名が行われた。署名に立ち会ったメンケリオス政治問題担当事務次長補は、関係者らに対し、潘基文事務総長からの歓迎の意を伝える一方、両者協力のもと合意を実行していくよう求めた。
- 民主主義は一層の平和・人権・開発の鍵、と潘
- 今日は初の民主主義の国際デー。本日民主主義の国際デーを祝う総会イベントに出席した潘基文事務総長は、民主主義は平和や人権、開発という基本的な目標を達成するにあたって必要不可欠なものであるとの旨を述べ、その重要性を強調した。
- UNACC、ナンセン難民賞、受賞
- 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はこのたび、南レバノンの地雷対策調整センター(UNACC)による地雷除去活動を讃え、同センターにナンセン難民賞を授与することを発表した。授与式は10月6日、ジュネーヴにて行われる予定。
- ボスニア・イスラム系指導者に3年の実刑判決
- 旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所(ICTY)は本日、1995年7月から8月にかけ中央ボスニアで12人のセルビア系ボスニア人捕虜兵に対して虐待を行った罪で、ボスニアのイスラム軍指導者ラシム・デリッチに3年間の禁固刑を言い渡した。
- コートジボアール:選挙準備、進行
- チョイ事務総長特別代表は本日コートジボアールの首都ヤムスクロで同国情勢について現況報告し、同国では身元確認と投票者の登録が開始されるなど、来る大統領選挙に向け、準備が着実に歩みを進めていると述べた。
2008年09月13日
- 世界の幼児死亡率減少、とユニセフ報告
- 国連児童基金(ユニセフ)は本日、世界の5歳以下の幼児死亡率がここ20年間で約27%減少している旨を発表する一方、子どもたちの命を守るためには、さらなる努力が必要であると指摘した。
- ハイチ:被災者支援に1億ドルの拠出要請
- ホルムズ人道問題担当事務次長/緊急援助調整官は本日ニューヨークで記者会見し、ハリケーンによって甚大な被害を受け、80万人もの被災者が出ているハイチに対する緊急支援のため、加盟国ならびに支援国に1億ドルの資金拠出を訴えた。
- ボリビア:事務総長、暴力停止と対話求める
- 潘基文事務総長は、このたびボリビアで起きた武力衝突について声明を発し、政治目的の進展を図る手段として武力が行使されることは許されないと述べ、強い懸念を表明する一方、事態の解決に向けて関係者間での対話を進めるよう求めた。
- 安保理、コンゴの武力衝突に懸念表明
- 安保理は本日声明を発し、コンゴ民主共和国東部で最近起きた政府軍(FARDC)と反政府勢力との武力衝突は、今年1月に両者によって結ばれた和平合意の違反に当たるとして、深い懸念を示した。
- ケリム議長、MDG賞受賞
- 2015年までの国連ミレニアム開発目標(MDGs)の達成に向けた前進に大きく貢献したとして、本日、ケリム前総会議長にMDG賞が授与された。同氏はニューヨークの国連本部で記者会見し、政治的な約束とパートナーシップの構築における総会の重要性を強調した。
2008年09月11日
- MDGs進捗状況:2008年報告、発表
- 「ミレニアム開発目標の進捗状況に関する報告2008」、発表。報告は世銀の統計から、極度の貧困に喘ぐ人々の割合は2015年までに半減する見込みであるものの、貧困の減少はアジア地域に集中しており、サブサハラ地域との進展の格差を指摘した。
- ジンバブエ:与野党が連立政権樹立合意
- ジンバブエにおいて、与野党がこのたび連立政権の樹立に合意したことについて、潘基文事務総長は歓迎の意を表明した。
- 事務総長、ミャンマー政府に政治プロセス訴え
- 潘基文事務総長は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、ミャンマーが期待された進展を遂げていないとして、同国政府に対し、人権促進に向けたより包括的な政治プロセスをスタートすべく、有効な手段を講じるよう訴えた。
- レバノン:昨夜、車爆弾テロ
- レバノンにおいて、昨夜、車爆弾テロが起こり、政治家一人が死亡、数人が負傷した。潘基文事務総長は同事件を非難し、同国における対話と和解の進展の必要を訴えた。
- 事務総長、グルジアに事実調査団派遣へ
- 潘基文事務総長はこのたび、グルジアに事実調査団を派遣する可能性があると述べた。調査団の内容・構成は今後詰められるが、事務総長によれば、人道と人権の両要素が考慮される模様。
2008年09月10日
- ハリケーン:国連、ハイチ支援に1億ドル求める
- ハイチを襲ったハリケーンの被災者支援のため、国連は本日、ドナーに対してアピールを発し、約1億800万ドルの支援金拠出を求めた。
- 北ダルフール:ホルムズ事務次長、暴力再発に懸念
- スーダンの北ダルフールにおいて、政府軍がここ一週間、援助要員たちに攻撃を仕掛けている事態について、ホルムズ人道問題担当事務次長は深い懸念を表明するとともに、すべての当事者に対し、敵対行為の即時停止を訴えた。
- 事務総長、フェアリー・ディキンソン大学で講演
- 潘基文事務総長は米フェアリー・ディキンソン大学で講演し、学生たちに対へ向け、現代の様々な課題についてグローバルな視点で考えるよう訴えた。
- 宗教の自由:特別報告者、トルクメニスタン訪問
- 宗教と信仰の自由に関する特別報告者は、一週間にわたるトルクメニスタン訪問を終えるにあたり声明を発し、昨年来、同国が人権状況の改善に向けて進展を遂げてきたことを評価する一方で、まだ困難な課題が残っていることを指摘した。
- きょうは世界自殺予防デー
- きょうは世界自殺予防デー。世界保健機関(WHO)によれば、この50年に、自殺者が60%増加しており、現在、毎年平均100万人が自らの命を絶っている。また中国、インド、日本の自殺率が高く、10件の自殺のうち4件がこの3カ国で起こっている。
2008年09月09日
- テロ犠牲者に関するシンポ、開催
- テロの犠牲者に関するシンポジウムが本日、ニューヨーク国連本部で開催された。潘基文事務総長は席上演説し、国連加盟国に対して、テロ犠牲者の権利保護のため、具体的措置を講じるよう訴えた。
- スリランカ北部で暴力激化
- スリランカ北部において暴力が激化し、その影響が一般市民に及んでいる事態について、潘基文事務総長は深い懸念を表明し、すべての当事者に対し、市民の安全と援助活動家の移動の自由を保証するよう訴えた。
- レバノン/シリア国境管理強化、緩慢
- レバノン独立国境評価チーム(LIBAT)が今年7月、2回目の調査の結果発表をした報告書によれば、レバノンはこれまで、シリアとの国境の管理強化において、それほどの成果をあげていない。LIBATは2007年4月、安保理に要請に応じて設置されたもの。
- UNODC、グローバルアセスメント報告
- 国連薬物犯罪事務所(UNODC)がこのたび発表した「2008年 グローバルアセスメント報告」によれば、開発途上国において、アンフェタミンやメタンフェミンなどの薬物使用が増加傾向にある。
- ハリケーン被害:ハイチ援助アピールへ
- ここ一ヶ月のうちに4つの大型ハリケーンが襲ったハイチへの援助活動を支援するため、人道援助諸機関は現在、資金拠出アピールの発出を準備している。
2008年09月08日
- ピレー人権高等弁務官、人権理で演説
- 第9回人権理事会、スタート。9月1日に人権高等弁務官に就任したナバメセム・ピレー氏は冒頭演説し、差別や不平等、ジェノサイド防止への一層の取り組みの必要を訴えた。
- 国際司法裁:グルジアの仮保全措置申請審理
- 国際司法裁判所は本日、グルジアが先月ロシアを提訴した事件に関する審理を開始した。先月、グルジアは同裁判所に対して、人種差別手パイ条約の下、同国市民を保護すべく、仮保全措置を求める申し立てを行った。
- ハリケーン・アイク、ハイチ襲撃
- ハリケーン・アイクがハイチを襲い、多数の死傷者が発生し、国連は現在、食糧や飲料水の配給を続けているところ。国連人道問題調整事務所(OCHA)は相次ぐハリケーン襲来と甚大な被害に深い懸念を表明。
- テロの犠牲者支援:国連でフォーラム開催
- 潘基文事務総長は明日、ニューヨーク国連本部において、世界各地から、テロの犠牲者を集めて、支援の方策を話し合うフォーラムを開催する。なお、先週、国連総会は決議を採択し、テロ犠牲者支援を盛り込んだ「対テロ・グローバル戦略」への支持を再確認した。
- エチオピアの食糧事情、深刻化
- OCHAによれば、旱魃と食料価格高騰により、エチオピアの食糧事情が危機的なレベルにある。ホルムズ人道援助調整官は先週、今年6月の資金拠出アピールで求めた3億2500万ドルの拠出状況は良好であるとしたうえで、さらに今後数ヶ月の援助活動のために、一層の資金を求めた。
2008年09月03日
- キプロス統合へ、「歴史的」な交渉スタート
- 潘基文事務総長は本日、ギリシャ系・トルコ系両指導者の間でキプロス統合に向けた話し合いが正式に始まったことに歓迎の意を表明し、統合への歩みを支援する姿勢を強調した。
- コンゴ共和国:墜落機の乗組員の捜索続く
- 7名の国連職員を含む17名が乗った支援輸送機がコンゴ共和国東部で墜落した事故から2日経った現在もなお、搭乗員の捜索が続いている。モンタス報道官がニューヨークで会見したところによると、同機は激しく損傷しており、搭乗員の生存の可能性は低い。
- FAO、新たなガイドライン発表
- 2年間に及ぶ協議の結果、国連食糧農業機関(FAO)は本日、漁業による深海魚や深海生物生息地域への影響を緩和するための新たな国際ガイドラインを採択したことを明らかにした。
- 国連平和構築基金、大きく発展と事務総長
- 潘基文事務総長は本日新たな報告書を発表し、国連平和構築基金が2006年10月に創設されて以来早くも、紛争からの脱却を目指す国々の支援において無比でダイナミックなシステムとして機能しているとの旨を述べた。
- UNAMID、カルマ・キャンプでの活動強化
- スーダンのダルフールで展開中の国連/AU混合部隊(UNAMID)は昨日、先週同国治安軍による武力攻撃が起き、数十名の犠牲者が出たカルマ・避難民キャンプ内とその周辺での活動を強化していることを発表した。
2008年09月02日
- コンゴ共和国:支援輸送機、墜落
- 昨日コンゴ共和国において、国連職員7名を含む17名を乗せた支援輸送機が山中に墜落した。この事故は同機が同国東部のキサンガニを出発し、北東部のブカブ空港への着陸態勢を整え始めたなか起きたもので、事故当時、現場は悪天候に見舞われていた。
- 洪水で約300万人が被災、とWHO報告
- 世界保健機関(WHO)は本日、インド北東部とネパールを襲った50年ぶりの大洪水の被害状況について、60名が死亡、300万人以上の人々に被害が出ていると報告した。同機関は今後、感染症が拡大する恐れに懸念を示している。
- ハイチ:今週2度目の熱帯性低気圧、襲来
- 先週月曜日に発生したハリケーン・グスタフに続き、今朝、今週2度目となる熱帯性低気圧がハイチ北部の都市ゴナイヴを襲った。国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)は現在、ヘリコプターを提供するなどして同国当局と協力し、被災者の救援・救助に当たっている。
- 北朝鮮:WFP、救援計画を発動
- 世界食糧計画(WFP)は本日、ここ10年で最悪の食糧危機に瀕している朝鮮民主主義人民共和国において、600万人以上に向けた大規模な支援計画を打ち出す意向を明らかにした。
- OHCHR、イランに死刑執行の中止を要求
- イランにおいて、犯罪時に未成年だった死刑囚2名の刑が執行された。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)はジュネーブでの記者会見で、同国が批准する市民的・政治的権利に関する国際規約および子どもの権利条約違反であるとし、今後、未成年犯罪者に死刑を科さないよう訴えた。
2008年08月29日
- ジンバブエ:NGOの支援活動制限、解除
- 潘基文事務総長は本日声明を発し、ジンバブエ政府がこのたびNGOらによる支援活動の制限を解除したことを歓迎した。
- インド:事務総長、洪水犠牲者に哀悼の意
- 国連児童基金(ユニセフ)は本日、今週初めにハリケーン・グスタフに見舞われたハイチの現況について、約6300人が自宅からの避難を余儀なくされていると報告するとともに、同国の小学生のおよそ半数が未だ登校できていない事態に強い懸念を示した。
- インド:事務総長、洪水犠牲者に哀悼の意
- ここ50年余で最悪の洪水がインド北東部のビハール州を襲った。潘基文事務総長はこのたび声明を発し、洪水の犠牲者とその家族に哀悼の意を表明すると同時に、被災地に対する支援の用意があるとの旨を述べた。
- コンゴ共和国:特別代表、武力衝突に遺憾表明
- アラン・ドス事務総長特別代表は、コンゴ共和国東部の北キブで昨日起きた政府軍と反政府勢力との武力衝突について、今年1月に締結した停戦合意に反する行為であると述べ、厳しく非難した。
- 国連特使、ソマリアの和平に向けた動きを歓迎
- ソマリア担当のアフメド・オウルド=アブダラ事務総長特別代表はこのたび、ソマリアの政治的指導者3名が、今月25日エチオピアの首都アジス・アベバにおいて和平合意に署名したことについて、和解や法の支配、良い統治を促進するものであるとして、歓迎の意を表した。
2008年08月27日
- 最貧層は以前より拡大、と世銀
- 世界銀行はこのたび、世界における貧困人口をおよそ10億人から14億人へと上方修正し、開発途上国間の貧困が拡散していると指摘する一方、貧困根絶の取り組みにおいては大きな前進が見られると報告した。
- インド:OHCHR、暴力的デモに懸念
- 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は本日ジュネーブで声明を発し、インドが実効支配するカシミール地方における最近の暴力的デモに懸念を表明するとともに、同国当局に対して、集会と表現の自由に関する権利を尊重し、デモ隊の統制措置は国際的な人権規約に従うよう求めた。
- ソマリア:UNHCR所長、監禁から解放
- 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は声明を発し、6月21日にソマリアの首都モガディシュ近郊で何者かによって誘拐・監禁されていた現地事務所のアリ所長が本日無事に解放されたことに歓迎の意を表した。
- ハイチ:MINUSTAH、台風被災者の救援に助力
- 国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)は現在、熱帯性暴風雨グスタフにより深刻な被害を被ったハイチ南部において、同国当局と協力し、救援物資の輸送など被災者の緊急支援に当たっている。
- 南アフリカ:UNHCR、外国人の帰還支援
- 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は現在、庇護を求めて南アフリカに流入するも、今年初めに同国で起きた外国人排斥的な暴力によって避難民化したジンバブエ人やソマリア人らをそれぞれの祖国に帰還させるべく、支援活動を行なっている。
2008年08月26日
- グルジア危機は解決が一層困難に、と事務総長
- 潘基文事務総長は本日声明を発し、ロシアがこのたび南オセチアとアブハジアの独立を承認したことについて、国家承認は主権国家が決める問題であるとの旨を述べた。
- UNAMID、スーダンの「過度な」武力行使を非難
- 国連/AU混合部隊(UNAMID)は本日声明を発し、スーダン・ダルフールの難民キャンプ(カルマ・キャンプ)における昨日の同国治安軍による砲撃行為を過度な武力行使であるとして厳しく非難した。同事件により、64名が死亡、117名の負傷者が出たと推測されている。
- 軍事行動で少なくとも市民90名が殺害、UNAMA報告
- 国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)によると、8月21日深夜にアフガニスタン西部のヘラート州で起きた外国および同国部隊軍人らによる軍事行動で、子ども60名を含めた約90名の一般市民が殺害された。
- ブルンジ:安保理、関係者らに停戦合意の遵守求める
- 安保理は本日、ブルンジ情勢に関する声明を発し、6月に結ばれた包括的な停戦協定の障害克服に向けた努力に、同国政府と反政府勢力(Palipehutu-FNL)の両者が合意したことに歓迎の意を表明した。
- 人道事務次長が来週、エチオピアへ公式訪問
- ホルムズ人道問題担当事務次長/緊急援助調整官が、深刻な旱魃と食糧価格の高騰で100万単位の人々が人道支援を必要としているエチオピアの現状視察のため、来週にも同国を公式訪問する。
2008年08月25日
- 南ダルフール:国連、難民キャンプ攻撃に懸念
- 潘基文事務総長や国連/AU混合部隊(UNAMID)らは本日それぞれ緊急声明を発し、南ダルフールで本日起きたスーダン警察による国内避難民(IDPs)キャンプへの攻撃に大きな懸念を示した。この攻撃によって、民間人に犠牲者が出ており、現在UNAMIDが事件の調査に当たっている。
- 事務総長、北京オリンピックを賞賛
- 2週間にわたって開催され、28競技が競われた北京オリンピックが昨日閉幕した。潘基文事務総長は本日声明を発し、中国はオリンピックの精神や協力、友好を祝して世界中から集結した選手や人々を迎える、オリンピックを開催したことを誇ることができると述べ、これを賞賛した。
- 総会議長、韓国首相と会談
- 昨日韓国の首都ソウルに到着し、3日間の公式訪問に臨んでいるケリム総会議長は本日、同国のハン首相と会談し、国連改革や気候変動、食糧危機について話し合った。
- ブラジル先住民への不平等続く、と特別報告者
- 2週間のブラジル訪問から帰国したアナヤ特別報告者(先住民の人権と基本的自由担当)は、ブラジル先住民について、貧困で健康や教育水準も低く、時に暴力に発展する差別に苦しんでいると報告し、先住民に関する同国の政策転換の必要性を指摘した。
- ネパール:特別代表、子どもたちの解放求める
- 子どもと武力紛争に関する事務総長特別代表のクマラスワミ氏は本日声明を発し、ネパール当局や毛派らに対して、包括的な和平合意に基づき、約3000人の子どもたち毛派軍営地から正式かつ早急に解放するよう求めた。
2008年08月22日
- 難民高等弁務官、本日グルジア/ロシア訪問終える
- 4日間にわたるグルジアとロシアへの公式訪問の最終日となる本日、アントニオ・グテレス難民高等弁務官は南オセチアを訪れ、今月7日に勃発した紛争による避難民らの人道及び帰還状況を自ら視察、確認する予定。
- 事務総長、来週にもヨーロッパへ公式訪問
- 潘基文事務総長が来週、イタリア・スイス・スペインへの公式訪問に赴くことが明らかになった。同氏は、イタリアのトリノで国連幹部職員らとの会合を招請し、その後スイス・ジュネーブで8月31日から開催される、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)に参加する。
- ソマリアでの食糧危機の影響にユニセフ警告
- 国連児童基金(ユニセフ)など国連援助機関は昨日声明を発し、今後一年にわたってソマリアの人口のおよそ半数に当たる300万人以上の人々に食糧支援や緊急援助が必要になると警鐘を鳴らした。
- WHOら、最近の米国での麻疹増加に懸念
- ユニセフや世界保健機関(WHO)、国連財団(UNF)、米国赤十字社などから成るグループは昨日声明を発し、ここ最近米国においてはしかの感染報告が増加していることに強い懸念を示した。同国での感染者は、今年の前半6ヶ月間で131件に上り、1996年以降最多を記録した。
- 事務総長、UNIFILの一年間の任期延長を要請
- 潘基文事務総長はこのたび安保理議長に書簡を宛て、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の活動を一年間(2009年8月末日まで)延長するよう求めた。
2008年08月21日
- アルジェリア:テロで平和は揺らがない、と潘
- 昨日アルジェリアの首都約60km東で自爆テロが起き、少なくとも43名が死亡、その大半が18歳から20歳の若者だった。同国では、本日も2件の車爆破テロが起きており、11名が命を落としている。潘基文事務総長は、暴力では平和と和解への道のりは妨げられないと断じ、非難声明を発した。
- グルジア:ICC、戦争犯罪を調査中、と検察官
- 国際刑事裁判所(ICC)のモレノ=オカンポ検察官は本日、グルジアでここ数週間にわたって続いていた紛争中に起きたと疑われる一般市民への暴力行為について、ICCが調査に当たっている旨を明らかにした。
- ミャンマー:訪問3日目、国連特使、大臣らと会談
- ミャンマー訪問3日目となる本日、イブラヒム・ガンバリ事務総長特別顧問(ミャンマー担当)は同国の大臣らと面会し、同国の社会的・経済的状況を打開するための方策について話し合った。
- グルジア:国連諸機関による緊急支援続く
- 国連児童基金(ユニセフ)と世界食糧計画(WFP)は、紛争開始から多数の避難民が発生したグルジアのゴリに緊急支援物資を届けている。救援物資は食料・水・衛生用品などで、400世帯に配給された。
- 中東情勢は複雑模様、と政治担当事務次長
- パスコー政治問題担当事務次長は本日、安保理で中東情勢に関する月例ブリーフィングを行い、永続的な停戦に向けたイスラエルとパレスチナ間の話し合いが政治的・技術的なレベルの両方で続いている一方、パレスチナではこの一ヶ月間で暴力的内紛行為が拡大したと報告した。
2008年08月19日
- グルジア:紛争避難民の支援に約5900万ドル要請
- 国連およびパートナー諸機関は本日、グルジアの紛争被害者およそ13万人に対する、向こう6ヶ月間の人道支援に必要な資金5860万ドルの拠出を求める緊急アピールを発した。
- ソマリア:WFP、援助関係者殺害に落胆の意
- 世界食糧計画(WFP)のシーラン事務局長は本日、同計画の現地スタッフ1名が先週金曜日ソマリア南部において、車で帰宅途中に殺害された事件について、悲しみと哀悼を表明した。
- スーダン:南北和平進むも不安定、と国連特使
- スーダン担当事務総長特別代表のアシュラフ・カジ氏は本日、安保理でスーダン情勢に関するブリーフィングを行い、2005年に南北間で結ばれた包括的な和平合意(CPA)のもとで進展は見られるものの、同国の永続的和平の基盤は依然として脆弱であるとの旨を述べた。
- リベリアの治安安定にはまだ支援必要、と潘
- 潘基文事務総長は本日安保理に報告書を提出し、昨今のリベリア情勢について、経済的には大きな進展が見られるが、同国の平和と安定に対する最大の脅威は法と秩序の維持に関する問題にあるとの旨を報告し、国連リベリア・ミッション(UNMIL)の一年間の活動延長の必要性を訴えた。
- バグダッドの爆破事件犠牲者に追悼曲
- 2003年8月19日にバグダッドのカナル・ホテルで起きた爆弾テロ事件の5周忌を前に、エミー賞受賞作曲家のSteve Heizeg氏が、事件の犠牲者とその遺族に哀悼と敬意を表して追悼曲「Song Without Borders」を捧げる旨を発表した。
2008年08月16日
- グルジア:UNHCR、引き続き支援へのアクセス呼びかけ
- 先週木曜日に勃発したグルジア紛争の被害者に対する緊急救援物資が続々と同国に到着するなか、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、避難民の人道支援への自由なアクセスと支援物資の安全な運搬、援助関係者らの安全確保を呼びかけている。
- ネパール:事務総長、新首相誕生に祝辞
- このたびネパールの制憲議会において、毛派のプラチャンダ氏が新たな首相として選出された。潘基文事務総長は声明を発し、これを祝福した。同国での首相の誕生は、君主制が廃止され、共和制に移行してから初。
- 国連特使、5日間のミャンマー訪問へ出発
- ミャンマー担当事務総長特別顧問のイブラヒム・ガンバリ氏がこのたび、4度目となるミャンマー訪問に向け出発した。同氏は今月18日から視察を始め、5日間にわたり政府や関係者らと協議する予定。
- エチオピア工兵、UNAMIDに合流へ
- エチオピア工兵隊がこのたび、スーダンのダルフールで展開中の国連/AU混合部隊(UNAMID)に短期合流する。同隊は、週末にもUNAMID本部のあるエル・ファーシルに到着し、合流後は水道やテント、電線の架設に携わることになる。
- UNMIK、人員削減へ
- コソボ担当特別副代表のニコラス・ヘイソン氏は本日、プリシュティナで記者会見し、近く国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)の人員を70%削減し、同ミッションの縮小化を図ることを明らかにした。
2008年08月14日
- 事務総長、グルジアの和平合意の履行求める
- 潘基文事務総長は声明を発し、約一週間にわたって軍事対立していたグルジア・ロシア両国がこのたび停戦合意を受け入れたことに歓迎の意を表するとともに、紛争関係者らに対して、早急に紛争をやめるよう求めた。
- アフガン:特別代表、援助関係者の殺害を非難
- 今朝、米国のNGO(IRC)が所有する車輌一台が、アフガニスタンのカブールからロガルへ向かう途中に何者かに銃撃され、女性の国際援助関係者3名と現地職員のアフガニスタン人1名が殺害された。アフガニスタン担当事務総長特別代表のエイデ氏は同事件に対し、非難声明を発した。
- 安保理/潘、北レバノンの爆撃に遺憾表明
- 潘基文事務総長と安保理は本日それぞれ声明を発し、レバノン北部の町トリポリにおいて今朝起きた爆弾攻撃を強く非難する一方、同事件がここ最近政治的な進展を見せている中東情勢の阻害要因とならないよう願う旨を述べた。今回の爆撃により、兵士を含め、少なくとも10名が命を落としている。
- 次期財務官に日本の山崎純氏
- 潘基文事務総長は本日、国連プログラム計画・予算・会計部を担当する事務次長補に日本の山崎純氏を指名した。前任者のウォレン・サック氏は、調達の責任を担う中央支援サービス担当事務次長補に就任する。
- 中央アフリカ:国連特使、最近の暴力行為に懸念
- 中央アフリカ共和国(CAR)担当事務総長特別代表のFrançois Fall氏は今日、今年5月に結ばれた和平合意が脅かされるとして、今月7日に起きた政府と反政府勢力(APRD)との銃撃戦を非難し、同国北東部の治安状況に強い懸念を示した。
2008年08月13日
- グルジア:人道事務次長補、支援への協力求める
- ブラッグ緊急援助副調整官および人道問題担当事務次長補は本日声明を発し、先週木曜日から深刻な紛争状態が続いているグルジア情勢について強い懸念を表明するとともに、紛争関係者らに対して、市民の保護と緊急援助へのアクセスの確保に最大限力を尽くすよう求めた。
- フィリピン:人道危機拡大に事務総長、停戦要請
- フィリピン南部において政府軍と反政府組織との間で武力衝突が起き、約13万人が避難を余儀なくされている事態を受けて、潘基文事務総長は本日声明を発し、関係者らに対して、停戦と市民の保護および早急な人道支援の必要性を訴えた。
- 紛争解決には反政府勢力の団結必要、とUNAMID
- スーダンのダルフールで展開中の国連/AU混合部隊のアグワイ軍事司令官は本日ニューヨークで記者会見し、2003年から続く同国政府と反政府勢力との対立に終止符を打つためには、複数の反政府グループが話し合いの場で団結していかなければならないとの旨を述べた。
- チャド:暴力の犠牲者は子どもたち、と事務総長
- 潘基文事務総長は本日、最近のチャド情勢に関する事務総長報告を発表し、紛争の第一の犠牲者は子どもたちであると述べた。同報告書の指摘によると、子どもたちは兵士徴用や殺害、地雷被害などに遭ったり、人道支援を遮断されたりしている。
- 品種改良種が食糧危機の打破に一役、とIAEA
- 国際原子力機関(IAEA)の副事務局長は本日、ウィーンの機関本部で開かれた作物の品種改良に関するシンポジウムに出席し、生産性の高い品種改良種が、世界で数百万人の人々を飢餓へと追い遣っている昨今の食糧およびエネルギー危機の解決策となる可能性があると述べた。
2008年08月12日
- グルジア:WFPら、紛争難民の支援に乗り出す
- 世界食糧計画(WFP)のグルジア事務所長が安保理に報告したところによると、国連諸機関はこのたび、グルジアの南オセチアにおける紛争の激化に伴い発生した千人単位の国内避難民(IDPs)に対する緊急人道支援を開始した。
- 事務総長、ギニアビサウ情勢に懸念
- 潘基文事務総長は本日声明を発し、軍関係者らによるクーデターが失敗に終わり、11月に選挙を控えるギニアビサウにおいて、政治と治安の両方で緊張が高まっていることに強い懸念を示した。
- ダルフール:UNAMID所有ヘリコプター、狙撃
- ダルフールで展開中の国連/AU混合部隊が所有するヘリコプター1機が、本日正午過ぎに何者かに狙撃された。同事件は、エル・ジュナイナを出発して30分後に発生したものだが、同機は無事エル・ジェネイラに到着し、パイロットにけがはなかった。
- コートジボアール:UNOCI、選挙に向け助力
- 国連コートジボアール活動(UNOCI)はこのたび、11月の選挙に向け、コートジボアール政府に対して投票者の確認と登録を行う機械150式以上を提供した。UNOCIは今後、投票者の確認を行う係員の雇用と訓練を支援するほか、約70ヶ所の身元確認センターの再建を手伝う予定。
- ナイジェリア:新型鳥インフルエンザ検出、とFAO
- 国連食糧農業機関(FAO)によると、このたびナイジェリアで新たな鳥インフルエンザ・ウイルスが検出された。今回発見されたものは、2006年から2007年に同国で見つかった鳥インフルエンザとは遺伝子的に異なるもので、昨年イタリア・アフガニスタン・イランで認められたものと類似しているとのこと。
2008年08月09日
- 南オセチア:安保理、公開会合を召集
- グルジアの南オセチアで勃発した暴力行為について議論するため、安保理は本日午後、昨晩の会議に続き、ここ24時間で二度目となる会議を招集した。今回の暴力事件で、数百人が死亡、数千人単位の人々が避難場所を求めて移動している。
- ボリビア:潘、国民投票の平和的な実施求める
- 潘基文事務総長は本日声明を発し、ボリビアで来週日曜日に実施される、大統領や知事の続投の是非を問う国民投票の平和的な実施を求めた。同投票を巡っては、街頭デモ中に2名が殺害されたほか、数名の負傷者が報告されている。
- コンゴ:色素欠乏症の人々が差別の対象に、とUNDP
- コンゴ共和国(DRC)のキサンガで先天性色素欠乏症の人々などが集うワークショップが開催された。主催者の国連開発計画(UNDP)は声明を発し、同国の色素欠乏症の人々が就職や保健医療へのアクセス、結婚などの際に差別や社会的排除を受けていることを指摘した。
- 人権高官ら、先住民の権利宣言の重要性、強調
- 明日は、世界の先住民の国際デー。カン人権高等弁務官代行とアナヤ特別報告者(先住民の人権と基本的自由担当)は本日共同声明を発し、先住民の権利宣言の尊重を呼びかけるとともに、先住民の人権を確かなものとすべく、世界各国の政治的コミットメントと市民による最大限の支援を訴えた。
- コートジボアールの有害廃棄物問題、解決せず
- Ibeanu人権特別報告者(有毒及び危険な物質と廃棄物の不法投棄の悪影響担当)は本日声明を発し、コートジボアールのアビジャン周辺に2年前に不正に投棄された廃棄物が、無害化処理をなされないまま、近隣住民の健康を脅かしていると警鐘を鳴らした。
2008年08月08日
- カジ特別代表、死刑宣告への見直し要求
- 今年5月にスーダンの首都ハルツームで起きた武力攻撃に加担した罪で起訴されていた反政府勢力30名に対して、同国裁判所はこのたび死刑判決を下した。カジ特別代表は、この裁判が公正さを欠くとして、刑の見直しを求めた。
- グルジア:潘、南オセチアの暴力激化に懸念
- 潘基文事務総長は本日声明を発し、グルジアの南オセチアにおける暴力行為の激化に強い懸念を示すとともに、当事者らに対して、さらなる情勢の悪化を招くような行動を慎むよう呼びかけた。
- DFS事務次長補、次期平和構築事務所長に指名
- 潘基文事務総長はこのたび、フィールド支援局(DFS)の事務次長補を務めていたジェーン・ホール・ルート氏を次期平和構築担当事務次長補に指名した。
- UNAMI、議会での州選挙法見合わせに遺憾を表明
- 国連イラク支援ミッション(UNAMI)はこのたび声明を発し、昨日イラク議会が州選挙法の採択を見送ったことに遺憾の意を表明する一方、同国指導者らに対して、できる限り早急に合意を成立させるべく、対話を進めるよう訴えた。
- 特別報告者、ミャンマー訪問終える
- 人権状況の査察のため、ミャンマーを訪れていた特別報告者のトーマス・キンタナ氏はこのたび、4日間の公式訪問を終えた。同氏は訪問中、同国外相や軍関係者らと対談し、サイクロン被災地の視察を行なった。今回の視察報告は、人権理事会および総会に提出される予定。
2008年08月07日
- モーリタニア:潘、クーデターに遺憾表明
- 本日モーリタニアにおいて、軍幹部らによるクーデターが起きた。潘基文事務総長は声明を発して、これに遺憾を表明するとともに、法の支配の尊重と早急な憲法秩序の回復を訴えた。
- イラクには政治的進展が必要、と政治担当次長
- パスコー政治問題担当事務次長は本日、安保理で国連イラク支援ミッション(UNAMI)に関するブリーフィングを行い、治安が改善した今、イラクは政治的な対話や和解、経済的な課題に焦点を当てていかねばならないとの見解を示した。
- 汚名はエイズ根絶の最大のハードル、と事務総長
- 潘基文事務総長はこのたびワシントン・タイムズに寄稿文を寄せ、HIV/エイズ感染者に対する偏見が感染者の治療を妨げ、被害の拡大の温床となっていると述べ、世界各国の指導者たちに差別撤廃への取り組みを呼びかけた。
- 次期法務事務次長にパトリシア・オブライエン氏
- 潘基文事務総長は今日、アイルランドのパトリシア・オブライエン氏を女性で初となる法務担当事務次長に指名した。
- WFP、カナダによる食糧輸送船の護衛を賞賛
- 世界食糧計画(WFP)は本日、カナダ政府がソマリアへ向かう食糧輸送船の護衛のために小型駆逐船を配備したことに感謝の意を表した。同国沿岸では、今年に入ってから海賊による食糧輸送船の襲撃事件が20件以上起きている。
2008年08月06日
- ユニセフ年次報告、貧富の格差拡大の影響に言及
- 国連児童基金(ユニセフ)はこのたび、年次報告書「State of Asia-Pacific’s Children 2008」を発表した。同報告書によると、アジア・太平洋地域における子どもたちの状況はかなり改善されたが、経済格差の拡大によって、百万人単位の母子が医療にアクセスできずにいる。
- 潘、「Global Village」の開設手伝う
- 第17回エイズ国際会議のためメキシコ・シティーに滞在中の潘基文事務総長は昨日、国連エイズ合同計画(UNAIDS)のピーター・ピオット事務局長と共に会議参加者の情報交換の場である「Global Village」の開設を手伝った。
- UNHCR、パレスチナ難民アイスランドへ
- 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は本日、イラク・シリア国境の砂漠地帯にある難民キャンプで暮らす2000人以上のパレスチナ人のうち、30人弱の難民が今後数週間以内に、再定住化のためアイスランドに向かう予定であることを明らかにした。
- ミャンマーの支援配給、まだ課題ある、とOCHA
- 国連人道問題調整事務所(OCHA)は本日、サイクロン発生から3ヶ月が経過した現在も、ミャンマーのエーヤワディー・デルタの遠隔地において、緊急支援物資の配給や初期の復興支援に課題が残っている旨を報告した。
- WHO、エイズ予防に関する新たな計画案打ち出す
- 世界保健機関(WHO)は今日、HIV/エイズの予防と治療への世界的なアクセスの達成に向け、低・中所得国への支援パッケージ文書を発表した。パッケージ文書には、コンドームの普及方法から最新の治療推進やガイドラインなどが含まれ、インターネットやCD-ROMで入手できる。
2008年08月05日
- 潘、HIV/エイズ感染者への差別撤廃求める
- メキシコ・シティーで昨夜開幕した第17回国際エイズ会議の開会式に出席した潘基文事務総長は、経済開発の阻害要因であるHIV/エイズの根絶に向け、国際社会に一層の努力を呼びかける一方、エイズ感染者に対する差別が今なお続いている現状を指摘した。
- シエラレオネに新たな平和構築事務所
- 安保理は本日、全会一致で決議採択し、内戦後のシエラレオネの復興支援を目的とする国連平和構築統合事務所(UNIPSIL)の設立を正式に承認した。同事務所は、一年間の任期で、来る10月1日から活動を開始する。
- ソマリア:特使、政情危機打破に国民の協力要請
- アフメド・オウルド=アブダラ事務総長特別代表はこのたび安保理に出席し、ソマリア国民に対して、昨今の政情危機の打破に向けた一致団結を求めた。同国では現在、閣僚の3分の2が辞職し、モガディシュ市長も解任状態にある。
- 東ティモール:回復力見られる、と事務総長報告
- 潘基文事務総長は本日、東ティモール統合ミッション(UNMIT)に関する最新の事務総長報告を発表し、ラモス=ホルタ大統領の殺害未遂事件が起きた今年2月以降、同国の公的機関や人々は目を見張る回復力を見せていると現況報告した。
- ハイチ:MINUSTAH、国境付近での活動強化
- 金曜日に提出された国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)のプレス・レポートによると、MINUSTAHは、不正薬物取引の根絶と治安改善に向け、ハイチとドミニカ共和国の国境近くの町で活動を強化した。
2008年08月02日
- スーダン:CPA「不安定」、と事務総長
- 潘基文事務総長は本日、スーダンの包括的和平合意(CPA)に関する報告書を発表し、5月の反政府勢力(JEM)による首都近辺のOmdurmanへの攻撃やアビヤイにおける攻撃、政府軍(SAF)と反政府勢力(SPLA)との武力衝突を指摘し、2005年の締結以降、CPA実施に最も困難な局面にあると警鐘を鳴らした。
- 事務総長、「Cool UN」実践開始
- 温室効果ガスの排出抑制を目指し、今日からニューヨークの国連本部で「Cool UN」計画が始まり、潘基文事務総長もスーツとネクタイを着用せずに軽装で記者会見に臨んだ。今後3ヶ月間、事務局のエアコンの使用が制限されるなど、10%の省エネが試みられる。
- イラク:治安の改善進む、と事務総長報告
- 潘基文事務総長は本日、安保理に国連イラク支援ミッション(UNAMI)に関する四半期報告を提出し、政治的・軍事的努力がなされた結果、ここ3ヶ月間でイラクの治安状況は継続して進展しているとの旨を報告した。
- ダルフール:人道事務次長、援助者への攻撃に懸念
- ホルムズ人道問題担当事務次長は本日声明を発し、スーダン西部のダルフール地域で援助関係者に対する攻撃が続いていることについて、強い懸念を表明する一方、人道原則を尊重するよう呼びかけた。
- イラク難民、ワークショップで笑う価値学ぶ
- シリアの首都ダマスクスにおいて、国連難民高等弁務官(UNHCR)と国境なき道化師たちの共催で自己啓発ワークショップが開かれ、これまでにイラク人難民の女性たち50名以上が参加している。参加者たちはワークショップで、自尊心の育み方やユーモア、コミュニケーション・スキルの磨き方などを学ぶ。
2008年08月01日
- 安保理、UNAMIDの任期延長を議論
- 安保理は今夜非公式協議を開催し、マンデートが失効するスーダン・ダルフールの国連/AU混合部隊(UNAMID)の活動を一年間延長をすべきか否かについて議論している。
- 暴力の代償が子どもたちに、ユニセフ警告
- 国連児童基金(ユニセフ)はこのたび、ソマリアにおける暴力の激化によって子どもたちの健康的な発育が長期にわたって脅かされているとして、警鐘を鳴らすとともに、紛争当事者らに対し、子どもの権利条約の尊重などを求めた。
- 事務総長、ジブチ/エリトリアに視察団派遣
- 最近緊張が高まっているジブチ・エリトリア間の国境近くの情勢や治安、人道状況の視察のため、潘基文事務総長が派遣した調査団が、このたび同地域に入った。視察団は来月6日にも任務を終え、ニューヨークに戻り次第、事務総長に報告書を提出する。
- 人権特別報告者、来週にもミャンマーへ
- ミャンマーの人権状況に関する特別報告者のキンタナ氏が、8月3日から7日までの5日間の日程でミャンマーを訪問する。今回の訪問は同国政府からの招待を受けてのもので、同氏は滞在中、政府高官らと面会するほか、サイクロン被災地を視察する予定。
- 世界的に特許増加傾向、とWIPO
- 世界知的所有権機関(WIPO)が本日発表した報告書によると、中国・韓国・米国で特許申請数が増加し、176万件に達した。また、全世界で許可された特許はここ一年間で18%増加し、72万7000件を記録した。
2008年07月30日
- HIV予防に大きな成果、とUNAIDS報告
- 来月3日の第17回国際エイズ会議を前に、国連HIV/エイズ合同計画(UNAIDS)は本日、世界のエイズ禍に関する隔年報告書を発表した。同報告書では、エイズの感染予防に大きな進展が見られたことが報告される一方、一部地域での深刻な蔓延が指摘された。
- 人権弁務官、UNラジオ・インタビュー
- 9月1日付けで国連人権高等弁務官に就任するナバメセム・ピレー氏は本日、UNラジオのインタビューに応じ、南アフリカのアパルトヘイト下で受けた自身の被差別体験を今後業務に活かしていきたいとの意向を示した。
- 政治的意思だけが平和を繋ぐ、と担当事務次長
- ジャン=マリ・ゲエノ平和維持活動担当事務次長は今日ニューヨークで記者会見し、武力紛争後の平和は、当事者らによる政治的な意思をもってのみ達成され得るのであって、国連軍の介在だけでなされるものではないとの旨を述べた。
- 安保理、UNOCIのマンデート更新
- 安保理は本日、11月30日に実施予定の大統領選挙を考慮し、コートジボアールで展開中の国連コートジボアール活動(UNOCI)の活動を来年1月31日まで6ヶ月延長する旨の決議を全会一致で採択した。
- キプロス統合、見通し明るい、と国連特使
- ダウナー事務総長特別顧問はこのたびニコシアで記者会見を開き、9月初めにギリシャ系・トルコ系の両指導者が出席する会談が決まるなど、ここ数ヶ月でキプロス統合に向けた事態の進展が見られ、包括的解決への見通しはこれまでになく明るいとの見解を述べた。
2008年07月29日
- 潘、インドでの一連の爆破事件、非難
- 先週末インド西部および南部の二都市において、住居地域や市場などを狙った爆弾テロが連続して起き、多数の死傷者が出た。潘基文事務総長は昨日声明を発し、一連の爆破テロを厳しく非難するとともに、犠牲者の遺族に対し、弔意を表明した。
- 特使、イラク市民に対する「非情な」攻撃を非難
- デミツラ事務総長特別代表はこのたび声明を発し、イラクの首都バグダッドとキルクークで本日起きた爆破テロ事件を「宗派間の民族紛争を再燃させることを目的とした、手段を選ばない者たちによる、罪なき人々を狙った非道な犯行」と断じ、強く非難した。同事件により、数十名が死亡し、数百人が負傷した。
- イスタンブール:事務総長、2件の爆破事件、非難
- 潘基文事務総長は本日声明を発し、昨夜トルコのイスタンブールにおいて、少なくとも16名の市民が死亡した2件の爆破事件を非難するとともに、犠牲者の遺族に対して、追悼の念を示した。
- ミャンマーの復興支援に進捗あり、とホルムズ調整官
- ホルムズ緊急援助調整官は本日ニューヨークで記者会見し、三日間に及ぶミャンマーへの視察訪問について、サイクロン被災地のなかには正常を取り戻している地域もあり、復興において目に見える進捗もあるとの見解を語った。
- 事務総長、次期人権弁務官への総会の支持に喜びの念
- 潘基文事務総長はこのたび、本日開かれた総会において、国際刑事裁判所(ICC)のナバメセム・ピレー判事の次期高等弁務官への指名が承認されたことに喜びの念を示した。
2008年07月25日
- キプロス:ギリシャ系/トルコ系指導者、9月に会談
- キプロス問題の解決に向け、国連主導のもと9月3日にギリシャ系・トルコ系両指導者による会談が行われることになった。
- 状況変化は国連に一層の課題もたらす、とUNMIK代表
- 国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)代表はこのたび、安保理で最近のコソボ情勢について報告し、ここ数ヶ月間の状況変化によってUNMIKの機能は「根本的に新たな現実」に直面しているとの旨を述べた。
- 経社理、「歴史的な」年次会合終える
- 経社理(ECOSOC)は本日、本年の実質会期を終えた。今会期では、持続可能な開発の達成に向けた取り組みに焦点が当てられ、初の開発協力フォーラムが開催された。メロレス議長は、経社理の新たな役割を履行した歴史的な会合だったと述べ、同会合を総括した。
- 平和と正義は共に成すべき、と法務担当事務次長
- ニコラス・ミシェル法務担当事務次長は本日ニューヨークで記者会見し、平和の回帰と不処罰のバランス維持は難しいが、戦争犯罪やジェノサイドを犯した者に恩赦が与えられることは認めがたいとの旨を述べた。
- ミャンマー情勢は悲惨、とWFP/ユニセフ
- 世界食糧計画(WFP)と国連児童基金(ユニセフ)はこのたび、それぞれミャンマーのサイクロン被災者に関する現況報告を発し、サイクロン発生から3ヶ月近くが経過した現在も十万単位の被災者が人道支援の必要な状況下にあると警告した。
2008年07月24日
- 事務総長、次期人権高等弁務官、指名
- 潘基文事務総長はこのたび、5年の任期を満了したアルブール人権高等弁務官の後任として、2003年から国際刑事裁判所(ICC)判事を務めている南アフリカのナバメセム・ピレー氏を次期人権高等弁務官として指名したことを総会に報告した。
- 潘、西岸のイスラエル軍配備に懸念表明
- 潘基文事務総長はこのたび声明を発し、西岸地区において20戸の住宅建設をイスラエル防衛省が承認したことについて、国際法やロード・マップなどに反する行為であると述べ、強い懸念を示した。
- ガザ:UNRWA報告、半数以上の家族が貧困
- 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は本日、パレスチナ情勢に関する最新の報告書「Prolonged Crisis in the occupied Palestinian territory: Socio-Economic Developments in 2007」を発表した。同報告書によると、ガザ地区の半数以上の家族が貧困ライン以下で暮らし、パレスチナ占領地域の失業率は30%近くに上る。
- ダルフール:エジプト人工兵隊、UNAMID合流
- 今日、エジプト人工兵126人がダルフールのエル・ファーシルに到着し、同地域で展開中の国連/AU混合部隊(UNAMID)に合流した。UNAMIDによると、近日中に全補充要員は335人に達する見込み。
- 人道担当事務次長、ミャンマー首相と会談
- ホルムズ人権問題担当事務次長は本日、ミャンマーのテイン・セイン首相と会談し、5月初めに発生した大型サイクロンの被災者支援について話し合った。同氏は、サイクロンの被災者支援で見られた対話と協力が継続・強化され、今後は他の人道課題にも広がりを見せることを希望すると述べた。
2008年07月24日
- ソマリア:国連特使、安保理に行動求める
- アフメド・オウルド=アブダラ事務総長特別代表は本日安保理に出席し、ソマリア情勢について報告した。同報告において同氏は、アフリカ連合平和維持ミッション(AMISOM)から国連主導の平和維持活動への転換あるいは安定化部隊の創設など平和維持に係る選択肢を示すとともに、安保理に対して、6月に同国暫定政府(TFG)と反政府勢力との間で交わされた和平合意への支援を表明するよう求めた。
- 安保理、UNMINマンデートの6ヶ月延長決定
- 安保理はこのたび、ネパール軍や毛派部隊、武器の監視や管理などを行う国連ネパールミッション(UNMIN)を来年1月23日まで半年間延長する旨の決議を全会一致で採択した。
- UNAMID高官、スーダン大統領と会談
- ダルフールで展開中の国連/AU混合部隊(UNAMID)のアダダ特別代表は今日、UNAMID本部でスーダンのバシール大統領と会談し、平和維持要員の安全確保に向けた方策について話し合った。
- 事務総長、メキシコ訪問はエイズ問題に照準
- 潘基文事務総長は、来月3日から三日間の予定でメキシコへ訪問する。同氏は滞在中、同国のカルデロン大統領やエスピノサ外相らと会談するとともに、第17回国際エイズ会議をメキシコ・シティーで開幕演説する。
- 事務総長、「友人グループ」召集
- 潘基文事務総長は本日、ミャンマー情勢に関する「友人グループ(Group of Friends)」を召集し、来たるイブラヒム・ガンバリ特別顧問の同国訪問について話し合った。
2008年07月23日
- カラジッチ逮捕は免責根絶への決定打、と潘
- 潘基文事務総長は昨日声明を発し、戦争犯罪の容疑で旧ユーゴ国際刑事裁判所(ICTY)から起訴され、逃亡を続けていたボスニアのセルビア系政治指導者ラドヴァン・カラジッチの逮捕について、国際人道法違反の免責の根絶に向けた決定打であるとして、これを歓迎した。
- 中東:事務次長、平和に向けた前進、歓迎
- パスコー政治担当事務次長は本日、安保理で中東情勢報告を行い、レバノン情勢の進展やイスラエル・シリア間の間接協議の開催など地域情勢に前進がみられることに歓迎の意を表明する一方、先月19日にイスラエル軍の活動が活発化した西岸地域の情勢に警鐘を鳴らした。
- ダルフール:UNAMID、治安担当高官への攻撃を非難
- スーダン・ダルフールで展開中の国連/AU混合部隊(UNAMID)は、昨日北ダルフール州都のエル・ファーシルにおいて、国連職員や軍用車を巻き込んだ事故の調査に当たっていた警護官に対する襲撃事件が起きたことに対して、非難声明を発した。
- ハイチの子どもは人権侵害に苦しんでいる、とMINUSTAH報告
- 今週、国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)は、今年の1月から7月までのハイチ情勢に関する報告書が提出した。同報告書は、同国において依然として子どもたちが誘拐や殺害、性的搾取の対象になっていることを指摘した。
- ミャンマー:事務次長、遠方の被災地への支援求める
- 三日間の日程でミャンマーの被災地の視察を開始したホルムズ人道問題担当事務次長は本日、被災地の復興および支援状況について、前回の視察訪問時から大きな進捗が認められるとの旨を述べた上で、デルタ地帯の南岸沿いの遠方地域に対するさらなる支援活動の必要性を強調した。
2008年07月22日
- ICTY検察官、ラドヴァン・カラジッチ逮捕歓迎
- 旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所(ICTY)の主任検察官は報道声明を発し、ジェノサイドなど戦争犯罪の罪で起訴されていたボスニアのセルビア系元政治指導者ラドヴァン・カラジッチが本日逮捕されたことを歓迎するとともに、セルビア政府の尽力に感謝の意を表明した。
- アフガン:地雷除去に進捗あり、とUNMACA
- 国連アフガニスタン地雷対策センター(UNMACA)は本日、アフガニスタンの首都カブールで記者会見し、同国に埋められた3万8000個を超える対人地雷が過去6ヶ月間で除去されたと報告した。
- ダルフールの治安状況は比較的穏やか、とUNAMID
- 国連/AU混合部隊(UNAMID)はこのたび、ダルフールは今週末、再び比較的静穏な情勢を保っていると報告した。同地域では今月に入り、8人の平和維持兵の殺害事件が起きている。
- 緊急調整官、サイクロン被災者の救援はまだ必要
- このたび、国連・ミャンマー政府・東南アジア諸国連合(ASEAN)によるサイクロンの被害評価に関する共同報告書が発表された。ホルムズ緊急援助調整官は、ミャンマーのサイクロン被災者に対する救援活動について、大きな進展もあるが、依然として支援が必要な状況にある旨を強調した。
- 事務総長、カンボジア/タイ間の緊張に懸念
- 潘基文事務総長は本日、世界遺産に指定されているプレアビヘア寺院近くに軍隊が配置されたことから、カンボジア・タイ間で緊張状態が高まっていることに懸念を示すと同時に、両国に対して、緊張緩和に努めるよう呼びかけた。
2008年07月18日
- ICC創立から10年、事務総長祝辞
- 国際刑事裁判所(ICC)の創立10周年を記念し、本日ニューヨークで記念式典が開かれた。潘基文事務総長は声明を発し、ICC設立は20世紀の国際法にとって最大の達成の一つであると述べた。
- UNAMIDに中国人工兵隊172人合流
- ダルフールで展開中の国連/AU混合部隊(UNAMID)に加わるため、本日、中国から派遣された工兵隊172人が南スーダンのニャラに到着した。工兵隊は今後、同地域とダルフールにおけるUNAMID駐留施設の拡充に従事する。
- 紛争地域での子どもたちの保護は道徳問題、と潘
- 潘基文事務総長は本日安保理の公開討論に出席し、紛争地域における子どもたちの保護は国連と加盟国にとっての道徳的な課題であることを強調するとともに、すべての関係当事者に対し、子どもたちの保護活動を拡大するよう求めた。
- ユニセフ/WHO報告、20億人超が公衆衛生へのアクセス欠く
- 本日提出された国連児童基金(ユニセフ)と世界保健機関(WHO)の共同報告によると、飲み水へのアクセス状況については進捗が見られるものの、依然として25億人超が公衆衛生へのアクセスを欠き、12億人が排泄施設を利用することができていない。
- コソボ:現状に応じたUNMIKの活動を、と事務総長
- 潘基文事務総長は本日、コソボに関する最新の報告書を安保理に提出し、今年2月にセルビアからの独立を宣言したコソボの最近の状況を考慮して、国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)の活動や機能を変えていく必要があるとの旨を述べた。
2008年07月15日
- 事務総長、独メルケル首相と会談
- 二日間の日程でドイツに訪問中の潘基文事務総長は本日、同国のメルケル首相と会談し、昨今のスーダンやアフガニスタン、中東情勢などについて話し合った。
- 東ティモール:パネル報告は正義と和解を醸成するだろう、と潘
- 潘基文事務総長はこのたび、東ティモールの独立をめぐって1999年に起きた暴力行為に関する調査パネル(CTF)によって最終報告書が提出され、インドネシアと東ティモールの両大統領が同報告書のフォローアップの取り組みを約束したことについて、正義と和解に向けた第一歩になると述べ、歓迎の意を表した。
- ソマリア:WFP、支援関係者の殺害事件後の情勢悪化に懸念
- ソマリア担当人道調整官は本日声明を発し、先週金曜日に同国で起きた援助活動家2名の殺害事件を強く非難するとともに、事件発生後、同国内の治安状況が急速に悪化していることについて強い懸念を表明した。
- 昨日のICCの発表後も情勢は穏やか、とUNAMID/UNMIS報告
- ダルフールの国連/AU混合部隊(UNAMID)と国連スーダン・ミッション(UNMIS)は本日それぞれに現況報告を行い、国際刑事裁判所(ICC)によるバシール大統領への逮捕状請求後も国内情勢は静穏を保ち、活動も順調に行われていることを報告した。
- 児童の兵士徴用と小型武器取引は密接に関係、と専門家ら
- 本日ニューヨークで武器取引の社会への影響に関する会議が開かれ、出席した専門家らによって、子ども兵士の徴用と小型武器取引の深い関係性が指摘された。
2008年07月15日
- ICC検察官、スーダン大統領に逮捕状請求
- 国際刑事裁判所(ICC)のモレノ=オカンポ検察官は本日、ジェノサイドを含めた、ダルフールにおける戦争犯罪の容疑で、スーダンのバシール大統領の逮捕状を請求した。
- 事務総長、パリ・サミットにおける地中海連合構想を歓迎
- 潘基文事務総長はこのたび、先週末のパリ・サミットにおいて、地域内関係の強化や治安の安定を目指して提唱された地中海連合構想を歓迎するとともに、同連合の設立がより広範課題の解決に寄与するものになるだろうとの見解を示した。
- 南アフガン:UNAMA、市場での自爆攻撃を非難
- 国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)はこのたび、同国南部のウルズガン地方の市場で昨日起きた自爆テロを強く非難した。同事件により、警察官や一般市民など多数の犠牲者が出ている。
- 小型武器の取引規制促進を賞賛する一方、課題ある、と潘
- ニューヨークで小型武器の不正取引に関する会議が開会した。潘基文事務総長は声明を寄せ、小型武器の不正取引の根絶に向けて著しい進捗が見られることを報告する一方、いまだ課題は多く残っていると警鐘を鳴らした。
- リベリア元大統領の裁判は国際正義の見本、と検察官
- シエラレオネ特別裁判所のラップ主任検察官は本日ニューヨークで記者会見し、大量虐殺やレイプ、子ども兵士の徴用など11件に及ぶ戦争犯罪の罪が問われているテイラー元リベリア大統領の裁判について、国際司法の模範を示すものだとの旨を述べた。
2008年07月10日
- ダルフール:UNAMID攻撃犯に法の裁きを、と潘
- 国連はこのたび、ダルフールで展開中の国連/AU混合部隊(UNAMID)が武装集団に襲撃され、平和維持要員7名が殺害された事件の調査に乗り出した。潘基文事務総長はニューヨークで記者会見し、スーダン政府に対して、速やかに犯人グループを法の裁きにかけるよう求めた。
- 安保理、イスタンブールでのテロ攻撃を非難
- 安保理はこのたび声明を発し、昨日イスタンブールで起きたトルコ警察に対するテロ攻撃について、いかなる動機があろうとテロ行為は正当化されるものではないと断じ、強く非難した。
- ミャンマー:被災地復興に4億8200万ドル要請
- ホルムズ人道問題担当事務次長はこのたび、大型サイクロンの被害に見舞われたミャンマーの被災地復興に向け、食糧供給や農業、公衆衛生などに係る103の復興支援プロジェクトの活動資金4億8200万ドルを要請した。
- チャド:事務総長、暴力行為の人道面への影響に懸念を表明
- 潘基文事務総長は本日、チャド東部およびコンゴ共和国北東部で展開するMINURCATに関する報告を発表し、チャド東部での反政府勢力の活動による人道面への影響に深い懸念を示した。
- 安保理、ルワンダの武器の輸出入禁止措置、解除
- 安保理は本日、アフリカの大湖地域安全・安定・開発協定の発効を受け、1994年のジェノサイド以降ルワンダに課されていた武器禁輸措置を解除する旨の決議を全会一致で採択した。
2008年07月10日
- 北ダルフール:平和維持要員への攻撃、「許しがたい」と潘
- 潘基文事務総長は本日声明を発し、昨日午後2時45分に北ダルフールで起きた国連/AU混合部隊(UNAMID)に対する武力攻撃を厳しく非難し、スーダン政府に対して、早急な犯人グループの特定と裁判の実施に全力を尽くすよう求めた。今回の攻撃で、UNAMID要員7名が死亡、22人が重軽傷を負っている。
- アフガニスタン支援の誓約は履行すべき、と特別代表
- 本日安保理に出席したエイデ・アフガニスタン担当事務総長特別代表は、支援国からの支持低下を防ぐためにも、昨月のパリ会議で結ばれたアフガニスタン支援の誓約は履行すべきだと指摘する一方、アフガニスタン政府によって打ち出された五ヵ年計画の開発戦略(ANDS)を歓迎した。
- 洞爺湖サミット、成功だが一層の行動必要、と事務総長
- 潘基文事務総長はこのたび洞爺湖サミットを総括する声明を発し、今回の議論が今後の国際社会の努力を方向付けるものだとして、気候変動や食糧危機、開発に関するG8諸国の誓約に歓迎の意を表するとともに、迅速な行動を講じる必要性があることを強調した。
- レバノン:イスラエル-ヒズボラ停戦も情勢は依然不安定、と事務次長
- パスコー政治問題担当事務次長は本日、安保理出席後に記者会見し、昨今のレバノン情勢について、安保理決議の採択以降、イスラエルとヒズボラ間の停戦状態は続いているものの、情勢は依然として不安定であり、課題も多くあるとの旨を述べた。
- ケリム総会議長、第62回総会の最優先協議事項、発表
- ケリム総会議長は今日ニューヨークで記者会見し、気候変動・安保理改革・食糧危機が第62回総会の最重要課題であったとの旨を述べた。
2008年07月08日
- 食糧危機打破へ、洞爺湖サミットは「これまでにない」好機、と潘
- 潘基文事務総長は本日北海道大学で講演し、洞爺湖サミットは食糧危機の打破に向けて国際社会を主導する「これまでにない」好機であるとの旨を述べ、集まった学生たちに対して、問題解決におけるG8諸国の政治的意思の重要性を訴えた。
- ジンバブエ危機は世界に課題もたらす、と副事務総長
- 本日安保理に出席したアシャ=ローズ・ミギロ副事務総長は、昨今のジンバブエにおける政情危機がアフリカばかりでなく、全世界に挑戦を突きつけるものだとの見解を示した。
- FAO/IFAD/WFP、G8に飢餓削減のための農業投資の増額訴え
- 国連食糧農業機関(FAO)・国際農業開発基金(IFAD)・世界食糧計画(WFP)はこのたび共同声明を発し、過去30年間の農業投資の減少が昨今の食糧危機の一端となっていると指摘し、G8に対して、農業への投資増額を訴えた。
- ソマリア:安保理、UNDP職員殺害に非難表明
- 安保理はこのたび報道声明を発し、不安定な情勢が続くソマリアの首都モガディシュで今月6日に起きた国連開発計画(UNDP)の現地事務所所長の殺害事件を強く非難するとともに、同国民に対して、事件の再発防止と平和構築への歩みに協力を求めた。
- 安保理、パキスタンでのテロ攻撃に警鐘
- 安保理は本日報道声明を発し、ここ数日パキスタンで連続して起きている、一般市民を巻き込んだ自爆テロ攻撃を強く非難し、法の裁きにかけるよう求めた。同国では、一昨日首都のイスラマバードで20人が死亡する自爆テロが起きたほか、昨日カラチでも数件の自爆テロが起きている。
2008年07月08日
- 洞爺湖サミット開幕、3つの主要課題に行動を、と事務総長
- G8首脳が一同に会する洞爺湖サミットが本日開幕した。潘基文事務総長は、食糧危機・気候変動・ミレニアム開発目標(MDGs)の主要三課題への取り組みは足並みが揃っておらず、あまりに分散的で不十分だと述べ、課題の解決に向けた緊急の行動の必要性を訴えた。
- 国連高官ら、モガディシュのUNDP職員殺害を一斉非難
- 昨日ソマリアの首都モガディシュにおいて、国連開発計画(UNDP)の現地事務所所長が武装集団に銃で撃たれ、殺害された。潘基文事務総長ら国連高官はそれぞれに声明を発し、同事件を一斉に非難した。
- アフガン:インド大使館への攻撃は「卑劣で恥ずべき」と特別代表
- アフガニスタン担当事務総長特別代表のエイデ氏は、本日同国の首都カブールで起きたインド大使館への自爆攻撃を「卑劣で恥ずべき犯罪行為である」と述べ、強く非難した。同事件により、40名超が死亡、100名以上の負傷者が出ている。
- アフガン:「壊滅的な治安状況」下の犠牲者は子どもたち、と特別代表
- 子どもと武力紛争に関する事務総特別代表のクマラスワミ氏は本日ニューヨークで記者会見し、アフガニスタンにおける子どもたちの兵士登用の増加や殺害、拘留はすべて子どもたちの脅威であるとし、強い懸念を表明した。
- 事務総長、アブハズとグルジア領における爆破攻撃を非難
- 潘基文事務総長は本日声明を発し、アブハズ自治領およびグルジア領の停戦ライン付近で起き、市民と国連グルジア監視団(UNOMIG)の職員が犠牲となった一連の爆弾事件を非難するとともに、全関係者に対して、最大限の自制と平和的な解決に向けた協力を呼びかけた。
2008年07月04日
- 事務総長、母校訪問、国際課題の解決に韓国の一層の尽力求める
- 潘基文事務総長、就任後初となる韓国への公式訪問。同氏は母校ソウル大学で名誉博士を受け取り、気候変動や食糧価格の高騰、テロなどの国際課題への取り組みにおける同国のさらなる尽力を呼びかけた。
- G8サミット先駆け、潘、食糧危機の打破に明確な行動呼びかけ
- 潘基文事務総長はワシントンポスト紙などに寄稿文を寄せ、世界経済が緊張状態にあることを指摘する一方、次週に開催がせまった洞爺湖サミットを食糧危機や貧困の蔓延などの課題解決に向けた明確な行動の必要性を訴えた。
- アフガン:暴力行為継続で子どもたちの犠牲増加、と国連特使
- 5日間にわたるアフガニスタン訪問を終えたクマラスワミ事務総長特別代表(子どもと武力紛争担当)は本日、同国の首都カブールで記者会見し、現在も続く暴力行為によって多くの子どもたちが武力攻撃や兵士徴用、性的搾取の犠牲になっているとして、強い懸念を表明した。
- ICC、コンゴの反政府勢力指導者の釈放命じる
- 国際刑事裁判所(ICC)裁判部はこのたび、子どもたちを不正に兵士登用した容疑で起訴されていたコンゴの反政府勢力指導者トーマス・ルバンガ・ディロの釈放を命じた。検察官は同氏の無実を示唆する200通を超える文書を弁護側に開示することを怠ったとし、昨月16日から審議を停止していた。
- 経済治安は不安定だが、海外旅行は増加を維持、とUNWTO
- 世界観光機関(UNWTO)は本日、世界経済が依然として不安定な状態にあるなか、海外旅行件数が今年の1月から4月までの4ヶ月間で昨年の同時期と比べて5%上昇したことを発表した。
2008年07月03日
- コロンビア:事務総長、人質15人の解放を歓迎
- 潘基文事務総長は本日声明を発し、コロンビアの民兵組織(FARC)によって拘束されていた人質15人が解放されたことに歓迎の意を表するとともに、FARCに対し、残された人質の無条件かつ早急な解放を求めた。
- モンゴル:事務総長、選挙後の暴力行動の抑止求める
- 潘基文事務総長はこのたび、モンゴルの首都ウランバートルにおいて今週日曜日の議会選挙の結果発表後に起きた暴力行為を非難し、関係者らに対して、事態の解決に向けた対話を進めるよう促した。この事件により、5名が死亡、300名を超える負傷者が出ている。
- 国連諸機関、「アフリカの角」で深刻な人道危機、と警告
- 人道問題調整事務所(OCHA)や国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は本日、旱魃と食糧価格の高騰の影響を受け、エチオピアやソマリア、ウガンダなどを含む「アフリカの角」地域の6ヶ国において深刻な人道危機が生じ、1400万人の人々が緊急援助を求めていると警鐘を鳴らした。
- 潘、中東の暴力的行為に警鐘
- 潘基文事務総長はこのたび声明を発し、エルサレムと西岸で起きた武力攻撃に強い懸念を示すとともに、犠牲者の遺族に哀悼の意を表明した。
- オリンピックで平和と友好関係の強化を、と事務総長
- 北京に訪問中の潘基文事務総長は、オリンピック・スタジアムを訪れた後に記者会見し、開催が来月に迫った北京オリンピックが国際社会の友好関係や相互理解、平和を促進する機会になることに期待感を寄せた。
2008年06月14日
- UNMIK再編案、EUの役割拡大は「異議少ない」、と潘
- 潘基文事務総長は本日、英国のブラウン首相との会談後に記者会見を行い、国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)を再編し、EUの役割を拡大する提案は、関係者全員を必ずしも十分満足させるものではないかもしれないが、最も異議の少ない選択肢だと思われるとの旨を述べた。
- 南ソマリア:WFP、食糧輸送車の運転手殺害を強く非難
- 昨日早朝ソマリア南部において、世界食糧計画(WFP)の食糧輸送車が武装集団に襲撃され、運転手一人が銃で撃たれ死亡した。WFPは声明を発し、同事件を厳しく非難した。
- HIV/エイズの根絶には誓約の履行が必要、と総会議長
- ニューヨークの国連本部で3日間にわたって行われたHIV/エイズに関するハイレベル会議を終えたケリム総会議長は、2010年までにエイズ予防と治療への世界的なアクセスを達成すべく、政治的リーダーシップの必要性を強調した。
- ジンバブエ:食糧支援中断で数十万人の子どもたちに危機、とユニセフ
- 国連児童基金(ユニセフ)はこのたび、ジンバブエ政府が先週決定したNGOの現地活動の全面禁止によって食糧の配給が滞り、数十万人の子どもたちの健康が危険に晒されていると警鐘を鳴らした。
- WFP、食糧危機打破に向け、新たに四ヵ年計画発表
- 世界食糧計画(WFP)は本日、世界的な食糧危機を一端とする開発途上国の飢餓レベルの上昇を抑止するため、新たな四ヵ年計画を打ち出すことを発表した。
2008年06月12日
- アフガン再建への準備は整っている、と事務総長
- 現在パリで開催されているアフガニスタン復興支援会議に出席した潘基文事務総長はこのたび、アフガニスタン政府が策定した開発へのブループリントや支援国からの拠出金誓約、国連の強化マンデートなど、同国の再建に向けた準備は整っているとの旨を述べた。
- 人権弁務官、グアンタナモ湾の抑留者に対する米最高裁の判断を歓迎
- アルブール人権高等弁務官は本日声明を発し、このたび米国の最高裁判所がグアンタナモ刑務所に抑留されている外国人の抑留理由について「早急な見直し」の実施を求める権利を認めたことに歓迎の意を表した。
- コソボ:事務総長、UNMIKの骨子見直し表明
- 潘基文事務総長は本日、安保理に国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)に関する特別報告を提出し、EUの役割拡大を可能にすべく、UNMIKの構成や機能の見直しを図ることを明らかにした。
- エチオピア:OCHA、旱魃に対する救援資金要請、増額
- 国連人道問題調整事務所(OCHA)とエチオピア政府はこのたび、深刻な旱魃や飢饉、食糧価格の高騰に苦しむ人々に対する緊急救援にかかる資金要請を増額し、3億2500万ドル超の資金拠出を要請した。
- 児童労働根絶の鍵は教育へのアクセス増大、とILO
- 児童労働反対世界デーの今日、国際労働機関(ILO)は世界中で5歳から14歳までの子どもたち約1億6500万人が労働を強制され、教育の権利を侵害されていると指摘し、各国政府に対して、子どもたちの教育へのアクセス増大に尽力するよう強く求めた。
2008年06月11日
- エイズ問題は保健分野にとどまらない、と総会議長
- HIV/エイズに関する総会のハイレベル会議開催。ケリム総会議長は、エイズ問題が保健分野だけではなく、教育やジェンダー、貧困などの諸課題の解決においても重大な問題であると述べ、参加者らに対し、感染症の根絶に向けたリーダーシップの重要性を訴えた。
- ソマリア:潘、紛争当事者らによる和平合意を歓迎
- 潘基文事務総長はこのたび声明を発し、ソマリア暫定政府(TFG)と反政府勢力との間で昨日結ばれた和平合意が、同国における永続的な政情安定に向けた重要な一歩になるとして、これを歓迎した。
- 国連職員の安全に関する報告書、提出
- 潘基文事務総長はこのたび、国連職員/施設の安全に関する独立パネルのブラヒミ委員長から昨日提出された報告書について、今後のフォローアップに向けて詳細な検討が行われると述べた。
- エイズ予防・治療の目的達成に重要な進展、と事務総長
- HIV/エイズに関する総会のハイレベル会議に出席した潘基文事務総長は、2010年までのエイズ予防と治療への全世界的なアクセス達成に向けて「重要な成果」があったとの旨を報告した。
- 人権弁務官、イランの少年犯罪者の死刑中止求める
- アルブール人権高等弁務官は本日、イランにおいて未成年時犯罪者4人に死刑宣告が下されたことに対し、同国が批准する国際規約に従い、死刑執行の中止を求めた。
2008年06月10日
- 国連高官/首脳ら、結核根絶フォーラムに集結
- 本日ニューヨークで、国連高官や各国首脳らが出席する、初の世界HIV/結核フォーラムが開催される。開催に際し潘基文事務総長は、結核がエイズ感染者の死亡原因の一位を占め、毎年世界中で4000人超の死者を出している現状を指摘し、結核の根絶に向けた行動の必要性を訴えた。
- ソマリア:対立する両組織が和平合意に署名
- アフメド・オウルド=アブダラ事務総長特別代表らが主導し、10日間にわたってジブチで行われた和平協議を経て、ソマリア暫定政府(TFG)と反政府勢力はこのたび、停戦と国際安定化部隊の派遣要求を織り込む和平合意に署名した。
- 気候変動問題、解決の鍵は個人投資、と総会議長
- ケリム総会議長は本日、「国際的な民間投資と気候変動」をテーマに開催された総会行事に出席し、気候変動問題の解決には今後数兆ドルの資金が必要であると述べた。
- CHGA、アフリカの慣習がエイズの拡大に影響と報告
- このたびアフリカのHIV/エイズとガバナンスに関する委員会(CHGA)が新たな報告書を提出し、ジェンダー格差や妻の相続、性的慣行などのアフリカの文化がHIV/エイズの根絶に向けた取り組みや人々の理解の妨げとなり、感染の拡大に深刻な影響を及ぼしていると指摘した。
- スーダン:潘、アビエイ地区に和平合意歓迎
- 潘基文事務総長は本日声明を発し、スーダンのアビエイ地区を巡って対立していた政府と反政府勢力が今週日曜日、紛争解決に向けたロードマップに合意したことに歓迎の意を表明するとともに、紛争当事者らに対し、合意の履行を強く求めた。
2008年06月06日
- ホルムズ事務次長、食糧危機に60億ドルの追加資金
- ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、ニューヨークで記者会見を開き、食糧危機に対する作業部会がこのたびコンセンサスで合意した「包括的な行動枠組み(Comprehensive Framework for Action)」に基づき、世界的な食糧危機の打破に向けて60億ドルの追加資金を投入することを発表した。
- キプロス:再統合に向けた好機を逃してはいけない、と潘
- 潘基文事務総長はこのたび、国連キプロス平和維持軍(UNFICYP)に関する報告書を安保理に提出し、キプロス問題の解決に向けた機会は十分に開かれているとの前向きな見解を述べ、同国に対し、現状の勢いに弾みをつけて再統合へと歩みを進めるよう呼びかけた。
- ジンバブエ:NGOに対する食糧支援制限の解除求める
- ホルムズ人道問題担当事務次長は本日声明を発し、ジンバブエにおいてNGOの現地活動が全面的に禁止されたことに遺憾の意を表明するとともに、同国政府に対し、早急に制限を解除するよう強く求めた。
- ILOとFAO、共同取り組み紹介に新たなウェブサイト立ち上げ
- 国際労働機関(ILO)と国連食糧農業機関(FAO)は本日、ディーセント・ワークや児童労働など、両組織が現在共同で取り組んでいる主要10分野の活動紹介と関連情報の公開のため、新たにウェブサイト「Food, Agriculture and Decent Work」(www.fao-ilo.org)を立ち上げた。
- シエラレオネ:UNHCR、難民認定を解除
- 国連高等難民弁務官事務所(UNHCR)はこのたび、2002年に国内情勢の安定が宣言されたシエラレオネから流出した難民の難民認定を今年末に解除するとの意向を発表した。
2008年06月04日
- ローマサミット、食糧危機解決へ確かな手応えあり、と潘
- 世界食糧サミット2日目の今日、潘基文事務総長は記者会見を行い、昨今の食糧危機の打破に失敗は許されないと警告する一方、サミット参加国が示した解決に向けての決意に喜びを表明した。
- 次期総会議長、選出
- このたび総会において、ニカラグアの元外務大臣ミゲル・デスコト・ブロックマン氏が全会一致で第63回総会議長に選出された。議長の任期は一年、同氏は次期総会の初日となる今年9月16日に正式に就任する。
- 食糧危機60ヶ国超、救援金増加
- 食糧および燃料価格の高騰に起因する世界的な食糧危機の打破に向け、世界食糧計画(WFP)はこのたび、ハイチやアフガニスタンなど最も深刻な影響を受けた62ヶ国に対し、12億ドル相当の食糧支援を追加投入することを明らかにした。
- ジンバブエ:ホルムズ事務次長、食糧支援制限に懸念
- ホルムズ人道問題担当事務次長は本日声明を発し、百万単位の人々が人道援助を受けているジンバブエにおいて、食糧支援の受け入れ制限が決定されたことに強い懸念を示すとともに、同国政府に対し、制限の解除を求めた。
- ミャンマー:援助進むも課題残る
- 人道問題調整事務所(OCHA)はこのたび、ミャンマーのサイクロン被災者に対する救援活動の進捗状況について、ここ数日間で救援物資の輸送が増加したと報告する一方、援助関係者への渡航ビザの発給や被災地へのアクセスなど、救援活動の規模拡大の必要性を指摘した。
2008年06月03日
- ローマサミット、食糧危機措置「大胆かつ性急に」、と潘
- ローマで開催されている世界食糧サミットに出席した潘基文事務総長は、各国首脳らに対し、昨今の食糧危機の打破に向け、食糧生産の増加や農業の再活性化など「大胆かつ性急な」措置を講じるよう求めた。
- 国連総会、人身売買に関するテーマ別討論
- ケリム総会議長は本日、人身売買を根絶するためには、国際的、地域的に結ばれた協定や国連主導のイニシアチブを実行に移していかねばならないとの見解を述べた。
- ウクライナ:UNHCR、ナイジェリア人殺害事件を非難
- ウクライナにおいて外国人を狙った暴力的行為が連続して起きるなか、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はこのたび、先月29日同国首都キエフで起きたナイジェリア人男性の殺害事件を厳しく非難した。
- スーダン:安保理使節団ら、和平交渉進める
- 南スーダンのジューバを訪問した安保理の使節団は本日、キール副大統領と面会し、同国政府と反政府勢力との間の包括的な和平合意の実施状況について話し合いを行った。一方、エリアソン特使は本日、3日間にわたるダルフールの視察訪問を終えた。
- クラスター爆弾条約は100万人単位の子ども救う、とUNICEF
- 国連児童基金(UNICEF)はこのたび、先月30日に採択されたクラスター爆弾の禁止条約について発言し、同条約によって世界中で100万人単位の子どもたちが救われると述べ、各国政府に対し、条約への署名・批准を訴えた。
2008年06月03日
- パキスタン:事務総長、大使館への爆破テロに遺憾表明
- 本日パキスタンの首都イスラマバードにおいて、オランダ大使館近くに駐車されていた車両が爆破され、国連開発計画(UNDP)の職員を含め、少なくとも6名が死亡したほか多数の負傷者が出た。潘基文事務総長は声明を発し、爆破テロを厳しく非難する一方、犠牲者の家族とパキスタン政府に哀悼の意を表明した。
- UNDPの北朝鮮での資金悪用疑惑、晴れる
- 国連開発計画(UNDP)のケマル・デルビシュ総裁は本日ニューヨークで記者会見を開き、朝鮮民主主義人民共和国の貧困撲滅に関わる活動資金が同国政府に不正流用されているとの主張は事実無根であると述べ、ハンガリーのネメス首相主導のもとで行われた会計監査報告をホームページ上に公開した。
- IAEA、今月にもシリアへ調査団派遣
- 国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長はこのたび、昨年9月にイスラエルによる攻撃を受けたシリアの施設について、原子炉の可能性を指摘するアメリカの情報提出が4月まで遅れたことに遺憾の意を示すとともに、近くシリアに調査団を派遣する意向を示した。
- 事務総長、イスラエルとヒズボラの人道対処歓迎
- イスラエルによるレバノン人捕虜の解放と返還およびヒズボラによるイスラエル人兵士の遺骨の返還がなされたことについて、潘基文事務総長はこのたび、安保理決議1701に記された重要項目である人道問題の解決に係る前進であるとの声明を発し、これを歓迎した。
- ハイチ:事務総長、食糧危機打破への新たな助力要請
- 明日からローマで開催される国際食糧農業機関(FAO)のハイレベル・サミットに出席する潘基文事務総長は本日、ハイチの食糧危機に関する会議において演説し、不安定な食糧事情に対する不満から同国内で暴力的気運が高まっていることを指摘したうえで、国際社会に対し、新たな緊急人道支援への助力を求めた。
2008年05月30日
- 事務総長、クラスター爆弾禁止条約の採択を歓迎
- 潘基文事務総長はこのたび声明を発し、アイルランドのダブリンで開かれた外交会議において、人体に深刻な被害をもたらすクラスター爆弾の使用禁止を定めた国際条約が採択されたことに歓迎の意を表明するとともに、加盟国に対し、批准を呼びかけた。
- ネパール:OHCHR、警官によるデモ参加者殺害の調査開始
- 国連難民高等弁務官事務所(OHCHR)のネパール事務所は本日記者会見を行い、今週水曜日に同国西部のカイラリで起きた警察官によるデモ隊への発砲事件の調査に乗り出すことを明らかにした。この事件により3名が死亡、7人の負傷者が出ている。
- 潘、食糧危機打破に世銀からの12億ドルの拠出歓迎
- 食糧危機の高騰が一因となって起きた世界的な食糧危機の打破に向けて、世界銀行がこのたび、12億ドルの資金提供を申し出た。潘基文事務総長は声明を発し、飢餓や栄養失調に苦しんでいる人々の緊急支援の重要な一歩であるとして、これを歓迎した。
- 生物多様性条約締約国、種の損失防ぐ方策に合意
- ドイツのボンで2週間にわたって、生物多様性条約の締約国会議が開かれた。191の締約国は2010年から2年間以内に生物種の損失速度を低減させることを目指し、保護区間のネットワーク拡大や遺伝資源へのアクセスとその共有に関する国際合意交渉など一連の具体的方策に合意した。
- WHO、タバコ広告の全面禁止求める
- 明日世界禁煙デーを迎えるにあたり、世界保健機関(WHO)は本日、平均的な喫煙開始年齢が18歳未満であるとの統計結果を指摘したうえで、各国政府に対し、若者たちの喫煙を促進するタバコ広告や宣伝活動を全面的に禁止するよう訴えた。
2008年05月30日
- 戦後のイラクに新たな希望、と事務総長
- ストックホルムで開催されているイラク国際コンパクトの年次会議に出席した潘基文事務総長はこのたび、昨今の同国情勢について発言し、依然として不安定ではあるものの、治安面、政情面、経済面には「顕著な前進」が認められるとの旨を述べた。
- ダルフール:UNAMID、支援関係者殺害を非難
- スーダンの北ダルフールで昨夜、国連/AU混合部隊(UNAMID)に従事するウガンダ人警察官が首や胸などに三発の銃弾を浴び殺害された事件を受け、UNMIDは本日、これを残忍で分別のない犯行であると非難した。
- スリランカ:担当事務次長、市民への攻撃を非難
- ホルムズ人道担当事務次長は本日、スリランカにおいて一般市民を狙った襲撃事件が相次ぎ、今年はじめからこれまでに200人以上の市民が命を落としていると報告し、一連の事件を非難するとともに、関係者らに対して攻撃行為をやめるよう強く訴えた。
- 国連高官ら、平和維持要員の活動に感謝の言葉
- 本日、60回目となる国連平和維持要員の国際デーを迎えたことを記念し、潘基文事務総長やケリム総会議長ら国連高官はそれぞれに声明を発し、世界中で毎日危険な平和維持活動に尽力している関係職員らに感謝と激励を表明した。
- シエラレオネ:特別法廷、前軍指導者2人に新たな科刑
- シエラレオネ特別法廷(SCSL)は本日、昨年有罪判決を受けた政府系民兵組織の元指導者2人に対し、賛成多数で新たな科刑を宣告し、それぞれの刑期延長を決定した。
2008年05月28日
- ミャンマー:人権高等弁務官、スー・チー氏の解放要求
- アルブール人権高等弁務官は本日、ミャンマーの民主化運動において中心的役割を担うアウン・サン・スー・チー氏の自宅軟禁を延長した同国政府の決定に遺憾の意を示し、同国政府に対して、無条件での解放を訴えた。
- 中東:前進は見られるが依然不安定、と特別調整官
- 中東和平プロセス特別調整官のロバート・セリー氏は、安保理政治プロセスの記者会見を行い、近年のレバノンにおける政情の進展やイスラエル・シリア間の間接協議の始まりを歓迎する一方、より広範囲な中東和平を実現するためには厳しい課題が残っているとして、警戒を呼びかけた。
- 貧困は家庭だけでなく学校にも影響、とUNECO報告
- 国連教育科学文化機関(UNESCO)はこのたび、11ヶ国7600校を対象にした都市と農村地域間の学校格差に関する調査報告書を発表し、社会的格差が子どもたちの学習環境に影響を与え、また就学の機会に課題をもたらしていることを明らかにした。
- OCHA、ミャンマーの救援活動資金への出資期限の遵守求める
- 国連人道問題調整事務所(OCHA)は本日、国連の支援関係者のミャンマーへの渡航ビザが承認されたことを報告。一方、同国に対する緊急救援資金2億ドルを求めるアピールについては、いまだ60%程度の拠出にとどまっているとし、各国に早期の拠出を訴えた。
- 事務総長、西アジア経済統合の必要性を指摘
- 潘基文事務総長はこのたび、イエメンの首都サヌアで開かれている西アジア経済社会委員会(ESCWA)の会合に声明を寄せ、西アジア地域の経済統合が紛争や政治的な緊張を解く一助となるだけではなく、貧困根絶の目標達成に向けて進展を促す一因ともなるとの旨を述べた。
2008年05月27日
- ミャンマー:事務総長、スー・チー氏の自宅軟禁延長に遺憾
- 潘基文事務総長はこのたび声明を発し、ミャンマー政府が国民民主連盟(NLD)の書記長アウン・サン・スー・チー氏の6度目となる自宅軟禁を決めたことに対して遺憾の意を表明した。
- 事務総長、ミャンマーとの新たな協力関係を歓迎
- ミャンマーのサイクロン被災地の訪問を終え、ニューヨークに戻った潘基文事務総長は、救援活動に関する同国政府との話し合いを振り返り、同国政府が救援機関のアクセスを拡大したことについて、同国政府と国際社会の新たな協力関係のはじまりであると歓迎の意を述べた。
- 武力紛争の被害者は市民、とホルムズ事務次長
- ホルムズ人道問題担当事務次長は安保理でブリーフィングを行い、依然として世界中で百万人単位の人々が武力紛争の犠牲になって命を落としたり、身体的、性的な虐待を受けていると報告した。
- WFP、75万人のイラク人避難民の救援資金受けとる
- 世界食糧計画(WFP)はこのたび、イラク政府から寄せられた4000万ドルの資金提供を受け、同国内の避難民75万人に対する今後6ヶ月間の食糧配給が可能になったとの旨を発表した。
- レバノン:政治的合意は「新たな始まり」と事務次長
- 潘基文事務総長は本日、こう着状態が続いていたレバノン情勢の打開に向けて先週結ばれたドーハ合意を「新たな始まり」であると述べ、すべての当事者に対し、この機会を足がかりに政治的、社会的な安定の構築に努めるよう求めた。
2008年05月21日
- 事務総長、政府高官との対話に向けてミャンマーへ
- 5月2日に発生した大型サイクロンの影響で、現在240万人の被災者が見込まれるミャンマーに向け出発した潘基文事務総長がこのたび、タイのバンコク空港に到着した。同氏は同国滞在中にミャンマーのタン・シュエ国家元首ら政府高官と会談し、救援物資と援助関係者の受け入れ促進に向けて調整を進める意向であることを明らかにした。
- 南アフリカ:国連当局、対外排除の暴力行為を非難
- 南アフリカ常駐調整官事務所は昨日、同国の首都プレトリアで声明を発し、先週北部のハウテング州において数名の死傷者を出した事件に憂慮の念を表明し、移民や難民などを狙った外国人排他的な暴力行為を強く非難した。
- 中国:地震被災者の救援、次段階へ
- 昨日の中国からの要請を受け、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は今日、先週に同国南西部を襲った大地震の被災者5万5000人に対して、1万1000張のテントを配給した。
- 人権理事会、次期理事国15カ国を選出
- 国連総会において、来月から3年間の任期を務める理事国15ヶ国が選出された。このたび理事国入りが決定したのは、アフリカからジンバブエ・ガーナ・ブルキナファソ・ガボン、南アメリカ/カリブ海地域からチリ・ブラジル・アルゼンチン、東ヨーロッパからスロバキア・ウクライナ、西ヨーロッパからフランス・英国、アジアから日本・バーレーン・韓国・パキスタン。
- キプロス:国連主導の首脳会談の実施決まる
- 今年3月にスタートしたキプロス統合プロセスについて見直しを行うため、今週金曜日キプロス担当国連事務総長特別代表のタイエ=ブルック・ゼリフーン氏の公邸において、ギリシャ系とトルコ系の両指導者の首脳会談が開かれる。
2008年05月20日
- ミャンマー:事務総長、救援に「最大限の」努力誓う
- 木曜日のミャンマー訪問に向けて準備を進めている潘基文事務総長は本日、ニューヨークの国連本部で記者会見し、同国における緊急救援活動の強化に向けて力を尽くすだけでなく、長期的な復興支援の必要性について注意を喚起すると述べた。
- ブルンジ:情勢不安、と事務総長
- 潘基文事務総長は本日、安全保障理事会に2007年11月から2008年5月7日までのブルンジ情勢に関する報告書を提出し、同国で起きた政府勢力と反政府勢力との抗争は2000年の和平合意から紡がれてきた平和への歩みを無に帰すものであると強く非難し、交戦再開と政情不安の近隣諸国への波及に懸念を示した。
- 農業生産の増加が食糧危機打破の鍵、と経社理理事長
- ニューヨークの国連本部で行われた、食糧危機に関する特別会議に出席した経済社会理事会(ECOSOC)のレオ・メトレー議長は、食糧価格の高騰と不十分な穀物供給に起因する昨今の食糧危機が人々の健康面に脅威を及ぼすだけなく、政治的、経済的な不安も招いていると述べ、事態解決には政治的意思と資源が欠かせないとの見解を示した。
- ミャンマー:担当事務次長、政府高官との対談で助力要請
- ホルムズ人道担当事務次長は本日ミャンマーで、首相をはじめとする政府高官らと会談し、サイクロン被災者の緊急救援活動とともに、農業や漁業の早期再開の必要性について指摘した。
- 平和構築の措置改善にさらなる資金必要、と安保理
- 安保理はこのたび議長声明を発し、国際的な復興支援活動の調整において国連が主導的役割を果たすよう呼びかけるとともに、平和構築を支援し、長期的な復興と発展の礎を築くためにはさらなる資金の充填が必要であるとの旨を強調した。
2008年05月20日
- 事務総長、救援活動促進のためミャンマーへ
- モンタス報道官はこのたび、潘基文事務総長が今週木曜日にも、先の大型サイクロンによって甚大な被害を受けたミャンマーへ現地視察に訪れ、イラワディー地区への支援拡大のための協力について同国政府高官と話し合うことを発表した。
- ソマリア:260万人が飢餓の危機、とFAO
- 国連食糧農業機関(FAO)は本日、食糧価格の急騰や通貨低迷、旱魃が引き金となって深刻な人道危機に陥っているソマリアにおいて、260万人超の人々が食糧支援を必要としている事態に警告を発した。
- スーダン:国内避難民に食糧配給開始
- 3年前に和平協定が結ばれたにもかかわらず、政府勢力と反政府勢力との抗争が勃発したスーダンのアビヤイ地区を逃れた避難民数万人に対し、国連諸機関とNGOらは今日から食糧と飲み水の配給を開始した。南スーダン人道問題調整官のディビッド・グリースリー氏によると、今後計5ヶ所の拠点から約18の村落に食糧配給を行う予定。
- 担当事務次長、食糧危機に1億ドル拠出の用意
- ホルムズ人道問題担当事務次長/緊急援助調整官はこのたび、世界的な食糧価格の高騰に起因する食糧危機の打開に向け、中央緊急対応基金(CERF)から1億ドルを拠出することを決定した。拠出金は、最も危機に苦しんでいる人々に向けた、食糧や農業、保健分野等の対策支援に役立てられる。
- 心臓病と脳卒中が世界の死亡原因の一位
- 世界保健機関(WHO)はこのたび年次報告を発表し、心臓病や脳卒中などの慢性病がHIV/エイズや結核、マラリアなどの感染症を抜いて、世界の死亡原因の第一位となったことを明らかにした。
2008年05月16日
- 担当事務次長、日曜日にもミャンマーへ
- サイクロン被災者の救援促進に向けて、ミャンマー政府と直接話し合いの場をもつため、ホルムズ人道問題担当事務次長が日曜日にも同国を訪れる。国連の援助担当者らは現在、被害の最も大きかった南部のイラワディー・デルタにおける救援活動の遅れが目立っている事態を受けて、同国政府に対し、援助関係者と救援物資の受け入れに一層柔軟な姿勢を示すよう求めている。
- スーダン:特別代表、抗争終結を歓迎
- スーダン担当事務総長特別代表のアシュラフ・カジ氏は本日、2005年の和平協定後も依然として不安定なスーダン情勢について声明を発し、アビエイ地区における政府と反政府勢力の停戦合意に歓迎の意を示した。
- 中国:事務総長、地震被災者に700万ドルの支援金
- 潘基文事務総長はこのたび声明を発し、今週月曜日に中国を襲った大地震の被災者の救援を目的として、中央緊急対応基金(CERF)から上限700万ドルを拠出することを明らかにし、同国政府からの要請を受け次第、さらなる支援を行う用意が整っていることを強調した。
- ブルンジ:事務総長、和平に向けた話し合いへの一歩、歓迎
- ブルンジにおいてここ数週間、政府勢力と激しく対立していた反政府勢力(Palipehutu-FNL)の使節団が本日、和平に向けた話し合いのため、同国の首都ブジュンブラに到着した。これを受けて、潘基文事務総長は歓迎の意を表明するとともに、政府および反政府勢力に対して、軍事行動を停止し、信頼醸成に適う措置を講じるよう求めた。
- ソマリア:UNHCR、4万人の国内避難民に物的支援
- 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のジェニファー・パゴニス報道官はこのたび、ソマリアの首都モガディシュの西に位置する難民キャンプに暮らす4万人超の国内避難民に対し、雨季への備えとして、防水シートや調理用具、毛布などの援助物資を支給したことを発表した。
2008年05月15日
- ミャンマー:事務総長、国連高官を派遣
- 潘基文事務総長は昨夜、東南アジア諸国連合(ASEAN)代表らとミャンマー情勢について会談し、国連/ASEAN合同の人道調整官の任命や救援物資の輸送にかかわる地域拠点の設置など、今後の具体的な取り組みについて話し合った。同氏は会談後に記者会見し、危機的な現状の打開に向け、同国に人道担当の高官を派遣する意向を明らかにした。
- 安保理、ソマリアでの平和維持活動の継続求める
- 安保理はこのたび全会一致で決議を採択し、人道問題が悪化の一途を辿るソマリア情勢に遺憾の意を示すとともに、潘基文事務総長と国際社会に対して、政治的な和解促進への尽力を訴えた。
- 世界は深刻な景気沈滞に直面、とDESA
- 政治経済局(DESA)はこのたび「世界経済情勢と見通し2008」を刊行し、ドルの下落や石油価格の高騰などの要因が引き金となり、先進国を中心に深刻化している金融危機が経済成長の減退を引き起こしていると報告した。また開発途上国においては、食糧危機が人道問題のみならず、政治的、社会的な安定に脅威を及ぼすおそれがあるとの見解を示した。
- アフガン:違法攻撃は今後も続く、と特別報告者
- アフガニスタン訪問を終えた、恣意的処刑に関する特別報告者のフィリップ・アルトン氏は本日、カブール市内で記者会見を開き、同国で頻発するテロ攻撃を非難するとともに、同国警察や軍部、タリバンなどの反政府勢力らに対して、民間人の犠牲者を出さないよう求めた。
- 中国:駐中調整官、国連に支援要請
- モンタス報道官によれば、今週月曜日に中国を襲った大地震後の被害状況改善に向け、国連開発計画(UNDP)のハリド・マリク中国常駐調整官はこのたび、中国政府に対して国連の支援提供を申し出た。中国政府は正式に支援を求めてはいないが、救援物資の提供については受け入れの姿勢を示した。
2008年05月14日
- ミャンマー:被災者の救援に一層の努力必要、と事務総長
- 今月はじめに大型のサイクロンに見舞われたミャンマーで、これまでに少なくとも3万8000人超の死者と2万7000人超の行方不明者が出ている事態を受け、潘基文事務総長は同国政府の対応の遅さを指摘したうえで、救援物資の輸送と援助関係者の派遣を拡大するよう呼びかけた。同氏は本日、東南アジア諸国連合(ASEAN)の代表と会談し、今後の具体的方策について話し合う予定。
- 事務総長、ジャイプールの爆弾テロを非難
- 潘基文事務総長は本日、インド西部のジャイプールで昨日起きた一連の爆弾テロについて声明を発し、インド政府と被害者の家族に対して哀悼の意を表明するとともに、テロ攻撃を強く非難した。この事件で少なくとも60人が死亡、200人以上の負傷者が出ている。
- ダルフール:暴力拡大のおそれ、と担当事務次長
- ジャン=マリ・ゲエノ平和維持活動担当事務次長はこのたび、ダルフールにおける国連/AU混合部隊(UNAMID)の活動状況について、安保理でブリーフィングを行い、紛争当事者が対立の緩和を図らない場合には、暴力行為の連鎖と多数の避難民が発生するおそれがあるとの見解を述べた。
- ソマリア:UNICEF、4万4000人の子どもたちに食糧支援
- 国連児童基金(UNICEF)はこのたび、旱魃や食糧価格の高騰を背景に、また武力紛争を逃れてソマリアの首都モガディシュから流出している避難民の5歳未満の子どもたち4万4000人に対し、栄養食の配給を行った。
- 事務総長、農業の再活性化訴え
- 持続可能な開発委員会の年次会合に出席した潘基文事務総長は、水不足や土壌の不毛化、耕作地の減少などの要因が生産性の低下を引き起こしていると指摘し、昨今の食糧危機を打破するためには、農業を再活性化し、世界人口に見合った食糧生産を行う必要があるとの旨を述べた。
2008年05月14日
- ミャンマー:救援進まず、被害拡大の懸念
- 国連人道問題調整事務所(OCHA)は、今後大雨が危惧されるなか、現在、災害発生から約2週間が経っているにもかかわらず、救援物資がミャンマー国内のサイクロン被災者の3分の1にも行き届いていないことを報告し、早急な対応がとられない場合には甚大な二次災害も起こりうるとの懸念を示した。
- 「10億本植樹キャンペーン」、目標本数7倍に
- 地球温暖化対策の一策として、2006年に国連環境計画(UNEP)と国際アグロフォレストリーセンター(ICRAF)によって始められた「10億本植樹キャンペーン(Billion Tree Campaign)」が、開始から一年半で、目標の二倍となる20億本の植樹に成功したことが明らかになった。これを受けて、UNEPは植樹の目標本数を当初の10億本から70億本に増やすとの意向を表明した。
- 国連、中国の地震被害者の救援準備整う
- 国連人道問題調整事務所(OCHA)はこのたびジュネーブでブリーフィングを行い、中国における地震被害の状況改善に向けて、同国政府からの要請を受け次第、被災者支援を行う用意が整っているとの旨を述べた。
- ジンバブエ:国連、政治的混乱に憂慮
- ザカリアス国連常駐人道調整官は本日、ジンバブエで相次いで起きている、政治問題に起因した暴力行為について発言し、被害の回復に向けた支援を求める声が多数寄せられていることを明らかにするとともに、同国での政情不安に憂慮の姿勢を示した。
- 安保理、ダルフールの反政府勢力による攻撃を非難
- 安保理は本日、先週スーダンの首都ハルツーム郊外で起きたダルフールの反政府組織らによる攻撃を非難し、同国政府と反政府勢力の双方に対し、事態の改善に努め、民間人を狙った報復攻撃を自制するよう警告を発した。
2008年05月13日
- ミャンマー:サイクロン被害への対応「遅すぎる」、と事務総長
- 潘基文事務総長は本日、ニューヨークの国連本部で記者会見を開き、先週ミャンマーを襲ったサイクロンの被災地での救援活動が遅々として進まない状況に対して深い憂慮を示し、同国政府に対して、さらなる事態の深刻化を招かぬよう、最大限に力を尽くすよう求めた。
- 事務総長ら、中国地震の被災者に哀悼の意
- 潘基文事務総長とケリム総会議長はそれぞれに声明を発し、本日正午過ぎに中国南西部を襲った地震の被害者とその家族に向け哀悼の意を表すとともに、人道支援に総力をあげて取り組む姿勢を見せた。
- 事務総長、食糧危機の作業部会を召集
- 世界的な食糧危機の打破に向け、初となるハイレベル作業部会を召集した潘基文事務総長はこのたび声明を発し、食糧価格の高騰は基本的に需給関係の逼迫に関係しているとの認識を示したうえで、危機の原因は複雑であり、その結果は多様であるとの警告を発した。
- 障害者権利条約、発効
- 障害者権利条約(CRPD)が今月3日に発効されたことを記念し、本日、経済社会局(DESA)と国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の共催のもと、特別式典が開催された。式典に参加した潘基文事務総長は、障害をもつ人々の福祉のための闘いにおいて、条約の発効は新たな夜明けであるとして、これを歓迎した。
- レバノン:事務総長、対話の再開強調
- 潘基文事務総長は本日、混乱の続くレバノン情勢について声明を発し、先週首都ベイルートで起こった暴力行為を強く非難するとともに、すべての当事者に対し、大統領選の実現と長引く政情不安からの脱却を目指し、対話の再開を求めた。
2008年05月10日
- ミャンマー:国連、被災者支援に1億7800万ドル求め
- 10の国連諸機関と9つのNGOによる、ミャンマーのサイクロン被災者約150万人に向けた今後半年間の人道支援活動のため、国連緊急援助調整官はこのたび、1億7800万ドルの支援金の拠出を求めた。
- 事務総長、米企業家に貧困根絶の助力要請
- 潘基文事務総長は本日、米アトランタ市のカーター・センターで行われた集会において発言し、 保健分野における、これまでの企業の尽力を称えるとともに、世界規模での貧困の根絶には企業の助力が必要であると述べ、グローバル・コンパクトへの参加を訴えた。
- 事務総長、レバノンで続く暴力行為に「強い懸念」
- 潘基文事務総長は、レバノンの首都ベイルートで起こっている暴力行為に強い懸念を示し、関係者らに対して、事態の収束に努めるよう促した。同国ではここ3日間、新政府勢力と旧政府勢力の対立による混乱が続き、議会は麻痺、昨年11月より大統領も空席の状態が続いている。
- デンマーク:拷問についての特別報告
- 国連特別報告者であるマンフレッド・ノバク氏が本日、デンマークとグリーンランドの訪問を終えた。声明のなかで同氏は、拷問撤廃に関するデンマークの努力を賞賛したうえで、まだ改善の余地があると述べ、刑法における拷問の具体的な見直しと独房監禁の利用を減らすよう求めた。一方、グリーンランドについては、家庭内暴力に適切な関心が払われていないことに遺憾の意を示し、政府に対して、然るべき形での行動計画を策定し、実行に移すよう求めた。
- WFP、今週2件目の国連職員殺害に哀悼の意
- 今週水曜日ケニア北西部において、援助食糧の輸送中、国連の現地職員が武装集団に襲われ、銃殺された事件を受けて、国連世界食糧計画(WFP)のシーラン事務局長はこのたび、犠牲者とその家族に向けて哀悼の意を表した。
2008年05月09日
- ミャンマー:被災者の救援進まず遺憾、と事務次長
- ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、先週金曜日にミャンマーを襲った大型サイクロンの被害に対する支援活動の進捗状況について発言し、早急な対応の必要性を改めて強調したうえで、先日同国政府に要請した被災地へのアクセス許可が依然得られていないことに遺憾の意を表明した。
- 事務総長、キング牧師に敬意
- 潘基文事務総長は本日、米アトランタにおいて、マルティン・ルーサー・キング牧師が40年前に執筆した文書を閲覧し、人権の唱道者としての同氏の足跡は国連の活動に与するものであるとの旨を述べた。
- レバノン:大統領選をめぐる抗争後、最悪の事態、と特使
- テリエ・ルード・ラーセン国連特使はこのたび、大統領選をめぐり、不安定な情勢が続くレバノンについて安保理で現況報告を行い、昨日起こった暴動により、同国の情勢が深刻な局面に達しているとの見解を述べた。
- ソマリア:国連の食糧輸送車襲撃、運転手殺害
- 昨日ソマリア中心部で、国連の食糧輸送車が武装勢力に襲われ、運転手が銃殺されるという事件が起こった。これを受けて、世界食糧計画(WFP)は人道支援を狙った攻撃は卑劣極まりないと憤りを示すとともに、援助関係者の安全確保の徹底を強く求めた。
- 事務総長、ボリビアでの積極的な外交努力に賛辞
- 潘基文事務総長はこのたび声明を発し、ボリビアでの政治的な緊張緩和に向けて米州機構(OAS)や「ボリビアの友人グループ」が行った積極的な外交努力を賞賛した。同国では、先週末にサンタ・クルス地区で自治に関する住民投票が行われて以来、緊張状態が続いていた。
2008年05月08日
- ミャンマー:国連、被災者への支援輸送に政府の助力要請
- 潘基文事務総長とホルムズ人道問題担当事務次長は本日それぞれ声明を発し、今月2日から3日にかけてミャンマーを襲った大型サイクロンの被害状況改善に向け、救援物資の輸送における同国政府の助力を訴えた。現在死者は2万人、行方不明者は4万人を超え、被災者は100万人にものぼる見込み。
- ジンバブエ:平和と透明性の確保必要、と事務総長
- 大統領選をめぐる騒乱が続き、行き詰まりを見せるジンバブエ情勢の報告を受け、潘基文事務総長は声明を発し、同国の選挙の次段階が平和的かつ公正に実施されるよう求めると共に、現在も同国の指導者と密に連絡を図っているとの旨を述べた。
- 企業経営者ら、水危機の解決に向けた行動呼びかけ
- グローバル・コンパクトに参加する企業経営者らが本日、G8諸国首脳らに対し、7月の洞爺湖サミットの期間中に、現在早急な対応が求められている水資源問題の改善に向けて、積極的な行動を主導するよう呼びかけた。
- 事務総長、ダルフール北部での爆弾攻撃を非難
- 潘基文事務総長は本日、学校や水施設を狙った攻撃は許しがたいと述べ、北ダルフールの村で起こった一連の爆弾攻撃を強く非難し、政府と反政府組織の双方に対して、敵対的行為の中止と市民の安全確保に努めるよう求めた。
- シエラレオネの社会経済状況前向き、と安保理
- 国連平和維持活動局のドミトリ・ティトフ事務次長補はこのたび、安保理でブリーフィングを行い、シエラレオネの経済社会情勢について前向きな見通しを報告する一方、その実現のために、同国政府は透明性と説明責任の向上に資する経済的、社会的決定および政策を実行すべきとの見解を示した。
2008年05月07日
- ミャンマー:数十万人のサイクロン被災者に支援必要、とOCHA
- 国連人道問題調整事務所(OCHA)はこのたび、今月2日にミャンマーを直撃した大型のサイクロンの影響で、数十万人単位の被災者が発生し、人道支援が必要な状況にあるとの現況報告を行うと共に、支援体制は整っているとして、同国政府に対し、支援活動に際して必要な事務手続きを早めるよう訴えた。
- スーダン北部:被害者の早急な救援を
- スーダンの北ダルフールにおいて、学校や商業施設を狙った爆弾事件が相次いで起こり、10人以上もの死傷者が出ている事態を受けて、スーダン国連人道援助調整官のアメーラ・ハク氏はオスロで会見し、被害者への早急な救援と救護を呼びかけた。
- 南スーダン:さらなる国際的な支援必要、と副事務総長
- ノルウェーのオスロで開催されているスーダン・コンソーシアムの第3回会合において、ミギロ副事務総長は発言を行い、国際社会は改めて南スーダンに関心を寄せ、治安や生活水準の向上、法整備など同国の復興と発展に手を差し伸べる必要があるとの見解を示した。
- 世界的な食糧危機は避けられたはず、と担当官
- 経済社会局(DESA)のキャスリーン・アブドラ持続可能開発部長代行はニューヨークで開催されている持続可能な開発委員会(CDS)二日目に記者会見を行い、長期的視野での農業投資が不十分であることと穀物資源のバイオ燃料への利用が昨今の食糧危機を招いているとの考えを述べた。
- 事務総長、HIV/エイズに関する職場での新たなイニシアチブ発表
- 潘基文事務総長は、国連職員とその家族に向けた、職場での新たなHIV/エイズ計画を本日立ち上げたことを発表した。同計画では、2011年までに、国連職員のHIV/エイズ感染をカバーする保険の立ち上げや職場での差別をなくす措置を講じることを目指す。
2008年05月01日
- 食糧危機対策に少数派への配慮必要、と人権高等弁務官
- アルブール人権高等弁務官は本日、食糧危機の解決を求める潘基文事務総長の呼びかけに歩調を合わせる声明を発し、食糧危機が基本的に人道問題であるとしたうえで、食糧危機の抜本的解決には、貧しい人々や少数派にも配慮した平等な援助分配とニーズへの対応が必要であるとの旨を強調した。
- 人道問題次長、チャドでの援助関係者殺害を非難
- チャド東部で、NGO活動家が援助物資の輸送中に、武装した二人組みの男に襲われ、死亡した事件を受けて、ホルムズ人道問題担当事務次長はこのたび、人道支援に携わる者を標的とすることは許しがたいと述べ、被害者と家族に対し、哀悼の意を表した。
- ユニセフ大使、ジャマイカの子どもたちと暴力の引き離し訴え
- 国連世界食糧計画(WFP)のバンベリー・アジア担当局長はこのたびカブール市内で会見を開き、アフガニスタンでは百万人単位の人々が食糧価格の高騰によって基本的な食糧を入手することが困難な状況にあり、支援を求めているとの現況報告を行った。
- 事務総長、明日の中東外交カルテットに向けて会談
- 明日開催される中東外交カルテットに先駆け、潘基文事務総長は本日ロンドンで、EUのヴァルトナー対外関係担当委員やパレスチナ自治政府のファヤド首相らと話し合いを行った。明日の会談では、事務総長が議長を務め、昨年末に打ち出された平和構築プロセスの全ての側面について見直しを行う予定。
2008年04月30日
- 事務総長、食糧危機打破に作業部会を主導
- 潘基文事務総長は本日、食糧価格の高騰が招いた世界規模での食糧危機の解決に向け、国連の活動を調整するための作業部会を主導することを明らかにした。同会は国連諸機関やブレトン・ウッズ機関の局長や専門家らで構成され、5月の第1週目にも最初の会合が開かれる予定。
- アフガニスタン:再び自爆攻撃、と国連ミッション
- 本日、アフガニスタン東部で多数の一般市民を巻き込んだ自爆テロが起こった。同国では、二日前にも大統領が出席する式典を狙った事件が起きており、国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)は、これら一連の事件を強く非難した。同事件によって、少なくとも15人が死亡、14人が重軽傷を負っている。
- 食糧価格高騰は脅威ではなく、好機とFAO事務局長
- 国連食糧農業機関(FAO)のディウフ事務局長はこのたび、一向に治まりを見せない世界的な食糧価格の昇騰について声明を発し、早急に価格の安定化に努める一方で、発展途上国の小規模農家の支援を通じ、この機を将来に繋がる一歩にする必要があるとの考えを述べた。
- 政務局長、ジンバブエの政治危機解決に支援姿勢
- パスコー政務局長は安保理への報告後会見を開き、三月末に行われた大統領選以来、騒乱状態の続いているジンバブエの政治危機脱却に向けて、アフリカ連合(AU)や南部アフリカ開発コミュニティー(SADC)などの地域外交を支援するとの姿勢を明らかにした。
- ICC、コンゴの軍事組織幹部逮捕へ
- 国際刑事裁判所(ICC)予審部は昨日、2002年7月から2003年末にかけ、同国東部イトゥリ地区にて子どもたちを強制的に兵士として登用した容疑で、コンゴ民主共和国の民兵組織幹部ボスコ・ンタガンダに逮捕状を発行した。
2008年04月29日
- アフガン:安保理、テロ攻撃を非難
- 昨日アフガニスタンの首都カブールにおいて、カルザイ大統領らが出席する式典へのテロ襲撃事件が勃発した。安保理事務総長は報道声明を発し、このテロ事件を強く非難した。
- 事務総長、イスラエルに自制促す
- ガザ地区において、母親とその子供たち4人を含む一般市民がイスラエル防衛軍による軍事行動の巻き添えとなり、死亡した。潘基文事務総長はイスラエルに対し、最大限の注意と自制に努めるよう求めた。
- ジンバブエ:人権高等弁務官、安保理に情勢報告
- ジンバブエで大統領選をめぐる騒乱が今だ続いている事態について、アルブール人権高等弁務官は声明を発し、同国の政治指導者たちに対して、各陣営の支援者たちのとりまとめに尽力し、相手陣営に対する暴力的行為を抑制するよう呼びかけた。
- イラク:政務局長、安保理に情勢報告
- パスコー政治担当事務次長は、安保理で自らのイラク訪問についてのブリーフィングを行い、イラクでの国連の役割が高まっているとの見解を示すと共に、国際社会は同国の平和と繁栄に向けて持続的な取り組みの姿勢を見せなければならないとの考えを述べた。
- レバノン:事務総長報告、発表
- レバノン情勢に関する事務総長報告が発表された。同報告において、潘基文事務総長は、レバノンの大統領選が依然として実施されないことに遺憾の意を表明し、無条件での選挙の早期実施を求めた。
2008年04月26日
- 事務総長、アフリカでの新たなマラリア対策の指針表明
- 潘基文事務総長は本日、初となる世界マラリア・デーにメッセージを寄せ、毎年マラリアによる死亡者が百万人を超えるアフリカに対し、蚊帳を配布するなどの具体策を盛り込んだ新たなマラリア対策を講じる意向を明らかにした。
- IAEA、シリアの核施設調査へ
- 国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は声明を発し、昨年9月にイスラエルの攻撃を受けたシリアの核施設の調査に踏み切ることを明らかにした。同決定は、同施設に未稼働の原子炉が置かれているとのアメリカの報告を受けてのもの。
- イラクの子どもたちは静かなる被害者、と特別代表
- クマラスワミ事務総長特別代表は、6日間にわたるイラク訪問を終えるにあたり記者会見を開き、子どもたちは武力紛争の静かなる被害者であると述べ、イラクとアメリカを含む各国政府に対し、子どもたちの兵役からの脱却を推進するよう求めた。
- 国連、小規模農家に2億ドルの援助資金投入
- 国際農業開発基金(IFAD)はこのたび、食糧価格の高騰に端を発する昨今の食糧危機軽減に向け、これから収穫期を迎える小規模農家に対して2億ドルを上限とする資金援助を行う旨を明らかにした。
- 燃料不足続くガザ地区に一策
- 国連中東和平プロセス担当特別調整官事務所は本日、関係諸機関との連携のもと、ガザ地区における燃料の備蓄と供給に監視の目を向ける一方で、事態の解決にも努めるとの意向を示した。同地区は、今月9日に起こったパレスチナ民兵による襲撃事件以降、イスラエルからの燃料供給が停滞、深刻な燃料不足に直面していた。
2008年04月25日
- ダルフール:援助関係者の徹底した安全確保呼びかけ
- 死亡者を出した先の食糧輸送車の襲撃事件を受け、国連世界食糧計画(WFP)はこのたび、スーダン政府と関係各所に対して、警官の人員強化を含め、支援者の安全確保に努めるよう呼びかけた。
- 事務総長、ハイチ情勢悪化の回避に早急な協力訴え
- 食糧価格の高騰と急速な社会経済の悪化に対して暴力的な抗議行動が相次ぐハイチの安定化に向けて、潘基文事務総長は主要国を含む10余の国々に対し、協力を訴えた。
- 不安定な食糧価格、国連の飢餓対策に歯止め
- 国連世界食糧計画(WFP)のシーラン事務局長はこのたび、昨年6月頃より進行の一途を辿る食糧価格の昇騰が、世界中で百万人単位の飢餓脱出を支援してきたWFPの活動に翳りをもたらしているとの声明を発した。
- コンゴ、新たな抗争勃発で避難民発生
- コンゴ共和国北部で、新たに政府と反政府勢力との抗争が勃発した。この事態により、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は避難民支援活動の一時的な中断を余儀なくされた。
- 事務総長、平和への歩みに努めるコートジボアールに激励
- 潘基文事務総長は本日、コートジボアール政府代表らと会合を開き、大統領選の実施に向け、昨年当事者間で合意した選挙行動綱領を順守するよう訴えた。
2008年04月23日
- ダルフール:紛争勃発から5年、解決への暗雲晴れず
- ホルムズ人道問題担当事務次長は、安保理で行ったスーダン・ダルフール情勢報告のなかで、政府と反政府勢力との紛争が勃発してから5年が経過した現在もなお、当該地域が持続的な解決をみるに至ってはおらず、早急に対処がなされない場合には、さらなる状況の悪化も危惧されるとの見解を示した。
- 食糧危機は静かな津波、国連が警告
- 本日、英国議会(ロンドン)で演説を行った、世界食糧計画(WFP)のシーラン事務局長は、全世界で1億以上の人びとを飢餓の淵へ追いやるおそれのある現在の食糧価格の高騰を「静かな津波」と称し、早急な対応を呼びかけた。
- 女優キッドマンさん、女性への暴力根絶訴え
- 国連婦人開発基金(UNIFEM)の親善大使を務める米国女優のニコール・キッドマンさんは本日、ニューヨーク国連本部で記者会見を行い、女性に対する暴力根絶に向けた請願書に多くの署名が集まるよう訴えた。同書は現在、インターネット上に掲載されている。
- エチオピア/エリトリアに紛争解決の責任
- エリトリアはこのたび、同国におけるUNMEE展開の支援を停止すると発表した。これに対し、ゲーノ平和維持活動担当事務次長はエリトリアとエチオピアの国境紛争の解決に向けた責任は両国にあるとし、両国は引き続き2000年の合意を実行に移していかなければならないとの旨を述べた。
- リベリア:事務総長、紛争後の復興支援訴え
- リベリア訪問を終えるにあたり、潘基文事務総長は本日、同国議会で演説し、国連が今後も治安や法の整備、開発などの分野において、同国への支援を継続することを約束した。
2008年04月22日
- 第12回UNCTAD総会、ガーナで
- 第12回国連貿易開発会議(UNCTAD)のハイレベル会合、ガーナの首都アクラで開催。潘基文事務総長は開幕式典で演説し、アフリカが開発目標を達成するためには、農業などの貿易・投資拡大が不可欠であるとの旨を述べた。
- 先住民問題常設フォーラム、スタート
- 先住民問題に関する常設フォーラムが本日、ニューヨーク国連本部でスタートした。潘基文事務総長はビデオメッセージを寄せて、昨年の先住民権利宣言を受け、フォーラムが歴史的な転換点に立っていると訴えた。
- ソマリア:首都モガディシュ、騒乱事態
- ソマリアの首都モガディシュにおいて、今週末、激しい戦闘が発生し、多数の民間人が死傷した。潘基文事務総長は声明を発し、深い懸念を表明し、すべての当事者に対して、無差別あるいは過剰な攻撃を避けるよう訴えた。
- ジンバブエ:事務総長、野党党首と会談
- 潘基文事務総長はガーナの首都アクラにおいて、ジンバブエの野党党首ツバンギライ氏と会談し、大統領選後の混乱状態について話し合った。
- ダーバン再検討会議:準備委、開催
- 来年のダーバン見直し会議の開催に向け、本日、準備委員会・実質会合がジュネーブでスタートした。アルブール人権高等弁務官は、一部の国ぐにが依然として、国内における人種主義の存在を認めていないと警鐘を鳴らした。
2008年04月18日
- ダルフール:食糧輸送車襲撃で配給削減
- スーダンのダルフールにおいて、世界食糧計画(WFP)の食糧輸送車列が襲撃され、食糧の搬送作業が困難になったことから、WFPは配給量の削減を余儀なくされている。
- ホルタ大統領、東ティモールに帰国
- 2ヶ月前、東ティモールの自宅近くで銃撃されたホルタ大統領が本日、搬送先のオーストラリアから帰還し、ディリ空港に降り立った。
- BBC、性的暴力に関する連続番組放映へ
- 英国のBBCワールドは明日から、レイプを取り上げた特集番組「最前線の女性たち(Women on the Frontline)」シリーズ(計7回)の放映をスタートする。
- ハイチ:国連、食糧配給を拡大へ
- 食糧価格高騰への抗議デモで騒乱状態となっているハイチに対して、国連は8000トン超の食糧配給計画を立て、不安定な食糧事情に一策を講じた。
- タジキスタン:洪水などで人道援助訴え
- 厳冬明けのタジキスタンが洪水や土砂崩れに見舞われるおそれがあることから、国連人道問題調整事務所(OCHA)は水などの援助物資の調達資金として、ドナーに対し、緊急に140万ドルの資金拠出を訴えた。
2008年04月17日
- 安保理、地域機関との協力を討議
- 安保理はこのたび、国連とアフリカの地域機関との協力および紛争解決に関する討議を行った。潘基文事務総長は席上演説を行い、国連とアフリカ連合(AU)が紛争の予防と平和的解決の問題を引き続き共有していかねばならないとし、両機関の結束の強化を訴えた。
- 北朝鮮に食糧危機のおそれ、とWFP
- 世界食糧計画(WFP)はこのたび、朝鮮民主主義人民共和国が昨夏の大洪水による収穫高の激減から、食糧危機に直面するおそれがあるとして、警鐘を鳴らした。
- ダルフール:軍事行動で政治的解決、遠のく
- ダルフールにおける国連/AU混合部隊(UNAMID)に関する事務総長報告が発表された。潘基文事務総長は報告のなかで、スーダン政府と反政府勢力の双方は事態の軍事的解決を図ろうとしており、政治的解決の見込みは遠のいているとの旨を述べた。
- 母子の命守るため、保健衛生の充実を
- 国連諸機関とパートナーたちは合同報告「Tracking Progress in Maternal, Newborn and Child Survival」を発表し、開発途上国では毎年1000万人以上の母子が予防可能な疾病で死亡している現状を指摘し、妊産婦と子どもたちの命を救うための保健衛生システムの充実を図るよう訴えた。
- ハイチ:MINUSTAH、首都で食糧配給
- 食糧価格の高騰をめぐる大規模な抗議デモ後、依然として混乱の続くハイチの首都ポルトープランスにおいて、国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)は現在、3000を超える世帯に対し、14トンの食糧配給を行っている。
2008年04月16日
- コンゴで、旅客機墜落事故
- MONUCによると、コンゴ民主共和国東部において、旅客機の墜落事故が発生し、多数の乗客が死亡した。数少ない生存者のなかには、ユニセフ職員1人と人道問題調整事務所(OCHA)職員1人が含まれる模様。
- アフガン:帰還難民、進路遮断される
- 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によれば、パキスタン北西部のペシャーワルから故郷アフガニスタンへの帰還準備を整えていた難民数百人が、地方部族に進路を封鎖され、立ち往生を余儀なくされている。
- セルビア原子炉:IAEA、廃炉化へ歩み
- 国際原子力機関(IAEA)は本日、セルビア政府とともに欧州委員会(EC)との枠組合意に署名し、ベオグラード郊外にある原子炉の廃炉化を目指す支援へと乗り出した。
- 職場でのエイズ感染者への対応改善
- 国際労働機関(ILO)はこのたび、「命を救い、雇用を守る」を発表し、職場でのHIV/エイズ感染者に対する対応に前向きな動きが見られることを指摘した。
- キプロス:パスコー次長、安保理で演説
- 安保理のなかで、パスコー政治担当事務次長は、キプロス問題の行く末について慎重ながらも楽観的な見通しを示した。同次長は会合後、記者団に対して、3月21日の合意で設置された作業部会の実質的協議が来週スタートすることに期待感を表明した。
2008年04月15日
- 潘基文、食糧危機への対策促す
- 経済社会理事会(ECOSOC)・ブレトンウッズ機関・世界貿易機関(WTO)・国連貿易開発会議(UNCTAD)の合同会議に出席した潘基文事務総長は、世界的な食糧危機の高まりが数百万人の人々を今一層の貧困へと向かわせるだけでなく、政治や治安への影響を拡大させることになると警鐘を発し、早急かつ長期的な対策の必要性を訴えた。
- ハイチ:国連、警察官殺害を一斉非難
- 今月12日、ハイチの首都ポルトープランスにおいて、国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAF)に従事する警察官が銃で撃たれ死亡した事件に対し、潘基文事務総長・安保理・MINUSTAFはそれぞれ声明を発し、当該事件を非難した。
- コートジボワール大統領選、11月30日
- 大幅に延期されていたコートジボアールの大統領選が今年11月30日に実施されることに決まった。国連コートジボアール安定化ミッション(UNOCI)はこのたびプレスリリースを発行し、選挙実施日の発表に歓迎の意を表した
- レイプ:ユニセフとV-Day、コンゴで協力
- ユニセフはV-Dayと協力し、コンゴ民主共和国において、女性や女児に対するレイプを根絶し、女性のエンパワーメントや加害者の不罰撤廃を目指す運動をスタートした。
- 事務総長、ケニアの連立政権を歓迎
- 数ヶ月にわたって、大統領選の結果を巡る混乱が続いたケニアにおいて、連立政権が樹立した。これに対して潘基文事務総長は声明を発し、歓迎の意を表明した。
2008年04月11日
- 食糧高騰、貧困国の苦境続く
- 各地で食糧価格の高騰を巡る騒動が相次ぐなか、国連食糧農業機関(FAO)はこのたび「穀物予測と食糧事情」を報告し、貧困諸国の穀物輸入価格は今会計年度中に、50パーセント超を記録するであろうとの見通しを示した
- ジンバブエ:SADC、首脳会合へ
- 大統領選の結果をめぐる難局が続くジンバブエ情勢に対処すべく、南部アフリカ開発コミュニティー(SADC)は4月13日、ルサカで地域首脳会議を開催することを決めた。潘基文事務総長は声明を発し、これを歓迎した。
- チャド東部:難民キャンプ一部焼失
- 国連高等難民弁務官事務所(UNHCR)によれば、チャド東部の難民キャンプにおいて、火元の不注意から火事が起こり、キャンプの一部が焼失した。このため、スーダンのダルフールから流入した、およそ3000人の難民が住む場所を失った。
- ネパール:人権弁務官、選挙を歓迎
- 昨日、ネパールの制憲議会選挙が成功裏に行われたことについて、アルブール人権高等弁務官は声明のなかで、今回の選挙は同国の将来へ向けた大きな一歩であるとして、歓迎の意を表した。
- 事務総長、UNMEEに4選択肢を提示
- 国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)に関する事務総長・特別報告が発表された。報告において潘基文事務総長は、UNMEEの今後の方向性として、同ミッションの終結を含めた4つの選択肢を示した。
2008年04月11日
- 潘基文事務総長、ロシア訪問
- 潘基文事務総長はモスクワ大学で演説を行い、ロシアの人々に対して、平和維持活動やHIV/エイズ、気候変動問題などへの取り組みにおける、同国と国連とのパートナーシップの強化を訴えた。
- ダルフール:国連警察官、襲われる
- 昨日、スーダンのダルフールにおいて、巡回活動中の警察チームが武装した男たちに襲われ、車や所持品を盗まれたほか、警察官1人が負傷した。
- ネパール:事務総長、議会選を祝賀
- 本日、ネパールで制憲議会選挙が実施された。潘基文事務総長は声明を発し、選挙は全般的に混乱もなく、平和的に行われたと述べて、祝賀の意を表明した
- ハイチ:国連警察官、襲われる
- 昨夜、ハイチの首都ポルトープランスの貧民街において、巡察中の平和維持兵3人が何者かに銃撃され、負傷した。
- ILO事務総長、世銀/IMFに協力訴え
- 昨日、国際労働機関(ILO)のソマビア事務局長は、世銀/国際通貨基金(IMF)の年次合同総会で演説し、世界的な景気後退に対処すべく、両機関とのさらなる結束の強化を呼びかけた。
2008年04月08日
- マネジメント改革:総会、非公式討論
- 総会は本日から二日間の日程で、マネジメント改革に関する非公式討論をスタート。潘基文事務総長は冒頭演説で、加盟諸国に対し、調達や説明責任、人的資源などについて自らが行った改革提案の支持を求めた。
- グーグル/UNHCR、避難民にズームイン
- 「グーグルアース・アウトリーチ」、立ち上げ。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)らとグーグルは、ダルフールやチャド、イラクなどの避難民キャンプの様子を拡大して見ることができるオンラインツールを製作。本日、公開発表した。
- ネパール議会選挙:準備良好、と特別代表
- 今週木曜日、ネパールで制憲議会選挙が実施される。マーティン事務総長特別代表は本日の記者会見において、この選挙に向けた準備が順調に進んでいるとの旨を述べた。
- ハイチ:進展に好機、進展はまだ脆弱
- Hedi Annabi事務総長特別代表は安保理に対し、ハイチ情勢に関するブリーフィングを行い、同国が現在、破壊のサイクルを脱する類希なる好機にあると評する一方で、今後の進展の脆弱性に対する警戒の必要性についても言及した。
- ハリリ首相暗殺調査委、任期延長を要請
- レバノンのハリリ首相暗殺事件に関する調査委員会のベルマーレ委員長は安保理で演説し、将来的な特別法廷の設置を視野に入れ、同委の任期を半年間延長し、調査を継続するよう求めた。
2008年04月07日
- 食糧価格の高騰、暴動招くおそれく
- 世界食糧計画(WFP)のシーラン事務局長は本日、世界的な食糧価格の高騰によって、ハイチなどで起こったような暴動がさらに生じるおそれが高まっていると警鐘を発し、ドナーに対して、追加的な援助資金の拠出を求めるアピールに応えるよう訴えた。
- ジンバブエ大統領選結果発表遅れ
- 潘基文事務総長は本日、ジンバブエ大統領選の集計結果がなかなか発表されないことに憂慮を表明し、選挙管理当局に対して、透明性を確保したうえで結果発表を急ぐよう訴えた。
- 気候変動、健康に重大な影響
- 世界保健デーを記念し、潘基文事務総長はメッセージのなかで、気候変動がさまざまな自然災害を引き起こすばかりでなく、人々の健康に重大な影響を及ぼす危険性があることを指摘した。
- キプロス:パスコー次長、協議継続
- パスコー政治問題担当事務次長は、キプロス問題に関する協議を継続中。同次長は本日、アテネでギリシャ外相らと協議。明日は、アンカラでトルコ外相らと協議する予定。
- ネパール:政治指導者、公正な選挙を
- 今週木曜日、ネパールで制憲議会選挙が実施される予定。潘基文事務総長は声明を発し、同国指導者に対して、選挙を自由かつ公正なものとするよう求めた。
2008年04月05日
- ダルフール:深刻な状況、依然続く
- 安保理がダルフール問題を初めて取り上げてから4年が経過した。潘基文事務総長は本日、UNAMIDに関する月例報告を発表した。また、声明を発し、ダルフール状況について、依然厳しいか、もしくは4年前より悪化しているとの旨を指摘した。
- イラク:ホルムズ次長、治安改善訴え
- ホルムズ人道問題担当事務次長はヨルダンの首都アンマンで記者会見し、治安の改善と援助活動員たちへの安全なアクセスの必要を訴えた。同事務次長は当初、イラクを訪れる予定だったが、治安上の理由から、アンマンを訪れ、関係者たちと協議することになった。
- ダルフール:UNHCR、4000万ドル求める
- 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はこのたび、援助要請アピールを発し、ダルフールの難民や避難民たちへの援助提供のため、国際社会に対し、4030万ドルの資金を拠出するよう訴えた。
- ハイチで食料品高騰に抗議デモ、緊張続く
- 昨日、ハイチの南西部の町Les Cayesにおいて、食料品の高騰に抗議する暴力的デモが発生し、国連事務所も襲撃の対象となった。MINUSTAFによれば、本日も依然として緊張状態が続いている。
- ラニーニャ現象続くも、温暖化に変化なし
- 世界気象機関(WMO)によれば、ラニーニャ現象によって、赤道直下の太平洋地域の一部諸国の気温に多少の低下がみられるが、長期的には温暖化の方向に変化はない。
2008年04月04日
- 障害者権利条約、発効
- エクアドルが本日、障害者権利条約に批准。同国は20番目の批准国。この批准により、障害者権利条約はその発行要件が満たされ、一ヶ月後の5月3日付に発効する。
- エイズ:女性/子どもへの対応に進展
- ユニセフ、UNAIDS、WHOの3機関はこのたび、HIV/エイズに関する共同報告を発表し、エイズに感染した子どもの治療と、母子感染の予防において進展がみられることを指摘した。
- キプロス:通行所再開、解決に希望
- キプロスの首都ニコシアにおいて、ギリシャ系、トルコ系、それぞれのコミュニティーを結ぶ「レドラ通り」が40年ぶりに再開した。エリザベス・スペハー事務総長特別代表代行はニコシアで行われた記念式典で演説し、歓迎の意を表明した。
- アフガン:国連、長く留まる、と潘
- ルーマニアの首都ブカレストで開催されたNATOサミットにおいて、潘基文事務総長は演説し、国連が今後も長く、アフガニスタンに踏みとどまり、同国の平和、安全、開発に尽くすとの旨を述べた。
- 旧ユーゴ法廷、コソボ元首相に無罪
- 旧ユーゴ国際刑事裁判所はこのたび、戦争犯罪を犯した容疑で起訴されていたコソボのラムシュ・ハラディナイ元首相に対し、無罪判決を下した。
2008年04月03日
- きょうは世界自閉症啓発デー
- きょうは、初の世界自閉症啓発デー(World Autism Day)。潘基文事務総長は自閉症の子どもとその家族に敬意を表すると共に、自閉症の子どもたちがその地域、国、国際社会の一員として活動することのできる環境作りの必要性を強調した。
- キプロス:解決への機運、明らか
- パスコー 政治問題担当事務次長は本日、キプロスの首都ニコシアで記者会見し、同国のギリシャ系、トルコ系指導者の間で行われた協議について触れ、両系住民の対立に永続的解決に向けた機運が訪れていることは明白であるとの旨を述べた。
- 2008年、世界の米生産1.8%増加へ
- 世界食糧農業機関(FAO)はこのたび、2008年の世界の米生産量が1.8%(1200万トン)増加する見通しを明らかにした。FAOによれば、通常の天候条件が整えば、バングラデシュ、中国、インドなどのアジアの主要な米生産国において、大幅な生産増加が期待できる。
- 事務総長/NATO会談:アフガンが主要議題
- ルーマニアの首都ブカレストにおいて、NATOサミットが開催される。日程は3日間。本日ブカレストに到着した潘基文事務総長はNATO事務総長と会談し、アフガニスタン問題などを話し合った。
- リベリア:国連報告、人権状況改善を勧告
- 国連リベリア・ミッション(UNMIL)はこのたびリベリアの人権状況に関する報告書を発表し、子どもへの暴力の法的禁止や農村部の教育資源拡大、警察官の人権教育改善などを勧告した。
2008年04月02日
- ジンバブエ:開票の透明性、潘氏訴え
- 潘基文事務総長は声明を発し、このたび実施されたジンバブエの大統領/議会選挙の開票集計作業において、最大限の透明性を確保する必要を強調した。
- 貧困対策:総会議長、実行を訴え
- 総会は本日、MDGに関するテーマ別討論をスタートした。ケリム総会議長は開幕演説し、加盟諸国に対し、広範なコミットメントを具体的な行動に緊急に移すよう訴えた。
- チャド/スーダン:反政府勢力が越境
- チャドとスーダンの国境を双方の反政府勢力が越境していることについて、潘基文事務総長は憂慮を表明し、両国に対して、それら勢力による越境攻撃目的の領土使用を許さないよう訴えた。
- コソボ:決議1244の効力、依然あり
- UNMIKに関する事務総長報告、発表。コソボの独立宣言後初となる同報告において、潘基文事務総長は、安保理決議1244が依然として有効であるとの認識の下、UNMIKがその活動を継続しているとの旨を述べた。
- イラク:特使、バスラの静穏を歓迎
- シーア派指導者のサドル師がこのたび、戦闘が活発化したバスラなどの武装勢力撤退を求めたことについて、Staffan de Mistura事務総長特別代表は歓迎の意を表明した。
2008年03月28日
- アジア太平洋経済社会報告、発表
- ESCAPはこのたび、「2008年アジア太平洋経済社会報告」を発表した。報告によれば、アジアにおいて、農業が慢性的に放置されており、それにより、2億を超える人びとが極度の貧困のなかで生きることを余儀なくされている、との旨を述べた。
- WFP、ソマリアへの取り組み訴え
- 世界食糧計画(WFP)のソマリア・事務所所長は本日、同国の人道危機を緩和すべく、国際社会に対して、同国への取り組みを最優先課題とするよう呼びかけた。
- パスコー政務局長、キプロス訪問へ
- パスコー政務局長は日曜日、キプロスに向けて出発する。ギリシャ系、トルコ系の双方の指導者が解決策を見出すのを支援する。
- ハリリ暗殺:国際法廷報告、安保理へ
- レバノンのハリリ首相暗殺事件を裁く国際法廷設置に関する進捗状況について、安保理は本日、潘基文事務総長からの報告書を受領した。
- 「10の物語」新版、発表される
- 国連広報局(DPI)はこのたび、「世界に知って欲しい10の物語」第4版を発表した。この広報資料のねらいは、世界のメディアが軽視しがちな国連関連の問題について、人々に関心をもってもらうこと。
2008年03月27日
- あひる/米、鳥インフルエンザの主因
- 食糧農業機関(FAO)および関連研究所の研究者合同グループがこのたび実施した調査によれば、タイとベトナムにおいて執拗に流行する鳥インフルエンザは主因はアヒルと米である可能性が高い。
- キプロス:検問所の不発弾の除去確認
- 国連開発計画(UNDP)はこのたびキプロスの首都ニコシアのレドラ・ストリート検問所の近辺に埋設された不発弾がないことを確認した。先週、ギリシャ系、トルコ系の双方の指導者が合意に達し、可能な限り早急に同検問所を開くことを決めた。
- ギニアビサウ:国際関与、和平の鍵
- 昨夜、ギニアビサウ大統領は来る議会選挙の日程を発表した。Shola Omoregie事務総長特別代表は本日、安保理の公開会合で演説し、この発表を歓迎するとともに、平和の定着のため、国際社会が同国への関与を継続する必要を訴えた。
- 南スーダン:UNODC、刑務所改革に着手
- 国連薬物犯罪事務所(UNODC)は南スーダンにおける同事務所初のプロジェクトとして、刑務所改革プロセスの支援をスタートした。このプロジェクトはカナダ政府が資金を提供し、国際犯罪法改革/犯罪司法政策センターとUNMISの協力を得て実施される。
- ダルフール:援助活動家襲撃、最多
- 国連現地調整官および人道調整官事務所によると、西ダルフールにおける援助活動家への襲撃事件がかつてないレベルに達し、援助活動に重大な影響を及ぼしている。
2008年03月25日
- 食糧高騰:WFP、5億ドル拠出求める
- 世界的に食糧や燃料の価格が高騰するなか、世界食糧計画(WFP)は食糧配給への影響を回避すべく、ドナーに対し、5億ドルの拠出を求めた。
- キプロス:事務総長、交渉への進展を祝福
- キプロスのギリシャ系およびトルコ系双方の指導者がこのたび、3ヶ月以内に全面交渉を開始することに合意した。潘基文事務総長は歓迎の意を表明し、国連として、支援を提供する態勢を整えているとの旨を述べた。
- アフガン:特使、地雷除去員襲撃を非難
- アフガニスタンにおいて、地雷除去員たちをねらった襲撃事件が起こり、5人が死亡し、7人が負傷した。Bo Asplund事務総長特別代表(代行)は声明を発し、襲撃を非難するとともに、遺族への哀悼の意を表明した。
- 結核:事務総長、根本原因への対処求める
- 世界結核デーを記念し、潘基文事務総長はメッセージを発し、結核を予防するためには、劣悪なサービスや設備、処方や薬品など根本原因に取り組む必要があるとの旨を述べた。
- 元ニカラグア外相、次期総会議長に
- 総会担当報道官によれば、元ニカラグア外相のMiguel d'Escoto Brockmann氏が次期総会議長に就任する見込み。次期総会の議長はラテンアメリカ地域(GRULAC)の順番となるが、このたび、同地域グループ議長が現総会議長に書簡を送付し、グループの決定を伝えた。なお、近年は総会議長は満場一致で採択されるのが慣わしとなっている。最後に投票が行われたのは第46会期(1991-92)で、このときは3人の候補が議長席をめぐって争った。
2008年03月21日
- 西ダルフール襲撃事件、国際法に違反
- 今年に入り、西ダルフールの村落が民兵組織やスーダン軍に襲撃され、100人以上が死亡し、約3万人が避難民となっている。人権高等弁務官はこのたび、UNAMIDとの共同報告を発表し、この事態が国際人権/人道法に違反するものであるとの旨を述べた。
- アフリカ人の3分の2、劣悪な衛生状況
- 3月22日の「世界水の日」を前に、WHOとユニセフは共同報告し、アフリカ人の3分の2が十分な保健衛生サービスを受けられない状況にある、と指摘した。
- アフガン:安保理、UNAMA任期延長
- 安保理は決議1806を全会一致で採択し、国連アフガニスタン支援団(UNAMA)の任期を1年間延長するとともに、その活動の幅を広げ、国際文民活動を主導し、政治的アウトリーチを提供し、和解プログラムを支援し、ISAFとの協力を強化することを求めた。
- ソマリア:特使、安保理に治安対策訴え
- Ould-Abdallah事務総長特別代表は安保理で演説し、アフガニスタンにおいて政治的進展がみられることを指摘する一方、治安対策の必要を訴えた。
- インド、コミュニティー内暴力の危機
- 18日間にわたりインドを視察した人権特別報告者(宗教/信仰の自由担当)はニュデリーで記者会見し、宗教的憎悪を煽るような行動を防がない限り、宗教間の暴力的対立の危険が増すとの旨を述べた。
2008年03月20日
- ケニア:国連報告、一層の説明責任を訴え
- 国連人権高等弁務官事務所は本日、同国を視察した調査団(2月6日—28日)の報告書を発表し、ケニアにおける騒乱事態の直接の引き金は大統領選をめぐる対立だったが、同国の直面する危機の根底には貧困や差別といった問題が横たわっているとの旨を指摘した。
- テロとの闘いに大きな進展
- 対テロ委員会事務局(CTED)のスミス事務局長は本日、安保理の公開討論で演説し、テロに関する重要な条約承認や法執行機関間の情報共有など、テロとの闘いが大きく進展したとの旨を述べた。
- コンゴ:カタンガ情勢、難民帰還が可能
- MONUCによれば、コンゴ民主共和国のカタンガ地方は引き続き、タンザニアやザンビアから約2万人の難民が帰還するのに十分適したものである。同地方において最近、国連への反発的な示威行動があった。
- ネパール:暴力再燃の場合、選挙に脅威
- ネパールにおいて、選挙が近づくなか、治安状況などに改善がみられる。国連選挙監視チームは本日、暴力が再燃した場合には、自由で公正な選挙の実施が危ぶまれるとの旨を述べ、暴力を防ぐべく、最大限の努力を払うよう訴えた。
- アルバニア、爆弾倉庫事故で国連支援要請
- アルバニアにおいて、土曜日、爆弾倉庫の爆破事故が起こった。同国政府はその処理のため、国連への支援要請を決め、国連災害評価調整部(UNDAC)の派遣を求めた。
2008年03月19日
- イラク:カルバラで爆弾テロ発生
- イラクの聖地カルバラで爆弾テロが発生して、多数の死傷者がでた。潘基文事務総長は声明を発し、このテロを強く非難するとともに、犠牲者の遺族に哀悼の意を表明した。
- 先進国における難民申請、増加
- 国連難民高等弁務官(UNHCR)はこのたび先進国への難民申請に関する報告を発表した。報告によれば、2007年には、イラクを流出する難民が増えたため、先進国において、5年続いた難民申請の減少傾向がストップし、増加に転じた。
- コソボで国連警察官、死亡
- コソボのミトロビツァ北部の武力衝突において、昨日、国連警察官ひとりが死亡した。潘基文事務総長は深い悲しみを表明し、すべての当事者に対し、暴力を控え、対話に臨むよう訴えた。
- ダルフール:スーダン/チャド関係改善必要
- エリアソン国連特使およびサリムAU特使はジュネーブでの2日間にわたる協議を終えるにあたって記者会見し、ダルフール紛争の解決にはスーダンとチャドの関係改善が不可欠であるとの旨を述べた。
- ミャンマー:信頼できる国民投票/選挙を
- ガンバリ特使は本日、安保理に対し、ミャンマー情勢に関するブリーフィングを行った。来る国民投票と選挙について、信頼性高く、内包的なものとなることが必要であるとし、また、アウンサン・スーチー氏との対話が遅延なく行われることの重要性を訴えた。
2008年03月05日
- アフガン政府、取り締まり強化の必要
- 国際薬物統制理事会がこのたび、アフガニスタンが引き続き、アヘンやヘロインの最大生産国となっていると報告したことを受け、国連薬物犯罪事務所(UNODC)は本日、同国政府に対し、不正薬物取引や犯罪組織への対策を強化するよう求めた。
- 国連調停常設チーム、態勢が整う
- 国連調停常設チームがこのたび、世界各地の紛争予防のための態勢を整えた。同チームは、停戦や移行期間の司法や権力分担などに関する専門家たちで構成する。パスコー政治問題担当事務次長が記者会見し、その旨を明らかにした。
- エイズ差別根絶:渡航規制
- UNAIDSはこのたび、世界各国におけるエイズ感染者への差別的な渡航規制を廃止するため、タスクフォースを設置し、2月25日-26日に初会合を開催した。
- 難民高等弁務官、ウガンダ北部を初訪問
- グテレス難民高等弁務官はウガンダ北部を初訪問して、推計850万人の避難民たちへの支援を拡大する努力を行っていくとの旨を述べた。
- コンゴ南部:MACC、道路埋設地雷除去
- このたび対戦車地雷が発見されたコンゴ民主共和国南部のカタンガ州において、国連とそのパートナーNGOや企業は現在、共同で地雷除去にあたっている。
2008年03月05日
- ネパール:ヘリ墜落で10人死亡確認
- ネパール東部Amechhap地区の国連ヘリ墜落事故(昨日)において、計10人の搭乗者が死亡したことが確認された。
- ガザ:燃料不足で援助活動に支障
- UNRWAによれば、ガザにおいて、イスラエルによる物資輸送規制による影響で、燃料が不足し、援助活動に深刻な支障がでている。
- スリランカ政府、ボート難民を救出
- スリランカ政府はこのたび、同国沖で2週間近く漂流していた71人のボート難民を救出した。UNHCRは現在、これら生存者へのアクセス許可が下りるのを待っている。
- 南レバノン:政治危機継続で安定に脅威
- 南レバノン情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、潘基文事務総長は、南レバノンが比較的安定していることを指摘したうえで、今もなお続く政治危機や武器不法取引、イスラエル領空飛行の影響に懸念を表明した。
- 潘事務総長、前任者のアナン氏と会談
- 潘基文事務総長はジュネーブで、コフィー・アナン前事務総長と会談し、アナン氏がケニアの騒乱事態の解決に果たした仲介の役割に敬意を表した。
2008年03月04日
- ネパール東部で国連ヘリ墜落
- ネパール東部において、国連ヘリが墜落し、搭乗者の死亡が報告された。UNMINは状況を把握するため、調査チームを現場に派遣した。
- 安保理、イランに追加的制裁
- 安保理は決議1803を賛成14、反対0、棄権1(インドネシア)で採択し、憲章第41条の下、イランの核開発のリスクを懸念し、同国に対し、追加的制裁を科した。
- ガザ襲撃:人権弁務官、調査求める
- ガザにおける最近の暴力について、アルブール人権高等弁務官は懸念を表明し、とくに、イスラエルが過度に武力を行使していることを非難し、同国軍が子どもを含む多数の市民を襲撃、殺害した事件を調査するよう求めた。
- 人権理、UPRをスタート
- 人権理事会の第7会期がジュネーブでスタート。今会期において、加盟国の人権状況に関する初のレビュー(UPR)が行われる。潘基文事務総長は全理事国に対し、すべての国が平等に人権保護に関する説明責任を負うよう訴えた。
- 飢餓:女優バリモアさん、100万ドル寄付
- 米女優のドリュー・バリモアさんは本日、ケニアの子どもたちに食糧を提供すべく、WFPに対し、100万ドルを寄付する、と発表した。バリモアさんは飢餓撲滅のための親善大使を務めている。
2008年03月01日
- 潘基文事務総長、米テキサス州訪問
- 潘基文事務総長はこのたび米テキサス州を初訪問し、ブッシュ大統領図書館で講演し、国連と米国が不可欠なパートナーであると強調した。
- エリトリア、UNMEEの移動を阻む
- エリトリアが本日、UNMEEのエチオピア側への移動を阻止する行動をとり、100人以上の兵士たちが現在、両国の暫定安全地帯で立ち往生している。
- ダルフール難民、チャド危険地域に
- UNHCRによれば、西ダルフールから、1万3000人を超えるの難民たちが戦闘を逃れ、チャド東部の危険地域、ビラクに流出している。
- イラク特使、ジャーナリスト襲撃非難
- イラクにおいて、2月23日、ジャーナリストが殺害された事件について、デミツラ事務総長特別代表は声明を発し、遺族に弔意を示すとともに、報道および表現の自由を非難した。
- アフガン:30年ぶりの極寒、家畜に被害
- アフガニスタンを30年ぶりの極寒が襲い、人々や家畜に被害が及んでいる。これまでに、800人近い人びとが命を落とし、30万を超える家畜が死んでいる。
2008年02月29日
- ケニア:事務総長、打開策合意を歓迎
- ケニアの与野党が連立政権に合意。潘基文事務総長はこの合意を歓迎する意を表明するとともに、アナン前国連事務総長とアフリカ人識者パネルの仲介努力を賞賛した。
- 中東:事務総長、暴力激化に憂慮
- レバノン南部およびガザにおいて最近、暴力が激化し、ハマスやイスラエル軍の襲撃によって民間人に死者がでている事態について、潘基文事務総長は深い憂慮の念を表明した。
- 国連が攻撃対象の時代に、と警鐘
- 国連職員/施設の安全に関する独立パネルのブラヒミ委員長は本日、ニューヨーク国連本部で、パネルの構成メンバー6人を発表した。同パネルは来週、活動をスタートする予定。
- ネパール:政府とマドヘシ選挙合意
- ネパールにおいて、政府とマドヘシ族間の選挙合意がこのたび成立した。マーティン事務総長特別代表は首都カトマンズーで報道声明を発し、この合意を歓迎した。
- ソマリア:国連特使、政府指導者と会談
- Ahmedou Aould-Abdallah事務総長特別代表はソマリアを訪問中。滞在期間は3日間。本日までに、同国の政府や地方指導者らと会談を行ったほか、議会で演説した。
2008年02月27日
- 多剤耐性結核菌、増加傾向
- WHOはこのたび、「世界の多剤耐性結核菌」と題する研究報告を発表した。研究報告は2002年-2006年の最新データをもとに、多剤耐性結核菌が前例のないレベルで増加している、との警鐘を鳴らした。
- ダルフール避難民、新キャンプへ
- スーダンのダルフールにおいて、暴力が継続するなか、2週間前、Saraf JedadからArmankulに流出した村民500人は西ダルフールの首都El Geneina外に新しく設置された難民キャンプに移った。
- 中東和平プロセス、変化が必要
- 中東和平プロセス特別調整官のロバート・セリー氏は安保理で報告に立ち、アナポリス和平プロセスの継続的支援の重要性を指摘したうえで、そのためには、西岸とガザ地区の現実的変化が必要であると訴えた。
- チャド難民、カメルーン北東へ
- チャドの首都ンジャメナにおける戦闘を逃れて、カメルーン北東部の仮設収容施設に避難する5,500人を超える難民たちがこのたび、同地域のマルタム村に新設された難民キャンプに移送された。
- UNHCR、ケニアに物資空輸
- 3月の雨季の始まりを前に、UNHCRはこのたびケニアの騒乱下で避難民となった万単位の人びとに対し、緊急援助物資の搬送をスタートした。
2008年02月26日
- 女性の地位委員会、スタート
- 第42回女性の地位委員会が本日、ニューヨーク国連本部でスタート。潘基文事務総長は冒頭演説し、女性の暴力根絶に向けて、多年度にまたがる世界的キャンペーンを開始する旨を宣言した。
- ウガンダ:和平合意に一歩近づく
- ウガンダ政府と反政府勢力LRAはこのたび、恒久的な停戦協定に署名し、包括的な和平合意に向けた大きな歩みを進めた。チサノ特使が本日、明らかにした。
- ケニア:短期/長期の解決必要
- ホルムズ人道問題担当事務次長は安保理において、ケニア訪問(2月8日-11日)の報告を行い、同国に対して、短期および長期の解決策が必要であるとの旨を述べた。
- 東ティモール:UNMIT、一年延長
- 安保理は決議1802を全会一致で採択し、東ティモール統合ミッション(UNMIT)の任期を1年間延長した。一方、この決議に先立って、UNMITは2006年の暴力騒乱に加わった反政府民兵のひとりが投降し、逮捕された。
- ガンバリ特別顧問、シンガポール訪問
- シンガポールを訪問中のガンバリ事務総長特別顧問は首相や外相と会談し、ミャンマーの民主化に向けた国連の努力に対する同国の支援継続に謝意を表明した。
2008年02月23日
- トルコ/イラク国境で緊張高まる
- トルコ、イラクの国境沿いで緊張が高まっていることについて、潘基文事務総長は懸念を表明するとともに、両国に最大限の自制と国境線の尊重を求めた。
- イラン:未解決問題残る、とIAEA
- 国際原子力機関(IAEA)はこのたび、イラン核開発に関する最新報告を発表。同機関のエルバラダイ事務局長は未解決の問題の明確化に一定の進展をみたと指摘したが、依然、いくつかの問題が残っているとの旨を述べた。
- イラク:サドル師、民兵活動停止延長
- イラクにおいて、シーア派のサドル師が民兵組織の活動停止を延長したことについて、Staffan de Mistura事務総長特別代表は歓迎の意を表明した。
- 西ダルフール:損壊の深刻さ、衝撃的
- スーダン政府および民兵組織が襲撃した西ダルフルールの町の破壊状況について、UNHCRやWFP、ユニセフは合同で調査に入り、その破壊の程度に衝撃を受けたとの旨を報告した。
- チャド:人権弁務官、政治犯拘束に警告
- チャドにおいて、反政府勢力指導者や市民社会組織メンバーたちが拉致、拘束されたと伝えられることについて、人権高等弁務官事務所は懸念を示し、非常事態下の人権尊重を強く訴えた。
2008年02月22日
- 東ティモール:安保理、公開討論
- 東ティモールにおいて、大統領および首相への襲撃事件が発生した先週以降、とくに、目立って治安を脅かすような目立った事件は起きていない。本日、安保理の公開会合で、ゲーノ平和維持活動担当事務次長は現状を報告し、同国の人びとが自制し、静穏を保っていることに賞賛の念を表明した。
- 安保理、ベオグラード襲撃非難
- セルビアの首都ベオグラードにおいて、本日、暴徒たちが各国大使館を相次いで襲撃。安保理議長は報道声明を発して、この襲撃を非難し、外交使節団の不可侵原則の重要性を訴えた。
- 気候変動:13の国や企業がCN NET参加
- 国連環境計画(UNEP)は本日、国連環境マネッジメントグループと協力し、「環境負荷のないネットワーク(Climate Neutral Network=CN NET)」を立ち上げた。4つの国、4つの都市、5つの企業がこのネットワークに初参加した。
- レバノンがイラク難民を公式認定
- レバノン政府はこのたび、イラクを逃れ同国に流入した1000人単位の人びとを難民として認定することに合意した。UNHCRは同国に賞賛の念を表明した。
- エリトリア、国連部隊の移動阻止を継続
- エリトリアは今もなお引き続き、UNMEEがエチオピアに一時的に移動するのを阻止している。安保理議長は報道声明を発し、エリトリア政府が安保理諸決議に違反していることを非難した。
2008年02月21日
- 西ダルフール、治安情勢が悪化
- UNAMIDに関する事務総長報告、発表。報告によれば、この2ヶ月間で、西ダルフールの治安情勢が急激に悪化し、国連の人道援助活動が深刻な打撃を受けている。
- コソボ:特別代表、非暴力を訴え
- Joachim Rucker事務総長特別代表がプリシュティナにおいて、コソボのサチ首相と会談。同代表は会談後、記者団に対し、コソボの全当事者が暴力を控えるよう訴えた。
- 事務総長、ウガンダ和平合意歓迎
- ウガンダ政府と反政府勢力LRAは昨日、説明責任/和解の措置に関する合意に調印した。潘基文事務総長はこの合意調印を歓迎し、包括的な和平合意に向けた取り組みを促した。
- ソマリア:安保理、AMISOM延長
- 安保理は決議1801を全会一致で採択し、憲章第7章の下、ソマリアに展開するAU部隊、AMISOMの任期を今年8月20日まで、半年間延長した。
- グローバル閣僚環境フォーラム開始
- グローバル閣僚環境フォーラムがモナコで開催。国連環境計画(UNEP)の主催。潘基文事務総長はビデオ・メッセージを送り、世界各国の環境大臣に対して、気候変動への解決を探る新たな時代を切り拓くよう促した。
2008年02月15日
- イラク:選管委員長選出方法、新たに
- スタファン・デミツラ事務総長特別代表は本日、イラク議会で演説し、イラク州知事選に向け、残る8人の選挙管理委・委員長の選出について、新しいプロセスを導入することを明らかにした。
- 事務総長、レバノン法廷管理委設置
- 潘基文事務総長はこのたびハリリ・レバノン首相暗殺事件を裁く特別法廷の管理委員会を設置した。同委員会は裁判以外の側面について、諮問したり、政策指針を決めたりするほか、年間予算を承認する。
- ハリリ・レバノン首相暗殺、3周年
- ハリリ・レバノン首相暗殺事件、3周年。潘基文事務総長は声明を発し、同国の人びとと政府との国連の連帯を表明し、犯人を逮捕し裁きにかける決意を述べた。
- 東ティモール:政治指導者、襲撃非難
- 東ティモールの首都ディリに拠点を置く国連事務所において、同国の政党指導者たちは先日の大統領や首相を狙った襲撃事件を非難し、犯人逮捕への固い決意を表明した。
- トム・ラントス氏死去、潘氏が弔意
- 米下院外交委員長のトム・ラントス氏、死去。潘基文事務総長はワシントンで行われた告別式典に出席し、国連の諸原則を代弁する声を失った、と哀悼の意を表明した。
2008年02月14日
- ソマリア:200万人に人道援助の必要
- OCHAによれば、ソマリアにおいて、人道援助を必要とする脆弱な人々は現在、およそ200万人にのぼる。また、首都モガディシオから、国内の最も貧しい地域に逃れた避難民はこの半年間で倍増し、70万人となった。
- 人道次長、エルサレム/占領地を初訪問へ
- ホルムズ人道問題担当事務次長は明日、エルサレム入りする。ホルムズ氏がエルサレムとパレスチナ占領地域を訪問するのは、同職に就いて初めてである。5日間の日程。
- 弁務官:ヨルダンのイラク難民受入に謝意
- グテレス難民高等弁務官はヨルダンを訪れ、アブドラ2世国王に対して、同国が50万人を超えるイラク難民を寛容に受け入れていることに感謝の意を表明した。
- 治安セクター改革:事務総長報告、発表
- 治安セクター改革に関する事務総長報告、発表。報告の正式名称は「平和と開発を確保する:治安セクター改革支援における国連の役割」。治安セクターの改革には、当該国の意思と能力が不可欠であるとの旨を訴える。
- 潘基文事務総長、最も貧しい人の援助訴え
- 潘基文事務総長は国際農業開発基金(IFAD)の管理理事会にメッセージを寄せて、農業の分野において、貧困との闘いを進めなければならないとの旨を訴えた。
2008年02月13日
- 特別代表、東ティモール襲撃事件を非難
- 東ティモールでの大統領および首相襲撃事件について、Atul Khare事務総長特別代表は非難声明を発する一方、政府の迅速な対応に敬意を表明した。また、議会や反対勢力も、厳しい状況の中、模範的かつ建設的に各役割を担ったと付け加えた。なお、UNMITによると、ラモス・ホルタ大統領はオーストラリアに搬送され、治療を受けている。グスマン首相にけがは無く、大統領襲撃を主導したレイナド少佐は襲撃中射殺された。
- 気候変動に関する総会討論
- 総会は2月11日-12日、気候変動に関する討論を行った。ケリム総会議長は、世界的なパートナーシップと戦略の重要性を指摘し、今こそ、気候変動に包括的に取り組むための行動計画を策定することが必要であるとの旨を訴えた。
- 子供と武力紛争:安保理、公開討論
- 安保理はこのたび、子どもと武力紛争に関する公開討論を開催した。Radhika Coosmaraswamy事務総長特別代表は席上演説し、子どもへの虐待と武力紛争がいまだ深刻な状況であることを指摘するとともに、武力紛争下における子ども虐待者への制裁を監視するメカニズムの設置を呼びかけた。
- ダルフール:チャドへの難民、深刻な窮状
- UNHCRによると、先週金曜日の西ダルフールの襲撃事件を逃れてチャドに流出した難民1万2千人は、国境地帯には難民キャンプ移送待機状態で、不安定な状況にある。UNHCRスポークスマンは、本日、これら難民の移送作業がスタートする予定であることを明らかにした。
- ユニセフ、2008年人道的活動報告
- ユニセフはジュネーブで、「2008年人道行動報告」を発表し、世界各地の緊急事態にある子供や女性を助けるため、8億5千6百万ドルが必要であるとし、ドナーに対し、その資金拠出を訴えた。
2008年02月09日
- ダルフール:暴力継続で和平展望に暗雲
- エリアソン特使およびエーゲラン事務次長は安保理の公開会合で報告にたち、チャドやダルフールにおける暴力的状況がダルフールや地域の和平に向けた歩みを阻み、UNAMIDにマイナスの影響を及ぼしているとの旨を述べた。
- 事務総長、環境にやさしい企業活動訴え
- 潘基文事務総長は木曜日夜、シカゴ経済クラブで講演し、企業指導者たちに対し、環境にやさしい経済の時代を訴え、気候変動の問題は今やコストとしてでなく、成長への機会として考えるべきだとの旨を述べた。
- カメルーン:国連、チャド難民へ援助急ぐ
- チャドの内戦を逃れた隣国カメルーンに流出した約3万の難民たちに対して、UNHCRやユニセフなど国連援助諸機関は現在、緊急食糧や医薬品の提供を急いでいる。
- ポリオ根絶、達成視野に、と事務総長
- シカゴ経済クラブで講演した潘基文事務総長はシカゴを拠点に活動するロータリー・インターナショナルなどの努力によって、ポリオ根絶の達成が視野に入ってきた、と謝意を述べた。
- ケニア:人道次長、人道危機評価に現地入り
- ホルムズ人道問題担当事務次長、ケニア入り。同国に3日間滞在し、大統領選後の騒乱事態により生じた人道危機について、現地の状況を調査する。
2008年02月08日
- 事務総長、米シカゴの環境保護策を賞賛
- 潘基文事務総長は米国シカゴ市長主催の昼食会で演説し、シカゴ市の環境保護策を称え、国連と同市が同じ目標とビジョンを共有しているとの旨を述べた。
- ケニア:治安情勢、多少の改善みられる
- OCHAによれば、ケニアの治安情勢に多少の改善がみられ、WFPやUNHCRなど国連諸機関は30万人を超える避難民に対する援助を拡大しはじめた。
- チャド東部、避難民50万人の状況に懸念
- チャド東部において、静穏な状況がみられるが、スーダン難民や国内避難民など、50万近い人びとが同国の騒乱の影響を受け、窮状に直面している。ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、その状況に憂慮を表明した。
- 来週、気候変動に関する総会討論へ
- 総会は2月11日-12日、12月のバリ会議の機運を盛り上げるべく、2日間の討論を開催する。ケリム総会議長は世界各国がビジョンを共有し、ともに行動することによってのみ、この難しい問題を克服できるとの旨を述べた。
- イスラエルからガザへトラック援助搬入増
- イスラエルから本日、37台のトラックが援助物資を積んでガザに入った。中東和平プロセス特別調整官はこの物資搬送について評価する一方で、その量は現在のニーズを満たすには全く不十分なものであるとの旨を述べた。
2008年02月07日
- ケニア:安保理、騒乱継続に懸念を表明
- 安保理は議長声明を発し、ケニアで大統領選以降続く騒乱事態に憂慮を表明し、危機の解決のためには、対話、交渉、妥協が必要であるとの旨を強調した。
- 水不足:事務総長、紛争への影響拡大を警告
- 総会、ケニアの危機事態に関する非公開会合を開催。潘基文事務総長はこの会合で演説し、今日の世界の多くの紛争が水不足や気候変動に起因するものであると訴えた。
- アフガニスタン、ケシ栽培に関する報告
- 国連薬物犯罪事務所はこのたび、アフガニスタンにおけるケシ栽培に関する報告を発表した。報告によれば、今年のケシ栽培量は依然として大きく、栽培面積は昨年の19万2千ヘクタールと同程度か、あるいは多少下回る程度となる見込み。
- ダルフール: UNAMIDに一層の資源を、と潘氏
- チャドにおける騒乱によって、中央アフリカ共和国から同国に流出した5万人難民たちがふたたび住むところを失い、苦難に直面するおそれがあることについて、ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、懸念を表明した。
- ソマリア:治安情勢悪化で援助活動に支障
- ソマリアから暴力を逃れて、イエメンに流出し続ける人びとに対して、WFPはこのたび、食糧援助を増大する旨を述べた。
2008年02月06日
- ブラヒミ氏、国連職員の安全パネル委員長に
- 潘基文事務総長はこのたびニューヨーク国連本部で記者会見し、国連職員の安全に関する独立委員会の委員長にラフダール・ブラヒミ氏を指名したことを明らかにした。
- チャド:人権高等弁務官、文民の保護を促す
- 政府と反政府勢力の間の軍事的対立が続くチャドから多数の人々が難民や避難民となるなか、アルブール人権高等弁務官は深い憂慮を表明し、双方の当事者に対し、市民を保護するよう訴えた。
- ケニア:事務総長、ホルムズ事務次長を派遣へ
- 潘基文事務総長は安保理の非公開会合で、自らのアフリカ訪問についてブリーフィングを行った。そのあと、事務総長は記者団に対し、騒乱が続くケニアに、ホルムズ人道問題担当事務次長を近く派遣する意向を明らかにした。
- ダルフール: UNAMIDに一層の資源を、と潘氏
- 潘基文事務総長は安保理会合後、記者団に対し、スーダン・ダルフールに展開するUNAMIDに対する一層の兵力および設備の必要を訴えた。
- ソマリア:治安情勢悪化で援助活動に支障
- OCHAによれば、ソマリアにおいて、治安情勢が悪化し、援助活動に著しい支障がみられる。この2ヶ月間、首都モガディシュを流出した人びとは4万人にのぼる。
2008年02月05日
- チャド:安保理、事態解決の努力を支援
- 安保理は議長声明を発して、チャドにおける暴力の即時停止を求めるとともに、持続的な解決のため、政府と反政府勢力の関与をめざすアフリカ連合(AU)の努力を歓迎する意を表明した。
- エリトリア:燃料問題で、UNMEE撤退も
- 国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)の活動に関する事務総長報告、発表。同報告において、潘基文事務総長は、燃料不足の問題により、 UNMEEの活動に重大な支障が生じていることを指摘し、同国政府が水曜日までに燃料供給の規制を解除しない場合、同ミッションの撤退を開始するとの旨を述べた。
- ケニア危機に解決探り、交渉が再開
- ケニアにおいて、大統領選後の騒乱状態が続く中、前国連事務総長のコフィー・アナン氏の主導下、本日、危機解決をめざす交渉が再開した。騒乱状態下、これまでに800人を超える人々が死亡した。
- イスラエル自爆テロ:特別調整官、非難声明
- イスラエル南部のディモナ市で、本日、自爆テロが起きた。ロバート・セリー中東和平プロセス特別調整官は非難声明を発し、いかなる理由をもってしてもテロは許されないとの旨を述べた。
- 西サハラ:事務総長個人代表、地域訪問へ
- 西サハラ問題をめぐり、モロッコとポリサリオ戦線の間の協議が3月11日-13日、ニューヨークで開催される予定。この協議を前に、Peter van Walsum事務総長個人代表は明日、地域に向かう。
2008年02月02日
- チャド騒乱:事務総長、平和的解決促す
- チャドで同国政府と反政府勢力間の激しい戦闘が再開し、治安情勢が悪化していることについて、潘基文は深い憂慮の念を表明し、当事者に対し、対立を平和的に解決するよう訴えた。
- ケニア:事務総長、暴力停止訴え
- ケニアで騒乱状態が続くなか、潘基文事務総長は訪問先のナイロビで記者会見し、ケニアのすべての人々に対し、暴力をやめるよう訴えた。
- イラク:事務総長、爆弾テロを非難
- イラクの首都バグダッドで爆弾テロが発生し、多数の死傷者がでた。潘基文事務総長は非難声明を発し、同国の指導者が和解の精神で暴力停止のために全力を尽くすよう訴えた。
- ガザ・イスラエル境界、完全閉鎖
- 国連中東プロセス特別調整官事務所(UNSCO)によると、ガザとイスラエルの境界が完全封鎖された。この完全封鎖によって、国連諸機関がもつ必要物資の在庫は減り続け、人道状況はさらに悪化することが予想される。
- 世界の紛争防止に効果的戦略、必要
- アフリカなどにおける紛争予防に関する事務総長報告、発表。同報告において、潘基文事務総長は、紛争予防に関する様々なレトリックと数々の手段の利用との間に大きな乖離が存在すると指摘し、紛争予防のための一層効果的な戦略の必要を訴えた。
2008年01月26日
- ソマリア:潘氏、援助要員殺害を非難
- ソマリアにおいて爆弾テロが発生し、死傷者がでた。潘基文事務総長は声明を発して、犠牲者の遺族に哀悼の意を示すとともに、このテロ事件を非難し、犯人逮捕を求めた。
- ダルフール:UNAMID、スーダン政府と会談
- エチオピアの首都アディス・アベバにおいて、ゲーノ平和維持活動担当事務次長らは、スーダン政府とアフリカ連合(AU)と会談し、UNAMIDと同国政府との間の兵力地位協定(SOFA)などについて話し合った。
- ホロコースト:国際デー記念行事、世界各地で
- 1月27日はホロコースト犠牲者を想起する国際デー。世界各地において、この国際デーを記念する行事が催された。また国際デーを記念した国連切手がニューヨーク、ジュネーブ、ウィーンで発行される予定。
- ジェノサイド顧問、ケニアの暴力停止求める
- ジェノサイド予防担当特別顧問を務めるFrancis Deng氏はケニアで続く襲撃事件や扇動の停止を求めた。同氏は近々、現状調査のため、ケニアに職員を派遣する予定。
- 事務総長、東欧歴訪後、ルワンダへ向かう
- 潘基文事務総長は本日、スロバキアで同国大統領と会談した。欧州歴訪を終えた潘氏はこのあと、ルワンダへと向かう。
2008年01月25日
- 事務総長、水資源不足に行動を誓う
- 潘基文事務総長は世界経済フォーラムに出席し、水資源の不足が今後、紛争増加を招く虞があるとし、国連がこの問題に取り組んでいく決意を示した。
- 人権理、イスラエルにガザ規制停止要求
- 人権理事会は決議を賛成30、反対1(カナダ)、棄権15で採択し、イスラエルがガザへの燃料や食糧、医療品などの搬送、境界の再開を可能とすべく、速やかな国際行動を求めた。
- 多数の国連高官が資産を公開
- 潘基文事務総長とミギロ副事務総長が示した範に続いて、これまでに、多くの国連幹部職員たちが自らの資産を自発的に公開した。
- エチオピア/エリトリア:事務総長報告、発表
- 国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)に関する事務総長報告、発表。同報告において、潘基文事務総長は国境地帯におけるエチオピア、エリトリアの部隊増強の継続によって、敵対行為が再発する虞が高まるとし、両国に緊張の緩和を促した。
- UNHCR、ウガンダのケニア難民を内陸部へ
- ケニアの治安情勢悪化が深まるなか、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はウガンダに逃れた難民6500人を内陸の仮設難民センターに移送しはじめた。
2008年01月24日
- アルジェ:事務総長、テロ犠牲者に哀悼
- アルジェリアの首都アルジェで起こった自爆テロで死亡した国連職員17人の追悼式典が本日、ジュネーブで執り行われた。潘基文事務総長は式典に出席し、哀悼の意を表明した。
- ガザ:依然として厳しい人道状況続く
- UNRWAによれば、ガザ地区における人道状況は極度に悪くなっている。その原因として、イスラエルが新たに導入した治安対策によりUNRWAの援助活動が難しくなっていることがある。
- ネパール選挙:特別代表、楽観的見通し
- イアン・マーティン事務総長特別代表はニューヨーク国連本部で記者会見し、ネパールでこれまで2回にわたって延期された制憲議会選挙が今年4月 10日には成功裏に実施されるであろうとの楽観的見通しを述べた。なお、この日、安保理は決議を全快一致で採択し、UNMINの任期を半年間延長した。
- ダルフール:食糧輸送への襲撃事件増大
- スーダン・ダルフールにおいて、食糧輸送トラックを狙った襲撃事件が増加しており、今後2週間以内に、食糧配給の減少が余儀なくされる虞が高い。WFPが本日、警告を発した。
- ジュネーブ軍縮会議、開幕
- ジュネーブ軍縮会議、開幕。潘基文事務総長は冒頭演説し、その活動の停滞に深い憂慮を表明し、世界の安全保障環境を改善すべく、妥協の精神を発揮して、前進をはかるよう訴えた。
2008年01月18日
- 事務総長、暴力に終止符求める
- ガザ、西岸、南レバノンにおける暴力激化について、潘基文事務総長は深い憂慮を表明し、パレスチナ人による襲撃の即時停止、ならびイスラエル軍の最大限の自制を求めた。
- 安保理、国連特使のミャンマー再訪促す
- 安保理議長は報道声明を発して、ミャンマーにおける前向きな動きが緩慢であることに失望を表明し、ガンバリ特使が早期に再訪することによって、民主化および国民和解への進展が促進されるとの旨を述べた。
- ダルフール:政府、JEM8人をUNAMIDに
- ケニア政府はこのたび、自らの拘束下にあったダルフールの反政府勢力JEMのメンバー8人をUNAMIDに引き渡した。
- ケニア:騒乱後の子ども避難民10万人
- ユニセフはこのたびケニアの大統領選後の騒乱事態で10万人以上の子どもが避難民となったことを明らかにした。
- 副事務総長、移民問題の国際協力訴え
- ミギロ副事務総長はこのたび、ニューヨークで開かれた移民開発会議で演説して、移民問題が多くの国において、大きな政治的問題であると述べ、国際協力の拡大を訴えた。
2008年01月16日
- 「文明の同盟」第一回フォーラム
- スペインの首都マドリッドにおいて、第1回文明の対話フォーラムが本日スタートした。会期は2日間。潘基文事務総長は席上、演説し、対話を育むことが唯一、過激主義に対応し、文化間理解を促進する確かな方法であるとの旨を訴えた。
- アフガン:ホテル襲撃、自爆テロ
- アフガニスタンの首都カブールにおいて、援助活動に従事する外国人や同国市民が宿泊するホテルを狙った自爆テロ事件が昨日、発生し、8人が死亡し、多数が負傷した。潘基文事務総長は声明を発し、この襲撃事件を最も強い調子で非難した。
- ダルフール:政府軍とUNAMIDが会合
- スーダン政府軍とUNAMIDの両司令官が会合をもち、スーダンのダルフールに展開する国連/AU混合部隊、UNAMIDをめぐる諸問題について、話し合った。
- ケニア:危機が継続する中、援助拡大
- ケニアにおいて、先月の大統領選挙をめぐる騒乱状態に端を発する危機が続く中、国連諸機関は同国の人びとへの援助を拡大している。
- スリランカ:高等弁務官、人権尊重求める
- スリランカ政府が反政府勢力LTTEとの停戦に終止符を打ったことを受けて、アルブール人権高等弁務官はこのたび、両当事者に対して、文民保護に関する国際法を遵守するよう求めた。
2008年01月15日
- アルジェ:事務総長、テロ調査パネル任命へ
- 潘基文事務総長は本日、声明を発し、アルジェで先月起こったテロ襲撃事件を調査する独立パネルを設置することを決定したと発表した。
- ダルフール:UNAMID、スーダン政府と会談
- スーダンの首都ハルツームにおいて、ダルフールに展開する国連/AU合同部隊について、UNAMIDと同国政府がその部隊構成や活動をめぐる交渉をスタートした。
- IAEA事務局長、イラン訪問を終了
- イランの核プログラムをめぐる諸問題の解決のために同国を訪れていた、国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は2日間にわたる訪問を終えた。
- アフガン:100万人超、食糧不足に直面
- アフガニスタンにおいて、食糧価格が高騰し、その影響を受けて、村落地域の100万を超える人びとが食糧不足の危機に直面している。同国のWFP事務所長が首都カブールで記者会見し、明らかにした。
- ネパール:制憲議会選挙、手の届くところに
- イアン・マーティン事務総長特別代表は本日、ネパールの首都カトマンズーで記者会見し、昨年2回にわたって延期された同国の制憲議会選挙がまもなく、信頼性の高い包括的な形で実施できるとの旨を述べた。
2008年01月11日
- IAEA事務局長、テヘランへ
- IAEAのエルバラダイ事務局長はこのたび、イランを訪問し、同国政府の高官らと2日間にわたる会談し、核活動をめぐる未解決の問題について話し合う。
- コロンビア:事務総長、人質解放を歓迎
- コロンビア革命軍(FARC)が拘束していた人質2人を解放したことについて、潘基文事務総長は歓迎の意を表明し、残る人質についても早期に解放されるよう訴えた。
- ケニア:ナイロビのスラム街に食糧援助
- ケニアにおいて、選挙後の騒乱状態に影響を受けるナイロビのスラム街に居住する人々に対し、WFPは食糧を搬送し始めた。
- アラブ連盟、UNHCRとイラク難民支援へ
- アラブ連盟は明日、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や他の国際諸機関と協力し、イラク難民支援のための大規模資金調達や啓発活動を開始する。
- 南レバノン:安保理、国連車両襲撃を非難
- 安保理議長は報道声明を発し、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)を狙った襲撃事件を非難し、犯人逮捕に向けたレバノン政府の決意を賞賛した。
2008年01月10日
- ダルフール:UNAMID、大きな危険に直面
- ゲーノ平和維持活動担当事務次長は安保理で演説、ダルフールで引き続く紛争、当事者が強力な部隊展開を望む明確な意思の欠如、UNAMIDの要員や施設/ 機材の不足を指摘し、ダルフールに展開するUNAMIDが90年代以降の国連平和維持活動として最も大きな危険に直面しているとの旨を述べた。
- 「世界経済情勢と展望」報告、発表
- 国連経済社会局とUNCTAD、「世界経済情勢および展望2008」を刊行。同報告によれば、世界経済は今年も伸び続けるが、米国経済の減速の影響を受け、成長率は昨年の3.7%から3.4%に低下する。
- 中央緊急対応基金、ケニアに700万ドル
- 国連はこのたび、選挙後の騒乱状態にあるケニアへの救済援助のため、中央緊急対応基金(CERF)から700万ドルを拠出することを決めた。
- イラク:2003年以降、死者15万1000人に
- イラク政府とWHOの実施した大規模な全国家庭調査によれば、2003年3月の米国のイラク侵攻以降、約15万1000人が暴力が原因で死亡した。
- 西サハラ:モロッコ/ポリサリオ戦線の協議終了
- 国連主導で行われた、西サハラに関するモロッコとポリサリオ戦線の協議が終了した。2日間にわたる協議において、両当事者はより集中的で実質的な交渉に入る必要について合意した。