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News in Brief(2010年)

国連ニュースセンターがお届けする日々の記事を英語で読んでみませんか。
その日の記事テキストだけでなく、その記事を読み上げた音声を聞くこともできます。
» News in Brief

また1999年1月~2021年6月の記事は日本語要約をアーカイブにしています

2010年12月21日

コートジボワール:バグボ氏は挑発的行動の停止を
コートジボワールで、バグボ氏が大統領選の敗北を認めず混乱が続いている。ルロワ平和維持活動担当事務次長は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、バグボ氏に対して、国連平和維持兵に対する挑発を控え、人権侵害行為を止めるよう促した。
ダルフール:事務総長、武力衝突に憂慮
スーダンのダルフールで、政府軍と反政府勢力SLA/MMの間で武力衝突が発生。藩基文事務総長は声明を発し、文民への襲撃も行われた武力衝突に憂慮を表明するとともに、両当事者に対し、過剰な武力行使を控え、人道アクセスを可能にするよう訴えた。
イラク:新政権、樹立
イラク新政権、樹立。藩基文事務総長は声明を発し、同国の民主化における大きな一歩であるとして歓迎の意を表明。また今後、国民和解、再建、長期的安定へと速やかに関心が向けられるよう促した。
ベラルーシ:人権弁務官、大統領選後の騒乱に憂慮
ピレー人権高等弁務官は本日、ニュースリリースを発し、野党候補の拉致事件など、ベラルーシの大統領選後の騒乱状況に深い憂慮を表明し、拘束下にある人々の即時解放を求めた。
安保理:青少年が平和への訴え
安保理は本日、世界の青少年たち(13歳~21歳)からの声を聴くイベント、「あなたの世界、あなたの未来、新しい世代の声」を催した。今月の議長国(米国)が企画した。

2010年12月20日

コートジボワール:UNOCIの任期延長
安保理は本日、決議を全会一致で採択し、コートジボワールの現大統領からの撤退要求を拒否し、国連コートジボワール・ミッション(UNOCI)の任期を半年間延長した。
チャド東部:安保理、市民保護に資金求める
安保理は本日、議長声明を発出。チャド・中央アフリカ共和国ミッション(MINURCAT)の撤退(年末)にあたって、チャドの治安部隊(DIS)が60万人の難民・避難民を確実に保護できるよう、加盟国に対し、十分な資金拠出を求めた。
アフガニスタン:事務総長報告、発表
国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)の活動に関する事務総長報告発表。報告において、藩基文事務総長は、アフガニスタンにおいて現在、和解のための諸条件が整いつつあるとし、解決をめざした政治的対話の機会の可能性を示唆した。
南スーダン住民投票:すべての当事者は信頼性の確保を
南スーダン住民投票監視パネルのムカパ委員長は本日、ジュバで記者会見し、すべての当事者に対して、住民投票プロセスの信頼性の確保を訴えた。住民投票は来年1月9日から15日にかけて実施される予定。
ダルフール:仲介チーム、停戦呼びかけ
国連、AU、カタールで構成する、ダルフール和平プロセスのための仲介チームはこのたび、声明を発し、スーダン政府および反政府勢力JEMに対し、年末までに停戦協定に合意するよう訴えた。

2010年12月16日

西アフリカ:不正薬物取引への国連対策計画
取引国連薬物犯罪事務所(UNODC)はこのたび、西アフリカ諸国における不正薬物取引や組織犯罪との闘いのため、包括的・統合的なプログラム(2010年-2014年)をスタート。
紛争下の性的暴力:安保理、討議
安保理は本日、紛争下の性的暴力に関する会合を開催した。全会一致で採択された決議は、紛争下の広範で体系的な性的暴力に対処すべく、適切な措置を講じる決意を示した。
コートジボワール:UNOCI、自制を促す
コートジボワールにおいて、大統領選をめぐる対立が続き、重火器などを使った暴力事件も起こるなか、UNOCIは本日、すべての当事者に対し、自制と静穏を促した。
南スーダン:安保理で情勢報告
ルロワ平和維持活動担当事務次長は本日、安保理で南スーダンに関する情勢報告を行い、南北スーダンの間で、石油資源に富むアブエイの領有権に関する合意が成立しない場合、和平プロセスが崩壊するおそれがあるとの旨を述べた。
女性と子ども:国連、新たな委員会を設置へ
国連はこのたび、女性と子どもの健康のための情報と説明責任に関する委員会を設置する。同委の目的は、費用と効果の関係をモニターし、説明責任を確保すること。

2010年12月15日

ハイチ:コレラ調査委設置を検討
ルロワ平和維持活動担当事務次長はニューヨーク国連本部で記者会見し、ハイチのコレラ発生原因究明のため、調査委員会の設置を検討していることを明らかにした。
イラク:安保理、制裁解除など
安保理は本日、閣僚級会合を開催し、イラク問題を討議。一連の決議を全会一致で採択し、対イラク制裁を解除し、また石油食料交換プログラムを終了するなどした。
キプロス:再統一交渉、経済問題に進展
キプロスの首都ニコシアで、国連仲介の下、ギリシャ系、トルコ系住民の両指導者が会談。経済問題に関する話し合いで進展がみられたほか、ガバナンスや権力分担の問題について意見交換が行われた。
イラン:自爆攻撃
イラン・チャバハルのモスクで自爆攻撃が発生し、多数の死傷者がでた模様。藩基文事務総長は声明を発し、犠牲者の遺族、同国政府、国民に哀悼の意を示すとともに、この襲撃事件を最も強い調子で非難した。
ネパール:毛派兵士の社会復帰、合意を
国連ネパール・ミッション(UNMIN)の撤退期限が近づくなか、ランドグレン事務総長特別代表は同国政府および政党に対し、毛派兵士の社会復帰に関する合意の早期成立を図るよう求めた。

2010年12月13日

ハイチ:大統領選候補者、法的手段利用すべき
ハイチにおいて、大統領選をめぐる混迷が続いているが、国連とパートナーたちは候補者が選挙結果に関する申し立てを行える期間(3日間)を設け、法的手段の利用を訴えた。
けし栽培、東南アジアで増加
国連犯罪薬物事務所(UNODC)は本日、「2010年東南アジアけし栽培概況報告」を発表。報告によれば、2010年、東南アジアにおいて、けし栽培が22%増加したが、貧困と不安定がその主な要因。
コートジボワール:国連、制裁へ向けた動き
コートジボワール大統領選の勝者をめぐる混迷が続くなか、UNOCIは本日、制裁へ向けた動きとして、和平プロセスを阻害する事件や行動、決定などを監視する委員会を設置した。
UNAMID、南ダルフールを訪問
南ダルフールの村落が最近、スーダン軍に襲われ、死傷者がでた。UNAMIDチームは本日、同地域を訪れ、現場を視察、調査するとともに、人道援助団体から提供された食料などを運び入れた。
ミャンマー:人権特別報告者、政治犯の解放訴え
ミャンマーの人権状況を担当する、Tomas Ojea Quintana特別報告者はこのたび、ミャンマー政府に対し、アウン・サン・スーチー氏の解放後いまだに拘留されている政治犯たちの早い解放を訴えた。

2010年12月09日

事務総長、イスラエル防衛大臣と会談
藩基文事務総長は本日、イスラエルのバラク防衛大臣と会談し、ヨルダン川西岸および東エルサレムにおける入植活動について懸念を伝えた。同会談ではまた、現地における国連活動に関連し、移動の自由の問題にも触れた。
国際刑事裁判所:検察官、安保理で報告
国際刑事裁判所(ICC)のモレノ=オカンポ検察官が、安保理で裁判所の活動報告を行った。スーダンのダルフールでジェノサイドが続き、アルバシル大統領が自らの犯罪を覆い隠す活動を盛んに行っているとの旨述べた。
アフガニスタン:女性への悪しき慣行、社会に浸透
UNAMAはこのたび、「アフガニスタンにおける女性への暴力の根絶に関する有害な伝統的慣行および法律の履行」と題する報告書を発表。報告は、アフガニスタンで、名誉殺人や児童結婚など、女性に対する有害な慣行が社会に深く浸透しているとし、これら慣行を終わらせるための法制度づくりを求めている。
ノーベル平和賞:中国の受賞者への制限に、人権弁務官が遺憾
ピレー人権高等弁務官は本日、ジュネーブで記者会見し、中国がノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏の妻や支持者にさまざまな制限を課していることに遺憾の意を表明するとともに、劉暁波氏の解放を繰り返し求めた。
南スーダン:国連パネル、住民投票登録の完了を歓迎
スーダン住民投票登録に関する事務総長パネルはこのたびプレスリリースを発し、来月の住民投票を前に、登録作業が平和的かつ秩序よく完了したとし、歓迎の意を表明。

2010年12月07日

COP16:事務総長、合意成立求める
藩基文事務総長は本日、カンクン(メキシコ)で開催中の気候変動枠組み条約締約国会議(COP16)の首脳級会合で演説し、各国代表団に対し、合意成立を図るよう強く訴えた。
コートジボワール:国連外交、活発化
安保理は本日、大統領選の結果をめぐって混迷が続くコートジボワール情勢を討議した。一方、チョイ事務総長特別代表はナイジェリアの首都アブジャでECOWASの拡大サミットに出席し、現状報告を行った。
パキスタン:人道情勢、悪化のおそれ
大洪水から4ヶ月、その影響がまだ残るパキスタンの人道情勢は依然、厳しい。ポリオの感染が広がるなか、冬の到来により、さらに多くの子どもが急性呼吸器感染症や栄養不良などのリスクに晒され、状況はさらに悪化するおそれがある。ユニセフは同国での活動のための緊急資金として8200万ドルが必要である旨を訴える。
氷河溶解への戦略、必要
国連環境計画(UNEP)、「高山氷河と気候変動:人間活動と緩和の課題」と題する報告を発表。シュタイナー事務局長は報告序文において、降雨増大や氷河溶解への対応として、都市計画や貯水改善などの緩和戦略を緊急に開発する必要を訴えた。
チャド/中央ア:事務総長報告、発表
国連チャド・中央アフリカ共和国ミッション(MINURCAT)に関する事務総長報告、発表。同報告において、藩基文事務総長はMINURCATが年末までに任務を終了することを指摘したうえで、人道援助と治安の両側面に懸念を表明した。

2010年12月06日

アフリカ:髄膜炎の根絶に向け、新ワクチン
アフリカのセネガルからエチオピアにいたる地域に蔓延し、多数の人々を死に至らしめる髄膜炎を根絶すべく、WHOはこのたび、ブルキナファソを皮切りに、アフリカ向けに特別に作られた新ワクチン「メンアフリバク」を利用した、予防接種キャンペーンを開始した。
ミャンマー:今後2ヶ月が重要、と事務総長
藩基文事務総長は本日、ミャンマーに関する友人グループ(10カ国余および地域グループで構成)と協議した。協議において、事務総長はミャンマーで最近実施された選挙に言及したうえで、今後2ヶ月間が国際社会における同国の政治的将来を左右する重要性をもつとの旨を述べた。
コートジボワール:事務総長、アフリカ首脳と接触
大統領選の結果をめぐり候補者間の対立が続き、混迷の様相を呈するコートジボワールの事態打開を図るべく、藩基文事務総長は現在、アフリカ諸国の首脳らと接触を続けている。
ラテンアメリカ:気候変動の影響
国連環境計画(UNEP)はこのたび、「図表で知る気候変動の影響:ラテンアメリカ版」を刊行。報告によれば、気温上昇、森林火災、旱魃、洪水など、気候変動の影響を受ける人は1970年代には500万人だったが、2000から2009年にかけて、4000万人に増加した。
安保理、旧ユーゴ、ルワンダ刑事裁を討議
安保理は本日、旧ユーゴスラビアおよびルワンダ国際刑事裁判所のそれぞれの検察官から両裁判所の現況報告を受けた。両検察官はいまだ逃亡中の容疑者たちを逮捕するには各国政府の協力が欠かせないとの旨を訴えた。

2010年12月03日

コートジボワール大統領選:事務総長、ワタラ氏を祝賀
コートジボワール大統領選の選挙管理委員会がワタラ氏の当選を確定したことについて、藩基文事務総長は支持を表明し、同氏に対し、永続的な和平の実現に向けて尽力するよう促した。
パキスタン:エイモス次長、シンド州を視察
エイモス人道問題担当事務次長はパキスタン訪問2日目のきょう、今夏の豪雨による洪水で被災したシンド州を訪れ、基礎的生活物資の不足など、人々が直面する厳しい現状を視察した。
国連総会、ハイチのコレラ対策に関する非公式会合
国連総会は本日、ハイチにおけるコレラ対策に関する非公式会合を開催。藩基文事務総長は演説し、国際社会が同国のコレラ対策のために、緊急援助を提供するよう訴えた。
キプロス:機会の窓、急速に閉じつつある、と事務総長
キプロス和平交渉に関する安保理宛事務総長報告、発表。報告において、藩基文事務総長は数ヶ月間以内に実質的な合意に到達しない場合、交渉は暗礁に乗り上げるおそれがあるとの旨を述べ、ギリシャ系、トルコ系の双方の住民指導者に対し、来年1月までに、対立を乗り越える具体的なプランを用意するよう求めた。
国際障害者デー
12月3日は、国際障害者デー。藩基文事務総長はメッセージを発し、各国政府に対して、障害者権利条約を履行し、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成に向けた施策に、障害者のニーズを取り入れるよう訴えた。

2010年12月02日

コートジボワール大統領選:元首相が当選
コートジボワールで日曜日に実施された大統領選の結果が本日、発表された。独立選挙管理委は、ワタラ元首相がバグボ現大統領を破って当選したことを宣言。国連事務総長、安保理はいずれも、声明を発し、選挙結果の発表を歓迎した。
パキスタン:エイモス事務次長、訪問
エイモス人道問題担当事務次長が本日、パキスタン到着。3日間の日程で滞在し、洪水の影響を視察する。同次長がパキスタンを訪れるのは、同国が今年7月-8月に大洪水に被災してから2回目。
奴隷制廃止のための国際デー
12月2日は奴隷制度廃止のための国際デー。藩基文事務総長はメッセージを発し、各国に対し、奴隷制をなくすため、関連するすべての条約に批准するよう呼びかけた。
コンゴ:安保理、陸軍大佐に渡航禁止など
安保理・制裁委(対コンゴ民主共和国)はこのたび、あらたに個人への制裁措置を科した。今回、渡航禁止や資産凍結などの制裁を科されたのは、コンゴ民主共和国のジムリンダ陸軍大佐。同大佐は子どもの徴兵や性的虐待、人道アクセス拒否などを指揮監督してきた。
「海洋の酸性化、環境への影響」報告
国連環境計画(UNEP)はこのたび、「海洋の酸性化、環境への影響」と題する報告を発表。各国政府が二酸化炭素の排出を削減しなければ、海洋の酸性化は悪化し、海洋と海洋生物に広範な影響が及ぶだろう、と報告は警告する。

2010年12月01日

コートジボワール大統領選結果発表、迅速に:事務総長
藩基文事務総長は本日、声明を発し、コートジボワール大統領選の結果が当初の予定通り本日発表できるよう、全当事者に対し、選挙管理委員会への干渉となるような行動を慎むよう求めた。
世界経済報告、発表
国連経済社会局がUNCTADおよび5地域委員会と共同で作成した「2011世界経済概況・予測」報告が本日、発表された。報告によれば、2011年の経済成長は3.1%で、2012年はさらに3.5%へと縮小する見込み。
世界エイズ・デー
12月1日は世界エイズ・デー。藩基文事務総長はメッセージを発し、HIV感染予防、治療、ケアと支援へのアクセスの普遍化が国際社会の共通の目標であることは明確であるとし、持続的な対応を図っていく必要があるとの旨を述べた。
事務総長、OSCE首脳会議で演説
欧州安全保障協力機構(OSCE)に出席した藩基文事務総長は席上演説し、国連と同機構との協力のための4本柱となる課題 - 平和の確保、基本的自由と人権、持続可能な開発、軍備管理・軍縮・不拡散 - を示した。
イラク:事務総長報告、発表
イラク情勢に関する事務総長の最新報告、発表。報告は、イラクにおける米国部隊の縮小によって、人道援助、開発、政治の側面などで、国連活動が困難となっていることを指摘した。

2010年11月30日

人道援助:国連、過去最大の資金拠出を要請
国連はこのたび、来年一年間、28カ国で紛争や自然災害の被害を受けた、およそ5000万人への人道援助を提供するため、総額74億ドルを超える統合アピールを発した。統合アピール・プロセス(CAP)が1991年にスタートしてから最大額。
国連事務総長、カザフスタン訪問
欧州安全保障協力機構(OSCE)の首脳会議に出席するためカザフスタンを訪問中の藩基文事務総長は本日、同国およびキルギスタンの両大統領と会談し、地域の安全保障や女性に対する差別の問題などについて話し合った。
子どもとエイズ:ユニセフ、報告発表
ユニセフはこのたび、UNAIDSやUNESCOなどと共同で「子どもとエイズ:2010年報告」(Children and AIDS: Fifth Stocktaking Report 2010)を発表。毎年、37万人の子どもがエイズに感染して生まれてくるが、国際社会が予防や治療など支援を拡大すれば、感染とは無縁の世代をつくることも可能である、と報告は訴える。
ガザ:封鎖緩和にもかかわらず、厳しい状況
イスラエルが今年6月、封鎖を緩和し、商業活動の活発化など、ガザには前向きな動きがみられた。しかし、状況はいまだ厳しく、約8割の人々は援助に依存し、店頭に並ぶ商品を購入することも難しい。UNRWAのガザ部長がニューヨーク国連本部で記者会見し、述べた。
気候変動:資金調達に関するウェブサイト開設
世界銀行とUNDPはこのたび、気候変動に関する新規ウェブサイトを開設した。気候変動に取り組む開発途上国が資金調達を考える際に役立つ複数の選択肢を提供するデータベース。

2010年11月26日

ハイチ:11月28日、選挙へ
ハイチで11月28日、総選挙が実施される。汎米保健機構(PAHO)によれば、現時点で、コレラは同国のすべての行政地区で発生が確認されたが、選挙の実施によって、コレラが拡大するおそれはない。
北朝鮮:人権特別報告者、訪問終える
11月22日から朝鮮民主主義人民共和国を訪れていた、Marzuki Darusman国連人権特別報告者は本日、訪問を終えるにあたり、声明を発し、離散家族の再会や庇護を求める人々の問題を解決するためには、同国と韓国の対話を早期に再開する必要があると指摘した。
ネパール:安保理作業部会、訪問
11月22日からネパールを訪れていた、子どもと武力紛争に関する安保理・作業部会が本日、訪問を終えた。作業部会のヘラー委員長はカトマンズーで記者会見し、同国の子ども兵士たちの解放および社会復帰が大きく進展していることを指摘するとともに、今回の訪問において、毛派やその他の政党が子ども兵士の問題解決に向けて数々の誓約を行ったことを報告した。
パキスタン洪水:UNFPA、女性への暴力に取り組み
パキスタンにおいて、洪水により女性を暴力から守る社会システムが壊れたため、被災者女性が無防備になっていることから、国連人口基金(UNFPA)が現在、暴力を受けた女性に財政的、技術的支援を提供している。
FAO、貧困対策における先住民の役割強化を探る
国連食糧農業機関(FAO)はこのたび、「先住民に関するFAO政策」と題する政策文書を発表した。本ペーパーは、貧困との闘いにおいて、先住民との協力や対話を一層拡大する必要を訴える。

2010年11月24日

ハイチ:コレラへの対応強化、必要
エイモス人道問題担当事務次長は昨日、ハイチの首都ポルトープランスを訪問した。その際、コレラ禍に対する国際的、国内的対応を一層強化する必要を訴えた。
コートジボワール:安保理、兵力補強決める
安保理は決議を全会一致で採択し、コートジボワール大統領選に備え、事務総長に対し、同国に展開するUNOCIを補強するため、国連リベリア・ミッション(UNOCI)の部隊を同国に一時的に派遣する権限を与えた。
アフガン:選挙結果の確定を歓迎
アフガニスタン独立選挙委員会がこのたび、9月18日の議会選挙・全選挙区の投票結果をほぼ確定した。ミスツラ事務総長特別代表は声明を発し、新・議会の発足が同国の安定に向けた道程における重要な一歩であるとの旨を述べた。
パスコー事務次長、インド、ネパール訪問へ
パスコー政治問題担当事務次長は12月2日-4日、インドとネパールを訪問する。インドに滞在中、地域的および国際的な諸問題について協議を行う。ネパールでは、和平プロセスの残る課題の解決、UNMIN撤退への準備に向け、政治指導者の取り組みを評価する。
温暖化ガス、記録的な濃度に
世界気象機関(WMO)がこのたび発表した温暖化ガス・ブリティンによれば、世界的な経済低迷にもかかわらず、現在、主要な温暖化ガスの濃度は産業革命後、最も高いレベルに達している。

2010年11月23日

北朝鮮、韓国に砲撃:事務総長、非難声明
朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)が韓国の大延坪島に砲撃し、兵士2人が死亡したほか、負傷者が何人かでた。藩基文事務総長はDPRKによるこの襲撃事件を非難したうえで、自制と静穏を求めた。
HIV/エイズ:世界エイズ報告、発表
国連エイズ合同計画(UNAIDS)、今年度の「世界エイズ報告」を発表。同報告によれば、世界的な取り組みによって、HIV/エイズの新規患者および感染者は減少している。
中東:パスコー事務次長、和平交渉再開促す
パスコー政治問題担当事務次長は安保理で、中東問題に関する月例報告を行い、入植凍結など、イスラエル・パレスチナ和平交渉の膠着状態の打破、ならびに当事者の直接交渉への復帰を促した。
女性への暴力根絶:国連、企業に呼びかけ
女性に対する暴力根絶のための国際デー(11月25日)の記念イベントがニューヨーク国連本部で催された。藩基文事務総長は演説し、女性に対する暴力根絶における企業の役割の重要性を強調した。
ハイチ:コレラ感染者/患者、5万人に
ハイチにおいて、コレラ感染者/患者が5万人に近づいている。しかし、専門家によれば、これまでに感染者データが入手できない農村部もいくつかあり、実際には7万人に達している可能性もある。

2010年11月22日

武力紛争下の文民保護:安保理討議
安保理は本日、公開会合を開催し、武力紛争下の文民保護に関する討議を行った。会合においては、議長声明を発し、紛争当事者に対して、敵対行為に影響を受ける文民の保護を求めるとともに、性的暴力や強制徴兵、国際人道法の違反などをやめるよう要求した。
ハイチ:静穏戻り、援助再開
ハイチのキャプ・ハイティエン市で、コレラ発生に関連する暴動が数日間続いていたが、ようやく静穏が戻り、世界保健機関(WHO)と世界食糧計画(WFP)が援助活動を再開した。
WHO、世界保健報告を発表
WHOはこのたび、今年度の世界保健報告を発表。コスト上昇にかかわらず、すべての人々が保健サービスにアクセスできるように、より多くの資金を集め、一層効率的に使うことなど、各国政府が講ずべき諸措置の概要を示した。
南スーダン住民投票:低い有権者登録に懸念
来年1月の南スーダン住民投票に向けて、有権者登録が進んでいるが、南スーダンを離れ北スーダンに住んでいる人々のうち、これまでに登録を済ませたのはごくわずかである。藩基文事務総長の任命した「スーダン住民投票パネル」の委員長が本日、10日間にわたる同国訪問を終えるにあたり、ハルツームで記者会見し、述べた。
ソマリア:特別代表、新内閣樹立に妥協促す
ソマリアにおいて、新内閣樹立に向けた協議が進むなか、マヒガ事務総長特別代表は暫定議会に対し、妥協の精神の大切さを訴えるとともに、内閣が出来上がり次第、国連と国際社会が新政権への支援を提供する用意がある旨を述べた。

2010年11月19日

ギニア:国連、大統領選後の騒乱に憂慮
ギニアにおいて、大統領選・決戦投票が実施され、選挙委員会が勝者を発表した後、騒乱が起こったことについて、人権高等弁務官事務所は本日、深い憂慮を表明した。
ソマリア:子ども人権侵害に憂慮
ソマリアの子どもと武力紛争に関する安保理宛事務総長報告、発表。報告において、藩基文事務総長は、ソマリアにおいて、子どもの権利の深刻な侵害が継続していると述べて、深い憂慮を表明。同国のすべての武装グループに対して、子どもの徴兵を即時に停止し、すべての子どもを解放するよう促した。
ハイチ:騒乱事態、コレラ対応を阻害
ミュレ事務総長特別代表は昨夜、声明を発し、ハイチにおいて、人道援助物資がコレラの被害を受ける人々に届くことを確保すべく、街頭デモ参加者に対して、道路、橋、空港の封鎖を止めるよう求めた。
ウガンダ:ポリオ予防接種、200万人の子どもに
先月、ポリオ発生が報告されたウガンダにおいて、WHOとユニセフは同国健康省と協力し、今週土曜日から、200万人の子ども〔5歳未満〕を対象とし、予防接種キャンペーンを開始する。
UNFPA:新・事務局長、任命
藩基文事務総長は本日、国連人口基金(UNFPA)の新・事務局長に、ナイジェリアのBabatunde Osotimehin氏を任命した。同氏は現在、同国のイバダン大学の医学教授。来年1月、オベイド氏の後任として就任する。

2010年11月18日

キプロス:両系住民指導者、会談
キプロスのギリシャ系、トルコ系双方の住民指導者がニューヨーク国連本部で会談した。今後、包括的解決の達成をめざした交渉の前進に向けて、接触の回数を増やしていくことに合意した。
イスラエル、ガジャから撤退へ
イスラエルはこのたび、同国とレバノンを分けるブルーラインにまたがるガジャ北部からの撤退を決めた。藩基文事務総長は昨日、報道官を通じて声明を発し、この撤退を歓迎する意を表明した。
ギニア:大統領選後に騒乱
安保理は本日、非公開会合を開催し、Said Djinnit事務総長特別代表から、ギニア情勢報告を受けた。会合後、安保理議長はメンバー国を代表して、報道声明を発し、同国大統領選・決戦投票が実施された後、騒乱が起こったことについて、遺憾の意を表明した。
事務総長、スーチー氏と電話会談
藩基文事務総長は本日、ミャンマーのNLD指導者のアウン・サン・スーチー氏と電話会談し、国連が今後も、同国の民主的移行に対する支援を継続していくとの旨を強調した。
アフガニスタン:事務総長、ハイレベル会合に出席へ
藩基文事務総長は今週末、NATO主宰で開かれるアフガニスタンに関するハイレベル会合に出席するため、ポルトガルの首都リスボンを訪問する。

2010年11月16日

スーダン:安保理、ハイレベル討論
安保理は本日、ハイレベル会合を開催し、スーダン情勢に関する討論を行った。会合冒頭、議長声明を発出し、包括的和平協定(2005)の当事者に対し、来年1月の南スーダン住民投票が平和的に信頼される形で実施されるよう緊急行動を促した。
北朝鮮:収穫改善するも食料不足継続へ
今年9月に朝鮮民主主義人民共和国を視察したFAOとWFPはこのたび、その際の調査に基づいた研究報告を発表し、同国では今年、比較的に豊作で、食料供給が多少改善したが、食料不足は継続するとの旨を述べ、警告を発した。
人権:ユネスコ、パキスタン法律家にビルバオ賞
ユネスコは、「人権の文化促進のためのビルバオ賞」をパキスタンの女性法律家である、Asma Jahangir氏に授与することを決めた。同氏は、宗教および信仰の自由に関する特別報告者、ならびに恣意的処刑に関する特別報告者として果たした役割で世界中に知られている。
ハイチ:街頭デモで、治安部隊に襲撃
昨日、ハイチで行われた街頭デモの最中、国連および現地の治安部隊に対する襲撃事件が発生し、数人の負傷者がでた。MINUSTAHは声明を発し、事件の背後に政治的な動機があるとして遺憾の意を表明。
米女優コールマンさん、ユース・チャンピオンに
映画「ハイスクール・ミュージカル」でテイラー・マッカーシー役を演じた米女優のモニク・コールマンさんがこのたび、国連から初の「ユース・チャンピオン」に任命された。コールマンさんは今後、MDGを含め、若者に関連する困難に関する啓発活動を行う。

2010年11月15日

気候変動:カンクン会議まで2週間
気候変動枠組み条約・第16回締約国会議(COP16)がメキシコのカンクンで開催されるまで、あと2週間。UNFCCCのクリスティーナ・フィグレス事務局長はドイツのボンで記者会見し、各国の妥協があれば、カンクン会議は成功する、との旨を述べた。
ハイチ:コレラに関する統計、改善
ハイチにおけるコレラ感染者に関するデータ回収状況が改善するとともに、感染者/患者の数が大幅に増加する見込み。MINSTAH副代表を務めるフィシャー人道調整官が明らかにした。
ギニア:事務総長、大統領選結果の受け入れ促す
ギニア大統領選・決戦投票の結果について、藩基文事務総長は本日、報道官を通じて声明を発し、同国国民に受け入れを促し、対立があった場合には法的手段を通じた解決を図るよう求めた。
南スーダン:住民投票を前に援助物資備え
6日間にわたるスーダン視察からニューヨーク国連本部に戻ったエイモス人道問題担当事務次長は本日、記者会見し、援助諸機関が現在、南スーダンの住民投票を前に、国内避難民など大規模な人の移動に備えて、援助物資の備蓄を行っているとの旨を述べた。
安保理:テロ討議
安保理は本日、テロに関する討議を行った。対テロ委員会の委員長を務めるトルコのアパカン大使は席上演説し、世界各地でテロ行為が続くなかで、全加盟国が様々な対テロ条約を遵守する必要を強調した。

2010年11月12日

イラク:事務総長、迅速な政府樹立求める
イラク新政府の樹立に関する合意が数ヶ月に及ぶ膠着状態を経て成立したことについて、藩基文事務総長はおおきな一歩であると歓迎の意を表明するとともに、同国指導者に対し、民主化プロセスを迅速に進めるよう求めた。
ハイチ:コレラ対策に1億6400万ドル必要
国連諸機関およびパートナーはハイチでのコレラ発生に対処すべく、国際社会に対し、1億6400万ドルの資金拠出を求めるアピールを発した。OCHAによれば、これまでに、コレラ感染者1万2,000人が入院し、800人以上が死亡した。
G20:開発への投資、経済回復に
藩基文事務総長は本日、G20に参加した各国首脳に対し、開発への投資を促した。「約束は守られなければならない、言葉は実行に移されなければならない」と強調した。
コートジボワール:大統領選、実施
コートジボワール大統領選の第1回投票が行われた。チョイ事務総長特別代表は、平和的、民主的な選挙プロセスを経て、投票は公正かつ透明に実施されたとの旨を述べた。この後、11月28日に、候補者2人の決戦投票が行われる。
カナダ、先住民権利宣言を支持
カナダ政府はこのたび、先住民の権利宣言を支持、承認した。先住民問題に関する国連常設フォーラムのカルロス・マナミ委員長は声明を発し、この動きに歓迎の意を表明した。

2010年11月11日

G20:開発を焦点に、と事務総長
藩基文事務総長は本日、同国の国会・MDGフォーラムで演説し、G20が貧しい人々の生活の改善、貧困や飢餓など開発目標の達成に焦点をあてる必要を強調した。
ハイチ:コレラへの早期対応が効果発揮
ハイチでのコレラ発生に対して、同国政府および人道諸機関が迅速な対応を図ったことが効果を発揮し、多数の人々が命を救われた。同国駐在のフィシャー人道調整官が語った。
結核:グローバルな取り組みが成果
世界保健機関(WHO)はこのたび、「Global Tuberculosis Control」と題する報告書を発表。報告によれば、過去15年間に、WHOが推し進める治療戦略により、約4100万人の結核患者が回復した。
ポリオ:中央アフリカで予防接種スタートへ
コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、アンゴラにおいて、国連の支援するポリオ予防接種キャンペーンが金曜日、スタートする。300万人の子どもと成人が対象。このキャンペーンはコンゴ共和国で11月4日にポリオ発生が報告されてから初の対応となる。
性的暴力、紛争で使う手段
ウォルストロム事務総長特別代表(紛争下の性的暴力)はこのたび国連ニュースセンターのインタビューで、現代の戦争においては、女性や子どもが最も犠牲になりやすく、特にレイプが恐怖を拡散し、支配を広げるための手段になったとの旨を述べ、懸念を表明した。

2010年11月10日

G20は貧困国を忘れずに、と事務総長
G20出席のため訪韓中の藩基文事務総長はソウル外国特派員クラブで演説し、先進諸国が世界経済の回復を練るうえで、世界の貧しい脆弱な人々のことを忘れられてはならないとの旨を述べた。
ハイチ:コレラ感染、1万人
OCHAの発表によれば、ハイチにおいて、コレラ感染者/患者が9,971人にのぼり、うち643人が死亡した。週末のハリケーン・トーマス上陸によって、さらに感染が広まるおそれがある。
UNウィメン:執行理事会メンバー、選出
経済社会理事会は本日、UNウィメンの執行理事会のメンバーの41カ国を選出した。地域構成はアフリカ10、アジア10、東欧4、ラテンアメリカ・カリブ6、西欧5、その他6。日本も、韓国、中国などとともに、アジア枠で選ばれた。
アンゴラから追放された不法移民に性的虐待
過去2ヶ月間で、アンゴラから7000人の不法移民たちがコンゴ民主共和国(DRC)に強制追放されたが、DRCにおいて、それらの人々の多くが性的虐待を受けているとの疑いがNGOから報告された。エイモス人道問題担当事務次長は本日、この問題の緊急調査の必要を訴えた。
イラクで、一連のテロ襲撃事件
イラクの首都バグダッドで、本日、爆弾テロが発生。安保理は議長声明を発して、イラクにおける最近の一連のテロを非難し、犯人を逮捕し裁判にかける必要を強調した。

2010年11月09日

ソマリア沖海賊問題:安保理、討議
パスコー政治問題担当事務次長は本日、安保理で、ソマリア沖海賊問題に関する事務総長報告を提示し、同問題は軍事的な活動だけでは解決できず、抑止、治安と法の支配、開発の3側面からの対応が必要であるとの旨を述べた。
スーダン:事務次長、訪問終える
エイモス人道問題担当事務次長は6日間のスーダン訪問を終えるにあたりハルツームで記者会見し、人道援助物資が政治、民族、宗教などの理由で阻害されたりせず脆弱な人々に届くよう、同国当局が努力する必要を述べた。
クラスター爆弾禁止条約:締約国会議
クラスター爆弾禁止条約・第1回締約国会議、ラオスで開催。ミギロ副事務総長は演説し、ホスト国のラオス、および締約国に賞賛の念を表するとともに、未批准国に対し、早期の批准を促した。
イスラエル/レバノン:事務総長報告、発表
安保理決議1701に関する安保理宛て事務総長報告、発表。報告において、藩基文事務総長はイスラエル、レバノン国境沿いの治安情勢に懸念を示し、両国に対し、敵対状況の停止から恒久停戦へと状況を変えるよう促した。
ユネスコとロレアル、女性科学者を表彰
ユネスコと化粧品会社「ロレアル」はこのたび、5人の女性科学者を今年のロレアル・ユネスコ賞の受賞者に決めた。授与式は来年3月、パリのユネスコ本部で行われる。

2010年11月08日

ミャンマー:事務総長、民主化移行求める
ミャンマーで20年ぶりに実施された選挙について、藩基文事務総長は包括性、人々の参加、透明性のいずれも不十分だったとの旨を述べ、同国当局に対し、今後、信頼できる形で、民主主義への移行を進めるよう促した。
ハイチ:ユニセフ、ハリケーン被災状況を調査
ハリケーン・トーマスが上陸し、洪水などで被災したハイチにおいて、ユニセフは現在、被災状況を調査し、被災地への緊急支援提供の準備をしている。
ギニア:大統領選、成功裏に実施
ギニアで大統領選・決選投票がこのたび、平和裏に実施された。Said Djinnit事務総長特別代表(西アフリカ担当)はUNニュースセンターとのインタビューで、同国民が選挙への参加を通じて民主主義へのコミットメントを示したと賞賛の念を表明。
子ども兵士:特別報告者、記者会見
先週、ケニアとソマリアを訪問したクマラスワミ事務総長特別代表(子どもと武力紛争担当)は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、ソマリアの武力勢力による子ども徴用の急増や女児の虐待などについて懸念を表明した。
南スーダン:住民投票へメディア・キャンペーン
来年1月に住民投票が実施される南スーダンで、メディア・キャンペーンがスタートした。国連統合住民投票・選挙部(UNIRED)によれば、登録用紙などの地方配布やスタッフ雇用など、準備作業は着々と進んでいる。

2010年11月05日

気候変動:諮問グループ、報告書発表
気候変動資金調達に関するハイレベル諮問グループ(AGF)が本日、報告書を発表。2020年まで、毎年1000億ドルの資金を提供するという、コペンハーゲンでたてた目標は困難ではあるが、実現可能であるとの旨を述べた。同グループ(21人構成)は、事務総長が今年2月立ち上げた。
ハイチ:国連、ハリケーン上陸に備える
ハイチにおいて、本日もしくは週末に、ハリケーン・トーマスが上陸する見込み。国連諸機関は現在、対応準備を進めるとともに、国際社会に対し、緊急物資の提供を求めている。
G20:事務総長、各国首脳に書簡
一週間後にソウルで開催されるG20に参加する各国首脳に対して、藩基文事務総長は本日、書簡を送り、経済回復を持続させ、包括的で回復力に富み、環境にやさしい成長のための基礎を敷くよう促した。
スーダン:エイモス事務次長、訪問
エイモス人道問題担当事務次長が本日から6日間の日程で、スーダン訪問を開始。事務次長は、南スーダンで援助活動を展開する要員たちが脅迫されたり、暴力を振るわれたりする現状を指摘し、同地域の行政府に対し、援助活動家の保護を求めた。
コンゴ:WHO、ポリオ発生に対処
今年10月、コンゴ共和国でポリオが発生し、これまでに58人が死亡した。世界保健機関(WHO)は現在、同国政府に対し、緊急支援を提供している。同国でポリオの発生が最後に報告されたのは2000年。今回、ポリオウイルスは海外から持ち込まれたと見られる。

2010年11月04日

人間開発報告、発表
国連開発計画(UNDP)は本日、本年度の「人間開発報告」(第20版)を発表。報告は、過去40年間の傾向をレビュー。世界の人々は1970年当時に比べて、概ね健康で、豊かで、より良い教育を受けているが、それは必ずしも国家経済の成長と直接に関係しているとは言えず、人間開発と経済成長は異なるとの旨を再確認した。
人身売買:自発的基金、設置
人身売買の犠牲者のための自発的基金、立ち上げ。ニューヨーク国連本部での記念式典には、米俳優のデミー・ムーアさんとアシュトン・カッチャーさんも加わって、この地球的問題への取り組みの重要性を訴えた。
ハイチ:ハリケーンへの備えを訴え
地震被災者への支援が続くハイチにハリケーン上陸が迫る中、国連は援助物資が引き続き必要であると訴えた。国連援助諸機関とMINUSTAHは現在、同国政府、人道パートナーと協力し、緊急物資の備えをしている。
平和構築基金:事務総長、資金拠出呼びかけ
平和構築基金のハイレベル・ステークホルダー会合、ニューヨーク国連本部で開催。藩基文事務総長は演説し、同基金への資金拠出を訴えた。同基金は2006年に設置されてから、これまでに3億4200万ドルが拠出された。
飢餓根絶:事務総長、パートナーシップ訴え
世界食料デーを記念して、世界各地で貧困根絶のための啓発活動/イベントが行われている。藩基文事務総長は現在の食料供給システムが脆弱な人々に役立っていないとして、世界的な連帯を通じて改善する必要を述べた。

2010年11月03日

人権理事会、国連総会に年次報告
人権理事会が本日、国連総会に年次報告を提出。同理事会議長を務めるタイのSihasak Phuangketkeow大使は席上演説し、先週正式にスタートした創設後5年間の理事会活動のレビューがこれまでの成果を生かし、改善につなげる良い機会を提示すると述べた。
事務総長、中国の責任を強調
中国訪問中の藩基文事務総長は中国共産党中央党校で演説し、人権、気候変動、開発などのグローバルな諸課題において、同国が担う責任を指摘、強調した。
スーダン:国連、人権活動家逮捕に憂慮
報道によれば、スーダンの首都ハルツームにおいて、ラジオ局が閉鎖されたり、ダルフールの人権活動家10人が拘束されたりしている。UNAMIDは深い憂慮を表明した。
ベナン:洪水被災者に4700万ドル支援を
国連、人道援助パートナー、ベナン政府は100年ぶりの大洪水で被災した約80万人への支援を行うべく、合同アピールを発し、4700万ドルの緊急支援金の拠出を呼びかけた。
HABITAT:クロス新事務局長、記者会見
国連ハビタットのホアン・クロス新事務局長は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、世界の諸都市でますます人口が増えているが、サービス提供に必要な資源が足りないなどの課題に直面している旨を述べた。

2010年11月02日

ハイチ:国連、ハリケーンに備え支援
ハイチにハリケーン・トーマスが上陸した場合、土砂崩れ、洪水、道路や橋の崩落などの災害が発生するおそれが高いことから、国連および人道援助パートナーは対応準備のため、同国の主要な地域に緊急物資の搬入を続けている。
生物多様性:10年間グローバル戦略、採択
生物多様性条約事務局(CBD)のジョグラフ事務局長はニューヨーク国連本部で記者会見し、国連加盟国が世界の生物多様性の喪失を食い止めるべく、10年間のグローバル戦略である「名古屋生物多様性コンパクト」を採択したことを指摘した。
UNODC、キルギスタンに調査団派遣へ
国連薬物犯罪事務所(UNODC)はこのたび、キルギスタン政府からの要請を受け、同国にヘロイン不正取引への対応のありかたを調査するミッションを派遣することを決めた。
事務総長、アジア4カ国訪問終了へ
中国訪問中の藩基文事務総長は明日、北京を発ち、ニューヨーク国連本部に戻る。今回のアジア歴訪では、中国のほか、タイ、カンボジア、ベトナムを訪れた。
アカデミック・インパクト・イニシアチブ会議、上海で
アカデミック・インパクト・イニシアチブに関する会議が上海で開かれた。藩基文事務総長と赤坂清隆広報担当事務次長は、学術界や学者に対し、表現の自由、万人のための教育を率先して推進するよう促した。

2010年11月01日

コートジボワール:大統領選、平和裏に実施
昨日、コートジボワールの大統領が平和的に実施されたことについて、藩基文事務総長は歓迎の意を表明。また、すべての当事者および候補者に対し、静穏を維持するとともに、結果を受け入れ、申し立ては法的な手段で訴えるよう求めた。
イラク:カトリック教会にテロ襲撃
イラクの首都バグダッドのカトリック教会で、テロ襲撃事件が起こり、数十人が死亡した。メルケルト事務総長特別代表は声明を発し、テロを強く非難するとともに、同国の治安を改善すべく、政府樹立を早める必要をあらためて指摘した。
ルワンダ刑事裁:元実業家、30年拘禁刑に
ルワンダ国際刑事裁判所(ICTR)はこのたび、ルワンダの元実業家Gaspard Kanyarukigaに判決を下し、ジェノサイドの罪などで30年の禁固刑を科した。同被告は1994年当時、教会に避難していたツチ族住民2,000人の大量虐殺を指揮した責任を問われた。
スーダン:国連、住民投票に向けて支援
国連統合住民投票・選挙部(UNIRED)のカディマ部長が本日、スーダンの首都ハルツームで記者会見。来年1月9日に予定されている南スーダンの独立を問う住民投票に向けて、国連が支援要員の訓練から投票用紙のデザイン、申し立て規則づくりなど、さまざまな支援を行っている旨を説明。
キルギスタン:事務総長、議会選結果を祝賀
キルギスタンで10月10日に実施された議会選の結果が本日、発表された。監視団に高く評価された選挙の結果を受けて、藩基文事務総長は同国国民に祝賀のメッセージを送った。

2010年10月29日

事務総長、レバノン特別法廷への脅しを非難
今週、レバノン特別法廷の検察官事務所の調査担当者2人と随行通訳1人がベイルートで襲撃された事件について、藩基文事務総長は本日、受け入れがたいとして、非難する声明を発した。
パキスタン:追加援助、緊急に必要
パキスタンの人道援助調整官によれば、冬期が近づく同国において、食料、居住、衣料品など、約700万人の洪水被災者たちへの緊急援助物資は依然不十分である。現地で活動する人道援助諸機関は本日、緊急の追加援助を訴えた。
平和構築:国連、紛争後の活動強化プランを支持
総会と安保理は本日、それぞれ別個の決議をコンセンサスで採択し、すべての国連関連のアクターに対し、このたびファシリテーターから提出された平和構築委員会と平和構築基金の5年間評価レビューの諸勧告を生かし、同委員会の効率を高めていくよう要請した。
ソマリア:国連特使、女性処刑を非難
今週水曜日、ソマリアにおいて、10代の女性2人がイスラム武装勢力により諜報活動の容疑で処刑された。マヒガ事務総長特別代表は非難声明を発し、この処刑は恣意的であり、人間の尊厳を無視したものであるとの旨述べた。
名古屋議定書採択
日本の名古屋で2週間にわたって開かれていた生物多様性条約の第10回締約国会議(COP10)で本日、世界の遺伝資源の公正な配分を定めた名古屋議定書が採択された。

2010年10月28日

インドネシア災害:事務総長、深い悲しみ
インドネシアのメラピ山噴火と津波により、住民たちの生命が失われ、財産が破壊されたことについて、藩基文事務総長は深い悲しみを示し、遺族に哀悼の意を表明した。
事務総長、ベトナム国家主席と会談
藩基文事務総長は本日、UN-ASEANサミットのために訪問中のハノイで、ベトナムのグエン・ミン・チェット国家主席と会談し、ミレニアム開発目標(MDGs)などの問題について話し合った。
ICJ所長、総会で演説
国際司法裁判所(ICJ)の小和田恒所長は本日、同裁判所の年次報告書を国連総会に提出。総会議場で演説し、世界の国々が法の支配の促進を重視し、ICJに信頼を託していることに謝意を表明した。現在、ICJが扱っている紛争事件は16件。
レバノン:ロード=ラーセン特使、危うい状況に警告
ロード=ラーセン特使(安保理決議1559担当)は本日、安保理・非公開会合でレバノンの情勢を報告。武装民兵の存在と最近の対立の高まりによって、極度に危うい状況が生まれているとして、すべての当事者に対し、緊張緩和のための最大限の努力を求めた。
チャド/中央アフリカ共和国:事務総長報告、発表
チャド/中央アフリカ共和国に展開する平和維持活動、MINURCATに関する事務総長報告、発表。報告において、藩基文事務総長はMINURCATが撤退に向けた準備に入るなかで、撤退後、それぞれ独自に治安と人道の課題への取り組みが必要となる両国に対する支援の重要性を強調した。

2010年10月27日

事務総長、カンボジア訪問
藩基文事務総長、カンボジアを訪問。クメールルージュの戦争犯罪を裁く特別法廷で演説し、同法廷の活動が世界の不罰との闘いに不可欠であるとの旨を述べた。同国の後、事務総長はベトナムと中国を訪問する予定。
レバノン特別法廷職員、襲撃
レバノン特別法廷の職員3人が今朝、ベイルートで集団に襲撃された。同法廷はこの襲撃事件を非難するとともに、これにひるまず任務を遂行していく決意を示した。
ハイチ:コレラ、まだ収束せず、とWHO
WHOによれば、ハイチで発生したコレラは収束しておらず、まだ感染が報告されていない地域においても、依然として、治療、予防、準備態勢の改善が必要。本日現在、感染者は3769人、うち284人が死亡した。
パキスタン:FAO、農家支援
今年7月の大洪水で被災したパキスタンにおいて、国連食料農業機関(FAO)は、損害を受けた農民50万世帯、約500万人に小麦の種や肥料を支給しはじめている。
レバノン:事務総長、安保理宛て報告
決議1559の実施に関する事務総長報告、発表。報告において、藩基文事務総長はレバノンにおける最近の政治的緊張の高まりに懸念を表明し、すべての当事者に対し、同国の主権と治安の強化、武装民兵の存在などの問題解決を促した。

2010年10月26日

安保理:女性、平和と安全を討議
決議1325採択の10周年を記念して、安保理は公開会合を開催し、女性と平和/安全の問題について討議した。会合の終わりに、議長声明を発し、和平プロセスのすべての段階での女性の全面的、実効的な参加と、武力紛争における女性と女児の虐待の停止を求めた。
ミャンマー:事務総長、内包的な選挙の実施訴え
東南アジア歴訪中の藩基文事務総長は本日、バンコクでタイ首相との会談後、記者会見。2週間後に実施予定のミャンマー選挙について、すべての人が参加する選挙実現が必要とし、政治犯釈放を訴えた。
イラク:米国の漏洩文書、人権侵害を示唆、と人権弁務官
ピレー人権高等弁務官は本日、声明を発し、このたび漏洩された米国文書が、イラクにおける多数の民間人の恣意的処刑や拘留者の拷問など、国際人権法の深刻な違反を示唆しているとし、懸念を表明した。
ポリオ:アフリカの子どもたちに予防接種
アフリカのポリオ根絶をめざし、30万人近い保健衛生活動家たちが今週、同大陸の15カ国に展開し、30万人近い子どもたちに予防接種を行う。ビル&メリンダ・ゲイツ、米国疾病管理予防センター、米国国際開発庁、ロータリー・インターナショナル、日本政府、ドイツ政府、ユニセフが同事業に対し、総額4300万ドルを出資する。
自然災害:アジア太平洋は脆弱で態勢不十分
ESCAPとUNISDRはこのたび共同で、「アジア太平洋報告災害2010」を発行。同地域の国々は世界のどの地域よりも自然災害に脆弱であるとし、十分な態勢を築くよう訴える。

2010年10月25日

スーダン:安保理、会合
レロイ平和維持活動担当事務次長は本日、安保理でスーダン情勢を報告。来年1月に住民投票への準備が進むなか、今後数ヶ月間が同国にとって非常に重要であると指摘し、投票が予定どおり、公正で信頼のできる形で実施されるよう努力を倍加するよう促した。
コンゴ:平和維持兵、襲撃される
先週土曜日、コンゴ民主共和国東部において、国連平和維持部隊の駐屯地が武装集団に襲撃された。ミース事務総長特別代表は声明を発し、この襲撃事件を強く非難した。
ハイチ:コレラへの対応強化
コレラが発生したハイチにおいて、人道諸機関は治療と予防措置を強化し続け、沈静化の兆しを見せ始めている。これまでに報告された感染者は3000人超、死者数は254人。
コートジボワール:来る大統領選、歴史的
2002年の内戦により国内が分裂したコートジボワールにおいて、10月31日に大統領選が実施される。チョイ事務総長特別代表は記者ブリーフィングし、事務的・政治的に障害となることはすべて解決したとしたうえで、来る選挙が歴史に残るものとなるとの旨述べた。
ニカラグア:FAO、飢餓と貧困対策に援助
国連食料農業機関(FAO)は現在、ニカラグアの飢餓と貧困を克服すべく、小規模農家が豆、とうもろこし、米などの生産を拡大できるよう、同国政府に支援を提供している。

2010年10月22日

ハイチ:コレラ発生
ハイチでコレラが発生。政府によれば、これまでに、1500人以上が感染し、138人が死亡した。人道諸機関は現在、医療品提供や衛生保健チームの派遣など、援助提供をスタートしている。
10月24日は国連デー
藩基文事務総長は国連デー(10月24日)を記念して、メッセージを発し、国連憲章が示したビジョンの実現に向けて、さらに力を合わせていくよう訴えた。
ギニア:治安部隊、街頭デモに過剰な武力行使
今週末の大統領選・決戦投票を前に、ギニア治安部隊が街頭デモに対し、過剰な武力行使を行い、60人以上の負傷者がでた。国連人権高等弁務官事務所は深い懸念を表明した。
安保理討論:アフリカの平和と安全
安保理はアフリカの平和と安全に関する公開会合を行った。会合後、議長声明を発し、アフリカ連合(AU)が安保理の承認した平和維持活動の展開を通じて、平和と安全に貢献していることを認識するとともに、平和維持活動を担う地域機関の財政を改善する必要を再確認した。
ガザ:封鎖で人道被害続く
イスラエルの分離壁によるガザの人道被害は最近の制限緩和にもかかわらず継続している。パレスチナ占領地における人権状況に関する特別報告者、リチャード・フォーク氏が本日、ニューヨーク国連本部で記者団に語った。

2010年10月21日

ソマリア:安保理、公開会合
安保理は本日、公開会合を開催し、ソマリア情勢を討議。会合後、安保理議長は報道声明を発し、同国の不安定情勢の継続と人道状況の悪化に懸念を表明したうえで、ジブチ和平協定と和平プロセスへの支持、暫定連邦政府への支援を再確認した。
ミャンマー選挙:重大な欠陥あり、と人権特別報告者
ミャンマーの人権状況に関する国連特別報告者のTomas Ojea Quintita氏はニューヨーク国連本部で記者会見し、11月7日の同国選挙について、重大な欠陥があると述べて、同国政府に対し、アウン・サン・スー・チー氏を含むすべての政治犯の釈放を促した。
米俳優ニコラス・ケイジさん、組織犯罪の防止行動を訴え
ウィーンで開催中の国連越境組織犯罪防止条約に関する会議で、米俳優・監督のニコラス・ケイジさんが演説し、組織犯罪の被害者、特に若者の苦悩を指摘し、各国政府に対して、同条約の批准を訴えた。ケイジさんは、UNODC(国連薬物犯罪事務所)の親善大使。
女性は平和に不可欠、と事務総長
ニューヨーク国連本部で本日、「女性、平和と安全に関するグローバル・オープン・デー」の催しで演説し、平和創造、平和維持活動、平和構築に果たす女性の役割を強調し、そのエンパワーメントのために尽力する決意を述べた。
ハイチ:ブラグ事務次長補、訪問終える
ブラグ人道問題担当事務次長は本日、3日間にわたるハイチ訪問を終えるにあたり、地震で被災した同国の人々への援助活動の成果を指摘するとともに、来年も援助の継続が必要であるとの旨を強調した。

2010年10月20日

アフガン:議会選挙、暫定結果発表
アフガニスタンで、先月の議会選挙の暫定結果が発表されたことについて、ミストゥラ事務総長特別代表は歓迎の意を表明する一方で、相当数の不正投票も見つかっており、選挙プロセスはまだ終わったわけでないとの旨を述べ、警告を発した。
人口白書2010、発表
UNFPAは本日、今年の人口白書を発表。副題は、「紛争と危機から再生へ:変化の世代」。女性に対する差別は、レイプなど戦争や災害の危険に女性を晒すだけでなく、復興の重要なエンジンを国から奪うことになる、と訴える。
チャド:MINURCAT代表、安保理で報告
チャドおよび中央アフリカに展開する国連平和維持活動MINURCATのマフムード代表は安保理でブリーフィングし、今年末に同ミッションがチャドを撤退する際に、その任務をすべて現地の軍隊に引き継ぐことになるとの旨を述べた。
拷問:特別報告者、ギリシャ訪問
拷問に関する人権特別報告者は10日間に及ぶギリシャ視察訪問を終えるにあたり、声明を発した。トルコから多数の不正規移民が流入し、ギリシャの刑務所は収容可能範囲を超え、司法は困難に直面しているとし、EUに対し、ギリシャの移民への対応に支援を提供するよう促した。
10月20日は世界統計の日
今年10月20日、初の世界統計の日が祝賀される。事務総長はメッセージを発し、国際社会に対して、すべての国が統計ニーズを満たすことができるよう、国連と協力するよう求めた。

2010年10月19日

事務総長、欧州議会/理事会で演説
訪欧中の藩基文事務総長は本日、欧州議会ならびに欧州理事会で演説し、イスラム移民を主要なターゲットとした、移民をめぐる新たな「二極化の政治」、差別、不寛容の表出について警告を発した。
イラク:輸送車襲撃で国連活動妨げられぬ、と事務総長
イラクのナジャフで本日、国連輸送車が襲撃された。国連要員は全員無事だったものの、イラク治安部隊に死傷者がでた。藩基文事務総長は声明を発し、国連はこの襲撃で活動を止めることなく、同国の再建復興に向け、支援を継続するとの決意を述べた。
コートジボワール:大統領選キャンペーン期間スタート
2002年の内戦による分裂が続くコートジボワールで、10月31日の大統領に向けたキャンペーン期間がこのたびスタート。昨日、チョイ事務総長特別代表は独立選挙監視委の委員長との会談後、投票カード配布を完了したことを宣言した。
欧州サッカー連盟、飢餓にレッドカード
欧州サッカー連盟は今週末、FAOの飢餓撲滅キャンペーンを支援し、連盟に所属する292のサッカークラブの選手や監督、審判が146のスタジアムで、百万人単位のファンに飢餓撲滅請願書への署名を促す。
世界のインターネット利用者、20億人超へ
世界統計の日を前に、国際電気通信連合(ITU)は通信に関する新データを発表。同データによれば、世界のインターネット利用者数が過去5年で倍増し、2010年には20億人を超す見込みで、今年新たに増えた2億2600万人は開発途上国の人々である。

2010年10月18日

中東:安保理、月例報告
安保理、中東に関する公開会合。フェルナンデス=タランコ政治問題担当事務次長は月例報告を行い、国連と外交パートナーが近く、イスラエル・パレスチナ間の直接交渉復活をめざして、ハイレベル会合を開催する可能性があるとの旨述べた。
スーダン:国連、来る選挙に能力拡大へ決意示す
メンケリオス事務総長特別代表は本日、スーダンの首都ハルツームで記者会見し、国連がスーダンの和平プロセスを損なう衝突を防ぐために必要な能力を拡大する決意を述べた。
生物多様性:名古屋でCOP10スタート
生物多様性条約の第10回締約国会議(COP10)、名古屋で開幕。UNEPのシュタイナー事務局長は冒頭演説し、自然およびその資産の喪失について、人類が深遠な対応を図る機会であるとの旨を述べた。
西サハラ:国連特使、アルジェリアで協議
クストファー・ロス事務総長個人特使は本日、西サハラ問題の解決努力の一環として、アルジェリアの首都アルジェで、同国のブーテフリカ大統領と会談した。同国の後、モーリタニア、モロッコを訪問し、11月の第3回非公式協議の準備を進める。
越境組織犯罪、地球規模に拡大
国連越境組織犯罪防止条約の採択から10年。本日、ウィーンで実施状況評価のための国連会合が始まった。国連薬物犯罪事務所(UNODC)のフェドトブ事務局長は冒頭演説し、条約が強力なツールであるのに、十分に活用されていないとの旨訴えた。

2010年10月15日

世界食料デー
10月16日は世界食料デー。藩基文事務総長は同国際デーを記念するメッセージを寄せ、2015年までの飢餓半減というMDGs目標の達成に向け、世界の連帯を求めた。
コンゴ:治安/法律の改革、必要
Roger Meece事務総長特別代表は本日、安保理でコンゴ民主共和国の情勢報告。同国東部に長期的に治安を確保するためには軍事活動だけではなく、同国の軍事、司法制度、警察の能力建設が不可欠であるとの旨を述べた。
ミャンマー選挙:事務総長、政府の関与欠落に苛立ち
藩基文事務総長は総会に対し、ミャンマー人権報告を提出。事務総長は、来る選挙を内包的で信頼でき、参加型で透明なものとするための同国政府の関与が欠落していることに苛立ちを覚えるとし、アウン・サン・スー・チー氏とその他の政治犯の釈放を求めた。
中央アフリカ:反政府勢力の襲撃拡大
UNHCRによれば、中央アフリカ共和国および近隣諸国において、反政府勢力LRAによる襲撃事件が今年9月以降、頻発するようになり、襲撃を逃れて流出する避難民が増加している。
子どもへの暴力なくすため、より良いデータを
Marta Santos-Pais事務総長特別代表(子どもへの暴力担当)はニューヨーク国連本部で開かれたパネル討論で演説し、各国政府が子どもへの暴力を予防し、法的な支援を行うなどの措置を強化するためには、より良いデータと研究が必要であると訴えた。

2010年10月14日

スーダン:安保理で公開ブリーフィング
スーダン視察(10月4日―10日)から戻ったニューヨークに安保理代表団メンバーは本日、安保理で公開ブリーフィングを行い、南部スーダンで来年1月に予定される住民投票が予定どおり、信頼できる形で、かつ2005年の和平協定に遵守して、実施されなければならないとの旨を述べた。
ネパール:和平プロセス期限に向け迅速な行動を
パスコー政治問題担当事務次長は本日、ネパールの和平プロセス完了期限(2011年1月14日)が迫っていることに警告を発し、政治的膠着状態を脱するために迅速な行動が必要であるとの旨を訴えた。
チリ鉱山落盤事故、33人救出:事務総長、勇気を賞賛
チリ鉱山の落盤事故で2ヶ月の間、地中に閉じ込められた作業員33人が無事救出された。藩基文事務総長は声明を発し、作業員とその家族に喜びと賞賛の念を表明した。
コンゴ:政府軍兵士、犠牲者にレイプのおそれ
ワルストローム事務総長特別代表は安保理に対し、3ヶ月前にコンゴ民主共和国の数百人単位の女性が反政府勢力による集団レイプの犠牲となった事件について報告。女性たちが政府軍兵士からも同様の虐待を受けている可能性があると指摘し、政府に対して、迅速な行動と犯人逮捕を促した。
ニジェール食料危機:アモス事務次長、現地視察
バレリー・エイモス人道問題担当事務次長、ニジェールに到着。同国に3日間滞在し、食料危機に苦しむ人々の状況を視察し、政府、国連、NGOなどの代表らと会談する。

2010年10月13日

10月13日は国際防災の日
世界の多くの都市が災害のリスクに晒されるなか、藩基文事務総長は国際防災の日(10月13日)に寄せてメッセージを発し、都市の災害への備えを強化する必要を訴えた。
安保理、平和構築を討議
安保理は本日、平和構築に関する討議を行った。藩基文事務総長は、紛争から脱却する国々が平和を維持し安定を図るうえで、訓練された要員の迅速な展開、予測可能な財政措置、パートナーシップ、女性参加の確保など、国連の支援的役割を強化するための措置を提示した。
コンゴ:性的暴力の犠牲者に支援を
コンゴ民主共和国で最近起こった集団レイプの犠牲者の調査に入ったパネル(3人構成)は本日、犠牲者に対する支援拡大の必要を訴えた。ピレー国連人権高等弁務官が任命した同パネルは9月30日から10月10日まで、同国において、犠牲者たち(年齢:3歳から61歳まで)から聞き取り調査を行った。
子どもの権利委、米国とソマリアに批准訴え
子どもの権利委員会のリー委員長は子どもの権利条約・締約国会議で演説し、いまだ条約に批准しない米国とソマリアの2カ国に対し、条約の早期批准を訴えた。
LDC:有識者グループ、初会合
第4回国連後発開発途上国会議のための有識者グループ、初会合。会合後、共同議長で、元マリ大統領のコナレ氏は記者会見し、先進国および開発途上国の双方が貧困削減戦略への誓約を果たさなければならないとの旨を述べた。

2010年10月12日

安保理:非常任理事国改選
総会は本日、安保理の非常任理事国の改選を行い、コロンビア、ドイツ、インド、ポルトガル、南アフリカを選んだ。これら5カ国は、オーストリア、日本、メキシコ、トルコ、ウガンダに代わって、来年1月から2年の任期を務める。
中西部アフリカ、洪水被害
中・西部アフリカにおいて豪雨による大洪水が発生し、約150万人が被害を受けた。洪水による死者数は377人にのぼり、チャド、カメルーン北部、ニジェール、ナイジェリアではコレラの発生が報告されている。
子ども兵士の社会復帰支援、訴え
クマラスワミ事務総長特別代表(子どもと武力紛争担当)は総会への報告書提出を前に記者会見し、国際社会に対し、子ども兵士の社会復帰への支援のために必要な資金拠出を訴えた。
ハイチ:選挙を前に武器の流通
11月28日の議会・大統領選挙を前に、ハイチにおいて、武器流通がみられる。MINUSTAHは声明を発し、憂慮を表明するとともに、あらゆる人々に対し、武器流通を目撃したら、国家警察あるいは国連警察に届け出るよう求めた。
国連パネル、南部スーダン指導者と会談
南部スーダンを訪問中の国連パネルは本日、同地域の指導者たちと会談し、来年1月に予定されている住民投票の実施方法や安全対策などについて話し合った。

2010年10月11日

食料安全保障委、ローマで開催
世界食料安全保障委員会がローマで開催。最近の食料価格高騰の中、同委員会はメンバーを市民社会からも広く受け入れ、土地保有、ならびに危機における農業と食料安全保障への国際投資などの問題に焦点を当てて、話し合う。
スーダン:住民投票監視パネル、初訪問
来年1月に実施される南部スーダン住民投票の監視任務を負った事務総長パネル(3人構成)が日曜日にスーダン入り。一週間にわたって、滞在し、南部スーダンのJubaやAbyeiなどを視察する。
ICC:ルワンダ反政府勢力指導者、逮捕
コンゴ民主共和国東部における戦争犯罪の容疑で、国際刑事裁判所(ICC)が逮捕状を発行したルワンダ反政府指導者がフランスで逮捕された。
アフリカ:アフリカ経済、多様化必要
AU、UN-OSAA、OECDはこのたび共同で報告書「アフリカの経済多様化:一部諸国のレビュー」を作成。経済の多様化こそが、アフリカの一次産品への依存を減らし、持続的な成長を実現するための鍵だとの旨を強調する。
事務総長、産科瘻孔(ろうこう)の治療を訴え
藩基文事務総長は総会宛て報告書において、2015年までに産科瘻孔の女性350万人を治療するためには、少なくとも7億5000万ドルが必要であるとし、資金の拠出を訴えた。

2010年10月07日

安保理代表団、スーダン訪問
スーダンを訪問中の安保理代表団は本日、来年1月に予定された住民投票が平和的環境で、包括和平協定(CPA)に則って実施されなければならないとの旨を強調した。
ネパール:パスコー事務次長、記者会見
パスコー政治問題担当事務次長は2日間のネパール訪問を終えるにあたり、首都カトマンズで記者会見し、全当事者に対し、来年1月15日のUNMIN撤退までに和平プロセスの前進に努力を払うよう促した。
人身売買:セネガルで専門家会議
セネガルの首都ダカールで、人身売買対策に関する専門家会議が2日間の日程で開催され、地域および準地域機関の専門家たちが集い、協力のあり方について話し合った。
精神疾患治療、新ガイドライン
世界保健機関(WHO)はこのたび、うつ病、アルコール中毒、癲癇(てんかん)など、精神疾患の治療に関して、新しいガイドライン(Intervention Guide)をつくり、発表した。
コートジボワール:UNOCIの追加部隊第一陣、到着へ
コートジボワールの国内選挙日(10月31日)が近づくなか、UNOCIの追加部隊第1陣が到着する。UNOCIの兵力は現在、8650人。追加部隊兵士は選挙期間中の治安対策を支援する。

2010年10月06日

事務総長、月例記者会見
藩基文事務総長はニューヨーク国連本部での月例記者会見において、イスラエルに対し、パレスチナ占領地の入植地建設の制限を求めた。また、スーダン南部の独立に関する住民投票についても触れ、不適切な対処が紛争の再燃をもたらすおそれがあると警告した。
食料危機が続く国への長期的支援
FAOとWFPはこのたび共同で報告書「2010年 -世界食料安全保障白書」を作成、発表し、自然災害、紛争、脆弱な制度により、22カ国が食料危機の頻発と飢餓蔓延に苛まれていると述べた。
ネパール:パスコー事務次長、訪問
パスコー政治問題担当事務次長は本日、ネパール入り。4日間の日程で、同国に滞在し、UNMIN撤退に向けて、円滑な移行期間のありかたについて、政府、各政党、UNMINの代表たちと協議する。
ハイチ:あらたな復興プロジェクト
暫定ハイチ復興暫定委員会(IHRC)は本日、ハイチ復興のための新規プロジェクト18件を承認。そのうち、2件はユニセフのプロジェクトで、女性に対する暴力への対処、教育システムの改善をめざす。
IAEAチーム、フランス核施設調査
IAEAの専門家チーム(5人構成)はこのたび、フランスのセント・アルバンの原子力施設を訪問し、運転管理調査団(OSART)による調査を行い、運転安全の改善に関する勧告を行った。

2010年10月05日

エイズ・結核・マラリア対策基金:資金拠出誓約会議
世界エイズ・結核・マラリア対策基金の資金拠出誓約国会議が本日、2日間の会期を終了。会議に参加したドナー国、民間財団、企業や個人が、今後3年間にわたる活動資金として、1150億ドルを超える資金拠出を誓約した。
コンゴ:レイプ犯罪指導者を拘束
コンゴ民主共和国において、国連平和維持兵と政府軍兵士は合同で軍事行動を展開し、2ヶ月前に同国で300人の女性たちにレイプなどの性的暴力をはたらいた反政府勢力の指導者一人を拘束した。
世界教師デー
10月5日は、世界教師デー。今年のテーマは、「復興は教師から始まる」。自然災害や紛争による被害を受けたコミュニティーで、教師が果たす役割の重要性に焦点をあてる。ユネスコのボコバ事務局長らは、世界でおよそ1000万人の教員が不足しているとし、2015年までに不足人員を補充するよう強く訴えた。
気候変動対策キャンペーン:30日間で30の方法
来月のカンクン会議に向けて、国連環境計画(UNEP)は本日、「30日で30の方法」と銘打ったキャンペーンを開始した。今後30日間にわたって、地球温暖化対策に役立つケース・スタディを毎日一つずつ、発表していく。
ナイジェリアの鉛汚染で百人単位の死者
ナイジェリア北部のザンファラ州で、住民たちが金採掘によって、鉛中毒になり、百人単位の死者、千人単位が深刻な健康障害に直面している。UNEPとOCHAが派遣した5人の調査チームはこのたび、この地域の土壌や水を収集、分析し、汚染危機が引き続き、残存している旨を警告した。

2010年09月30日

暗い雇用見通し、ILO報告
国際労働機関(ILO)はこのたび、報告書を発表し、世界経済の成長の兆しが見えてきたものの、多くの国で雇用機会の見通しが悪化しているとの旨を述べた。
エクアドル:事務総長、騒乱事態に懸念表明
エクアドルで暴動が起こり、コレア大統領が負傷した。藩基文事務総長は憂慮を表明するとともに、同国の民主体制と政府に強い支持を示した。
アフガン:けし栽培減少、UNODC報告
国連薬物犯罪事務所(UNODC)はこのたび、「アフガン・けし調査」を発表。同報告は、この一年間で、アフガニスタンのけし生産量が半減したとしながらも、世界市場での価格高騰が農家をけし栽培に誘引するおそれを指摘した。
GMG、非正規移民の保護訴え
12の国連諸機関で構成するグローバル移住問題グループ(GMG)はこのたびジュネーブで開催した会合の終わりに声明を採択し、すべての国に対し、世界各地の非正規移民を保護するよう訴えた。
西アフリカ:政治/平和維持活動、地域安定に協力強化
Said Djinnit事務総長特別代表(西アフリカ担当)はこのたび、コートジボワール、ギニアビサウ、リベリア、シエラレオネ、セネガルで活動する国連ミッションの代表を招いて、会合を開催。互いの協力を強化し、一致団結して、国連の支援を提供していくことに合意した。

2010年09月29日

国連総会で一般演説、終了
国連総会の一般演説が本日、終了。ダイス総会議長は一般演説を締めくくるにあたり、演説し、加盟諸国に対して、世界各地の紛争終結、貧困根絶に向け、勇気をだして行動するよう訴えた。
2015年までにマラリアによる死亡ストップ、可能
オア事務次長補(政策計画担当)はニューヨーク国連本部で行った記者会見において、MDGサミットと今総会の成果を総括。その中で、事務次長補は厳しい世界経済の中であるが、加盟諸国政府による新たなコミットメントによって、マラリアによる死亡を2015年までになくせることに希望がもてるとの旨を述べた。
総会一般演説:コートジボワール
コートジボワール外相は総会で一般演説し、今年10月31日に予定された大統領選の実施、そして、その後の復興のため、国際社会が援助を拡大するよう訴えた。
アフガニスタン:安保理討議
ミスツラ事務総長特別代表は安保理において、アフガニスタンに関する情勢報告を行い、議会選挙が終わった今、同国とパートナーが平和と開発の確保に焦点をあてるときであるとの旨を述べた。
カンボジア:特別報告者、表現の自由に懸念
スベディ特別報告者(カンボジア担当)はこのたび人権理事会に報告書提出。カンボジアにおいて、誹謗中傷を禁ずる法律がジャーナリストや活動家、政治家の表現の自由を封じるために不当に使われているとの懸念を表明した。

2010年09月28日

HIV/エイズ:治療へのアクセス改善
WHO、ユニセフとUNAIDSはこのたび共同で、世界の144の中・低所得国におけるHIV/エイズ治療の改善状況に関する報告書“Towards Universal Access”を発表した。同報告によれば、37の開発途上国において、治療アクセスの改善がみられる。
シエラレオネ:安保理、終日討議
安保理、シエラレオネ情勢を討議。Michael von der Schulenburg事務総長特使は会合冒頭、情勢報告を行い、同国に現在、平和構築のための最善の機会が訪れていると述べる一方で、来る選挙と鉱物資源の発見により、新たなるリスクに直面しているとの旨を述べた。
イスラエル、国連総会一般演説
イスラエルのリーベルマン副首相兼外相は本日、国連総会で一般演説し、イスラエルとパレスチナ間の長期にわたる紛争は感情的、実際的問題の2つに根ざしているとし、2段階の解決策の必要性を強調した。
コートジボワール:安保理、兵力追加提供へ
安保理は本日、コートジボワール当事者に対して、来月の大統領選を確実に実施するよう促し、選挙期間中の安全確保を支援するため、上限500人の追加兵士の提供に合意した。
子ども兵士禁止:さらに11カ国が参加
子ども兵士徴用禁止の誓約国リストに新たに11カ国が加わった。パリ・コミットメントと呼ばれる取り組みに賛同を表明する国はこれで84カ国から95カ国となった。このたび参加した11カ国は、カーボベルデ、ガボン、グルジア、アイスランド、ラトビア、ニュージーランド、韓国、サウジアラビア、セルビア、トーゴ、ウルグアイ。

2010年09月27日

入植凍結不延長:事務総長、憂慮表明
イスラエルがこのたびパレスチナ占領地における入植建設を延長しない方向への動きをみせたことについて、藩基文事務総長は失望の意を表明し、また現地における挑発的な行動に憂慮を示した。
ミャンマー:20年ぶりの選挙近づく
ミャンマーに関する友人グループ、ハイレベル会合を開催。会合終了後、藩基文事務総長は同国当局に対し、選挙がすべての人々の参加のために開かれ、透明性をもって実施されるよう求めた。
テロ:安保理、議長声明
安保理は本日、テロ対策について討論した。討議の終わりに、議長声明を発し、すべての加盟国と国連システムに対し、現在の課題に取り組むよう促すとともに、テロ対策を引き続き最優先事項とする必要を強調した。
小学校に通えないロマの子どもたち
子どものケアと教育に関する世界会議、モスクワ市で開催。同会議で発表された報告書によると、ロマの子どもたちへの教育拡大を図る努力にもかかわらず、およそ50%は小学校での教育を修了することができない。
世界観光の日
9月27日は、世界観光の日。藩基文事務総長はメッセージを発し、持続可能な観光が生命の多様性の保護、および貧困の削減に果たす重要な役割を強調した。

2010年09月14日

女性:UN Womenのトップ任命
潘基文事務総長は、女性の権利促進を扱う国連の様々なプログラムを監督する組織「UN Women」のトップに、チリのミチェル・バチェレ前大統領を任命した。同組織は、国連女性開発基金(UNIFEM)、女性の地位向上部(DAW)、ジェンダー問題担当特別顧問事務所、女性の地位向上のための国際研究研修所(UN-INSTRAW)の4つが統合し作られた。
ダイス総会議長、開幕演説
第65回総会、開幕。ジョセフ・ダイス新議長(スイス)は冒頭、演説し、今総会が取り組む主要分野として、MDGs、国連改革、持続可能な開発促進などをあげた。
飢餓人口、10億を下回る
FAOの報告によれば、世界の飢餓人口は今年、経済の成長によって、昨年の10億2000万人から一億人程度減少し、9億2500万人となった。FAOとWFPの両事務局長はそれぞれ、飢えに苦しむ人々は依然、容認しがたいほどに多いとの旨を訴えた。
アフガン:議会選挙、9月18日
アフガニスタンの議会選挙(9月18日)を前に、スタファン・デミスツラ事務総長特別代表はカブールで記者会見し、来る選挙は完璧には程遠いものの、昨年の大統領選に比べて、不正は少ないはずであるとの見通しを述べた。
ダルフール:独立専門家、調査促す
スーダンの人権状況に関する独立専門家、モハメド・シャンデ・オスマン氏はスーダン政府に対し、北ダルフールで最近起こった市民への襲撃事件について、緊急調査を行うよう促した。

2010年09月13日

MDGサミット:事務総長、記者会見
第65回総会及びMDGサミットの開催を前に、潘基文事務総長は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、世界の指導者たちに対して、貧困との闘いに必要な資金を振り向けるよう訴えた。
核査察:イランの非協力に憂慮
国際原子力機関(IAEA)・管理理事会、ウィーンで開催。同機関のトップ、天野事務局長は演説し、イランによるIAEA査察官の立ち入り拒否に深い憂慮を表明した。
スーダン:ハイレベル会合開催へ
スーダン南部の自決権に関する住民投票実施を前に、潘基文事務総長は本日、第65回総会のハイレベル討論の合間を縫って、スーダン情勢を討議する会合を9月24日に開催する意向を発表した。
東ティモール:マウンテンバイク・レース
東ティモールにおいて、本日、第2回ツアー・ドゥ・ティモール開幕。5日間にわたって、360人の参加者が同国西部をバイクで走るマウンテンバイク・レースで、国連職員10人も参加する。
今期総会議長、最後の記者会見
アリ・トレキ第64回総会議長は本日、ニューヨーク国連本部で最後の記者会見。就任演説での訴えを繰り返し、国連総会が現在の拘束力のない決議採択を超えて、一層の権限を与えられるべきだとの考えを述べた。

2010年09月08日

アフガン特使、コーラン焼却の脅しに憤り表明
米国フロリダ州の協会が9.11記念日にイスラム教の聖典コーラン焼却を計画していることについて、アフガニスタン担当のスタファン・デミスツラ特別代表は声明を発し、アフガニスタンの平和と開発のため活動する人々の生命を危険に晒すものだ、と憤りを表明した。
国際識字デー
9月8日は、国際識字デー。潘基文事務総長はメッセージを発し、女性が読み書きができれば、家族および広範な地域を変容させる効果があるとの旨を強調し、世界の女性の識字率向上のための一層の資金とアドボカシーを求めた。
グアテマラ:WFP、土砂崩れや洪水の被害者を支援
最近の豪雨が引き起こした土砂崩れや洪水に襲われたグアテマラで、10万人を越える人々が緊急援助を必要としている。世界食糧計画(WFP)は現在、これらの人々に対し、とうもろこし、豆、食料油など、食料配給を行っている。
ジンバブエ:ユニセフ、小学校に教材など支援
ジンバブエにおいて、ユニセフ(国連児童基金)は政府、国際ドナーと協力し、国内の全小学校(5,575校)に教材や備品、その他の物資配布をスタートした。
リベリア:安保理、公開ブリーフィング
安保理、リベリア情勢に関する公開ブリーフィングを開催。UNMIL代表は席上、同国の治安情勢は概ね安定しているとしたが、依然として脆弱であり、平和の定着のためには多くの地域において、一層の進展が必要であるとの旨を報告した。

2010年08月27日

核実験に反対する国際デー
8月29日は、核実験に反対する国際デー。潘基文事務総長はメッセージを発し、包括的核実験禁止条約(CTBT)に未批准の国々に対し、過去1年間の軍縮・不拡散に向けた機運を生かすことが重要である旨を述べた。
パキスタン洪水:一層の援助、必要
パキスタンにおいて、インダス川が氾濫を続け、さらに多くの地域、人々が人道援助を必要とする状態となっている。シンド州南部では、この2日間だけで、洪水によって避難民となった人々があらたに100万人ほど増えた。
北朝鮮:事務総長、米国人解放を歓迎
朝鮮民主主義人民共和国は昨日、今年1月に逮捕、拘禁していた米国人男性を人道上の理由から解放した。潘基文事務総長はこの解放を歓迎し、また、事態解決のために訪朝したカーター元米大統領に賛辞を送った。
メキシコ:人権高等弁務官、移民殺害を非難
メキシコ北部において、組織犯罪グループにより殺害されたとみられる72人の移民の死体が見つかった。ピレー人権高等弁務官はこの殺害事件を強く非難し、同国当局に対して、犯人を逮捕し裁判にかけるための緊急措置を求めた。
赤道ギニア:人権専門家、恣意的処刑に懸念
赤道ギニアの軍事法廷で、大統領官邸への襲撃事件に関わった容疑者男性4人が先週末、処刑された。傭兵の使用に関する作業部会のメンバー2人はこの処刑について懸念を表明し、適正なプロセスを欠いた恣意的なものであるとして非難した。

2010年08月19日

パキスタン洪水:国連総会、特別会合
国連総会は本日、「特別経済支援を含む人道/災害救済支援調整強化」に関する特別会合を開催。同総会は決議を採択し、パキスタン政府の洪水被災地援助への国際支援を求めた。
世界人道デー:事務総長、援助要員を賞賛
潘基文事務総長は世界人道デー(8月19日)に寄せてメッセージを発出。世界各地で活動する援助要員の努力に賞賛の念を表明した。総会は2年前、同デーを宣言した。
ハイチ:複数の復興プロジェクト、承認得る
暫定ハイチ復興委員会(IHRC)は昨日、保健、教育、雇用創出など、国連の様々なハイチ復興支援プロジェクト、総額2億2000万ドルを支持、承認した。同委員会は今年4月、復興再建活動の調整、監督のため設置された。
ガザ:国連、アクセス制限解除促す
イスラエル軍によるガザへの民間アクセス制限により、パレスチナ人住民の生活が困窮化している事態に鑑みて、国連は現在、制限の緊急解除を求めている。
レバノン:パレスチナ難民受け入れへ
レバノン議会がこのたび、同国の労働、社会保障関係の諸法律を修正し、パレスチナ難民が同国で働けるようにした。ILOとUNHCRはこの動きに歓迎の意を表明した。

2010年08月18日

コンゴ:平和維持兵、襲撃される
コンゴ民主共和国東部の北キブ州において、MONUSCO平和維持兵が身元不明の武装集団に襲われ、インド人兵士3人が死亡した。潘基文事務総長はこの襲撃事件を非難し、コンゴ民主共和国政府に対し、事件の即時調査と犯人逮捕を求めた。
パキスタン洪水:援助金アピールにドナー拠出
OCHAによれば、パキスタン洪水被害への対応のための援助資金4億6000万ドルを求めるアピールに対し、これまでのところ、2億2780万ドル(49.6%)の拠出誓約が行われている。しかし、災害の規模が大きいことから、この金額はまだ十分とは言えない。
ダルフール:援助要員、避難民キャンプへのアクセス許される
UNAMIDによれば、スーダンの南ダルフールのカルマ・キャンプで避難民支援にあたっていた援助要員たちが昨日、治安の悪化を理由に現地当局から立ち入りを拒否されていたが、本日になって、アクセスを許された。
8月19日は世界人道デー
8月19日は世界人道デー。同国際デーは2年前、国連総会が、デメロ事務総長特使を含めて22人の国連職員が死亡したイラクのキャナル・ホテル爆破事件を記念すべく、宣言した。
ロシアの森林火災で、こうもりに危機
国連環境計画(UNEP)によれば、ロシア西部での森林火災によって、30種の多様性を誇る同国のこうもりが生息地を失い、危機的な状況に直面している。

2010年08月12日

パキスタン洪水:4億6000万ドルの対策資金、必要
パキスタンで洪水被害を受けた百万単位の人々を支援するため、国連援助諸機関、パートナー組織は4億6000万ドルの資金拠出を必要とする。ホルムズ人道問題担当事務次長はニューヨーク国連本部で、人道対応プランを発表し、克服すべき課題の大きさを指摘した。
WFP、食料援助スタート
WFPはこのたび、旱魃に襲われ800万人が支援を必要とするニジェールにおいて、67万人の子どもたち(2歳以下)とその家族に食料援助をスタート。
若者の失業率、史上最高:ILO報告
ILO報告によれば、世界の若者の失業率はこのたび、史上最高を記録するとともに、さらに上昇傾向にある。2007年には11.9%だった割合が、2009年の13%へと増加した。
ハリリ元首相暗殺:法廷、ヒズボラ情報要請
国連支援の下、ハリリ元レバノン首相の暗殺犯人を裁く法廷の検察官はこのたび、レバノン当局に対し、同国のヒズボラ組織指導者の保有する全情報を提供するよう要請した。
FAOオンラインポータル、世界の火事情報提供
FAOはこのたび、世界の火事情報を提供するオンライン・ポータルサイト、グローバル火事情報管理システム(GFIMS)を立ち上げた。NASAの衛星から送られるデータを使って、世界各国が火事を監視して、様々な資産を保護できるよう支援する。

2010年08月09日

事務総長、持続可能性パネル設置
潘基文事務総長はこのたび、グローバル・サステナビリティに関するハイレベルパネルを設置した。気候変動への取り組み、環境にやさしい経済開発を推進しながら、貧しい人々を貧困から救い出す方策を探る。
世界の先住民の国際デー
世界の先住民の国際デー(8月9日)に寄せて、潘基文事務総長は本日、メッセージを発し、先住民の生活条件を向上し、保護する努力を活発化するよう訴えた。
アフガン:医療スタッフ殺害
アフガニスタン北東部において、国際医療スタッフ10人が5日、殺害された事件について、スタファン・デ・ミスツラ特別代表は報道声明をだし、国連の全職員が衝撃を受けたとし、国際医療要員の保護を訴えた。
パキスタン洪水に支援を
パキスタンにおいて大洪水が発生し、数百人が死亡したことに深い憂慮を表明し、ニューヨーク国連本部で記者会見した潘基文事務総長はドナーに対して、大幅な人道援助資金の拠出を訴えた。
ネパール:ラジオ局長殺害
ネパール西部でこのたび、コミュニティー・ラジオのオーナーが殺害された事件について、ユネスコのボコバ事務局長は非難声明を発し、同国当局に対し、犯人を逮捕し、裁判にかけるよう訴えた。

2010年08月04日

イスラエル/レバノン境界:国連、緊張緩和へ
イスラエルとレバノンの境界線沿いで銃撃戦が起こり、緊張が高まった事態を受け、UNIFILの軍事司令官は本日、緊張を緩和すべく、同軍と、レバノン軍およびイスラエル軍の間で、緊急の3者会合を開催した。
パキスタン洪水、援助続く
OCHAによれば、パキスタンを襲った洪水の被害の実態把握が進むに連れて、被害者数が膨れ上がっている。潘基文事務総長は援助活動を活発化すべく、特使を被災現場に派遣した。
イラク:事務総長報告、発表
イラクに関する事務総長報告、発表。報告において、潘基文事務総長は同国指導者に対し、新政府樹立のため、協力するよう促した。議会選挙実施から5ヶ月が経過する中、政府が樹立されず、さらなる遅延は同国の安定、民主的移行、開発にマイナスの影響を及ぼす、と警告。
UNDPとエクアドル、アマゾン保護へ
国連開発計画(UNDP)とエクアドルはこのたび、石油資源に恵まれたアマゾン地域の生態環境を保護すべく、信託基金を設置することに合意した。
事務総長、早稲田大学で講演
来日中の潘基文事務総長、早稲田大学で講演。日本は核軍縮の分野で果すべき役割を担っているとし、日本の若者たちに、核兵器のない世界の実現のため、リーダーシップを発揮するよう訴えた。

2010年08月03日

潘事務総長が来日、外相と会談
潘基文事務総長、来日。訪問初日の本日、岡田外相と会談し、日本と国連の協力について話し合った。事務総長は報道陣に対し、核兵器のない世界に向けて、現在の地球的な機運のうえに、可能なことをすべてしなければならないとの旨を述べた。
パキスタン北西部、洪水被害
国連人道諸機関は本日、パキスタン北西部における水関連の疾病発生の恐れを警告した。同地域は、史上最悪の洪水に襲われて、すでに1400人が犠牲となって死亡。さらに激しい降雨が予想されている。
イスラエル/レバノンで銃撃戦:国連、自制を促す
イスラエルとレバノンの境界線、ブルーライン沿いで、本日、銃撃戦が発生した。報道によれば、レバノン兵3人とジャーナリスト1人が死亡した。国連はイスラエルとレバノンに対し、最大限の自制を促した。
ネパール:国軍と毛派、兵士を徴用
ネパールにおいて、国軍および毛派の双方が新規兵士を徴用し始めたと伝えられることについて、UNMINは、2006年の和平合意に違反するものだとして、深い憂慮を表明した。
飢餓根絶に向けて、署名キャンペーン
FAOによる飢餓根絶のためのオンライン署名キャンペーンに、これまで25万人を超える人びとが賛同し、署名した。今年11月までに、100万人の署名集めをめざす。アドレスは、www.1billionhungry.org

2010年07月30日

クラスター爆弾禁止条約、発効
クラスター爆弾禁止条約が8月1日、発効する。潘基文事務総長は声明を発し、歓迎の意を表明。特に、アイルランドの首都ダブリンで107カ国により採択されてから、わずか2年後に同条約が発効したことに喜びを示した。
エバーグレーズ国立公園、世界危機遺産に再登録
ユネスコによれば、米国のエバーグレーズ国立公園がこのたび、世界危機遺産に再登録された。同公園が危機遺産に初登録されたのは1993年。2007年に登録リストから外されたが、その後、環境の悪化が続き、米国が再登録を要請していた。
ダルフール:UNAMID、延長
安保理は決議を全会一致で採択し、ダルフールに展開する国連/AU合同部隊、UNAMIDの任期を1年延長した。同決議はUNAMIDに対するあらゆる攻撃を受容しがたいと非難した。
パキスタン、洪水で100万人に被害
国連の発表によれば、パキスタン北西部に3日間降り続いた豪雨により、大洪水が発生し、被害を受ける人びとが約100万人にのぼる。死者が290人を超え、負傷者が数百人を数える。
テロ対策実施タスクフォース委員長、インタビュー
ジャン=ポール・ラボルデ・テロ対策実施タスクフォース委員長はUNニュースセンターのインタビューに応じ、アフリカにおけるテロが最近、ますます組織犯罪と結びついているとの旨を指摘した。

2010年07月29日

水と衛生へのアクセスは人権、と総会が宣言
総会は賛成122、反対0、棄権41で、決議を採択し、世界の9億人がきれいな水を利用できないことに深い憂慮を示すとともに、安全な飲料水と衛生へのアクセスは人権であると宣言した。
事務総長、広島、長崎を訪問へ
潘基文事務総長は来月、日本を訪れ、国連事務総長として初めて、広島の平和記念式典に出席する。また広島の訪問前に、長崎にも訪れる。
太平洋諸国の糖尿病、深刻な問題
WHO(世界保健機関)によれば、太平洋諸国においては糖尿病が深刻な問題となっており、それに伴って、心臓病や脳卒中などの発生率も増加している。
中央ア、避難民へのアクセスを認める
中央アフリカ共和国はこのたび、同国北部のおよそ20万人の避難民へのアクセスを認めた。UNHCRは同国の決定に歓迎の意を表明。
リベリア:刑務所、開所
リベリアにおいて、最善の治安対策を施した刑務所と若者への職業訓練センターが開所。本日、UNMILの副代表から、サーリーフ大統領への譲渡式典が行われた。

2010年07月14日

ILO報告、「危機に瀕する若者の雇用」
国際労働機関(ILO)はこのたび「危機に瀕する若者の雇用」と題する報告書を発表。世界経済の低迷により著しく増えた若者の失業への緊急の取り組みの必要を訴えた。
2010年人道援助アピール、年央レビュー
ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、ニューヨーク国連本部で、人道援助アピール年央レビューを発表。同レビューによれば、国連およびパートナー組織は世界各地の人道危機への対応において、約5億ドルの資金不足に直面している。
貧困計測に新しい指標
オクスフォード大学のオクスフォード貧困人間開発イニシアチブ(OPHI)はこのたび、国連開発計画(UNDP)の支援の下、貧困レベルを計測する新指標を作成した。新指標の名称は「多元的貧困指標(MPI)」。今年10月発行のUNDP「人間開発報告」20周年記念号で特集され、今後、1997年以降使われてきた人間貧困指標に取って代わる。
さらなる進展、必要:レバノン特別調整官
4年前の安保理決議により、イスラエルとレバノンのヒズボラ勢力間の紛争は終息し、安定がもたらされたが、当事者たちはさらにコミットメントを実行に移していく必要がある。マイケル・ウィリアムズ特別調整官(レバノン担当)が安保理への非公開ブリーフィング後、記者団に語った。
キルギス:ユニセフ、子どもたちに安全な場所を提供
キルギスにおいて、ユニセフとパートナー組織は、最近の騒乱事態の影響を受ける子どもたちが遊んだり、カウンセリングを受けたりすることができるよう、安全な場所を提供するプロジェクトに着手した。

2010年07月13日

エイズ:UNAIDS、2010年報告
UNAIDSは本日、2010年のOutlook報告を発表。HIV治療を必要とするすべての人びとに治療へのアクセスを確保することで、2025年までに、1千万人の死者を減らし、毎年、百万人の感染を防ぐことができる、と報告は訴える。
気候変動:事務総長、不作為のコスト警告
気候変動資金調達に関する事務総長諮問グループはこのたびニューヨークで2日間会合を開催。同グループから、COP16前の最終報告提出に向けて、作業が順調に進んでいるとの報告を受けた潘基文事務総長は二人の共同議長と記者会見に臨み、気候変動への不作為のリスクに警告を発した。
イスラエル/レバノン:事務総長報告、発表
イスラエル・レバノンに関する安保理決議1701の実施状況に関する事務総長報告、発表。
報告によれば、近年、イスラエル、レバノン間で最も長期間にわたる安定期が続いた一方、2006年の紛争に終息をもたらした安保理決議1701はまだ十分に実施に移されていない。
西アフリカ情勢:特別代表、安保理に報告
Said Djinnit事務総長特別代表は安保理で西アフリカ地域の情勢を報告し、民族間の緊張やガバナンスをめぐる問題など、同地域の紛争の根源的問題が平和の定着におけるこれまでの成果を覆してしまうおそれがあるとの旨を述べた。
コンゴ:あらたな武力衝突、多数の避難民発生
コンゴ民主共和国の北キブ州において、同国政府軍と反政府勢力が軍事衝突し、約2万人が自らの村落を追われ、避難民となった。

2010年07月12日

ハイチ:地震犠牲者の高い人道ニーズ
国連はこのたび、「ハイチ地震対応―6ヶ月報告」と題する報告書を発表。報告によれば、同国において、今年1月の大地震の犠牲となった人々に対する人道ニーズは依然、高い。
ウガンダで爆弾テロ
ウガンダの首都カンパラで爆弾テロが発生し、70人以上が死亡した。潘基文事務総長は声明を発し、犯人を逮捕し、裁判にかけるよう訴えた。安保理議長もまた報道声明を発し、すべての国に対し、ウガンダ当局への協力を求めた。
国際刑事裁、バシル大統領に2件目の逮捕状
国際刑事裁判所は本日、スーダンのバシル大統領に対して、2件目の逮捕状を発行した。刑事裁はすでに戦争犯罪および人道に対する罪を問い同大統領に逮捕状を発行しているが、今回、ジェノサイド罪の容疑を追加した。
スレブレニツァ虐殺事件、追悼式典
15年前のスレブレニツァ虐殺事件の犠牲者追悼式典がニューヨーク国連本部で催された。潘基文事務総長は虐殺に関わった者たちが裁判にかけ、アカウンタビリティーを確保する必要を述べた。
エイズへの対応:25団体にレッド・リボン賞
UNAIDSは今年のレッドリボン賞をコミュニティー組織25団体に授与する、と発表した。ブルキナファソの囚人権利保護団体、ネパールの薬物使用者治療ケア団体などが選ばれた。

2010年07月09日

北朝鮮:安保理、議長声明
安保理は議長声明を発し、韓国の哨戒艦沈没を非難。声明はまた、韓国、および地域に対するさらなる攻撃を防止する必要を強調した。
スリランカ:事務総長、国連事務所周辺の正常化促す
潘基文事務総長はこのたび、スリランカ政府に対して、国連事務所の周辺の状況を正常化すべく、緊急の行動をとり、国連による活動継続を可能にするよう訴えた。
レバノン:安保理、平和維持兵の移動の自由求める
安保理議長は非公式協議後、報道声明を発し、レバノンに展開するUNIFILに対する最近の襲撃事件を強く非難し、平和維持兵の安全と移動の自由を確保するよう求めた。
キューバ:人権高等弁務官、政治犯釈放計画を歓迎
キューバがこのたび、52人の政治犯を解放する旨を発表。ピレー人権高等弁務官はこれを歓迎する意を表明し、この措置が同国における人権保護を進める一連の重要なステップの始まりとなるよう期待する旨を述べた。
西アフリカ:降雨の季節、洪水被害
西アフリカにおいて、降雨の季節が到来し、すでに洪水の被害が発生している。しかし、OCHAによれば、半年前、5億5千万ドルの援助資金拠出を求めたアピールに対し、現在、拠出された援助金はわずか3分の1程度に留まっている。

2010年07月08日

スリランカ:国連活動妨害、事務総長が非難
スリランカ国連事務所周辺の街頭デモによって、国連活動が妨害されている。潘基文事務総長は本日、スリランカ当局が国連事務所の正常な機能を守る責任を果していないとの旨を述べ、非難する声明を発した。
生物多様性:エドワード・ノートンさん、親善大使に
事務総長はこのたび、米俳優エドワード・ノートンさんを生物多様性に関する啓蒙活動を担う親善大使に任命した。事務総長はノートンさんが出演した映画のタイトルに言及し、世界がファイトクラブからピースクラブへと変わるよう手助けをしてほしいと希望を表明。
イラク:特別代表、爆弾テロを非難
イラクの首都バクダッドなどで、巡礼者を狙った一連の爆弾攻撃が発生し、多数の犠牲者がでた。メルケルト事務総長特別代表は声明を発し、これら爆弾攻撃を強く非難した。
国際刑事裁、DRCのディロ被告の公判停止
国際刑事裁判所の第1裁判部は本日、子ども兵士の徴用などで起訴、逮捕され、犯罪事実の確認後、昨年1月に公判がスタートした、トーマス・ルバンガ・ディロ被告(コンゴ民主共和国のコンゴ愛国者連合(UPC)の創設者兼代表)の公判手続きの一時停止を決定した。
レバノン:UNIFIL司令官、住民に対話呼びかけ
レバノンにおいて、UNIFIL軍事司令官は同国南部の人々に宛て公開書簡を送り、同地域のUNIFILの軍事活動に対する懸念事項などをめぐり、住民と平和維持兵たちとの対話を呼びかけた。

2010年07月07日

紛争下の文民保護:安保理、討論
安保理は本日、紛争下の文民保護についてテーマ別討論を行った。ホルムズ人道問題担当事務次長やピレー人権高等弁務官らが演説し、アカウンタビリティーが鍵を握るとして、人権/人道法違反を調査する常設委の設置を訴えた。
事務総長、イスラエル首相と会談
潘基文事務総長はニューヨーク国連本部で、ネタニヤフ・イスラエル首相と会談し、中東和平プロセスやガザ情勢などについて話し合った。
スリランカ:国連職員の安全への確約受ける
スリランカの国連事務所周辺での街頭デモのあと、ナンビアール国連事務総長官房長は、ニューヨークで、同国の国連大使と会談。同大使から国連職員の安全の確約を受けた。
ユネスコ、アフリカの教育援助訴え
明日の南アフリカでの教育サミット開催を前に、ユネスコは世界の援助資金拠出の不足によって、アフリカの3200万人の子どもたちの教育機会が奪われるとの旨を述べた。
ユネスコ:ハイチ文化遺産保護に向け会合
ユネスコの国際調整委員会はパリで会合を開き、今年1月の大地震で被害を受けたハイチの文化遺産保護のための措置について検討を開始した。

2010年07月06日

エリザベス英女王、総会演説
英女王、エリザベス2世が本日、およそ50年ぶりに総会で演説し、国連が達成した多くの業績を称えた。1957年の総会演説時、同女王は31歳だった。
スリランカ:街頭デモで国連事務所アクセス困難に
スリランカにおいて、同国政府閣僚が先導する街頭デモにより、国連事務所へのアクセスが困難な状態に陥った。デモは事務総長が先月設置した諮問パネルに反対し、解散を求めている。国連は声明を発し、強く抗議。
イスラエルがガザへの物資搬入拡大へ
イスラエルがガザへの物資搬入にさらに寛容な措置を講じたことについて、ロバート・セリー中東和平プロセス特別調整官はガザの再建と経済回復への長い道のりの始まりとなると歓迎の意を示した。
安保理:コソボ情勢、ブリーフィング
Lamberto Zannier事務総長特別代表は安保理でコソボ情勢を報告し、コソボ北部での最近の悲劇的な暴力事件により緊張状態が高まるなか、対話の必要を訴えた。
開発と平和:スポーツ特別顧問、南ア訪問
Wilfried Lemke事務総長特別顧問(開発と平和のためのスポーツ担当)は南アフリカを訪問し、Football for Hope祭典を含めて、サッカー・ワールドカップ関連のさまざまな草の根レベルの催しに参加する。

2010年07月02日

総会決議:女性組織を統合し、単一部局新設
総会は決議を全会一致で採択し、女性の地位向上部、特別顧問事務所(ジェンダー担当)、UNIFEM、INSTRAWの4つの女性組織を統合し、事務次長レベルの担当者が率いる単一の部局「UN Women」を新設した。
パキスタン:ラホールで自爆テロ
パキスタンのラホール市で自爆テロが発生して、40人以上が死亡し、数十人が負傷した。潘基文事務総長は声明を発し、犠牲者の遺族と政府、国民に哀悼の意を表するとともに、自爆テロを強く非難した。
キルギス:難民高等弁務官、訪問終える
グテーレス難民高等弁務官は昨日、キルギスへの2日間訪問を終えるにあたり、同国南部の民族衝突後の静穏を継続させ、和解努力を軌道に乗せるよう訴えた。
ニジェール:食料援助、拡大
ニジェールにおいて、世界食料計画(WFP)は現在、食料援助活動を拡大中。同国では、旱魃と穀物不作により、子どもの栄養不良が危機レベルに達している。
経済社会理事会、閣僚宣言
経済社会理事会は本日、一週間の年次ハイレベル会合を終えるにあたり、閣僚宣言を採択し、加盟国が女性/女児への投資を拡大する必要を訴えた。なお同理事会の実質会期は7月23日まで続く。

2010年07月01日

事務総長、ガボン大統領と会談
潘基文事務総長は本日、訪問先のガボン大統領と会談し、同国の腐敗との闘い、環境保護、さらに中央アフリカ情勢、赤道ギニアとの国境をめぐる対立問題などについて話し合った。
キルギス:国連、食料援助を急ぐ
キルギスタン南部において、武力衝突が発生し、その被害を受けて避難民となった多数の人々に対し、世界食料計画(WFP)は現在、引き続き、食料援助を急いでいる。
シエラレオネ:英国女性モデル、証言命令
シエラレオネ特別法廷は本日、英国女性モデルのナオミ・キャンペルさんに対し、テーラー元リベリア大統領の公判に関連して、今月開かれる紛争ダイヤに関する公判での証言を命令した。紛争ダイヤがキャンベルさんに供与されたとの疑惑について、検察官から事実関係に関する説明を求められる。
パレスチナ議員4人、東エルサレム強制退去命令
イスラエルがこのたびパレスチナ自治政府議員4人の東エルサレム強制退去を命令したと伝えられる問題について、ロバート・シェリー中東和平プロセス特別調整官は憂慮を表明。
親善大使、エイズと女性の問題訴え
スコットランド出身のロック・ミュージシャンでUNAIDS親善大使を務めるアニー・レノックスさんはこのたびUNニュースセンターのインタビューに応じて、女性とエイズ感染の問題の重要性を訴えた。

2010年06月30日

コンゴ:MONUC、安定化部隊へ
コンゴ民主共和国に展開するMONUCは明日から、その名称をMONUSCOとして、安定化部隊へと変容する。先月の安保理決議を受けた措置であり、新規の活動の展開ではない。
コートジボワール:UNOCI、任期延長
安保理は決議1933を全会一致で採択し、コートジボワールの安定を図る能力を拡大すべく、UNOCIのマンデートを拡大し、武装グループの監視や市民の保護を可能にするとともに、その任期を今年末まで延長した。
ジェレミー・レナーさん、アフガニスタン訪問
米俳優のジェレミー・レナーさんはこのたび、地雷除去への国連の取り組みに関する啓発活動の一環として、アフガニスタンを訪れた。5日間にわたる滞在中、高校教育プログラムへの参加や、地雷被害者と対話、地雷原を視察するなどした。
紛争下の性暴力防止ツールキット
国連はこのたび、紛争下の性暴力防止のための教育訓練冊子「紛争関連性暴力―平和維持活動における分析的インベントリー」を作成、発表した。効果的対応の10項目リスト含む。
安保理、UNDOF任期延長
安保理は決議1934を全会一致で採択し、中東における緊張状態は依然継続しているとして、国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)の任期を半年間延長した。

2010年06月29日

世界経済社会概況報告2010、発表
国連経済社会局は本日、世界経済社会概況報告2010を発表。報告によれば、世界経済危機で表出した深刻な脆弱さの克服は容易ではなく、国際金融、援助、貿易にかかわる制度の包括的な見直しが必要。
メディアにおける女性のマイナスイメージ
米女優のジーナ・デイビスさんは昨日、国連ニュースセンターのインタビューに応じた。テレビや映画などで女性が過度に性的に描かれたり、男性より劣った立場で描かれたりすることが多いのはMDGsの達成を損なうものであるとの旨を述べた。
欧州における人身売買:UNODC、報告書発表
UNODC(国連薬物犯罪事務所)は「欧州における性的搾取のための人身売買」報告を発表。報告によれば、人身売買は今や、欧州において最も収益性の高い不正ビジネスである。
アフガニスタン:国連車両襲撃受ける
アフガニスタンの首都カブールで今朝、UNAMAの車両が襲撃され、要員1人が死亡した。UNAMAは声明を発し、犯人を遅滞なく逮捕し、裁判にかけるよう訴えた。
法の支配:安保理、テーマ別討論
安保理は本日、法の支配に関する公開討論を行った。ミギロ副事務総長は演説し、世界が国境を超える組織犯罪、テロリズム、海賊など、国際の平和と安全に対する新しい脅威に直面するなか、法の支配を対応の中心に据える必要があるとの旨を述べた。

2010年06月25日

事務総長、G20参加へ
潘基文事務総長は今週末トロントで開催されるG20に出席し、世界の最も脆弱な人びとの苦境への懸念、貧困根絶とMDGs達成に向けた努力倍化の必要を訴える。
ブルンジ:人権特別報告者、暴力に警告
月曜日のブルンジ大統領選を前に、同国の人権を担当する独立専門家Akich Okola氏は、ジュネーブで声明を発し、最近の懸念すべき状況を指摘し、暴力と人権侵害が起こる可能性を警告した。
海賊対策:国連、裁判所を開設
国連薬物犯罪事務所(UNODC)とケニア政府はこのたび、ケニアの港湾都市モンバサに海賊行為で逮捕、拘置された容疑者たちを裁く法廷を設置した。同法廷には高度の治安対策が施されている。
グローバルコンパクト:サミット終了
ニューヨーク国連本部で開かれていたグローバル・コンパクト・リーダーズ・サミットが本日、終了した。参加した1200人を超える企業経営者たちは持続可能で内包的な世界経済のために努力を拡大する決意を述べた。
ギニア:事務総長、大統領選の平和的実施促す
ギニアで日曜日に行われる大統領選について、潘基文事務総長は同国の人びとと諸機関に対して、平和的で信頼できる選挙実施を促した。

2010年06月24日

グローバルコンパクト:サミット開催
グローバル・コンパクト・リーダーズ・サミットがニューヨーク国連本部で開催。潘基文事務総長は席上演説し、企業経営者たちに対し、世界経済の成長のため、開発途上国への投資を訴えた。
エルサレム市:入植地拡大
エルサレム市がこのたびシルワン地区の既存住宅破壊、入植住宅建設拡大の計画を進めたとの報を受け、潘基文事務総長は国際法に反するものだとし、深い懸念を表明した。
キルギス:安保理で、事務次長補報告
フェルナンデス=タランコ政治問題担当事務次長補は安保理で、キルギス情勢について、非公開ブリーフィングし、同国における民族間の緊張、暴力発生の噂が執拗に続いていることを指摘。また、故郷に戻りはじめた難民と避難民に安全が保証されなければならないとの旨を訴えた。
HIVに関するグローバル委、設立
国連開発計画(UNDP)はこのたび、UNAIDSの支援を受け、HIVと法に関するグローバル委員会を設立した。エイズの予防、治療、ケアへの普遍的アクセスに関連し、法的環境の果す役割について情報収集、共有をめざす。
シャラポワ選手、ベラルーシへ
テニス選手でUNDP親善大使のシャラポワさん、ベラルーシ訪問へ。1986年のチェルノブイリ原発事故が起こった地域で進む青年支援プロジェクトを視察する。

2010年06月23日

MDGs進捗状況:年次報告、発表
ミレニアム開発目標(MDGs)に関する年次報告、発表。報告によれば、世界的な経済低迷にもかかわらず、MDGsの達成に向けた歩みは進んでいる。しかし、2015年までの達成のためには、その歩みはあまりにも遅く、努力の倍化が必要。
世界薬物報告、発表
国連薬物犯罪事務所(UNODC)、「世界薬物報告2010」を発表。報告によれば、アンフェタミン類などが選択薬となる傾向が拡大している。また、先進国での薬物使用は安定化しているが、途上国における使用が増えている。
MDGs:アドボカシー・グループ
潘基文事務総長は本日、MDGsの達成に向けて、世界の支援を拡大すべく、著名人で構成するアドボカシー・グループを立ち上げるとの旨を発表した。
世界で携帯急増:ITU報告
国際電気通信連合(ITU)によれば、2006年から昨年にかけて、固定電話は減少する一方で、携帯電話の普及が拡大し、世界全体で、20億件近い契約(その大半は開発途上国)が記録された。
ニジェール:食料危機への対応必要
ニジェールにおいて、旱魃の長期化と穀物不作によって、深刻な食糧不足が生じている。ホルムズ人道問題担当事務次長はUNラジオに出演し、ドナーに対し、早急な対応を求めた。

2010年06月22日

スリランカ:人権侵害、専門家パネル
潘基文事務総長はこのたび、昨年終結したスリランカ内紛における人権侵害のアカウンタビリティーの問題に関する専門家パネルを設置した。3人で構成されるパネルは事務総長に助言する。
国連総会、平和維持活動に関する討論
ブラヒミ報告(2000年)から10年。国連総会は本日、「国連平和維持活動―将来の展望」を題した、テーマ別討論を行った。現在、世界の4大陸において、16件の活動が展開し、12万4000人が従事する。
キルギス:治安情勢悪くも、多数難民に援助届く
OCHAによれば、キルギス南部の治安はいまだ確保できず援助活動にとっては厳しい状況が続いているが、国連援助諸機関は多数の避難民や難民に援助物資を届けている。
UNESCO:ハイチ特使、任命
UNESCOはこのたび、カナダ総督のミシェル・ジャン氏をハイチ特使に任命した。同氏はハイチで生まれたが、その後、子ども難民として同国を離れた。
UNRWA、深刻な資金不足
UNRWAのグランディ事務局長はこのたび、活動資金が1億300万ドル足りず、この状態が続けば、教員や医者、保健衛生職員、などの給与の支払いが不可能になると警告を発した。

2010年06月17日

ガザ:イスラエル封鎖緩和への動きを歓迎
イスラエルはこのたびガザへの民生物資の搬入を容易にすべく、封鎖措置の緩和を決めた。潘基文事務総長は、この決定がガザのニーズを満たす方向に向けた確実な一歩であるとの旨を述べ、歓迎の意を表明した。
「犯罪のグローバル化」報告、発表
薬物犯罪事務所(UNODC)は本日、「犯罪のグローバル化」と題する報告書を発表し、世界の犯罪市場に関する初評価を行った。なお国連総会は本日、本会合を開催し、組織犯罪について討論。
スリランカ:パスコー事務次長、訪問終える
リン・パスコー政治問題担当事務次長はスリランカへの2日間の訪問を終えるにあたり、記者団に対し、紛争の傷跡は癒すには、政治的解決を通じて、人びとの不満や分裂を解消する必要があるとの旨を述べた。
キルギス:難民・避難民が増加
先週から騒乱が続くキルギス南部から流出する避難民、難民が増加。UNHCRによれば、約30万人が国内避難民となり、10万人が隣国ウズベキスタンに難民として逃れている。
MDGs:UNDP、新報告を発表
国連開発計画(UNDP)はこのたび、「MDGs達成に必要なこと 国際評価」を発表。ミレニアム開発目標(MDGs)の達成のため、必要とされる戦略を明らかにする。

2010年06月15日

事務総長、キルギス指導者と電話会談
潘基文事務総長は本日、キルギス臨時政府を率いるオトゥンバエワ氏と電話会談し、同国南部の危機事態について話し合った。また、これとは別に、ロシアのラブロフ外相とも電話会談し、騒乱に憂慮を表明。
難民の自発的帰還が昨年、最低レベルに
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は本日、「2009年グローバルトレンド報告」を発表。報告によれば、2009年に祖国に自発的帰還した難民の数は落ち込み、この20年で最も低い。
アフリカ3カ国への食料空輸停止
世界食糧計画(WFP)はドナーからの資金援助の不足によって、明日から、ギニア、シエラレオネ、リベリアのアフリカ3カ国への食料空輸の停止を余儀なくされる。
中東:安保理、月例報告
ロバート・セリー中東和平プロセス特別調整官は安保理公開会合で月例報告。最近のガザ支援船団の捕獲事件がガザ情勢の根本的変化の必要を浮かび上がらせたとの旨を述べた。
キプロス:UNFICYP、任期延長
安保理は決議1930を賛成14、反対1(トルコ)で採択し、国連キプロス平和維持軍(UNFICYP)の任期を2010年12月15日まで半年間延長した。

2010年06月14日

キルギス:国連、難民支援へ
キルギスタン南部から、多数の難民が民族間衝突を逃れてウズベキスタンに流出。国連援助諸機関は現在、現地に緊急援助物資および要員を送りはじめている。
パスコー事務次長、スリランカへ
パスコー政治問題担当事務次長は今夜、スリランカに向けてニューヨークを発つ。2日間の訪問中、同国大統領や政府高官、野党、タミル指導者、メディア、市民社会の代表らと会合をもつ。
国際刑事裁:見直し会議、侵略の定義に合意
ローマ規程見直し会議はウガンダのカンパラで2週間に及ぶ会期を終えた。成果のひとつとしては、侵略罪の定義についての合意があげられる。侵略の罪に関する管轄権の実施については、2017年見直し会議での検討を待つ。
MDGs:サッカー選手、貧困根絶訴え
サッカー選手のドログバさんとジダンさんがUNDPの親善大使として、世界の貧困根絶を訴えるテレビ公共広告、スタート。サッカー・ワールドカップの開催期間中、放映される。
国際平和デー、100日前カウントダウン
国際平和デー(9月21日)に向けて、潘基文事務総長は本日、100日前カウントダウンを宣言。今年のスローガンは「平和=未来」で、若者と開発に焦点をあてる。

2010年06月11日

ダイス・元スイス大統領、総会議長に
国連総会は本日、スイスのダイス元大統領を次期議長に選出。今会期のアリ・トレキ議長の後任として、9月に始まる第65回総会の議事進行をとりしきる。
ICC検察官、安保理に報告
国際刑事裁判所のモレノ=オカンポ検察官は本日、安保理でブリーフィング。スーダンのダルフールにおいて、同国政府の支援のもと、市民への襲撃が継続し、多数の避難民が発生し、女性に対する性暴力が広範に行われているとの旨を述べた。
サッカー・ワールドカップ開幕
南アフリカでサッカー・ワールドカップ開幕。開幕式典に出席した潘基文事務総長は本日、UNラジオに対し、アフリカ大陸にとって偉大な瞬間であり、人類の勝利であると述べた。
キルギスで民族間衝突
キルギスのオシュ州で民族間衝突が起こり、少なくとも23人が死亡し、300人以上が負傷。潘基文事務総長は声明を発し、静穏の回復、法の支配の尊重を求めた。
グアテマラ:暴風雨の被害者への支援呼びかけ
グアテマラにおいて、熱帯低気圧による暴風雨の被害者を支援すべく、国連諸機関およびパートナーは国際社会に対し、1450万ドルの資金拠出を訴えた。

2010年06月09日

安保理:対イラン制裁決議
安保理は本日、決議1929を賛成12、反対2(ブラジル、トルコ)、棄権1(レバノン)で採択し、4度目の対イラン制裁を決定。ウラン濃縮活動の停止や、核計画をめぐる問題の平和的解決を要求している。
事務総長:ブルンジを訪問
潘基文事務総長、ブルンジを訪問。本日、首都ブジュンブラに到着した際に発言し、過去数十年にわたる民族紛争を終わらせ、平和の定着と再建をすすめる同国の人々を祝した。
コンゴ:特別報告者3人、警察長官停職を歓迎
コンゴ民主共和国において、人権活動家が先週、殺害された事件に関連して、数人の警官が逮捕され、警察庁長官が停職処分を受けた。裁判外処刑や表現の自由、人権活動擁護家に関する国連人権特別報告者3人は共同声明を発し、これらの措置に歓迎の意を表明した。
キプロス:UNFICYPに関する事務総長報告、発表
UNFICYPに関する事務総長報告、発表。報告において、潘基文事務総長は、同国の統一を目指す交渉をすすめるうえで、トルコ、ギリシャの両系住民の間に、社会、文化、スポーツなどの関係を築くことが有効であるとの旨を述べた。
児童労働に反対する世界デー
6月12日は児童労働に反対する世界デー。サッカー・ワールドカップを前に、国際労働機関(ILO)は、「ゴールをめざして、児童労働に終止符を」と呼びかける。

2010年06月08日

ワールドカップで貧困削減へ
潘基文事務総長はサッカー・ワールドカップ開幕に先立ち、本日、ヨハネスブルグ(南アフリカ)に到着。「平和のためのスポーツ」の晩餐会で演説し、スポーツの統合力を強調するとともに、ミレニアム開発目標の重要性を訴えた。
UNHCR:リビアが活動中止を要請
UNHCRはこのたび、リビア当局から同国での活動を中止し、現地事務所を閉鎖するよう要請を受けた。閉鎖要請の理由について、同国からの説明はない。
ケニア:人権高等弁務官、特別法廷の設置を促す
ナビ・ピレー国連人権高等弁務官は本日、ケニア政府に対し、2007年12月の選挙後の騒乱時に起きた多数の人々の殺害、レイプなどの犯罪事件を裁く特別法廷の設置を促した。
グアテマラ:不罰に反対する国際委支援促す
グアテマラの不罰に反対する国際委員会(CICIG)のカルロス・カストレサナ委員長が昨日、辞職を表明。これを受けて、潘基文事務総長はグアテマラ当局に、同委の活動を全面的に支援するよう求めた。
世界海洋デー
潘基文事務総長は、世界海洋デー(6月8日)に寄せてメッセージを発出。世界中の国と人々が海洋の価値を認め、人類の活動による海洋汚染を防ぐことの重要性を訴えた。

2010年06月07日

事務総長、出産関連死に終止符を
潘基文事務総長は訪問先のワシントンで、女性の出産に関する国際会議に出席し、出産時の女性の死亡をなくすため、協調的努力が必要であるとの旨を述べた。
IAEA事務局長、イランに行動求める
IAEAの天野事務局長はウィーンで開かれた理事会で冒頭演説し、イランの核開発プログラムはその軍事的側面の可能性から特別なケースであるとして、同国に対し、国際的義務の完全遵守のために行動をとるよう求めた。
ワールドカップ参加チーム、エイズ母子感染防止訴え
南アフリカで今週はじまるサッカー・ワールド・カップに参加する9チームがHIV/エイズの母子感染を防止し、HIVに感染した母親の健康を維持するキャンペーンを後押しする。
アフガン:子ども120万人にポリオ予防接種
WHOはこのたび、アフガニスタンの子どもたち120万人以上にポリオ予防接種を行った。ポリオが発生した隣国タジキスタンにおいては、先月、100万人を超える子どもたちに予防接種を終えた。
北朝鮮:安保理、専門家パネルの任期延長
安保理は決議を全会一致で採択し、朝鮮民主主義人民共和国の制裁監視専門家パネルの任期を一年間延長するとともに、同パネルに対し、中間報告を11月12日までに提出するよう要請した。

2010年06月04日

6月5日は世界環境デー
潘基文事務総長は、世界環境デー(6月5日)を記念してメッセージを発し、地球上の多くの種が絶滅の危機に瀕しているとして、生物多様性の保護の必要を訴えた。
ハイチ:安保理、警官増強
安保理は決議1927を全会一致で採択し、憲章第7章の下、国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)に従事する警察官を680人増員した。これにより、同ミッションのUNPOLの警察官総数は4391人となる。
アフガン:平和会議、3日間の話し合い終える
アフガニスタンの首都カブールで、3日間にわたり、女性300人を含め、1600人が参加して行われた平和会議が終了した。潘基文事務総長は、同国の紛争終結と安定回復に向けた重要な一歩であるとして、政府と国民に祝福のメッセージを送った。
哨戒艦沈没:韓国、安保理に協議要請
韓国は本日、安保理に書簡を送付し、哨戒艦の沈没事件に関する協議を行うよう正式要請。先月、韓国は自国の哨戒艦沈没(兵士46人死亡)が北朝鮮の魚雷攻撃によるものであるとする国際調査報告を発表していた。
ミャンマー、破傷風、撲滅宣言
ミャンマー、破傷風撲滅宣言。ユニセフがこれまで、すべての妊娠中の女性に、破傷風の予防接種を行っていた。東アジア地域で、破傷風撲滅が宣言されたのは、ベトナムに次いで2番目。

2010年06月03日

コンゴ:人権活動家、殺害
コンゴ民主共和国のキンシャサにおいて、昨夜、活発な人権活動家として知られるフロリベルト・チェベヤ・バヒジレ氏の死体が発見された。潘基文事務総長、ピレー人権高等弁務官らは、迅速かつ徹底した調査を呼びかけた。
エコシステム修復が雇用を創出、とUNEP
UNEPはこのたび、「死んだ惑星、生きた惑星:持続可能開発のための生物多様性とエコシステムの修復」と題する報告を発表。報告によれば、森林や湖など、エコシステムの修復が富や雇用の創出につながり、貧困根絶に資する。
人権報告者、裁判外処刑への調査の必要を訴え
アルストン人権特別報告者(裁判外処刑担当)はこのたび、人権理事会に年次報告を提出。本日、同報告者は、各国における裁判外処刑への国内的調査が不十分な場合、国際調査の必要があると指摘した。
コートジボワール:安保理で情勢報告
安保理は本日、コートジボワール情勢について、チョイ事務総長特別代表から報告を聴取した。報告によれば、同国において、政治的こう着状態が継続し、その結果、緊張状態が高まり、正常化努力に影響が及んでいる。
食料価格下がる:FAO
FAOはこのたび食料概況報告を発表し、今年前半の5ヶ月間、主要食料の国際価格が下がったと報告した。主に、穀物と砂糖の価格の大幅下落による。

2010年06月02日

人権理事会、ガザ調査団派遣へ
人権理事会は本日、決議を賛成32、反対3、棄権9で採択し、ガザ支援船団へのイスラエルの行動を強く非難し、国際独立調査団を派遣することを決めた。
人権特別報告者、標的殺害に憂慮
アルストン人権特別報告者(裁判外処刑担当)はこのたび人権理事会に報告書を提出し、”Targeted killings”の慣行が裁判外処刑の防止をめざすルールや生命の権利を阻害するとして、憂慮を表明した。
がん患者、2030年までに2倍へ:WHO
WHOのがん研究機関はこのたびオンライン情報源、GLOBOCAN2008を立ち上げた。それによれば、がん患者、およびがんによる死亡者が2030年までに2倍になる見込み。
アニー・レノックスさん、UNAIDS大使に
スコットランド出身のロック・ミュージシャン、アニー・レノックスさんがこのたび、UNAIDSの親善大使に任命された。HIVに感染する女性や女児に関する啓発活動を行う。
国際司法裁判所の判事選出、9月9日に
国際司法裁判所のトーマス・バーゲンソール判事の辞任によって生じる空席を埋めるため、安保理と総会は9月9日に選挙を実施し、後任の判事を選ぶ。安保理が決議1926を全会一致で採択して決めた。

2010年05月28日

国連平和維持要員デー
5月29日は国連平和維持要員デー。本日、ニューヨーク国連本部で記念の式典が行われ、世界の4大陸に展開する16の平和維持活動の12万4000人の要員たちの献身と勇気に敬意を表した。
NPT再検討会議、終了
NPT再検討会議が本日、終了。核兵器5カ国の核兵器撤廃への決意を再確認するとともに、国連後援のもと、中東非核化国際会議を2012年に開催するよう求めた。
コンゴ:MONUC、安定化部隊へ
安保理は決議1925を全会一致で採択し、MONUCの任期を2010年6月30日末まで延長するとともに、同国における新しい局面に鑑みて、7月1日付けで、その名称を国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(United Nations Organization Stabilization Mission in the Democratic Republic of the Congo=MONUSCO)とし、2011年6月30日まで展開させることを決めた。
パキスタン:人権特別報告者、宗教少数者の安全呼びかけ
パキスタンのラホールにある宗教施設において、アフマディと呼ばれる信者たち約70人が殺害された。国連人権特別報告者3人は共同声明を発し、同国政府に対し、宗教少数者の安全を図るため、すべての措置を講じるよう訴えた。
ハイチ大地震、国連デジタルアーカイブ
ハイチ・オーラル・ヒストリー&ビジュアル・アーカイブ、立ち上げ。今年1月のハイチ大地震の被害状況や国連要員の活動の記録を収蔵したウェブサイトが一般に公開された。

2010年05月26日

2010年世界経済情勢/見通し刊行
国連経済社会局はこのたび、2010年世界経済情勢および見通しを刊行。同報告によると、不況から世界経済が緩やかに回復しつつあるものの、未だに雇用状況が十分に改善されてはいない。
キプロス:事務総長、再統一に向けた対話再開を歓迎
キプロスのギリシャ・トルコ両系住民の指導者が会談。北キプロスで先月エロール大統領が新たに就任して以来、初めての会談となる。潘基文事務総長は統合に向けた交渉の再開を歓迎する意向を表明。
MINURCAT撤退:チャド政府、市民の安全を再保証
チャドのデビ大統領は本日、ホルムズ人道問題担当事務次長と会談し、年末のMINURCATの活動終了に伴い、援助活動家を含めた文民保護に責任を持つと述べるとともに、国際社会による支援の必要性を訴えた。
コートジボワール:事務総長報告、発表
UNOCIに関する事務総長報告、発表。コートジボワールのすべての当事者に対して、停滞する選挙プロセスの回復、紛争の根本的原因への対応などを図るよう求めた。
CTBT:新たに2カ国が批准
中央アフリカ共和国とトリニダード・トバゴが本日、包括的核実験禁止条約(CTBT)を批准し、総締約国が153カ国になった。残る発効要件国は9カ国(中国・エジプト・北朝鮮・インド・インドネシア・イラン・イスラエル・パキスタン・米国)。そのうちインドネシアは5月3日に批准プロセスを開始した旨を発表。

2010年05月25日

子どもの権利条約選択議定書:採択10周年
国連はこのたび、子どもの人身売買/ポルノ、および武力紛争下の子ども保護に関する2つの選択議定書の採択10周年を記念し、大々的なキャンペーンを開始。潘基文事務総長は本日、ニューヨークのユニセフ本部での式典に参加し、未だ世界各地で、多くの子どもたちが不当な扱いを受けている現状に憂慮を表明し、2012年までに全ての国家が選択議定書を批准するよう訴えた。
MINURCAT:安保理、終了期限を採択
安保理はこのたび、決議1923を全会一致で採択し、今年12月31日までにチャドと中央アフリカに展開するMINURCATを終了することを決めた。今週中にも同部隊の撤退がスタートする予定。
カンボジア法廷:資金拠出誓約会議
ニューヨーク国連本部で、カンボジア国際法廷・資金拠出誓約会議が開催された。潘基文事務総長はドナーに対し、同裁判所への緊急資金を提供するよう訴えた。
イラク:特別代表、安保理報告
メルケルト事務総長特別代表、安保理会合でイラク情勢報告。同国において、国家行政が安定したものとなるには、広範な連立政権の樹立がより良い選択肢であるとの旨を述べた。
ジンバブエ:国連、子どもたちへの麻疹対策を支援
ジンバブエはこのたび、国連の支援のもと、生後6ヶ月から14歳までの子どもたち約500万人を対象として、大規模な麻疹対策キャンペーンを開始。予防接種だけではなく、ビタミンAの供給にも取り組む。

2010年05月21日

ソマリア国際会議、事務総長出席へ
潘基文事務総長が本日、トルコ入り。首都イスタンブールで明日スタートする、ソマリア和平に関する国際会議に出席する。同会議は国連とトルコ政府の共催。
特別代表、子どもと武力紛争に関する報告を刊行
ラディカ・クマラスワミ特別代表は本日、子どもと武力紛争に関する年次報告書を刊行。同報告書では初めて、過去5年間に子ども兵を徴兵したフィリピン、ミャンマー、ダルフール、コンゴ民主共和国、コロンビアなどの軍隊と反政府勢力を特定して公表した。安保理は来月、公開討論を開き、この報告書をとりあげる。
人権高等弁務官、同性愛カップルの処罰に懸念
マラウィでこのたび同性愛カップルに14年の禁固刑が科されたことについて、ピレー人権高等弁務官が地域に悪しき前例をつくるとして、懸念を表明。
WHO、更なる麻疹対策の必要性を訴え
ジュネーブで第63回世界保健総会が開催されるなか、WHOは麻疹の流行に懸念を表明。2008年以降、麻疹対策の資金が十分ではなく、政治的関心が欠けているとして、その改善を訴えた。
スリランカ洪水被害:国連、政府支援
スリランカにおいて、一週間の豪雨に続いて洪水が発生し、およそ50万人が被害を受け、少なくとも20人が死亡した。国連諸機関はスリランカ政府の救済活動を支援している。

2010年05月20日

ダルフール:安保理で情勢報告
UNAMIDのガンバリ代表は、安保理にスーダン・ダルフールに関する事務総長報告を提出し、現状報告を行った。ある程度の進展はみられるものの、政府と反政府勢力の衝突は続き、多数の民間人が死傷し、避難民となっていることや援助活動家が襲撃にさらされているとの旨を述べた。
韓国哨戒船の沈没調査結果に憂慮:事務総長
韓国の哨戒艦の沈没原因が「北朝鮮の魚雷による爆発の結果」であるとの調査結果がでたことを受けて、潘基文事務総長は調査報告で述べられた事実は深く深刻な憂慮を表明。
人間の安全保障:総会、討論行う
国連総会は本日、人間の安全保障に関する非公式パネル討論を行うとともに、ミレニアム・サミットのフォローアップ実施との議題のもと、本会合を開催した。潘基文事務総長は席上演説し、世界の人びとの保護およびエンパワーメントが各国政府の行動のベースとならなければならないと訴えた。
アフガン南部の不穏に国連は揺るがず、と特別代表
スタファン・ミスツラ事務総長特別代表は本日、アフガニスタン南部を訪れて、情勢視察。国連は地域でのプレゼンスに全力で取り組む決意であり、不穏情勢に揺るがないとの旨を述べた。
キルギスタン:事務総長、騒乱に憂慮表明
キルギスタン南部において最近、民族間の衝突事件が発生し、少なくとも2人が死亡した。潘基文事務総長は声明を発し、憂慮を表明、静穏と自制を呼びかけた。

2010年05月19日

安保理、アフリカ討議
安保理は本日、アフリカにおける平和と安全について討議した。なかでも、「アフリカの角」とコンゴ民主共和国で続く緊張状態や不穏情勢に焦点が当てられた。
コンゴ:国連、土砂崩れの犠牲者救出を急ぐ
コンゴ民主共和国東部の北キブ州において、洪水による土砂崩れが発生し、多数の犠牲者がでた。MONUCの平和維持兵たちは現地で犠牲者の救出を急いでいる。
人道援助:ハイチ以外にも資金を
ホルムズ人道問題担当事務次長は昨日、ジュネーブで発言し、世界の関心は今年ハイチに集中したが、他の地域の危機事態にも目を向け支援を提供する必要があるとの旨を述べた。
国連車両運転中の携帯電話、禁止
潘基文事務総長は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、路上の交通安全確保のため、国連車両運転中の携帯電話の使用を一切禁止とする旨を述べた。今年3月、総会は2011年から2020年を路上の安全のための行動の10年と宣言した。
イラク:WFP、労働と現金の交換プログラムを開始
イラクにおいて、世界食糧プログラム(WFP)は食料と現金プログラムをスタート。食料を入手するのが困難な状況下で、人々が食料購入金を稼ぐのを手助けする。

2010年05月12日

ソマリア:今月、グローバル会議開幕へ
今月22日からトルコの首都イスタンブールでソマリア問題に関するグローバル会議が開催される。アブダラ国連事務総長特別代表(ソマリア担当)は本日、安保理の会合で、ソマリアへの軍事的・政治的・人道的な支援を訴えた。
ハイチ:WFP、食糧と労働交換プロジェクトで拡大
シーランWFP事務局長は本日、2日間のハイチ訪問を終え首都ポルトープランスで総括。ハイチが再建に向かって歩みを進めるなか、WFPが食糧と労働交換プロジェクトを拡大していく旨を述べた。
中央ア・チャド:安保理、MINURCATの期限延長
安保理は本日、決議1922を全会一致で採択し、MINURCATの活動期限を5月26日まで2週間延長。また今月の事務総長勧告を受け、そのマンデートの改訂、チャドに展開する平和維持兵の規模削減の可能性について徹底した調査を継続する。
モンゴル:国連諸機関、パートナー、資金拠出を訴え
国連とパートナー組織は本日、厳しい冬と夏の旱魃により被害を受ける約80万のモンゴル人に対する支援金1,800万ドルの拠出を訴えた。
事務総長、国連とカナダ関係の重要性を強調
オタワを訪問中の潘基文事務総長はカナダの国連協会で演説し、同国と国連の関係の重要性をあらためて強調した。特に、同国がG8とG20サミットのホスト国を務めること触れ、両者の関係強化を訴えた。

2010年05月11日

FAO、世界的飢餓を懸念、オンラインでの取組み開始
FAO、10億人飢餓撲滅プロジェクトのホームページ http://www.1billionhungry.org/ を立ち上げた。ホームページには一分間のビデオが掲載され、英国の俳優ジェレミー・アイアンズさんが世界の10億人が飢える現状に怒りを表現する。視聴者は請願に登録し、政治家たちに行動を要求できる。
ハイチ:国連とパートナー、選挙支援を約束
来年2月実施の大統領選やその前に予定される議会選に向けて、昨日、ポルトープランスで、国連、ハイチ政府、CARICOM、OAS、EU、ブラジル、カナダ、米国で構成するタスクフォース初会合が開催され、国際支援のあり方を協議。
ダルフール:UNAMID兵士、自衛行動の強化へ
UNAMIDのガンバリ代表はこのたびUNラジオのインタビューに応じ、ダルフールに展開する同ミッション要員保護の一義的責任はスーダン政府にあるとしたうえで、平和維持兵たちは攻撃から身を守るためにより強力な手段に訴える方向である旨を述べた。
イラク自爆テロ:事務総長、強い非難声明
イラクで昨日、一連の自爆テロが発生し、一般市民を中心に、100人以上が死亡し、多数の負傷者がでた。潘基文事務総長は、非難声明を発し、国連がイラクの人々との連帯を重視する立場を訴えた。
IAEA、NPT再検討会議で演説
国際原子力機関(IAEA)の天野事務局長は、NPT再検討会議で演説し、10~25ヶ国が発電目的として核の利用を検討している状況を報告した。IAEAは現在、条約の履行状況の監視だけではなく、核の利用を検討する国々に対し、様々な要因の評価など支援を提供している。

2010年05月10日

イスラエル・パレスチナ:近接交渉スタート
潘基文事務総長は昨夜、声明を発し、米国の仲介により実現したイスラエル・パレスチナ間の交渉再開に向けた動きを歓迎するとともに、両者の関係が進展するよう期待を表明した。
WHO報告書、新生児のケアを優先課題へ
世界保健機関(WHO)はこのたび、「世界保健統計2010」を刊行。同報告書によると5歳以下で死亡した乳幼児の約40%が、生後1ヶ月以内に栄養不足やマラリヤなどの疾病により死亡している。
ブルンジ:安保理、討議
チャールズ・ペトリ事務総長代表、安保理でブルンジ情勢報告。大統領選など、来る国内選挙の実施を通して、同国が地域において平和と民主主義の規範を示す好機であるとの旨を述べた。
ダルフール:国連・AU、スーダン政府、平和維持兵の安全を協議
UNAMIDの平和維持兵が先週金曜日、ダルフール巡回中に武装勢力による襲撃を受け2人が死亡し、3人が重傷。本日、国連、AU、スーダン政府の3者間会合がエチオピアの首都アディスアベバで行われ、平和維持兵の安全について話し合った。
UNDP総裁、タンザニアを訪問
先週の土曜日からタンザニアを訪問中のヘレン・クラークUNDP総裁は本日、同国財務大臣と会談し、HIV/エイズ感染、女性のエンパワーメント、子どもの初等教育などMDGsの達成状況について話し合った。

2010年05月06日

第2次大戦65周年:国連総会、特別記念会合
国連総会は本日、第2次世界大戦終了65周年を記念して、特別記念会合を開催。潘基文事務総長は演説し、NPT再検討会議に世界各国が参集するなかでの開催は会合の趣旨にふさわしいとの旨を述べた。
アジア太平洋経済社会概況報告
ESCAP事務局長は本日バンコクで、「2010年アジア太平洋経済社会概況報告」を発表した。報告は、アジア太平洋諸国政府が社会プログラムへの支出を増やし、成長の利益を世界金融危機の影響を受ける人びとに還元する必要を訴える。
ブルキナファソ:農村女性に電気発動機を提供
ブルキナファソにおいて、国連の支援のもと、農村女性たちに電気発動機を提供するパイロットプログラムが国家レベルで採用される。これによって、農村で生活する女性たちは家事労働に費やす時間を、教育、育児、保健衛生ケアなどに振り向けることができる。
コンゴ民主共和国:国連平和維持兵、フェリーで住民支援
コンゴ民主共和国のマニエマ州東部において、120人の住民を乗せてコンゴ川を渡っていた伝統的な木製の小船が転覆し、住民数十人が死亡。現在、MONUCがフェリーを使って住民たちを運んでいる。
ナイジェリア大統領、死去
ナイジェリアのウマル・ヤラドゥア大統領、死去。潘基文事務総長は声明を発し、深い悲しみを表明。また同大統領の遺族、同国政府に対し、哀悼の意を示した。

2010年05月05日

ネパール:安保理討議
安保理、ネパール情勢に関する討議。ランドグレン事務総長特別代表が現状報告。また、ネパール大使が席上発言し、国連の支援に謝意を示すとともに、同国政府としては、5月15日に任期切れを迎えるUNMINのマンデートの4ヶ月間更新延長を望んでいるとの旨を述べた。
ミャンマー:特別報告者、透明な選挙の実施訴え
ミャンマー政府登録の期限が迫るなか、Tomas Ojea Quintana人権特別報告者は声明を発し、同国政府に対し、来る選挙の実施にあたり透明性と包括性を確保するとの約束を守るよう訴えた。
ソマリア:国連幹部、子ども兵士禁止訴え
クマラスワミ事務総長特別代表(武力紛争と子ども担当)とレーク・ユニセフ事務局長はこのたび共同声明を発出。ソマリアで子ども兵士が増加する傾向に憂慮を表明し、子ども兵士徴用の慣行の即時停止を促した。
ジンバブエ:麻疹の拡大阻止へ、予防接種
ジンバブエにおいて昨年の9月の麻疹発生以降、子どもたちの予防接種が行われているが、依然として、感染が拡大している。このたび、約500万人の子どもたちの予防接種のため、国連中央緊急対応基金(CERF)から560万ドルが捻出されることとなった。
NPT再検討会議、3日目
NPT再検討会議、3日目。本日、ニューヨーク国連本部で、核開発競争拡大を描いたドキュメンタリー「ゼロへのカウントダウン」上映。潘基文事務総長は上映会で冒頭挨拶し、すべての国に対し、核軍縮と不拡散を達成すべく、大胆な行動をとるよう訴えた。

2010年05月04日

NPT再検討会議2日目:事務総長、平和市長会議に出席
NPT再検討会議、2日目。約40ヶ国の代表が本日、中東、イラン、北朝鮮軍縮に向けた具体的手段、核の平和利用などについて演説する予定。一方、潘基文事務総長は143ヶ国3,880都市の代表が参加する平和市長会議に出席し、核兵器の不拡散と軍縮の重要性を繰り返し訴えた。
インドネシア、CTBT批准
インドネシアはこのたび、包括的核実験禁止条約(CTBT)への批准を表明。これにより、残る発効要件国は8ヵ国(中国・エジプト・北朝鮮・インド・イラン・イスラエル・パキスタン・米国)となった。
ユニセフ親善大使、ギニアで支援活動
ユニセフ親善大使を務める米女優ミア・ファローさんは明日、ギニアに向けて出発する。近年の政情や経済不安に脅かされている同国に対する母子保健支援の拡大を訴える。
中央ア・チャド:事務総長報告
国連中央アフリカ・チャド・ミッション(MINURCAT)の活動に関する事務総長報告発表。報告において、事務総長は、チャド政府からの要請に応じ、ミッションの大幅削減計画を提示した。
イエメン:WFP、食料援助へ拠出金を求める
WFPは本日、イエメンに対する支援食料の深刻な不足を訴え、ドナーに対し、資金拠出を訴えた。現在、2010年に必要とされる1億300万ドルのうち、7,530万ドルが不足。このままでは、食料備蓄が8月には完全に枯渇する。

2010年04月29日

NPT再検討会議、開催へ
5月3日からNPT再検討会議が開催される。議長を務めるカバクテュラン・フィリピン大使は本日、記者会見し、国際社会がイランの核計画に懸念を抱く中、同会議はイランにとって核の平和的利用をめざしていることを訴える良い機会であるとの旨を述べた。
スーダン:安保理、UNMISの活動期限延長
安保理は本日、決議1919を全会一致で採択し、国連スーダン・ミッション(UNMIS)の活動期限を2011年4月30日まで一年間延長した。決議はまた、2005年に締結されている南北包括和平合意(CPA)の完全かつ迅速な履行の重要性を強調した。
コンゴ:ゴリラ保護のため移送
コンゴ民主共和国において違法な取引などで絶滅の危機に瀕するゴリラを保護すべく、MONUCはこのたび北キブ州の安全な生息地に移送スタート。本日、第1陣として、4頭をヘリ移送。
ユニセフ、ハイチの子どもたちへ大々的予防接種展開
ユニセフは、ハイチの5歳以下の子どもたち(約6万人)を対象に今週土曜日から大々的な予防接種キャンペーンを実施する。今年1月の大地震により、保健衛生施設が倒壊するなどし、通常の予防接種援助は深刻な影響を受けていた。
事務総長、報道の自由訴え
世界報道自由デー(5月3日)を記念し、ニューヨーク国連本部でパネルディスカッション。出席した潘基文事務総長は、報道の完全なる自由と情報にアクセスする権利がグッドガバナンスに不可欠である旨を強調した。

2010年04月28日

安保理、女性と平和を討議
4月27日、安保理は女性と平和/安全の問題についてテーマ別討論を行った。高須大使は議長声明を発し、決議1325(2000)の履行に鑑みて、事務総長報告に盛り込まれた平和と安全の問題への女性の関与などの度合いを測る一連の指標に留意した。
エネルギー、貧困/気候変動対策に不可欠
エネルギーと気候変動の関係性に関する事務総長の諮問グループが28日、「持続可能な未来のためのエネルギー」と題する報告書を発表。きれいなエネルギーへのアクセス拡大と効率性の向上が地球の繁栄と気候変動対策に不可欠である旨を訴える。
ハイチ:特別代表、安保理に報告
ミュレ事務総長特別代表(MINUSTAH代表)は本日、ハイチ情勢について安保理に報告。来たる一年間は、地震被災からのハイチ復興において困難が多いが、国際支援が正しく行われれば、安定と成長を成し遂げることが可能だとの旨を述べた。
軍縮:事務総長、IHT紙に投稿
NPT再検討会議を前に、潘基文事務総長は本日インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙に寄稿し、核軍縮・不拡散の必要を強く訴えた。
イエメン避難民への食糧援助削減へ
WFPは深刻な資金不足によって、今週土曜日から、イエメン北西部の紛争の影響を受ける避難民への食糧援助の半減を余儀なくされる。そうすることで、同避難民への8月末までの食糧援助確保が可能になる。

2010年04月26日

アフガン:事務総長、警護官殺害原因究明求める
アフガニスタンで昨年10月、国連施設が襲撃を受け国連警護官が殺害された事件について、国連内部調査委が報告書を発表。報告書は、警護官がアフガン治安部隊によって襲撃者と見誤って銃撃された可能性があると示唆した。潘基文事務総長はアフガニスタン当局に対し、調査を求めた。
ダルフール:UNAMID警察顧問4人、解放
ダルフールにおいて、約2週間前に拉致されたUNAMIDの非武装警察顧問4人が無事解放された。UNAMIDのイブラヒム・ガンバリ代表は声明を発し、スーダン政府、ダルフール当局の協力に謝意を表明した。
南アで、HIV/エイズ予防治療キャンペーン開始
南アフリカにおいて、大々的なHIV/エイズ予防・治療キャンペーンがスタートした。来年までに150万人のHIV感染検査を実施し、2011年6月までに感染者150万人の抗レトロウィルス治療をめざす。
ニジェール:WFP、食糧支援倍化へ
深刻な旱魃に襲われ食糧危機が悪化するニジェールに対し、世界食糧計画(WFP)は食糧支援を倍化する意向を表明。WFPにとって厳しい資金繰りが続く状況下ではあるが、同国の230万人への食糧提供をめざす。
チェルノブイリ原発事故、24周年
チェルノブイリ原発事故から24年。潘基文事務総長は声明を発し、いまだ同事故の影響を受ける地域(ベラルーシ、ウクライナ、ロシア)の再興への取り組みを呼びかけた。

2010年04月23日

MINURCAT、軍事部門の縮小へ
チャド政府が同国に展開するMINURCAT軍事部門の撤退を要請したことを受け、国連と同国はこのたび、第一段階として、兵力規模を3351人から1900人に削減することに合意した。
コンゴ:UNHCR、レイプ不罰に懸念を表明
コンゴ民主共和国ではここ3ヶ月で1日平均14件のレイプ犯罪が報告されている。UNHCRは正義の欠如と不罰が続く状況に強い懸念を表明。
世界図書・著作権デー:UNESCO、著作権保護訴え
4月23日は世界図書・著作権デー。UNESCOは知的所有権保護の必要性を訴える一環として、現在、著作権侵害対策に関するデータベースを作成し、無料でウェブ上に公開している。
ソマリア沖:国連信託基金、海賊対策に資金拠出
パスコー政治問題担当事務次長は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、ソマリア沖の海賊対策として、国連信託基金から5つのプロジェクト(210万ドル相当)に資金拠出を行うことを明らかにした。
タジキスタン:ユニセフ、ポリオ予防接種キャンペーンを実施
タジキスタンでこのたび発生したポリオの感染拡大を防ぐべく、ユニセフが医療チームを同国に派遣した。同国政府、パートナーと協力して110万人の子どもたちに予防接種を実施する。

2010年04月20日

庇護希望者拘束:オーストラリアに代替策を促す
UNHCRはこのたび、スリランカやアフガニスタンから海を越えてやってくるようになった多数の庇護希望者を拘束する意向を示したオーストラリア政府に対して、代替策を講じるよう促した。
アフガニスタンで地震
アフガニスタンの首都カブールの北西部にいおて、マグニチュード5.3の地震が発せエイし、少なくとも7人が死亡し、数十人の負傷者がでた。OCHAは現在、緊急援助を調整するとともに、損害状況を調査している。
ICJ、アルゼンチン/ウルグアイ係争事件に判決
国際司法裁判所はこのたび、アルゼンチンとウルグアイの係争事件に判決を下した。判決は、ウルグアイが2国間条約の手続き義務に違反したと指摘する一方、両国の間を流れるウルグアイ川沿いに立てた同国のパルプ工場稼動継続に問題はないとの旨を述べた。
アイスランド火山灰、近接地以外に人体に危険なし
世界保健機関(WHO)によれば、アイスランドのエイヤフィヤトラヨークトル火山が噴出した火山灰は近接地以外では、特に人体への危険はない。
グアテマラ:不罰に反対する国際委、強化必要
グアテマラの不罰に反対する国際委員会(CICIG)のカルロス・カストレサナ委員長はニューヨーク国連本部で記者会見し、同委の活動に成果を指摘しながらも、腐敗や組織犯罪に対応するためには強化が必要である旨を訴えた。同委は、国連とグアテマラ政府が2006年に設置した。

2010年04月19日

先住民フォーラム、開幕
先住民問題に関する常設フォーラム、開幕。今期のテーマは、文化とアイデンティティーを尊重する開発。潘基文事務総長は冒頭演説し、加盟諸国に対し、国の開発を進めるにあたっては、先住民の価値と伝統を尊重するよう訴えた。
アフリカ:マラリア対策で成果
国連の主導する「マラリア対策パートナーシップ」によれば、アフリカのマラリア対策が顕著な成果をみせる一方で、いまだ母子の死亡が多いなど課題が山積している。
軍縮:総会、テーマ別討論
総会は本日、軍縮に関するテーマ別討論を行った。潘基文事務総長は冒頭演説し、加盟国に対し、軍事費と開発費の規模を逆転するよう訴えた。
ソマリア:親善大使、避難民の安全訴え
UNHCR親善大使のアンジェリーナ・ジョリーさんは本日、ソマリアの首都モガディシュで戦闘によって身動きがとれずにいる避難民の安全を憂慮し、国際支援の強化を訴えた。
人権高等弁務官:湾岸諸国の改善を歓迎
ピレー人権高等弁務官は本日、サウジアラビアを訪れアブドゥラ王大学で講演。湾岸協力会議(GCC)を構成する諸国で人権向上の努力がみられると歓迎を示す一方、女性の権利や表現・結社の自由については憂慮を表明した。

2010年04月16日

キルギスタン:いまだ多くの課題
事務総長特使としてキルギスタンを訪問したECE事務局長はニューヨークに戻り記者会見。同事務局長によれば、大統領追放後、同国が依然として多くの課題に直面しており、国際社会の支援が必要であるとの旨を述べた。
アイスランド火山噴火:WHO、火山灰が人体に及ぼす影響を懸念
WHOはこのたびニュースリリースを発し、エイヤフィヤトラヨークトル火山の噴火で放出された火山灰が健康に被害を及ぼすおそれを指摘。特に、喘息や呼吸器系の疾患をもつ人びとに注意を呼びかけた。
先住民フォーラム、開幕
第9回先住民族問題に関する常設フォーラム、月曜日に開幕へ。会期は2週間。世界各地から先住民2000人が集う。今期は主に、北米の先住民ならびに先住民と森林を扱う。潘基文事務総長が総会ホールで冒頭演説する予定。
平和構築:安保理がテーマ別討論
安保理はこのたび紛争後の平和構築に関する公開討論を行った。今月の議長を務める日本が主導して開催した。潘基文事務総長は席上演説し、紛争を脱した国々、国際パートナーによる強い政治コミットメントの必要を強調した。
ダルフール:UNAMID、誘拐された要員と電話接触
UNAMIDは本日、スーダンのダルフールで5日前に誘拐された要員4人と電話で接触したことを明らかにした。UNAMIDによれば、要員たちからは無事が伝えられた。

2010年04月15日

ブット氏暗殺調査報告、発表
ブット・パキスタン元首相暗殺事件の調査委員会が本日、報告書を発表した。報告書は、同国政府および地方当局の治安対策が不十分だったとし、事後の死因調査にはごまかしがあるとの旨を述べた。
スーダン与党、対話への積極姿勢:事務総長、歓迎
スーダンで24年ぶりに実施された選挙が終了。同国政府与党が選挙を棄権した勢力を含め、野党勢力と候補たちの対話に積極的な姿勢をみせていることについて、潘基文事務総長は本日、歓迎の意を表明した。
キルギス:事務総長、元大統領の出国合意を歓迎
キルギスタン暫定政府とバキエフ前大統領との間で前大統領のキルギスタン退去を認める合意が成立した。潘基文事務総長は本日、この動きについて、平和と安定に向けた重要な進展であるとして歓迎の意を表明した。
ハイチ:副事務総長、記者会見
先週末のハイチ訪問から戻ったミギロ副事務総長はニューヨーク国連本部で記者会見し、1月の地震発生直後に比べると評価すべき進展がみられるものの、雨季におけるシェルター提供やレイプ防止など、克服すべき課題が多くあるとの旨を述べた。
アフガン:特別代表、市民の犠牲に憂慮
アフガニスタンで、ISAFの軍事行動による市民の犠牲が増えている状況について、本日、カブールで記者会見したミストゥラ事務総長特別代表は憂慮の念を表明。

2010年04月14日

事務総長、産婦死亡率の削減を訴え
本日ニューヨークで開催された母子の健康向上に関する会議で、潘事務総長は産婦死亡率の削減をめざして、多角的な取り組みのための具体的措置の概要を示した。
中国西部で地震:事務総長、悲しみを表明
中国西部で大地震が発生し、多数の人々が死傷した。アリ・トレキ総会議長、潘基文事務総長はそれぞれ声明を発し、悲しみを表明。
マラリアによる死者、2015年でほぼゼロ達成の見通し
マラリア対策のための事務総長特使、レイ・チェンバーズ氏はこのたび国連ニュースセンターのインタビューに応じ、国際社会が現在の努力を継続するならば、2015年までにマラリア感染による死亡者はほとんどいなくなるだろうとの見通しを述べた。
インド:トイレの普及、携帯電話に劣る
国連大学(UNU)はこのたび、不衛生な条件のもとに暮らす人びとを減らすための方策について9つの勧告を発表。インドにおいては、トイレの普及が携帯電話に劣ることを指摘した。
中東:安保理、月例報告
安保理で、中東情勢に関する月例ブリーフィング。パスコー政治問題担当事務次長が報告し、西岸におけるイスラエルによる入植活動に対する国連の凍結呼びかけを再度確認した。

2010年04月12日

事務総長、核安全サミットを契機に行動を促す
核安全サミット(米国主催)が2日間の日程でワシントンで開幕した。潘基文事務総長は、サミットで各国の指導者たちに核不拡散を統制し、過激主義者たちが核兵器を入手するのを防ぐべく、協力するよう促す意向を表明。ニューヨーク出発前に記者団に語った。
キルギス:特使、全政党と会談
事務総長特使としてキルギスタンを訪れているECE事務局長は、国民の意思を尊重しながら憲法秩序を回復すべく、同国のすべての政党と会合をもっている。
国連、ポーランド大統領に哀悼の意を表明
先週の土曜日に、ポーランドのカチンスキ大統領を乗せた政府専用機が墜落し、大統領とその夫人を含む94人が死亡。潘基文事務総長は、カチンスキ大統領のこれまでの功績を称え、哀悼の意を表明した。
イエメン:人道援助資金、枯渇
ウォルター・カリン事務総長代表(イエメン国内避難民の人権担当)は一週間にわたるイエメン訪問調査を終えるにあたり、声明を発し、援助諸機関がその活動継続のため緊急に資金を供与されない限り、約25万人の国内避難民が深刻な人道危機に直面する恐れがあるとの旨を述べた。
気候変動:ボンで、2回の交渉会議の追加に合意
COP16(メキシコ)に向けて、ボンで開かれていた作業部会はこのたび、今年11月の会議開催までに、追加的に作業部会を2回開くことに合意した。

2010年04月08日

事務総長、露米間の核兵器削減条約を歓迎
メドベージェフ露大統領とオバマ米大統領はこのたび、チェコの首都プラハで、新STARTに署名。潘基文事務総長は本日、声明を発し、核軍縮を進め、核兵器のない世界を築くうえで、画期的な出来事であるとして、歓迎の意を表明した。
キルギス:事務総長、特使を派遣
キルギスタンでこのたび、エネルギー価格高騰に対する街頭デモに端を発する反政府暴動で多数の死傷者が発生。潘基文事務総長は本日、声明を発し、静穏を呼びかけるとともに、ECE事務局長を特使として、同国に派遣した。
薬物犯罪:UNODC、年次報告発表
国連薬物犯罪事務所(UNODC)、年次報告書を発表。報告書によれば、薬物、犯罪、テロとの闘いにおいて資金が深刻に足りない旨を訴えた。
ハイチ地震:一部の学校再開、特別な教育プログラム
ハイチで一部の学校が再開。UNESCOとハイチ当局はこのたび、1月12日の大地震で精神的後遺症を負った子どもたち、学校の閉鎖による授業時間の喪失などに対応すべく、特別な教育プログラムを編成した。
事務総長、アフガニスタンと国際社会との協力訴え
カルザイ・アフガニスタン大統領の国際社会への批判的な発言について、潘基文事務総長は望ましくないとし、同国と国際社会との協力関係の継続の必要を訴えた。

2010年04月07日

キルギス:事務総長、暴力発生に遺憾を表明、沈静化を促す
キルギスの首都ビシケクで、加熱燃料や電気の価格高騰に抗議するデモ隊と治安維持部隊が衝突し、バキエフ大統領は非常事態宣言を発令。潘基文事務総長は本日、両者間の対話を促すとともに、平静を呼びかけた。
ジェノサイドを想起する国際デー:事務総長、メッセージ発出
4月7日は1994年のルワンダにおけるジェノサイドを想起する国際デー。潘基文事務総長はメッセージを発し、国連が団結して正義を守り、さらなる悲劇を生まないよう取り組む決意を表明。
スーダン:事務総長、自由かつ公正な選挙実施を求める
4月11から13日にかけて、スーダンで総選挙が実施される。本日発表されたUNMISに関する事務総長報告はスーダンの全当事者に対し、自由かつ公正な選挙実施を求めた。
コンゴ:MONUC、新たな治安対策実施へ
コンゴ民主共和国の赤道州で発生した襲撃事件を受け、MONUCはこのたび国軍との間で、地方における紛争拡大を防ぐための、新たな治安対策に合意した。
東ティモール:特別代表、経済構造転換の必要性を示唆
アミーラ・ハク事務総長特別代表は東ティモールの首都ディリで同国政府幹部らとの会合で、同国発展のためには石油に依存せず、地方農業などを中心に持続可能な発展をめざす必要があるとの旨を述べた。

2010年04月05日

ウズベキスタン:事務総長、人権条約の履行を求める
ウズベキスタンを訪問中の潘基文事務総長は本日、首都タシュケントにある世界経済外交大学で講演をおこない、人権保障が同国発展の鍵であるとし、同国政府に対し、締結している60以上の人権条約の完全履行を促した。
コンゴ:反政府組織、国連平和維持兵を殺害
コンゴ民主共和国の赤道州で、反政府勢力による襲撃事件が発生し、MONUC兵士1人と、国連の契約業者職員2人が銃撃を受け、殺害された。
イラク:特別代表、一連の爆弾テロに遺憾の意を表明
メルケルト事務総長特別代表は本日、声明を発し、イラクの首都バグダットで発生した一連の爆弾テロを、非難した。同事件により、イラク人の現地国連職員とその息子、約10人の一般市民が死亡したほか、多数の負傷者がでた。
コンゴ:事務総長、MONUCの縮小延長を勧告
潘基文事務総長はこのたび、安保理に報告書を提出し、コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)の兵力規模を6月末までに現行の2万人から2,000人縮小するとともに、その任期を1年間延長するよう勧告した。
ニジェール:国連、食糧支援訴え
ニジェールは現在、昨年の少雨による不作で、深刻な食糧危機に見舞われている。国連およびパートナーは本日、同国で飢餓や栄養不足に苦しむ約470万人に対する緊急人道支援のため、1億3,200万ドルの追加拠出を訴えた。

2010年04月01日

ギニアビサウ:事務総長、法の支配を促す
ギニアビサウで、同国首相が軍に一時的に拘束される事件が発生。潘基文事務総長は本日、軍と政治指導者に対し、平和的な解決をめざし、憲法遵守と法の支配を維持するよう促した。
事務総長、中央アジア諸国を訪問
潘基文事務総長は本日から5日間にわたり中央アジアの5カ国(トルクメニスタン、キルギス、ウズベキスタン、タジキスタン、カザフスタン)を訪問する。事務総長に就任して以来、潘氏が中央アジアを訪問するのは初めて。
ホンジュラスでジャーナリスト殺害:UNESCOが非難
ホンジュラスで先週、ラジオ記者2名が正体不明の武装した男たちに襲われ、殺害された。これにより、同国において先月一ヶ月間に殺害されたジャーナリストは計5人となった。UNESCOのブコバ事務局長は本日、非難声明を発し、報道の自由の大切さを訴えた。
コートジボワール:UNOCI、選挙実施に向けて多角的なアプローチ
コートジボワールにおいて、UNOCIは現在、国内選挙実施に向け平和的環境を創出すべく、高位級政治会合、ワークショップ、スポーツイベントの開催など多様な取り組みを行っている。UNOCI報道官が今週の定期記者会見で語った。
ICC検察官、ケニア騒乱事件調査へ
国際刑事裁判所(ICC)はこのたび、ケニアで2007年選挙後に発生した騒乱事件について、検察官による調査請求を許可する決定を下した。モレノ=オカンポ検察官は本日、記者会見し、この決定を歓迎するとともに、この調査から少なくとも2つの係争事件が浮上するとの見通しを述べた。

2010年03月25日

ミャンマー選挙:事務総長、透明性確保訴え
潘基文事務総長は本日、「ミャンマーの友人グループ(10余の国および地域で構成)」と協議。事務総長は協議後に記者会見し、年内実施予定のミャンマー選挙が内包的で参加型、かつ透明でなければならないとの旨を述べた。
アフガン:人権弁務官、恩赦法廃止求める
人権高等弁務官・アフガニスタン事務所のノラ・ニランド代表はカブールで記者会見し、アフガニスタンの恩赦法(2007年採択)が重大犯罪の不罰や人権侵害の継続を許しているとして、その廃止を求めた。
FAO、森林破壊に警告
国連食糧農業機関(FAO)はこのたび、世界森林資源評価2010を発行。同報告書によれば、過去10年で、森林伐採率は低下してきてはいるものの、依然としてコスタリカの国土面積に匹敵する森林が毎年、破壊されている。
事務総長、奴隷状態の根絶を訴える
潘基文事務総長はメッセージを発し、世界各地において依然として、奴隷制度および類似の隷属的慣行が継続しているとし、国際社会があらたなる決意をもって、すべての形態の奴隷制度の廃止に向けて取り組むよう訴えた。
BINUB次期代表、チャールズ・ペトリ氏
潘基文事務総長は本日、国連ブルンジ統合事務所(BINUB)の次期代表にチャールズ・ペトリ氏を指名。紛争予防、平和構築、人道的活動などの分野で経験豊かな同氏の働きに期待を寄せた。

2010年03月24日

事務総長、アラブ連盟首脳会議参加へ
本日、ニューヨーク国連本部で記者会見した潘基文事務総長は、今週末のアラブ連盟首脳会議に参加すべく、リビアを訪問する意向を表明。同会見において、事務総長は、東エルサレムにおけるイスラエルの新規住宅建設を再度非難した。
世界結核デー:事務総長、対策継続を訴え
潘基文事務総長は本日、世界結核デー(3月24日)を記念し、メッセージを発出。結核対策によって過去15年間で約600万人の命が救われたとし、同疾病との闘いへの弾みを維持するよう訴えた。
アフリカ中部:15年後、ゴリラの絶滅を警告
UNEPとインターポールはこのたびワシントン条約締約国会議に共同報告書を提出し、アフリカ大陸中部のコンゴ盆地に生息するゴリラが15年後には絶滅するおそれがあるとし、生息環境の保護や密猟対策を訴えた。
結核:英国歌手クレイグ・デイヴィッドさん、親善大使に
国連はこのたび、英国歌手クレイグ・デイヴィッドさんを結核に関する親善大使に任命。デイヴィッドさんは今後、音楽を通じて結核啓発活動を展開する。
ジャーナリスト殺害、増加傾向:UNESCO
UNESCOの報告書によると、世界各地において、ジャーナリストの殺害事件が増加傾向にある。昨年、殺害されたジャーナリストは77人と最多を記録。

2010年03月23日

開発資金:総会、ハイレベル対話
開発資金に関する総会ハイレベル対話、スタート。会期は2日間。潘基文事務総長は演説し、貧困諸国における開発を促進するのに必要な開発資金を調達するためには、投資改革と国際協力が不可欠であるとの旨を訴えた。
難民申請:アフガニスタン人、世界最多
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の最新報告によれば、2009年の難民申請数(国籍別)はアフガニスタン人が前年比45%増の2万6,800人で、イラク人を抜いて世界最多となった。
スーダン:選挙を前に脅迫や逮捕など
スーダンにおいて、来月予定される大統領・議会選挙を前に、野党勢力への脅迫、逮捕、拘束などが相次いでいる状況について、国連はこのたび懸念を表明。
サイバースクワッター追放、国連の解決プロセスで
今年のサッカー・ワールドカップ(南ア)に参加する複数チームがこのたび、商標の不正取得などサイバースクワッティングに関する申し立てを行い、世界知的所有権機構(WIPO)の仲裁下、迅速な解決が図られた。
アフガン選挙:苦情処理委員会に国際的専門家2名を選出予定
国連は国際的な専門家2名を2010年9月18日に実施予定のアフガニスタン議会選挙の苦情処理委員会に選出する旨を発表。UNAMAのスタファン・デ・ミストゥラ代表がカブールで記者会見し、明らかにした。

2010年03月22日

世界水の日:事務総長、安全な水の重要性を訴える
3月22日は国連水の日。今年のテーマは「きれいな水、健康な世界のために」。潘基文事務総長はメッセージを発し、戦争など様々な形態の暴力による死者数を上回る人が、不衛生な水が原因で死亡している状況を指摘し、水の保護と持続可能な管理の必要を訴えた。
安保理決議:UNAMAの活動を1年延長
安保理は本日、決議1917を全会一致で採択し、国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)の活動期間を2011年3月23日まで1年延長。また、そのマンデートを拡大し、9月にアフガニスタンで予定されている議会選挙の支援を含めた。
シエラレオネ:不正薬物/汚職の取締り、前進
国連シエラレオネ統合平和構築事務所(UNIPSIL)のMichael von der Schulenburg代表は本日、安保理で演説し、不正薬物取引・汚職の取締りにおける進展を報告する一方で、若者の雇用創出に向けた数々のプログラムが成果をあげていないとの旨を述べた。
UNCTAD:一次産品グローバル・フォーラム、スタート
ジュネーブで、国連貿易開発会議(UNCTAD)の一次産品グローバル・フォーラム開幕。スパチャイUNCTAD事務局長は席上演説し、貧困国の貧困対策には石油などの一次産品の価格安定が不可欠である旨を述べた。
ワシントン条約:絶滅危惧種にイグアナなど追加
ドーハで開催中の「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)」の締約国会議で、メキシコやユカタン半島に生息するイグアナなどが絶滅危惧種に追加された。

2010年03月18日

中東和平:事務総長、ロシア大統領と会談
中東和平・外交カルテット会合を明日に控え、潘基文事務総長は本日、開催地モスクワで、メドベージェフ露大統領と会談を行った。
HABITAT、スラム人口増加に懸念を表明
国連人間居住計画(HABITAT)は、世界都市状況報告2010/2011を発行。同報告書によると、諸施策によって、2億人超がスラム生活から脱却した一方で、2000年には7億7700万人だったスラム居住者数は、2010年には8億3000万人に増加している。
WHO、アジアでの結核蔓延を警告
WHO、「多剤耐性結核菌:グローバル監視・対応報告2010」を刊行。多剤耐性結核菌がとくにアジア地域で蔓延しているとし、警告を発した。
アフガン:PKO事務次長、安保理報告
安保理、アフガニスタン情勢に関する会合開催。レロイ平和維持活動担当事務次長は報告を提出し、同国が一層の責任を担い、国際社会がそれを支援する態勢を築くときがきたとの旨を述べた。
ダルフール:UNAMID、停戦協定合意を歓迎
UNAMIDは本日、スーダン政府と反政府武装勢力「正義のための解放運動(LJM)」が停戦協定に合意したことについて、包括的和平合意に向けたあらたな進展であるとの旨を述べ、歓迎の意を表明した。

2010年03月17日

コートジボワール:特別代表、大統領選と再統一を訴える
安保理、コートジボワール情勢に関する会合。チョイ事務総長特別代表は演説し、大幅に実施が遅れる大統領選と再統一こそが同国復興の鍵を握るとの旨を述べた。
UNDP親善大使:アントニオ・バンデラスさんの就任を発表
スペインの俳優アントニオ・バンデラスさんがUNDPの親善大使に就任。特に、アフリカやラテンアメリカのMDGs達成に取り組む。
グアテマラ、組織犯罪との闘い
グアテマラで、「法の支配・安全・正義の強化のための国家統合プログラム」がスタート。記念式典において、UNODCのコスタ事務局長と同国大統領の出席の下、およそ6,000丁の不法火器の解体が行われた。
ウガンダ:ユネスコ、世界遺産の焼失に遺憾の意を表明
ユネスコのボコヴァ事務局長は本日、世界遺産にも登録されているウガンダの「ブガンダ王国」の歴代国王の墓が昨日、火事で焼失したことに遺憾の意を表明した。
ソマリア:安保理監視グループ、食糧流用の疑い調査求める
安保理のソマリア監視グループはこのたび、報告書を発表し、WFP職員が同国軍部に食糧を横流ししている疑いがあるとし、安保理に対し、事務総長による独立調査を促すよう勧告した。

2010年03月16日

MDGs:事務総長、更なる取り組みを求める
潘基文事務総長は本日、ニューヨーク国連本部で月例の記者会見を行い、ミレニアム開発目標(MDGs)の進捗状況にはバラつきがあり、目標達成期限まで残る5年の間にさらなる行動がとらない限り、多くの国においてMDGs達成は難しいとの旨を述べた。
事務総長、次期ユニセフ事務局長を指名
潘基文事務総長はこのたび、ユニセフのベネマン事務局長の後任に米国のアンソニー・レイク氏を指名した。同氏はクリントン米政権下で国家安全保障問題担当の大統領補佐官を務めた。
ハイチ:FAO、G8からの資金拠出を求める
4日間にわたるハイチ訪問を終えたFAOのディウフ事務局長は本日、G8が昨年貧困諸国の農民を支援するために拠出を誓約した200億ドルの一部をハイチの再建復興に割り当てるよう求めた。
ソチ冬季オリンピック:UNEP、環境に配慮した開催を求める
国連環境計画(UNEP)はこのたび今年1月のソチ調査団報告を発表し、ロシア政府に対し、ソチ冬季オリンピック(2014年)と観光プロジェクトが生態系に与える影響を評価し、適切な緩和措置を講じるよう促した。
平和構築、強化へ
潘基文事務総長はこのたび、国際文民能力レビューのための上級諮問グループを創設し、議長にゲーノ前・平和維持活動担当事務次長を任命した。同レビューは2009年の事務総長報告(紛争直後の平和構築)に概要が示された行動アジェンダの主要素。

2010年03月15日

人権報告者、北朝鮮の状況に懸念を表明
ムンタボーン人権特別報告者(北朝鮮担当)は本日、人権理事会に報告書を提出。ここ数年、ある程度の建設的な動きは見られたものの全般的な状況は厳しいとの認識を示した。同氏の特別報告者としての任期(6年)は今年満了する。
ミャンマー:人権報告者、報告書提出
Tomás Ojea Quintana人権特別報告者(ミャンマー担当)は本日、人権理事会に報告書を提出。年内に実施が予定されている選挙までに、政治犯解放の兆しが見られないことに懸念を表明した。
ハイチ:FAO事務局長、春の種まき期、スタート
ハイチでは春の種まきを迎え昨日、記念式典が催された。同式典に出席したFAOのジャック・ディウフ事務局長は、農業は同国の要である旨を述べ、現地の若者たちとフルーツの木を植えた。
WHO・ユニセフ、10億人の衛生環境改善、訴える
WHOとユニセフはこのたび共同で、「衛生・飲料水の進展2010」を発行。ミレニアム開発目標の達成期限まで残り5年となったが、未だ10億人の衛生環境と飲料水アクセスに改善がみられないことに警告を発した。
事務総長特使、マラリア対策にインターネット活用
レイ・チャンバーズ事務総長特別代表(マラリア担当)は本日、インターネットを通じて、マラリア対策に関する啓蒙活動を行うため、ソーシャル・メディア・グループを立ち上げたことを発表。4月25日の世界マラリア・デーからツイッターやフェイスブックを利用した活動を開始する。

2010年03月12日

ハイチ:事務総長、被災地入りへ
1月12日にハイチを襲った大地震から本日で2ヶ月。潘基文事務総長は14日にハイチを訪問し、同国大統領、首相をはじめ、国連諸機関幹部と会談を行う予定。
国連、イスラエルの入植地拡張計画を非難
今週、イスラエル内務省は東エルサレムの入植地に住宅1,600戸を新たに建設することを承認。外交カルテット(国連・EU・米国・ロシア)はこの動きを強く非難した。
パキスタン:事務総長、自爆テロを非難
本日、パキスタン第二の都市ラホールで軍の車両を狙った自爆テロが発生し、100名以上の死傷者が出た。潘基文事務総長は本日、声明を発し、パキスタンで発生している一連のテロ行為に対する非難を表明した。
コンゴ:WFP、食糧空輸開始
国連世界食糧計画(WFP)は本日、コンゴ民主共和国から隣国コンゴ共和国に流出した難民への食糧空輸を開始した。
安保理:MINURCAT、2ヶ月の活動延長を採択
安保理は本日、決議1913を全会一致で採択。国連中央アフリカ・チャド・ミッション(MINURCAT)の活動期限を今年5月15日まで延長した。

2010年03月11日

パキスタン:援助活動家6人、殺害される
パキスタン北西部にあるNGOワールド・ビジョン事務所が昨日、襲撃されて、援助活動家6人が殺害された。ホルムズ人道問題担当事務次長は声明を発し、この襲撃事件を非難。
パスコー事務次長、ネパール訪問
パスコー政治問題担当事務次長が昨日、3日間の日程でネパール訪問。本日、ネパール政策研究所で講演し、同国和平プロセスのすべての当事者に対し、和平・民主化プロセスへのコミットメントを求めた。
事務総長、イスラエルの入植拡大を非難
潘基文事務総長は本日、イスラエルによる東エルサレム入植拡大計画に警告。パレスチナ指導者およびアラブ連盟の深い不満を共有する旨を述べた。
アフリカ:飢餓克服を訴え
ナイジェリアで開かれた農業ビジネスに関する会議において、アフリカ経済委員会(ECA)のディオン食糧安全保障部長は、年間30億ドルがアフリカの食糧援助に、330億ドルが食糧輸入に費やされているのにもかかわらず、いまだにアフリカ人の3人に一人が慢性的に飢えていると旨を述べ、警告を発した。
サッカー選手メッシさん、ユニセフ親善大使に
ユニセフはこのたび、バルセロナで式典を行い、アルゼンチンのサッカー選手、リオネル・メッシさんを親善大使に任命することを発表した。

2010年03月10日

IPCC報告書、作成プロセスのレビューへ
IPCCによる気候変動報告を強化すべく、そのプロセスや手続きについて見直しが行われる。レビュー作業を委託されるのはインター・アカデミー・カウンシル(IAC)。IPCCの第5次報告書は2014年に予定されている。
ミャンマー:選挙法、期待に応えず
ミャンマー政府がこのたび明らかにした選挙法は国連の期待に応えるものでなく、同国の内包的政治プロセスに必要な基準を十分に満たしていないとの旨を述べた。
事務総長、イスラエルの入植地建設に反対
イスラエルがこのたび、東エルサレムで新規住宅建設を始めると発表したことについて、潘基文事務総長は非難声明を発し、入植地建設は国際法に違反するとの立場を繰り返した。
今年度の国際観光、4%成長見通し
世界観光機関(WTO)によれば、世界の国際観光産業は3%から4%の成長が見込まれる。特にアジアにおいて成長が顕著となる見通し。WTO事務局長はベルリンで行われたイベントで演説し、観光産業に対し、持続可能な成長をめざし、グリーン経済に貢献するよう訴えた。
ガザ封鎖、1000日目に突入へ
UNRWA事務局長はニューヨーク国連本部で記者会見し、イスラエルによる封鎖措置が始まってから、1000日目に突入しようとするなか、ガザの状況がますます深刻化しているとし、懸念を表明した。

2010年03月09日

ハイチ地震:事務総長、殉職職員に哀悼
ハイチ大地震で死亡した国連職員101人の追悼式典がニューヨーク国連本部で行われた。潘基文事務総長は弔辞を述べ、国連の歴史上、最多の死者がでたことに悲しみを表した。
ナイジェリア:人権弁務官、民族/宗教対立解消訴え
ピレイ人権高等弁務官はニュースリリースを発し、ナイジェリアで最近起こった数百人の虐殺事件に驚愕を表明し、同国政府に対し、民族/宗教対立の根源的問題に取り組むよう訴えた。
ハイチ大地震:事務総長特使、継続的な人道援助の必要を訴える
ハイチ大地震から2ヶ月が経過。Edmond Mulet事務総長特別代表(代行)は本日、ニューヨーク国連本部で記者団に対し、同国が復興と再建に向かって動き出してはいるものの、少なくとも今後12ヶ月は緊急人道支援を継続する必要があるとの認識を示した。
適切な住居:人権報告者、最新報告
ロルニク人権特別報告者(適切な住居担当)はこのたび、最新報告書を発表し、オリンピックやサッカー・ワールドカップのような大きなイベントの開催にあたっては、開催地の人びとの立ち退きを迫るようなことがあってはならないとし、住居への権利保障を訴えた。
コンゴ難民:UNHCR/パートナー、6,000万ドルの拠出金を訴える
UNHCRとそのパートナーは本日、コンゴ民主共和国北西部から隣国のコンゴ共和国に流出する10万人以上の難民を支援するため、6,000万ドルの拠出金を訴えた。

2010年03月08日

ナイジェリア:事務総長、宗教対立による暴力自制を訴える
ナイジェリア中部の都市ジョスで宗教対立によって暴力が発生し、数百人が死亡。潘基文事務総長は本日、懸念を表明。今年1月、昨年11月にも同様の事件が発生しており、当事者に対し、暴力を自制するよう求めた。
イラク:特別代表、選挙を賞賛
メルケルト事務総長特別代表は、日曜日のイラク議会選挙に投票した1,200万の国民に賞賛の念を示すとともに、投開票が続くなか、候補者たちに対し、民主的プロセスを尊重するよう訴えた。
国際女性の日:事務総長、女性のエンパワーメント支援を促す
潘基文事務総長は、国際女性の日(3月8日)を記念してメッセージを発出。ミレニアム開発目標のひとつであるジェンダー平等を達成するためにも、特に途上国における女性へのさらなる支援を求めた。
事務総長、国連文民警察の新たな長官を指名
潘基文事務総長は本日、スウェーデンの女性警察官Ann-Marie氏を国連警察長官に指名したことを発表。現在、1万3,000人の国連警察官のうち女性の占める割合は6%超。今後の女性文民警察官の増加に期待を寄せた。
UNDP、アジア太平洋人間開発報告を発表
国連開発計画(UNDP)はこのたび、「アジア太平洋人間開発報告」を発表した。報告によれば、アジア太平洋地域において、女性の地位は低く、南アジアの成人女性の半数は文字の読み書きができないと警告を鳴らした。

2010年03月04日

チリ大地震:事務総長、被災地訪問へ
潘基文事務総長は本日、チリへ向かう。同国で地震の被災状況を視察する。また、大統領らと会談するほか、ECLACやその他の国連事務所を訪れ、職員たちとの会合をもつ。
アフガン:特別代表、最後の記者会見
カイ・エイダ事務総長特別代表は本日、カブールで退任前最後の記者会見を行い、アフガニスタンの移行戦略の成否は、国際社会による同国のニーズへの関心の度合い、そして、同国による責任を担う決意の固さに依拠するとの旨を述べた。
パレスチナ占領地域:事務次長、大胆な政策変更を訴える
エルサレムを訪問中のホルムズ人道問題担当事務次長は本日、パレスチナ占領地域の住民が尊厳のある日常生活を営むことを可能にすべく、イスラエル政府に対し、大胆な政策変更を訴えた。
コートジボワール:UNOCI、選挙にむけて次のステップへ
コートジボワールにおいて、UNOCIは現在、独立選挙委を含めた政府樹立、および選挙に向けた諸計画を再開する努力を注意深く監視している。
ウガンダ:UNHCR、土砂崩れによる被害者への支援活動
集中豪雨の影響により、ウガンダ東部で大規模な土砂崩れが発生し、80人以上が死亡、数百人以上が依然、行方不明となっている。UNHCRは、被災者5,000人に対し、テントや防水シートなどの提供を計画している。

2010年03月03日

事務総長、女性のエンパワーメント訴え
3月8日の国際女性の日を前に、潘基文事務総長は女性の地位委員会で演説し、MDGs達成には、女性のエンパワーメントが不可欠であるとの旨を訴えた。今年は、北京宣言および行動綱領採択15周年。
チリ地震:食料/電気/水の供給が優先課題
国連人道問題調整部(OCHA)によれば、チリを襲った大地震により、少なくとも723名が死亡し、200万人が被災した。食料提供、電気の復旧作業、そして飲料水の確保が依然、優先課題である。
ギニアビサウ:安定に向けて治安部門改革へ
潘基文事務総長は本日、国連ギニアビサウ統合平和構築事務所(UNIOGBIS)に関する報告書を安保理に提出。同国の安定に向け、治安部門の改革が最も重要である旨を訴えた。
アフリカ、エネルギーのグリーン化に遅れ
国連環境計画(UNEP)はこのたびアフリカに関する評価報告を発表し、アフリカが再生可能なエネルギープロジェクトの開発に立ち遅れているとの旨を述べた。
工業生産:中国、日本を追い抜き世界第2位へ
国連工業開発機関(UNIDO)は本日、国際工業統計年鑑2010を発行。世界の工業生産額(MVA)における中国の割合が15.6%となり、日本(15.4%)を上回った。第1位は米国(19%)。

2010年03月02日

トーゴ:事務総長、平和的な選挙を訴える
潘基文事務総長は本日、3月4日に実施されるトーゴの大統領選が同国の結束、安定、持続可能な発展を育む機会を提供するとし、同国のすべての政治指導者たちに平和的な選挙の実施を訴えた。
チリ大地震:WHO、震災による723人の死亡を報告
WHOアメリカ地域事務所の汎米保健機関(PAHO)は本日、チリを襲った地震により723人が死亡した旨を報告。PAHOによる暫定調査の後、同国政府が発表した優先順位の高い機材は外科手術が可能な病院、透析センター、発電機、衛星電話、海水浄化システムなど。
ナイジェリア:事務総長、国民に大統領への支援継続訴え
潘基文事務総長はナイジェリアの人々に対し、同国が現在直面する諸課題の克服のため、ジョナサン大統領代行および政府への支援を継続するよう訴えた。
UNAIDS、エイズ感染防止計画を発表
国連エイズ合同計画(UNAIDS)のシディベ事務局長は本日、イギリスのロックシンガー、アニー・レノックスさんらとともにニューヨークで記者会見し、女性のエンパワーメントおよび女性/少女のHIV感染防止の行動計画(2010~2014年)を発表した。
交通安全:総会、行動の10年を宣言
総会は本日、決議を採択し、「交通安全のための行動の10年(2011-20年)」を宣言。世界各地で交通事故による死傷者が増えている傾向を反転させることをめざす。

2010年03月01日

チリ大地震:国連、支援活動
チリ政府の発表によると、2月27日未明にチリを襲った大地震によって、700人以上が死亡した。同政府の要請により、国連と諸機関は現在、支援活動にあたっている。
IAEA、イランに検証協力求める
国際原子力機関(IAEA)の天野事務局長は管理理事会で演説し、イランによる核の平和利用を検証するためには、同国による更なる協力が不可欠であるとの旨を述べた。
女性の地位委、スタート
第54回女性の地位委員会が本日、スタート。会期は2週間。ミギロ副事務総長は開幕演説し、多くの国々で教育や国内法、政策/プログラムの発展などの成果を指摘する一方、女性に対する暴力や女性の低識字率の問題など、複数の主要分野でのさらなる取り組みが必要である旨を訴えた。
ソマリア:暫定連邦政府、樹立1周年
ソマリア暫定連邦政府樹立から1年。オルド=アブダラ事務総長特別代表はメッセージを発し、大統領や国会議長など政府指導者たちの強固で連帯したリーダーシップを称えるとともに、外部勢力に同国への不干渉を求めた。
ホルムズ事務次長、中東訪問
ホルムズ人道問題担当事務次長が日曜日、エルサレム入りした。5日間の日程で、イスラエルのガザ軍事侵攻から1年が経過したパレスチナ占領地域の現状を視察する。

2010年02月25日

ダルフール:安保理、停戦合意を歓迎
安保理は本日報道声明を発し、スーダン政府と反政府武装勢力「平等と正義運動(JEM)」の停戦合意を歓迎するとともに、全ての当事者に、合意内容を迅速に履行するよう求めた。
コートジボワール:政治的緊張、緩和
コートジボワールで選挙委員会の解体により高まった政治的緊張が徐々に緩和しつつある。同国担当のチョイ事務総長特別代表が本日、セネガルで記者会見し、語った。
モンゴル:労働と食糧の交換プログラム
モンゴルにおいて、国連開発計画(UNDP)は労働食糧交換プログラムの実施に向けて作業を進めている。厳冬で死んだ200万頭の家畜死骸埋設をする飼育農家に所得を保証する。
ルワンダ国際刑事裁:元国軍大佐に判決、25年の禁固刑に
ルワンダ国際刑事裁判所は本日、約80万人のツチ族と穏健派のフツ族の虐殺に関わったとして、ジェノサイドと人道に対する罪の容疑で起訴されていた元ルワンダ国軍Ephrem Setako大佐に対し、禁固25年の有罪判決を下した。
ネパール:国連、不偏性の必要を要請
ランドグレン事務総長特別代表はネパールの平和再建担当大臣と会談し、同国政府による毛派兵士の情報共有要請について話し合った。同代表は同国の和平プロセス支援にあたり、国連が不偏性の維持に努める必要を強調した。

2010年02月24日

越境組織犯罪:安保理、討議
安保理は、越境組織犯罪に関する公開討論を行った。潘基文事務総長は冒頭演説し、組織犯罪を平和と安全への脅威であるとして非難し、加盟諸国に対して、伝染病やテロと同様に、連帯と決意を強固にして取り組むよう訴えた。
事務総長、イスラエルの一連の動きに懸念を表明
潘基文事務総長は本日、ニューヨーク国連本部にて、イスラエルのバラク国防相と会談。同国による東エルサレムの住宅破壊命令やヨルダン川西岸における宗教古跡の国家遺産登録の動きなどについて、遺憾の意を表明した。
アフガン:特別代表、紛争下の子ども保護を促す
ラディカ・クマラスワミ事務総長特別代表(子どもと武力紛争担当)は本日、アフガニスタンの首都カブールで記者会見し、昨年だけで346人の子どもが紛争に巻き込まれ、死亡していることに懸念を表明。ISAF兵士たちに市民保護に最善を尽くすよう訴えた。
環境:ガバナンス改善の必要訴え
潘基文事務総長は本日、インドネシアのバリ島で開催された、UNEP管理理事会/グローバル閣僚級環境フォーラムにメッセージを寄せた。持続可能な環境への願いを具体的な成果へとつなげていくためには、国際的なガバナンスの改善が必要である旨を述べた。
死刑廃止に高まる支持
「死刑廃止に反対する第4回世界会議」、パレデナシオンで開催。国連ウィーン事務所のOrdzhonikidze事務総長は席上、演説し、死刑廃止は多くの社会にとって、困難かつ微妙なプロセスであるとしながらも、死刑の廃止に向けて世界的に支持が高まっているとの旨を指摘した。

2010年02月23日

ダルフール:反政府武装勢力と停戦合意
潘基文事務総長は本日、カタールのドーハで、スーダン政府と反政府武装組織「平等と正義運動(JEM)」との間での停戦合意を歓迎する声明を発し、すべての当事者に対し、和平プロセスへの参加を促した。
ハイチ:6万人超に予防接種を
WHOによれば、大地震に襲われたハイチの人々の下痢や破傷風を予防するため、予防接種が今月16日に始まった。現時点で接種を受けたのは人口の10%、約6万2,000人。
東ティモール:安保理、情勢報告
アミーラ・ハク事務総長特別代表は本日、安保理会合で東ティモール情勢報告。2006年の暴力以降、著しい進展がみられるものの、安定の維持、民主主義の深化、法の支配、貧困の減少、など長期的課題の克服に厳しい困難が予想されるとの旨を述べた。
国連とエンターテイメント産業:協力関係の発展
潘基文事務総長は来週、業界代表たちと、国連とエンターテイメントの業界の協力関係について協議するため、米ロサンゼルスを訪問する。
アフガン:特別代表、英テレグラフ紙に寄稿
近く退任するカイ・エイダ事務総長特別代表はこのたび、英国のテレグラフ紙に寄稿し、アフガニスタンの南部、ヘルマンド州で米国が実施する最大規模の軍事侵攻は平和や安定をもたらさないだろうとの旨を述べた。

2010年02月22日

アフガン誤爆:国連、市民保護の徹底を求める
日曜日、アフガニスタン南部ウルズガン州での国際治安支援部隊(ISAF)の誤爆により27人が死亡、その他多数の市民が負傷した。ロバート・ワトキンス副特別代表は、哀悼の意を表明するとともに、すべての当事者に対し、一般市民の間に犠牲者を出さないよう求めた。
イスラエル:特別調整官、パレスチナとの和平交渉に懸念を表明
ロバート・セリー特別調整官(中東和平担当)は本日、イスラエルがパレスチナ占領地にある、2ヵ所の宗教古跡を国家遺産に登録する旨を発表したことについて、和平交渉再開を妨げる動きであるとして、強い懸念を表明した。
コートジボワール:特別代表、仲介者と会談
チョイ事務総長特別代表はコートジボワール問題解決に向けて仲介役を務める隣国ブルキナファソのコンパオレ大統領と会談し、選挙実施に暗雲を投げかける政治危機回避の方策について話し合った。
ニジェール:国連/AU、クーデター実行者と会談
ニジェールにおいて、国連、ECOWAS、AUの代表たちは昨日、首都ニアメを訪れ、現場の状況を視察するとともに、クーデター実行者たちと会談した。
子どもと紛争:特別代表、アフガン訪問
クマラスワミ事務総長特別代表(子ども武力紛争担当)はアフガニスタン政府の招請を受け、同国を訪問。7日間の日程で、同国の子どもの置かれた状況、特に子ども兵士の問題に焦点を当てて調査する。

2010年02月19日

ハイチ:復興の兆しと今なお残る課題
ジョン・ホルムズ人道問題担当事務次長は、安保理でハイチに関する最新報告。ハイチの人道的状況は確実に改善されつつあるが、未だ全ての被災者に対してシェルターや衛生面などの支援が行き届いているわけではないとの旨を述べた。
中央ア:人権高等弁務官、法の支配の徹底を訴える
ナビ・ピレー国連人権高等弁務官は本日、中央アフリカ共和国の首都バンギで記者会見し、4月18日に実施される選挙へ期待を寄せるともに、同国政府に対して、人権侵害の罪を許すことなく、法の支配を徹底するよう促した旨を述べた。
ニジェール:事務総長、クーデターを非難、平和的解決を求める
潘基文事務総長は本日、ニジェールでの軍事クーデターを非難する声明を発表。国連は、憲法に反する政変を認めない旨を繰り返し訴えた。
コートジボワール:事務総長、選挙に向けて関係機関の協力を求める
潘基文事務総長は本日、コートジボワールで先週、選挙管理委員会が解散されたことに深刻な懸念を表明。また、当事者に対し、選挙に向けてこれまで達成してきた成果を維持し、最終的な選挙人リストを速やかに作成するよう促した。
ケニア:ICC、暴力事件での更なる証拠提出を求める
国際刑事裁判所(ICC)の予審部は本日、検察官に対し、ケニアで選挙後の2007年12月と2008年1月に発生した民族間での暴力事件について捜査を進めるかどうか決定を下すため、追加情報を提出するよう求めた。

2010年02月18日

ハイチ:国連、最大規模の援助求める
国連およびパートナー援助機関は本日、大地震の被害を受けたハイチの300万人を援助すべく、15億ドル近くの資金援助を求めた。自然災害に際して発する人道アピールとしては最大規模。
UNFCCC:デブア事務局長、退任へ
国連気候変動枠組み条約・事務局(UNFCCC)のデ・ブア事務局長が退任を表明。7月1日まで現職を務める。退任後は、コンサルタント企業KPMGにグローバル・アドバイザーとして加わる予定。
ニジェールでクーデター
報道によれば、ニジェールでクーデターが発生し、大統領と閣僚たちが拘束されている。潘基文事務総長は同国担当の特別代表から情報を受け、事態進展の補足に務めている。
安保理:中東情勢報告
パスコー政治担当事務次長は安保理に中東情勢報告を行い、米国のミッチェル特使が提示した交渉再開の提案について、イスラエル、パレスチナが受諾することを期待する旨を述べた。
コートジボワール:事務総長特別代表、協議を活発化
コートジボワールで先週、選挙管理委員会が解散された。チョイ事務総長特別代表は現在、選管解散の影響が来月の大統領選に及ばないよう、すべての当事者と協議を活発化している。

2010年02月16日

ダルフール:UNAMID、静穏呼びかけ
スーダンのダルフールにおいて、新たな戦闘が発生し、千人単位の人々が避難民と化した。UNAMIDのガンバリ代表はすべての当事者に対し、最大限の自制を呼びかけた。
イラク:特使、安保理で情勢報告
メルケルト事務総長特別代表は本日、安保理でイラク情勢を報告。再建を暴力で阻害しようとする残存勢力はいるものの、国内選挙は3月7日に予定されているなど、現在の進展を覆すことは不可能であるとの旨を述べた。しかし一方で、国際社会の関与の必要は強調した。
クラスター爆弾禁止条約、発効へ
ブルキナファソとモルドバが本日、クラスター爆弾禁止条約に批准。これにより、30カ国の批准要件が満たされたため、同条約は8月1日に発効する。
ギニア:安保理、政治危機解決への動き
安保理は議長声明を発し、国民統一政権樹立など、ギニアにおける最近の前向きな動きについて歓迎の意を表明した。同国では昨年9月、政府軍が街頭デモを襲撃し多数の市民が死亡、事務総長は調査委を設置した。
移動性野生動物種保全条約、サメ保護へ
移動性野生動物種の保全に関する条約の締約国113カ国はこのたび、フィリピンでの会議において、サメを絶滅の危機から守ることに合意した。

2010年02月11日

人権特別報告者、ミャンマーへ
ミャンマーの人権に関する特別報告者Tomas Ojea Quintana氏が2月15日-19日の日程で、ミャンマーを訪問する。同氏は本日、民主化運動指導者アウン・サン・スーチー氏との会談の可能性に期待を示した。
ハイチ:治安情勢、改善
Alain Le Roy平和維持活動担当事務次長はニューヨーク国連本部で記者会見し、大地震に襲われたハイチの治安情勢が改善しているとの旨を指摘した。
ルワンダ国際刑事裁、ルワンダ人元兵士、15年の禁固刑に
ルワンダ国際刑事裁判所は本日、ルワンダ人元兵士、Tharcisse Muvunyiに有罪判決を下し、15年の禁固刑を科した。
安保理:ダルフールに希望の光
平和維持活動担当事務次長補は安保理でスーダンのダルフール情勢についてブリーフィングし、現在まだ同地域で散発的な戦闘が継続し、正式な政治交渉は行われていないが、前向きな進展はみられるとの旨を述べた。
世界の生物多様性、経済開発に不可欠
UNDPの環境エネルギー部長Veerle Vandeweerd氏はニューヨークで記者会見し、国連ミレニアム開発目標(MDG)の達成に向けて、生物の多様性を保護することが必要であるとの旨を述べた。

2010年02月09日

スリランカ:事務総長、逮捕時の適正手続遵守を要求
スリランカのフォンセカ前政府軍参謀長が昨日、軍法違反の疑いで逮捕された。ラジャパクサ大統領と1月27日の大統領選で争った同氏の逮捕について、潘基文事務総長は懸念を表明し、法の適正な手続と身の安全を保証するよう同国当局に促した。
紛争下における性的暴力:特別代表、就任
潘基文事務総長はこのたび、紛争下における性的暴力に関する特別代表にMargot Wallström氏を任命した。同氏はスウェーデンの政治家として長年にわたり女性の権利を擁護してきた。
ハイチ:WHO、トイレ不足がもたらす衛生悪化を懸念
ハイチにおいて、地震被災者が生活する仮設住宅でトイレ不足が深刻化している。現時点で、90万人に1万8,000基のトイレが必要とされているが、これまでに設置されたトイレの数は5%に満たない。
ケニア:ユニセフ・MTV、愛とエイズをテーマにドラマ制作
ケニアにおいて、国連とMTVは愛とエイズをテーマに、若者たちの苦悩を描いたテレビ・ドラマを制作した。同国に生きる若者たちへのエイズ啓発の一環。
パキスタン:人道調整官、避難民支援へ拠出金を訴える
パキスタンにおいて、マーティン・モゴワンジャ現地人道調整官はこのたび、国際社会に対し、同国政府軍と反政府武装勢力との衝突激化によって流出したパキスタン北西部の避難民支援のため、総額5億3,700万ドルの資金拠出アピールに応えるよう訴えた。

2010年02月08日

ハイチ:防災シェルターの搬入、急務
地震に襲われたハイチにおいて、国連は現在、雨季の到来に備えて、家を失った被災者たちが居住する防災テントの搬入を急いでいる。現地駐在の人道調整官が本日、首都ポルトープランスからビデオリンクでニューヨーク国連本部の記者団に語った。
イラン:IAEA、ウラン濃縮度、高める意向
イランはIAEAに対して、ウラン濃縮度を20%近くまで高める意向を通達。IAEAの天野事務局長は、テヘラン研究原子炉での核燃料利用をめざす国際的努力に影響を及ぼすとして、懸念を表明した。
北朝鮮:事務次長、政府高官と会談へ
パスコー政治問題担当事務次長は明日、北朝鮮を訪問する予定。今週金曜日までの滞在中に、政府高官らと包括的な協議を行う。
事務総長、オリンピック休戦を訴える
今月12日からカナダのバンクーバーで開催される冬季オリンピックを記念して、事務総長、総会議長はそれぞれ、オリンピック休戦を訴えるメッセージを発出した。
ネパール:国連、毛派によるすべての子ども兵解放を歓迎
ネパールのロルパで本日、毛派の子ども兵268人が解放された。これで、約3,000人近いすべての子ども兵が市民生活に復帰した。国連は、和平プロセスの分水嶺として賞賛の意を表明。

2010年02月05日

コートジボワール:国連、静穏を呼びかけ
コートジボワールのカティオラとディボで起きた暴力事件について、UNOCIは遺憾の意を表明。また、現在、大統領選実施に向けて、有権者登録の苦情処理プロセスが進むなか、静穏を呼びかけた。
イエメン:支援活動の資金難、深刻
イエメンで支援活動に取り組むUNHCRとWEPの両国連機関はこのたび、ともに深刻な資金不足を訴え、同国の25万人への支援継続のため資金拠出を訴えた。とくにUNHCRの場合、「2010年イエメン統合アピール」でも求めた3,560万ドルのうち、これまでに受領した資金はわずか3パーセント。
イラク:UNHCR、難民の投票支援
3月7日に予定されるイラク選挙について、UNHCRは、イラク独立高等選挙委員会からの要請を受け、近隣諸国に滞在する難民たちが投票できるよう支援する旨を述べた。
ハイチ地震:ユネスコ、資金拠出求める
ユネスコはこのたび、ハイチの教育制度の再建のため、国際社会に対し、資金拠出を求めた。ユネスコによれば、同国で地震の被害が最も大きい地域において、約1,500の学校のうち、倒壊を免れたのはわずかに85校。
ペルー:FAO、豪雨による家畜への被害を支援
ぺルー政府は2週間にわたる豪雨の被害を警戒し非常事態を宣言。国連食糧農業機関(FAO)はアンデスの農村部の家畜業支援を行っており、同地域のすべての関連組織に対し、農業部門への援助を訴えた。

2010年02月03日

ハイチ大地震:事務総長、クリントン特使のリーダーシップに期待を表明
潘基文事務総長は本日、ビル・クリントン特使(ハイチ担当)とニューヨーク国連本部で会談し、ハイチの再建にむけて、国際的な支援の調整に、指導的役割を担うよう要請した。
ICC上訴部、ジェノサイド罪の再審理求める
国際刑事裁判所の上訴部は本日、予審部が昨年4月にバシル大統領の逮捕状にジェノサイド罪の容疑を含めない判断を下したことについて再審理を行うよう求めた。昨年の逮捕状は戦争犯罪と人道に対する罪の2つのみに絞られていた。
ハイチ:震災後のリスク増加、UNFPA、妊婦へ支援
大地震による被災者支援が続くハイチにおいて、UNFPAは現在、妊婦たちに医療キットを配布している。およそ7000人の妊婦が今月、危険な状態で出産に臨み、うち1000人が流産すると危惧されている。
エチオピアの人道状況悪化
OCHAの最新報告によれば、今年、エチオピアの食料事情はさらに悪化しており、現在、食料支援を必要とする人々は2ヶ月前の予測をすでに数十万人の規模で上回り、520万人に達するとみられている。
ダルフール:UNAMID、スーダン国軍の批判に反駁
スーダン国軍がこのたびUNAMIDとJEMの結託を疑う批判をしたことについて、UNAMIDは反駁声明を出し、根拠のない嫌疑であると否定した。

2010年02月02日

ソマリア:UNHCR報告、暴力により8万人が避難民化
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は本日、ソマリアでの暴力激化により、1月だけで市民260人近くが死亡し、8万を超える人々が、避難民化したことを報告。
ハイチで地震被災者にシェルター必要
国連による最新の情報によれば、ハイチのポルトープランス、レオガン、ジャクメルで、十万単位の地震被災者に対して、現在、シェルターが必要。具体的にはテントより防水シートのニーズが高い。
スーダン:WFP、食料援助拡大
スーダン南部において、WFPは現在、430万人に対する食糧援助を活発化している。同地域では、紛争や旱魃により、過去1年間で飢餓人口が4倍に増えた。
西サハラに関する当事者間会合、来週開催へ
西サハラ問題の領有権をめぐり争ってきたモロッコとポリサリオ戦線は、国連の提案により来週、米国での非公式会合開催に同意。潘基文事務総長は、事態の進展と建設的な対話を支援する旨を表明した。
ハイチ:子どもの人権が危ない
地震に襲われたハイチにおいて、孤児たちが誘拐や人身売買の危険に晒されている。子どもの人権に関わる特別報告者4人が本日、共同で声明をだし、警告を発した。

2010年02月01日

分断キプロス:両系住民指導者、会談
キプロスの首都ニコシアで、潘基文事務総長はギリシャ、トルコ両系住民指導者と会談。会談後、事務総長は記者会見に臨み、両指導者に和平合意への努力拡大を求めたうえで、双方の住民の利益に適う永続的解決が近いとの旨を述べた。
ハイチ:国連、長期的目標の実現にシフト
大地震に襲われたハイチへの緊急援助活動が円滑化するなか、国連は現在、雨季に備えて、テント20万張の調達や、人口過密化した首都に暮らす住民の地方への帰還など、長期的な復興支援へと活動の重点をシフトしはじめている。エドモンド・ムレット事務総長特別代表(代行)がポルトープランスからビデオリンクで記者会見し、語った。
イラク:事務総長特別代表、巡礼者への自爆テロに遺憾の意を表明
報道によれば本日、イラクで、首都バグダットからイスラム教シーア派の聖地カルバラに向かっていた巡礼者を狙った自爆テロが発生し、40人以上が死亡、100名以上が負傷した。イラク担当のAd Melkert事務総長特別代表は声明を発し、憤りと悲しみの念を表明した。
ハイチ:女性を対象に米配給
大地震に襲われたハイチにおいて、世界食糧計画(WFP)は昨日、あらたな食糧配布スキームをスタート。家族を養う女性に援助米が確実に届くよう、引換券を使った配布方法に切り替えた。これによって、今後2週間で、約200万人に米を配布することが可能になる見込み。
アフリカ諸国首脳、マラリア対策で協力
AU首脳会合の会期中、アディスアベバで、「マラリアに関するアフリカ指導者連盟(ALMA)」の初会合が開かれた。26カ国のアフリカ諸国首脳が開催し、今年末までにマラリア統制措置への普遍的アクセスを確保すべく、対策を話し合う。

2010年01月28日

アフガン:治安対策を超えた国際支援、必要
アフガニスタン国際支援会合、開催。潘基文事務総長は冒頭演説し、アフガニスタンに対する支援を治安面に限定せず、一貫した政治的戦略の下に行っていくことが必要である旨を訴えた。
コートジボワール:UNOCIの任期、5月末まで延長
安保理は決議1911を全会一致で採択し、国連コートジボワール活動(UNOCI)の任期を5月末まで4ヶ月間延長した。同国で3月に予定される大統領選の自由で公正かつ透明な実施を支援する。
ソマリア沖海賊対策:コンタクトグループ会議
ソマリア沖海賊対策に関するコンタクトグループ会議がニューヨーク国連本部で開かれた。チャールズ・ペトリ事務総長副特別代表(ソマリア担当)は会議で席上演説し、洋上対策のみでは限界があるとし、包括的で、広範な戦略をたてるよう促した。
国連高官、地震への対策訴え
国際防災戦略事務局(UNISDR)と災害疫学研究センター(CRED)、ジュネーブで記者会見。ワルストローム防災担当特別代表は会見で地震が過去10年間で最も多くの犠牲者を出した災害であるとして、被害軽減対策を訴えた。
ハイチ地震:国連職員、追悼式典
ハイチの首都ポルトープランスで、最近の大地震により死亡したMINUSTAF要員の追悼式が執り行われた。潘基文事務総長はメッセージを送り、哀悼の意を述べるとともに、援助活動に取り組む要員たちの勇気と献身を称えた。

2010年01月27日

アフガニスタン:事務総長、特使を任命
ロンドンで明日開催されるアフガニスタン支援会議を前に、潘基文事務総長はこのたび、新・アフガニスタン担当特使にStaffan de Mistura氏を任命した。
イエメン:ハイレベル会合、ロンドンで
パスコー政治問題担当事務次長はイエメンに関するハイレベル国際会合で演説し、イエメンをめぐる諸問題の根本的解決を図るには、経済活性化、貧困緩和、安定化促進、テロ対策など、包括的なアプローチが必要であるとの旨を訴えた。
ハイチ:後遺症への対応の必要
ハイチにおいて、国連諸機関が被災者に対する緊急援助活動を展開するなか、WHOなどの諸機関は被災者の負った身体的、精神的後遺症に長期的に対処する必要性を強調している。
ホロコースト:国際デー
ホロコースト犠牲者を想起する国際デーに寄せて、潘基文事務総長はメッセージを発し、ナチの強制収容所を生き延びた人たちの物語を共有し、多様性と人権の尊重を促進する重要性を強調した。
中東:安保理、公開討論
安保理は本日、中東情勢に関する公開討論を開催。フェルナンデス=タランコ政治問題担当事務次長補は報告にたち、入植地拡大や強制退去、軍事侵攻などをめぐるイスラエルとパレスチナ間の不信が中東和平プロセスの停滞の根源的な問題であるとの旨を述べた。

2010年01月25日

ハイチ:国連特使、援助調整案を提示
本日、モントリオールで開かれた「ハイチの友人たち」会議において、Edmond Mulet事務総長特使は地震被災者に援助が確実に届くようにすべく援助調整案を提示した。
イラク:事務総長、爆弾攻撃を非難
イラクの首都バグダッドのホテルで自爆テロが発生し、少なくとも36人が死亡し、70人以上が負傷した。潘基文事務総長は声明を発し、市民に対する攻撃を強く非難した。
ハイチ:瓦礫から救出された国連職員、活動開始
ハイチ大地震で崩落した国連本部事務所の瓦礫から5日後に救出された国連援助職員のジェンズ・クリステンセン氏は現在、人道援助担当官として活動を再開している。
ハイチ:WFP事務局長、記者会見
2日間のハイチ訪問から戻ったシーランWFP事務局長は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、ハイチにおける援助活動の規模の大きさと複雑さをあらためて指摘した。
ベイルート沖で飛行機墜落事故
今朝早く、ベイルート沖で民間飛行機(エチオピア航空)が地中海に墜落。国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は現在、レバノン当局の要請により、飛行機とヘリを使って、事故現場で救出/捜索活動を行っている。

2010年01月22日

ハイチ:事務総長、再建支援を訴え
潘基文事務総長は総会で演説し、大地震で大きな被害を被ったハイチに対する支援の内容が今後数週間で、緊急対応から長期的再建復興に移る必要を指摘した。
イスラエル、国連に賠償金支払い
同国はガザで昨年、ハマス攻撃の際、国連施壊国連施設を爆撃し、食糧/医薬品倉庫などが炎上し、国連の運営するパレスチナ難民のための学校が少なくとも3校が攻撃を受けた。
ハイチ:アナビ事務次長補の遺体、チュニジアで埋葬
ハイチでMINUSTAF代表として任務遂行中に大地震の犠牲となり死亡したアナビ事務次長補の遺体がこのたび、祖国チュニジアに運ばれ、埋葬された。地震によって死亡した国連スタッフは50人、いまだ150人近いスタッフが行方不明。
コソボ北部で緊張続く
Lamberto Zannier事務総長特別代表は安保理でコソボ情勢を報告し、コソボ北部において、セルビア系住民とアルバニア系住民間の緊張が続いているとの旨を述べた。
ウガンダ:同性愛禁止法案、エイズ対策にマイナス
グローバー人権特別報告者(健康担当)はこのたび、ウガンダ国会が現在審議を進めている同性愛禁止法案について、人権を侵害するばかりでなく、HIV/エイズ対策にマイナスの影響を与えるものだとの旨を述べた。

2010年01月21日

ハイチ大地震:国連の支援、地方に拡大
ハイチにおいて、国連の支援を受けた緊急援助活動が現在、首都ポルトープランスから周辺地域に広がっている。首都から西29キロの町、レオガンでは、スリランカ平和維持兵たちが食料提供や治安維持に努めている。
コートジボワール:大統領選実施へ前進
Choi Young-Jin事務総長特別代表が安保理で、コートジボワール情勢を報告。大統領選実施に向け過去数ヶ月で顕著な進展がみられたとし、残るいくつかの課題が解決すれば、今春、選挙実施が可能であろうとの旨を述べた。
ハイチ大地震:事務総長、クリントン特使と再建に向けて会談
潘基文事務総長は本日、ビル・クリントン特使(ハイチ担当)とニューヨーク国連本部で会談し、ハイチの速やかな再建に向けて、人道的支援の継続や若者の雇用創出の必要について話し合った。
ネパール:安保理、UNMINの活動を4ヶ月延期
安保理は本日、決議1909を全会一致で採択し、国連ネパール政治ミッション(UNMIN)の任期を5月15日まで4ヶ月延長することを決定した。
ハイチ大地震:国連スタッフの犠牲者、61人に
ハイチを襲った大地震により死亡した国連スタッフはこれまで確認されたところで61人。平和維持活動に従事していた23人の文民スタッフ、24人の兵士、12人の警官、さらにWFP、UNVからそれぞれ1人が死亡。

2010年01月20日

ハイチ大地震:国連、全力を挙げて被災者支援活動、未だ道険しく
ハイチ大地震発生から8日目。ジョン・ホルムズ人道問題担当事務次長は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、約300万人にのぼると推測される被災者に対して、医療・食糧・水の供給・治安などの援助が行われているが、道のりはまだ険しいとの旨を述べた。
ナイジェリア:宗教対立による暴力、事務総長、抑制を促す
ナイジェリア中部の都市ジョスで、宗教対立を原因に起こった暴力によって、200名以上が死亡したと伝えられる。潘基文事務総長は本日、同国の政治家・宗教指導者に対して、紛争の根本的原因に対処し、平和的な解決を模索するよう訴えた。
ガザ:イスラエルによる封鎖、100万人以上の健康悪化
マックス・ゲイラード国連人道調整官は、国際開発機関協会と共同声明を発し、イスラエルによる封鎖によってガザにおける医療システムの機能が崩壊しつつあり、140万人の健康が危険に晒されているとの旨を明らかにした。
スリランカ:事務総長、選挙前の暴力激化に懸念を表明
スリランカで大統領選を前に、政治活動家の殺害や暴力が悪化。潘基文事務総長は本日、同国の政党と支持者に対し、暴力を止め、選挙法や規則を遵守するよう訴えた。
ハイチ大地震:UNDP、復興支援の活性化へ
国連開発計画(UNDP)は、大地震に襲われたハイチの復興支援のため、現地の人びと400名を雇用。今週日曜日に、同国を訪れたヘレン・クラーク総裁は、早期復興のためには雇用の創出が必要であるとして、ドナーによる資金拠出を訴えた。

2010年01月19日

ハイチ大地震:安保理、3,500人以上の平和維持兵派遣を承認
潘基文事務総長からの要請を受け、安保理は決議1908を全会一致で採択し、国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)に、2,000人の兵士と1,500人の警官を追加派遣することを決定した。
ハイチ大地震:国連、より多くの物資を被災地へ
ハイチにおいて、兵站面における困難な状況のなか、国連諸機関による被災者支援活動は進展をみせている。潘基文事務総長が記者会見で語ったところによれば、水供給は拡大し、被災地に送り込まれるテントが増えるとともに、損壊した病院も機能し始めている。
UNESCO、教育現場への金融危機による悪影響を警告
国連教育科学文化機関(UNESCO)は本日、「万人のための教育―グローバル・モニタリング・レポート2010」を発表。金融危機による影響が、サハラ以南地域など最貧国の子どもたちの教育の機会を奪っているとし、先進国やG20からの援助資金の増額を促した。
2010年ECOSOC議長にマレーシア
経済社会理事会(ECOSOC)の次期議長にマレーシア国連大使ハミドン・アリ氏が選出された。同氏は54の理事国に対して、2010年経社理の活動概要を示すとともに、ハイチへの力強い関心を向けるように訴えた。
レバノン:特別調整官、新外相と会談
マイケル・ウィリアムズ特別調整官(レバノン担当)は、レバノンのアリ・シャリ新外相と本日、ベイルートで会談し、同国の現状や国連との協力関係、安保理決議1701の実施について話しあった。

2010年01月18日

ハイチ大地震:事務総長、平和維持部隊への追加派兵を要請
昨日のハイチ訪問からニューヨークに戻った潘基文事務総長は本日、安保理での会合で、国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)へ1,500人の警官と2,000人の兵士を追加派遣するよう求めた。
ハイチ大地震:事務総長、国際的に団結した支援を訴える
ハイチ訪問から戻った潘基文事務総長は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、既に到着している支援物資を被災地へ迅速かつ確実に送り届けるためには、援助活動の調整が重要であると強調した。
アフガニスタン:特別報告者、カブールでの軍事攻撃に遺憾の意を表明
カイ・エイダ事務総長特別代表(アフガニスタン担当)は本日、今朝アフガニスタンの首都カブールをタリバン勢力が攻撃したことに対して、多数の人々の生命を危険にさらすものだとし、強い非難の意を表明した。
CERF、危機に直面する14の人道支援活動に1億ドルの拠出
国連中央緊急対応基金(CERF)は本日、財源不足が指摘されてきた14の人道支援活動に対し、約1億ドルの資金拠出を発表。アフガニスタンやイエメンなど、人々が飢餓、栄養失調、疾病、紛争に苦しめられている国々のプロジェクトに割り当てられる。
ギニア:政治危機の解決策話し合い
ギニアに関する国際コンタクト・グループは、先週金曜日に合意が成立した政治危機解決のための共同宣言に向けて全当事者が払った努力に支持を表明した。

2010年01月15日

事務総長、ハイチ入りを表明
潘基文事務総長は本日、ハイチのプレヴァル大統領と電話会談し、国連が被災地支援のために全力を尽くす旨を伝えた。また、近日中に、自ら被災地に赴く意向を表明した。
ハイチ大地震:国連、被災者救済費5億6,200万ドルを訴える
ハイチの首都ポルトープランスを中心に発生した大地震により、約300万人が被災者となり、建築物約10%が倒壊し、30万人が住居を失った。国連は救援費として今後、6ヶ月間で5億6,200万ドルが必要になるとし、国際社会に資金拠出を訴えた。
特別報告者、ネパールの和平プロセス楽観論を警告
Karin Landgren事務総長特別代表(ネパール担当)は本日、安保理の会合で、ネパールの和平プロセスの成否は今後の精力的な取り組みに依拠すると述べ、毛派軍の元兵士の社会復帰や子ども兵4,000人の解放などをめぐる課題に言及した。
ウガンダ:UNHCHR、同性愛禁止法案廃止を要求
ナビ・ピレー国連人権高等弁務官は本日、ウガンダ政府に対し、同性愛禁止法案を廃止するよう促した。罰則規定を含みあらゆる同性愛を禁止する同法案は、今月末にウガンダ議会で投票に付される予定。
コンゴ:UNHCR、避難民10万人の登録を開始
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は本日、コンゴ民主共和国北西部から、昨年11月以降紛争を逃れて流出した10万人を超える避難民の登録を開始した。

2010年01月14日

ハイチ大地震:事務総長、国際社会からの支援を歓迎
潘基文事務総長は本日、ニューヨーク本部で記者会見し、今週、大地震に見舞われたハイチの被災者に対し、国際社会が大規模な援助を行っていることに勇気づけられるとの旨を述べた。
ハイチ大地震:国連諸機関、被災地支援
国連諸機関は現在、ハイチ地震の被災者に対する援助を24時間体制で行っている。ジョン・ホルムズ人道問題担当事務次長によれば、国連の優先事項は引き続き、被災者の捜索/救援とけが人への医療援助。
ソマリア:より協調的で、より効果的な支援を
アフメド・オルド=アブダラ事務総長特別代表(ソマリア担当)は本日、安保理でソマリア情勢について報告。ソマリア政府が達成した著しい成果を指摘したうえで、党派間の争いや政府機能の欠落による危機がもはや無視できない状況であり、一致団結した援助を行うべきとの旨を述べた。
先住民の劣悪な環境に関する報告書刊行
国連はこのたび、世界全体の先住民に関する包括的な報告書を初刊行。報告は、世界の先住民3億7,000万人の間で、貧困、疾病、犯罪、人権侵害などの割合が高いことを指摘。
中央アジア:安保理、国連による予防外交の取り組みを賞賛
安保理議長はこのたび報道声明を発し、中央アジア予防外交地域センターの努力を賞賛するとともに、同センターと地域の各国政府および地域機関との一層の協力・調整を促進するよう求めた。

2010年01月13日

ハイチ大地震:事務総長、国際社会に支援を要請
昨日の地震によって、ハイチの建物とインフラは壊滅的な被害を被った。何万もの人々が家を失い、路上にあふれている。また、多くの人たちが依然として、瓦礫の下敷きとなり閉じ込められている。潘基文事務総長は本日、総会の非公式本会合を緊急招集し、国際社会の援助を訴えた。
国連、ハイチへの援助を開始
国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)によると、マグニチュード7.0の大地震が、ハイチの首都ポルトープランスを襲い、甚大な被害が出ている。国連は、食糧・水・医療品などの援助を震災地へ搬入し始めた。
安保理・総会、ハイチへの支援を誓約
総会と安保理は本日、ハイチで起きた大地震の犠牲者に一分間の黙祷を捧げるとともに、国際社会が一丸となって同国の支援に取り組む決意を表明した。
アフガニスタン:戦闘による犠牲者、過去最悪
国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)は本日、同国における戦闘などによる死亡者数を報告。報告によれば、2009年、前年比14%増の過去最悪2,412人が戦闘や爆発物の犠牲となって死亡した。
ネパール:和平プロセスの停滞を報告
潘基文事務総長は本日、ネパール政治ミッション(UNMIN)に関する報告書を安保理に提出。毛派と政府間での緊張や相互不信などにより、ここ3ヶ月間、ネパール和平プロセスが膠着状態となっている旨を述べた。

2010年01月12日

ギニア政情:事務総長、最近の動きを歓迎
ギニアの暫定大統領がこのたび、制憲秩序回復への姿勢を見せていることについて、歓迎の意を示すとともに、すべての当事者に対し、同国の諸問題の解決に協力するよう訴えた。
ソマリア:部族間の対立激化で避難民増加
ソマリア中部の各地域で、対立する部族間が武力衝突し、150人を超える死傷者がでるとともに、約7000人が避難民となった。UNHCRは一層の避難民増加を懸念。
コンゴ:難民、大規模流出
UNHCRによれば、コンゴ民主共和国における部族間の武力衝突によって、12万5000人の難民が隣接するコンゴ共和国と中央アフリカ共和国に流出し、資源枯渇状態の悪化を招いている。
コートジボワール:平和維持兵の追加派兵、要請
今年3月に実施が予定されるコートジボワールの国内選挙を前に、同国およびブルキナファソの両大統領はこのたび、UNOCIの兵力増強のため、ブルキナファソから同国兵士500人の追加派遣を要請した。
飢餓撲滅:WFP、親善大使任命
世界食糧計画(WFP)はこのたび、飢餓撲滅親善大使にチュニジアの映画俳優、ヘンド・サブリさんを任命した。世界の開発途上国、特に中東地域において、WFPの飢餓撲滅活動に力を貸す。

2010年01月11日

2010年最優先課題の筆頭に持続可能開発
潘基文事務総長は本日、総会演説し、2010年の最優先課題7つを明らかにした。持続可能な開発を筆頭に、以下、気候変動、女性のエンパワーメント、軍縮、紛争予防・解決、人権と法の支配、国連の強化。
事務総長、生物の多様性確保へ世界的な団結を訴える
2010年は国際生物多様性年。潘基文事務総長は、これを記念し、メッセージを発出。すべての国、すべての人に対し、地球上の生物保護への世界的取り組みに関与するよう訴えた。今年10月には、名古屋で生物多様性条約・第10回締約国会議が開催される。
スーダン南部:WFP、大規模な食糧不足を警告
南北包括和平合意の成立5周年の式典にて、世界食糧計画(WFP)はスーダン南部が干ばつや治安の悪化により食料不足に直面していることを警告。同国では、来年2月に南部の帰属をめぐって住民投票が実施される。今年4月には国内選挙を予定。
UNAIDS、アフリカでの母子感染根絶への活動
国連エイズ合同計画(UNAIDS)のミシェル・シディベ事務局長はこのたび、ジェフリー・サックス氏とともに、5日間の日程でケニアを訪問。シディベ事務局長は本日、サックス氏と共同記者会見し、国連がサブサハラ地域でエイズの母子感染根絶に取り組んでいる旨を述べた。
UNIFEM、900万ドルを超える資金拠出
国連女性開発基金(UNIFEM)は本日、新設のジェンダー平等基金が26カ国における女性の地位向上プロジェクトに900万ドルを超える資金を供与することを明らかにした。

2010年01月07日

スリランカ兵士による恣意的処刑映像、本物
アルストン特別報告者(恣意的処刑担当)、ニューヨーク国連本部で記者会見。昨年8月に英放送局が放映したスリランカ兵士による恣意的処刑ビデオ映像が本物であるとし、同国政府に対し、戦争犯罪の疑いを調査するよう要請した旨を述べた。
イスラエル、国連に賠償金支払いへ
昨年、イスラエルがガザのハマスに攻撃を仕掛けた折、国連施設が受けた損害について、イスラエルと国連は損害賠償金支払いに関する合意を成立させた。
ネパール:毛派、子ども兵士を解放
ネパールにおいて、毛派軍隊はこのたび、千人単位の子ども兵士を解放した。パイパー現地人道調整官は式典において、この解放がネパール和平プロセスを加速させるよう期待を表明。
ケニア:洪水被害者3万人に援助物資
OHCAによれば、ユニセフなど国連機関は現在、大規模洪水に襲われたケニアの被害者3万人に対して、健康衛生キットやその他の物資を運び入れている。
コンゴ国軍への国連支援、市民保護を焦点に
コンゴ民主共和国東部において、国連は今月から、あらたに市民保護に焦点を当てた形で、国軍を支援する活動を展開する。昨年、国連が支援した国軍が反政府勢力攻撃の際、市民に対する虐殺やレイプを行った疑いに批判が浴びせられた。

2010年01月06日

事務総長、アフガニスタン政府の役割強化を訴える
安保理は本日、アフガニスタン情勢に関する会合を開催。潘基文事務総長は席上演説し、同国の現状を改善するためには、国際社会の協力の下、政府の役割強化と経済発展が必要であるとの旨を強調した。
エジプト・ガザ国境:国連、静穏促す
エジプト・ガザ国境地帯で暴力激化。本日、エジプト治安維持部隊の要員1名がパレスチナ側から銃で撃たれ死亡した。潘基文事務総長は、すべての当事者に事態の沈静化を求めた。
西アフリカ:事務総長、報告発表
潘基文事務総長は本日、国連西アフリカ事務所(UNOWA)に関する最新の報告書を発行。昨年9月ギニアの首都コナクリで非武装のデモ参加者150名が国軍によって殺害された事件について、西アフリカ地域の平和と安定に脅威を及ぼしていると懸念を表明した。
2010年国際生物多様性年、ワールドカップを前にUNEPとプーマが連携
国連環境計画(UNEP)はスポーツ用品会社プーマと協力し、国際生物多様性年(2010年)のキャンペーン“Play for life”を立ち上げ、新たなスポーツウェア“Africa Unity Kit”を作成した。アフリカ・ネイションズ・カップ出場国選手たちが着用予定。
中東和平プロセス:事務総長、イスラエル高官と協議
潘基文事務総長は昨日、イスラエルのバラク防衛大臣と電話会談をおこない、イスラエル・パレスチナ間の交渉再開に向け話し合った。

2010年01月05日

WFP、テロ行為によりソマリアでの活動中断
ソマリアで人道支援活動への攻撃がエスカレートし、100万人もの飢餓に苦しむ人たちへの支援が実質的に不可能となっている。世界食糧計画(WFP)は声明を発し、40年以上にわたる同国での活動実績と、政治的に中立な人道支援の組織であることを強調した。
2009年、国連職員28名の犠牲
国連職員組合は本日、2009年で少なくとも28名の文民職員と7名の平和維持兵が殺害されたことを報告。職員の安全確保のため、1994年12月9日に採択された「国際連合要員及び関連要員の安全に関する条約」(現在締約国数、88ヶ国)を未締約国に批准するよう求めた。
ダルフール:選挙に向け、国連の支援による警察訓練
スーダン警察は今年4月に国内選挙を控え、ダルフールにて国連・アフリカ連合合同部隊(UNAMID)とスーダン政府の指揮の下、治安問題や選挙規則、危機管理を中心に訓練をおこなった。
国連、冬のアフガニスタンへ支援拡大
厳冬期を迎えたアフガニスタン東部において、UNHCRは先月より、帰還難民および避難民に対し、毛布や防寒用の衣服、ガスボンベなどの支給を開始。WFPとWHOもパキスタンとの国境付近で臨時の支援を提供している。
OHCHR、カンボジア政府と刑務所の環境改善へ
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)とカンボジア政府は同国の刑務所改革の一環として、1,000人以上が収監され、同国で3番目に大きいシェムリアップの刑務所に雨水貯水システムを導入した。これにより、無料で水を利用でき、地下水保全にもつながる。

2010年01月04日

アフガニスタン:情勢回復へ国際社会が行動を
アフガニスタン情勢に関する安保理宛年次報告、発表。同報告において、潘基文事務総長は大統領選挙をめぐる不正やタリバンによる自爆テロに懸念を表明し、今こそ国際社会が一丸となって支援に取り組む必要があるとの旨を述べた。
エイズ:韓国、米国が感染者に対する入国制限撤廃へ
潘基文事務総長は本日、韓国と米国がHIV感染者の渡航制限撤廃を決めたことに歓迎の意を表明。このような差別的な制限を科するすべての国に対し、早期撤廃を求めた。
東ティモール:職務違反の警官を停職処分へ
国連東ティモール統合ミッション(UNMIT)は、昨年12月28日首都ディリで発生した東ティモール警察官による発砲について、重大な職務違反の疑いがあるとし、公正な調査を実施するため、1月2日付けで警察官の停職処分を公表した。
コンゴ:MONUC、噴火火山監視活動の支援へ
コンゴ民主共和国東部の北キブ州にあるニアムラギラ山が先週土曜日に噴火し、ビルンガ国立公園へ溶岩が流れ込んでいる。国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)はインド航空部隊やヘリコプターを地域当局や科学者たちに提供し、空からの監視を支援。
イエメン:事務総長、今月のロンドン会議への支援を表明
1日にイギリスのブラウン首相は、今月ロンドンで、イエメンにおけるテロ対処に関する国際会議を開催することを発表。潘基文事務総長はこの会議開催を歓迎する旨を表明した。