ダニエル・バレンボイム
Daniel Barenboim
イスラエル/アルゼンチン | 2007年に任命
名指揮者兼ピアニストとして知られるダニエル・バレンボイム氏は、10歳の時にソロ・ピアニスとして国際的にデビューしました。その時から世界中のオーケストラと共演しています。特に、1991年から2006年6月までシカゴ交響楽団の音楽監督を務めたことでよく知られています。
1999年、「ウェスト・イースタン・ディヴァン・オーケストラ (West-Eastern Divan Orchestra)」を共同で設立しました。これは、イスラエルとアラブ諸国の若い音楽家を一堂に集め、中東におけるさまざまな文化間の対話が持てるようにすることを目的としたものです。このオーケストラは2005年にパレスチナのラマッラで初めてのコンサートを開き、2006年には国連やニューヨークのカーネギー・ホールで演奏しました。最近、バレンボイム氏はパレスチナで音楽教育のためのプロジェクトを開始し、音楽幼稚園やパレスチナ青少年オーケストラを創設しています。
重点分野:平和と寛容
世界の平和と結束を保つうえで、対話と寛容は欠かせません。国連は2005年、さまざまな宗教的信条と伝統の間で相互尊重を促すために、「文明の同盟(Alliance of Civilizations)」イニシアティブを発足させました。「文明の同盟」は、隔たりを埋め、偏見や思い違い、誤解や分極化を克服することを目指す国際的な取り組みです。紛争中や紛争後の状況でも、文化は、文化的遺産を通じて和解をもたらす手段として、重要な役割を果たします。人間は昔から、芸術や交易、移住を通じて、文化的経験や思想、価値観、財物の交換をしてきました。国連は、各地域の社会的な結束、連帯、平和を強化することを目的に、特に移行期にある国々や紛争終結後の国々の間で、異文化間の協力と対話を促すプログラムを設けています。
UN Alliance of Civilizations
UN Educational, Scientific and Cultural Organization (UNESCO)
Office of the High Commissioner for Human Rights (OHCHR)
Department of Political Affairs (DPA)