「人権デー2013」 シリーズ開始のお知らせ
「あらゆる可能性を持つ人々のために、共に手をとり、垣根を無くし、扉を開きましょう」
国連ピース・メッセンジャー スティービー・ワンダー
(2013年9月23日、国連総会「障害と開発に関するハイレベル会合」)
今年の「人権デー」(12月10日)に際し、国連広報センターは障害者の権利にスポットを当て、障害を持つ方々や関係者へのインタビューを基にしたストーリーをウェブ上でご紹介します。2006年の国連総会において採択された障害者権利条約には、「障害者が完全、かつ公平に社会参画ができるには、社会全体がそのニーズに取り組まなくてはならない」とあります。また、12月3日は国連で定められた「国際障害者デー」です。 [2013年12月4日、「障害者権利条約」が参議院本会議で全会一致で承認されました。これをもって日本も正式に条約を批准することになりました。2013年12月9日現在]
世界では10億人以上の人々が、何らかの障害を抱えながら生活しています。障害者は、世界で最大規模のマイノリティと言えます。
障害を持つ人々が社会に参画し、生きがいや人間らしさを持ち、自信を持って生活するには何が大切なのでしょうか。障害者と健常者が、肩を並べて同じ社会で暮らすためにはどうしたらよいのでしょうか。この人権デーをきっかけに、皆さんと共に考えていきたいと思っています。
この企画を進めるにあたり、障害を持つスポーツ選手や社員、障害者雇用に熱心な企業、支援団体、関係者の方々にインタビューを行いました。その内容を以下の要領で、明日から6回にわたって紹介していきます。
第1回:プロ車いすテニスプレーヤー 国枝慎吾さん | 11月29日(金) |
---|---|
第2回:企業の取り組み ① ヤフーとユニクロ | 12月3日(火) |
第3回:企業の取り組み ② 横河電機と横河ファウンドリー | 12月4日(水) |
第4回:手話:鳥取県と関西学院大学の取り組み | 12月5日(木) |
第5回:日本のICT(情報技術)での貢献‐DAISY | 12月9日(月) |
第6回:被災地での障害者支援・編集後記 | 12月10日(火) |
関連サイトも是非ご覧下さい。
※国連障害者権利条約と日本の批准について
2006年の第61回国連総会において、あらゆる障害のある人の尊厳や権利を保障することを目的として採択された人権条約です。2013年10月現在の批准国は138カ国で、日本は現時点ではまだ批准していません。この批准のため、日本政府が今臨時国会中に承認案を提出することが10月15日の閣議で決定しました。11月19日の衆院本会議で既に可決されており、参院での審議を経て会期中(12月6日まで)に国会の承認を得られれば、日本も批准することになります。