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宇宙空間の平和利用出典「国連の基礎知識」

国連は、宇宙空間が平和目的に利用され、かつ宇宙活動から得られた恩恵をすべての国が共有できるようにする。宇宙空間の平和利用に関する活動は、ソ連が1957年に最初の人工衛星、スプートニクを打ち上げた直後に始まり、その後も宇宙技術の進歩に合わせてその活動を行ってきた。国連は、国際宇宙法を発達させ、宇宙科学や技術についての国際協力を促進するなど、重要な役割を果たしてきた。

宇宙の分野での主要な政府間機関は、国連宇宙空間平和利用委員会(United Nations Committee on the Peaceful Uses of Outer Space:COPUOS)(www.unoosa.org/oosa/en/ourwork/copuos/)である。委員会は1959年に総会によって設置され、宇宙空間の平和利用における国際協力の範囲を検討し、事業計画を作成する。また、国連の技術協力に指示を与え、研究と情報の普及を奨励し、国際宇宙法の発達に貢献する。委員会は84カ国で構成され、政府間機関や非政府機関を含め、多くの国際機関が委員会でオブザーバーの地位を得ている。委員会には二つの小委員会がある。科学技術小委員会は、宇宙技術と調査研究について国際協力を進める中心的機関である。法律小委員会は、宇宙活動における急速な技術開発に付随する法的枠組みを発達させる。宇宙空間平和利用委員会と小委員会は毎年開かれ、総会が付託する問題、委員会に提出される報告書、加盟国が提起する問題を審議する。委員会はコンセンサスに基づいて作業を進め、総会に対して勧告を行う。