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ノルウェーの少将、女性初の国連平和維持軍司令官に

国連平和維持活動初の女性司令官として、ノルウェーのクリスティン・ルンド少将の起用が2014年5月12日に発表されました。

潘基文(パン・ギムン)国連事務総長の報道官は、今年で派遣50周年を迎える国連キプロス平和維持軍(UNFICYP)の司令官にノルウェー人女性を任命したことを明らかにしました。

UNFICYPは1964年3月4日、キプロスの民族間対立が流血の事態に発展したことを受け、安全保障理事会がその沈静化を目的として結成した部隊です。

軍司令官および兵員として、国内外に34年の経験を有するルンド少将は、ノルウェー国防軍で退役軍人局長を務めています。

2009年、女性陸軍将校として初めて少将に昇進したルンド氏は、ノルウェー国防市民軍参謀長に任命されました。

国連ではこれまで、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)と国連防護軍(UNPROFOR)への参加経験があります。

ルンド少将は多国籍部隊の活動でも幅広い経験を積んでおり、1991年にはサウジアラビアで「砂漠の嵐作戦」に加わったほか、アフガニスタンのNATO国際治安支援部隊(ISAF)司令部でも活躍しました。

ルンド少将は8月13日付で、中国のチャオ・リュー少将に代わり、UNFICYP司令官に就任します。